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    12月
    02
    2006

    奥田英朗 / 最悪&邪魔

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    最近結構な勢いで小説を読んでいます。時々そういうときありますねえ。その中で一番面白かったのが、奥田英朗氏の作品でした。
    ■奥田英朗 / 最悪
    ■奥田英朗 / 邪魔〈上〉
    ■奥田英朗 / 邪魔〈下〉
    なんといってもディテールに超こだわった文体が読む者を深い所まで引き込んでくれるところが読み応えあり、でした。
    以下、感想文を。


    奥田英朗 / 最悪

    以下アマゾンより、引用
    ■奥田英朗 / 最悪
    不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。無縁だった三人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。比類なき犯罪小説、待望の文庫化。

    奥田英朗 / 邪魔

    以下、アマゾンより
    ■奥田英朗 / 邪魔〈上〉
    ■奥田英朗 / 邪魔〈下〉
    及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴一年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。
    奥田英朗という作家はプロットから書かない事で有名な作家だそうな。物語の始まりと、人物の登場の仕方だけを設定し、あとは進むにまかせて書きなぐる、といった手法。村上春樹氏も同様に書いているそうな。
    プロットを作らない代わりに登場人物のディテールを作りこむ。
    「若い頃妻を亡くした」「不眠症だ」「まじめな性格だが、人付き合いは避けている」
    など、さもその人物が実在のモノであるかのように。
    なのでとにかく、描写が細かい。物語とはおよそ関係ないシーンも沢山出てくる。しかし、そこにこの作品の奥深さがある。圧倒的な筆力により読む者を圧倒させる。ぐいぐい引き込まれる。
    そして、物語はタイトルどおり、明らかに「最悪」に向かって突き進んでいくわけだが、
    「人がパニックに陥るとき、どんな思考が駆け巡るのか」
    をとても明確に、鋭く描いている。
    それゆえ、登場人物一人ひとりにどっぷり感情移入してしまう。どちらの作品も中盤以降、胸が苦しくなる程の高揚感がある。これは堪らない。
    百聞は一見にしかず。是非読んでみることをオススメします。あっという間に読んでしまう事間違いなしの名作であります。

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