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    10月
    15
    2011
    2

    あの時はそれしか考えられなかった

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    カテゴリ:[コピペ]切ない | タグ:

    634 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/09/27(火) 21:52:28.190

    少し前のお話。

    中学の2年に入ってイジメにあった。
    原因は特になく自分がクラスの中で小柄で、口べたな所が奴らのツボだったのか。
    メインは3人(A・B・C)だったけど、同じクラスなので全員が敵みたいなものだった。

    最初は小さい嫌がらせみたいな事だったけど、段々物を捨てられたりこづかれたりとしていった。
    クラスからも無視され孤立無援に。
    その辺から自分でもどうにかしなくてはと思ってはいたけど何もできない。
    担任の先生には言ったが気のせいという事にされスルー。
    それどころが「イジメられる自分に何か問題が無いか考えてみろ」と言う始末。
    もちろん親には言えなかった。

    2学期に入りイジメはさらに悪化。
    殴られたり蹴られたり、お金の取られるのも普通な状況。
    命に関わる所までは行かなかったが暴力は日常茶飯事に。
    先生も一緒になって笑いものにするという状態にまでになる。
    自分には妹がいるのだが、そのことが3人組に知られこのままでは妹にまで被害が及ぶと思い、とにかく3人を何とかしようと考えた。


    635 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/09/27(火) 21:54:45.380

    年末年始になり自分は小型のレコーダーを購入した。
    これでイジメられている所を録音し、どこかに出せばいいと思った。
    テストとして録音したところうまくいったので、もうしばらくだと耐えた。
    先生にイジメを報告した所も何度か撮った。
    3人組のリーダーであるAが、折りたたみナイフを持ち出すようになり体を傷つけられる事もあり、ここで録音したのを暴露した所で本当にイジメが無くなるのか不安になった。
    手を出せない位に相手にダメージを与えるしかないと考えるようになる。
    そして悩んだが決行することに。

    タイミングの合う状況はなかなかなく、ひたすらイジメられる日々。
    録音はしてあったが、この録音を知られなかったのが、一番のラッキーだったと後で思った。
    ある日放課後男子トイレでイジメにあった。
    個室に入れられホースに水を入れられるという古典的な状況。
    しかしコレが待っていたチャンス。
    個室から出されナイフを出しいたぶろうとした。
    Aがナイフ自分をいたぶろうと、ナイフを顔につきだそうした時に嫌がるそぶりで手をAの顔に向けた。
    そしてAの両目に思いっきり指を突っ込んだ。
    片方外れたけど、無理矢理指両目にを突っ込む事ができた。
    後は思いっきり目をつぶすつもりで指を動かした。
    Aの目が両方ともつぶれる感触があった。


    636 :忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/09/27(火) 21:56:13.250


    Aが叫びBとCが慌てて先生を呼びに行った。
    自分は声を上げずに両目をひたすらつぶした。
    そして何事もなかったかのように「大丈夫?」と心配するそぶりでAをなだめた。
    先生達到着。
    一目でイジメとわかる状態の自分。
    先生の車で病院へAを運ぶ。
    自分とBとCは職員室などで個別に先生から事情聴取。
    偶然に手が目に入ったと説明。
    もちろん今までイジメにあっていた事も話した。
    母が呼ばれとりあえず一旦家に帰ることに。

    次の日Aの両親と自分と両親、先生と警察官と弁護士?だかと面談。
    Aの両目は失明したらしかった。
    自分は再度その時の状況を説明。
    今までイジメられていた事も説明。当然レコーダーも持って行った。
    その結果不幸な事故ということですまされた。
    Aの両親は割とまともな人で、目をつぶしたにも関わらず自分に謝ってくれた。
    そして矛先は何度もイジメの報告を無視した担任へ。
    自分と両親はその後少し警察と弁護士?と話して、家へ帰った。
    ちなみにレコーダーはこちらに何も請求しない代わりにA両親へ渡した。
    PCにコピーがあったのは内緒だ。


    637 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/09/27(火) 21:57:51.810

    その日から担任は顔を見せなかった。
    BとCは次の日から学校へ来たが、もう自分に話しかけることも無くなった。
    クラスから無視されるのは変わらないが、静かな学校生活が戻った。

    Aは転校していなくなった。
    3年ではクラス替えは無いのだけど、なぜかクラス替えが行われた。
    自分の所には慰謝料みたいなものは請求されなかったが、学校と担任には行ったらしい。
    Aの家も学校も大事にはしたくないので、表だっての話は聞かれなくなった。

    自分はあの時少しおかしかったなと今になって思う。
    だけどイジメられたままで良かったとおも思わない。
    もしかするともっと良い方法があったのかもしれないが、あの時はそれしか考えられなかった。

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    Written by ayu in:
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    いじめられていた彼女のお守り

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    カテゴリ:[コピペ]怖い | タグ:

    2013-08-17_1138
    780:名無しさん@HOME:2011/06/26(日) 20:07:44.99

    重くて長い話で申し訳ありません。
    読みにくいところも多いと思いますが、
    孤独だった俺の話を暇つぶしに聞いてください。

    小学校5年生の時、交通事故で両親を亡くして祖父に引き取られた。
    その時から俺の時間は止まってしまったようになって何も考えられなかった。
    事故の前のことは何も思い出せなくなり、何もかも楽しくなくなった。

    転校した先の小学校でも、何もしゃべれず、全く友達もできなかったし、友達を作りたいとも思わなかった。
    ただ、朝になったら学校に行き、自分の席に座って授業にのみ集中し、学校が終わればすぐに家に帰った。
    先生は気を使っていたようだが、みんな気味悪がっていたと思う。

    いつもステテコと腹巻姿の祖父は優しく、
    慣れない手つきで家事をしつつ、俺の好物の鳥の唐揚げを良く作ってくれた。
    今でも感謝しているがその頃は会話もほとんどなく、
    自分の部屋でゲームを延々としていた。



    781:780:2011/06/26(日) 20:07:44.99

    クラスでの俺は誰の眼中にも入らない透明人間のような存在になっていったと思う。
    そんな生活を続けていて、いつの間にか6年生になった。
    クラス替えもないのでほとんど環境も変わらなかった。

    6年生になってからしばらくして、
    休み時間にいつもいじめられている女の子がいることに気が付いた。
    茶色くて長い髪の大人びた綺麗な女の子だった。

    近くにいる奴とかの、ひそひそ話を注意深く聞いていると、
    彼女は白人の祖母を持つクォーターで父親を早くに亡くしており、
    母親が1年程前から新興宗教に入信し、
    熱心な勧誘活動をしているようだった。

    「おい!外人!」とか「たたりがあるから触るな」とかバカにされていて、
    いつも仲間はずれにされたり、モノを隠されたりしてからかわれていた。
    先生も絶対に気付いていたが、黙認しているようだった。

    ある日の昼休み、いつものようにクラスの代表格の体の大きないじめっ子が、
    彼女が大事にしていたお守りを取り上げた。
    周りのみんなはそれを見て笑い囃し立てた。
    そんな場面を今まで何度も見たが、俺は何にも感じなかった。



    782:780:2011/06/26(日) 20:13:12.44

    普段、どんなに苛められても平気そうだった彼女が、
    この日だけは必死に取り返そうとしていた。
    「それはだめ。お父さんの・・・」
    小さくて泣きそうな彼女の声が聞こえたとたん、俺の中の何かが切れた。

    <続きます>
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    Written by ayu in:
    8月
    23
    2011
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    僕の家の隣に女の子が越してきた

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    カテゴリ:[コピペ]怖い | タグ:

    68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 02:14:10.670

    僕の家の隣に女の子が越してきたのは小四の夏休みだった。
    彼女の家庭にはお父さんがいなかった。
    お母さんは僕の目から見てもとても若かったのを覚えている。
    違うクラスになったけど僕と彼女は仲良くなった。
    彼女はあまり明るいほうではなく、女子の友達も少なかった。
    本ばかり読んで親しい友人のいなかった僕と彼女は
    お互いの家に遊びに行くほど仲良くなった。

    そのうち彼女は愚痴を言うようになった。
    母親がすぐ殴ること。
    同じクラスの女子が意地悪をすること。
    すきな男の子ができたけどその子はほかの女子にも人気があること。
    最初は僕のほうがよくしゃべっていたけれど、この頃からは一方的に彼女が話し僕が聴くようになっていた。
     
    ある日を境に彼女は学校に来なくなった。
    好きだった男子の取り巻きたちにいじめられていたのが理由だ。
    彼女は僕に会うたびに自分をいじめた女子が憎いといった。
    そのいじめを見てみぬ振りしていたクラスの皆も憎いといった。
    そして現実味のない復讐やクラスメイトの悪口を延々と話し続けた。
    僕はただ黙って相槌を打っていた。

    中学に入ってから彼女の素行が荒れ始めた。
    夜遅くまで帰ってこないようになり、これ見よがしにタバコをすい始めた。
    家庭環境も悪化し、深夜にいきなり親子喧嘩が始まったりもした。
    一度は警察が彼女を迎えにやってきた。この頃から近所と折り合いが悪くなり、
    中傷ビラや落書きなどの悪質な嫌がらせが彼女の家に行われた。
    一度は郵便受けに刻んだ猫が入っていた。
    僕も母に彼女と付き合うのをやめるよう言われた。


    71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 02:15:24.210

    僕が高校を出たとき、彼女は部屋に引きこもるようになった。
    僕も彼女の姿を見ることがめっきり減った。
    めっきりふけこんだ彼女のお母さんに話を聞くと
    昼は絶対に出てこない。
    ご飯は部屋の前においていく。
    深夜になるとトイレに行くときだけ出てくる。
    そんな生活を送っているようだ。
    僕は久しぶりに彼女に会いにいった。

    彼女は僕に会うのを拒絶した。
    扉越しに帰れと怒鳴った。
    何を話しても黙っていた。
    一度なんかはドアがあいたと思ったら味噌汁をかけられた。
    ちらりと見えた彼女はげっそりと青白くやつれていた。
    絞った雑巾のようだった。
    僕は毎日彼女に会いに行った。
    親とけんかした。
    やっとできた友達と疎遠になった。
    それでも毎日彼女の部屋まで会いに行った。

    そのうち彼女は扉越しに話をするようになった。
    悪い仲間と付き合っていたこと
    万引きが癖になって警察に捕まったこと
    恋人ができたと思ったら避妊に失敗して子供ができたとたんに逃げられたこと
    助けてほしくて相談した母親に半狂乱になって殴られたこと
    子供をおろしたこと
    死のうと思ったこと
    手首を切ったこと
    昔と同じ様に彼女が一方的にしゃべり続け、僕は相槌を打つ。
    意見を求められたときはなるべく無難な意見を言う。


    72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/08(月) 02:16:37.950

    そのうち彼女は部屋を出た。アルバイトも始めた。
    だんだん性格も明るくなり始めた。彼女のお母さんから泣きながらお礼を言われた。

    ある日、彼女は近所の団地から飛び降りた。
    下が植え込みだったこととたいした高さじゃなかったために一命は取り留めたが
    脊髄が傷ついたために今後の人生は車椅子のお世話になるそうだ。
    ベッドに横になった彼女はなきながら謝った。
    親や僕に迷惑をかけていたのがすごく申し訳なかったから飛び降りたんだそうだ。
    泣いている彼女を慰めた。寝転んだまま泣いている人を慰めるのは難しいと思った。
    慰めながら彼女にプロポーズした。結婚を前提に付き合ってくれるように頼んだ。

    彼女は全身の水分を絞りつくすようにして泣きながら「本気?私でいいの?本当にいいの?」
    と何度も聞き返した。訊かれる度にうなづき返した。
    君のことがずっと好きだった。
    顔をゆがめてクラスメイトの悪口を言っていたときも
    悪い友達と付き合って荒れていたときも
    一方的に愚痴をしゃべり続けていたときも
    君が泣きながらお母さんが自分を殴ることを告白したときも
    引きこもって別人のようにやせたときも
    小学生の頃に君が好きな男子の名前をその取り巻きたちに教えたときも
    君の家のポストに入れる猫を刻んでいたときも
    足の感覚を失い白いベッドに飲み込まれそうに小さく横たわっている今も
    ずっと君が好きだ。
    これで完璧に君は僕だけの「彼女」だ。

    僕たち今度結婚します。

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    Written by ayu in:
    7月
    10
    2011
    0

    クラスで透明人間のような存在だった俺

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    カテゴリ:[コピペ]いい話 | タグ:

    780 :本当にあった怖い名無し:2011/06/26(日) 20:01:41.28
    >>763  >>775乙でした。
    重くて長い話で申し訳ありません。
    読みにくいところも多いと思いますが、
    孤独だった俺の話を暇つぶしに聞いてください。

    小学校5年生の時、交通事故で両親を亡くして祖父に引き取られた。
    その時から俺の時間は止まってしまったようになって何も考えられなかった。
    事故の前のことは何も思い出せなくなり、何もかも楽しくなくなった。

    転校した先の小学校でも、何もしゃべれず、全く友達もできなかったし、
    友達を作りたいとも思わなかった。
    ただ、朝になったら学校に行き、自分の席に座って授業にのみ集中し、
    学校が終わればすぐに家に帰った。
    先生は気を使っていたようだが、みんな気味悪がっていたと思う。

    いつもステテコと腹巻姿の祖父は優しく、
    慣れない手つきで家事をしつつ、俺の好物の鳥の唐揚げを良く作ってくれた。
    今でも感謝しているがその頃は会話もほとんどなく、
    自分の部屋でゲームを延々としていた。


    781 :780:2011/06/26(日) 20:07:44.99

    クラスでの俺は誰の眼中にも入らない透明人間のような存在になっていったと思う。
    そんな生活を続けていて、いつの間にか6年生になった。
    クラス替えもないのでほとんど環境も変わらなかった。

    6年生になってからしばらくして、
    休み時間にいつもいじめられている女の子がいることに気が付いた。
    茶色くて長い髪の大人びた綺麗な女の子だった。
    近くにいる奴とかの、ひそひそ話を注意深く聞いていると、
    彼女は白人の祖母を持つクォーターで父親を早くに亡くしており、
    母親が1年程前から新興宗教に入信し、
    熱心な勧誘活動をしているようだった。
    「おい!外人!」とか「たたりがあるから触るな」とかバカにされていて、
    いつも仲間はずれにされたり、モノを隠されたりしてからかわれていた。
    先生も絶対に気付いていたが、黙認しているようだった。

    ある日の昼休み、いつものようにクラスの代表格の体の大きないじめっ子が、
    彼女が大事にしていたお守りを取り上げた。
    周りのみんなはそれを見て笑い囃し立てた。
    そんな場面を今まで何度も見たが、俺は何にも感じなかった。


    782 :780:2011/06/26(日) 20:13:12.44

    普段、どんなに苛められても平気そうだった彼女が、
    この日だけは必死に取り返そうとしていた。
    「それはだめ。お父さんの・・・」
    小さくて泣きそうな彼女の声が聞こえたとたん、俺の中の何かが切れた。

    俺は腹の底から「やめろ!」と怒鳴り、机を倒し、いじめっ子に殴りかかっていった。
    喧嘩が強いはずのいじめっ子は不意をつかれたようで椅子につまずいて倒れた。
    馬乗りになって彼女のお守りを取り返した。
    それでも俺の怒りの爆発は収まらなかった。
    その後も俺は机を倒したり、椅子を投げたり、張り紙を破ったりして、
    教室の中を狂ったように暴れまわった。
    何故かこの教室の全てが憎らしかった。
    いつも全くしゃべらない俺が暴れたので、周りのみんなは呆然と見ているか、
    悲鳴を上げて逃げているだけだった。
    騒ぎを聞きつけた先生が止めに入りその場は収まった。
    すぐに学校に祖父が呼ばれ、祖父は一生懸命謝っていた。
    俺はただ黙ってそれを見ていた。


    783 :780:2011/06/26(日) 20:19:19.21

    次の日から彼女はいじめられなくなった。
    俺はさらに孤立したが何とも思わなかった。

    ある日の帰り、校門に彼女が待っていた。
    「○○君。あの時はありがとう・・・・・一緒に帰ってもいい?」
    彼女は少し恥ずかしそうに俺に聞いた。
    俺は頷いて一緒に歩いた。彼女は黙って少し後ろを歩いていた。
    そして、彼女の家と俺の家との分かれ道に着くと彼女は
    「じゃ、また明日。」
    と笑って手を振って帰っていった。
    次の日の朝、分かれ道に彼女は待っていて一緒に学校に行った。
    こうして毎日、俺と彼女は一緒に登下校した。
    休み時間も彼女がそばにいるようになった。
    最初は何も話さなかった彼女は、
    段々打ち解けてきて、家族の事とかをぽつりぽつりと俺に話してくれた。
    彼女が幼い頃、おばあさんに作ってもらったお菓子がとても美味しくて、
    いつか作れるようになって食べさせてみたいとか言っていた。


    784 :780:2011/06/26(日) 20:23:43.20

    たまに俺の家にも遊びに来るようになった。
    俺は彼女専用のゲームのセーブデータを作って、
    夜の間に彼女の為にレベルを上げておいたりした。
    俺も徐々に一人でいるよりも彼女といるほうが楽しく思えてきていた。
    周りはいろいろと囃し立て、ことあるごとにからかわれたが、
    俺は危ない奴と思われているようで誰も執拗には言ってこなかった。
    俺も彼女も周りに何を言われても全く気にならなかった。
    彼女にだけは俺も話ができるようになって、
    たまには笑うこともできるようになった。
    俺が笑うと彼女は
    「○○君の笑ったところ大好き!」
    と赤くなって言ってくれた。
    彼女は幼い頃のおばあさんとの楽しい思い出をたまに聞かせてくれ、
    俺も何か思い出を話したかったが、
    どうしても事故の前の小さい頃のことが思い出せなかった。
    それ以外は彼女には何でも話せるようになった。


    785 :780:2011/06/26(日) 20:28:53.76

    中学生になってからもこの関係は変わらなかった。
    中二のとき彼女が俺の家で遊んでいて、ふと俺に聞いた。
    「どうして・・・あの時、助けてくれたの?」
    俺は彼女が言った『それはだめ。お父さんの・・・』と言う言葉を思い出し、
    「俺のお父さんとお母さんも・・・・・」
    口に出したとたん、目から涙がぼろぼろ零れて止らなくなった。
    俺の心の奥から後から後から事故の前の楽しかった思い出が涙と一緒に溢れ出し、
    泣きながら、彼女にその思い出をひとつひとつ話した。
    彼女も泣きながら辛抱強く聞いてくれ、俺を優しく抱きしめて頭を撫でてくれた。
    俺は彼女の優しさが嬉しくて強く抱きしめて初めてのキスをした。
    キスをやめると彼女は
    「・・・○○君、大好き。ずっと一緒にいさせて・・・」
    と言った。


    786 :780:2011/06/26(日) 20:31:58.60

    高校も同じところに行った。
    彼女との電車通学は本当に楽しかった。
    彼女のおかげで俺は少しずつだが自分を取り戻せている気がした。
    彼女がお母さんと住んでいるのは狭いアパートだったので、
    勉強もゲームもキスも、だだっ広い俺の祖父の家でしていた。
    ただ、毎週金曜日は彼女の家の宗教の集まりがあり会えなかった。
    彼女は昔から、行きたくないけど行かないとお母さんに怒られる、と言っていた。

    高校3年生になったある日の帰り道、彼女が青い顔をして
    「大事な相談がある」
    と言った。
    俺たちは駅前の喫茶店に寄った。
    「私、教団(横文字)をやめたいのに・・・大変なことになっちゃった・・・」
    彼女はゆっくりと少し震えながら話し始めた。
    彼女の話によると、教祖の世話係(特殊な名称)に選ばれてしまったらしい。
    教団では名誉ある役目とのことだが、
    要は教祖が信者の中から気に入った女性を選抜し、
    18歳の誕生日に本部に出家させ、
    1ヶ月間、厳しいと言われている修行をさせて身を清め、
    その後は教祖のそばで身のまわりの世話をする役目だと言う。
    聖人の世話係は穢れない女性に限られるらしい。
    穢れない女性とは男性経験のない女性とのことだった


    788 :780:2011/06/26(日) 20:34:02.80

    それを聞いても実感がわかず、俺は少しだけ笑った。
    「そんなこと、ほんとに? 
    それに○○は教団が言うところの穢れある女性なんじゃない?」
    俺と彼女はついこの間、自然な流れで初めて一線を越えてしまってもいた。
    彼女は少し赤くなったが、真剣な顔で言った。
    「笑い事じゃないんだって、ほんとなんだよ。お母さんも本気なんだよ。
    ○○君としたなんてわかったら、すっごい怒られるよ。どうしたらいい?」
    「断れないの?」
    「私・・・絶対、やだっ!て言ったんだけど、ダメだって・・・すごいお金も、もらえるって・・・
    出家したら会えなくなるんだよ。来月、本部から迎えが来るんだって・・・
    ・・・私はいつか○○君のお嫁さんにしてほしいのに・・・」
    泣きそうな声で言った彼女の言葉にドキドキとしてきて、
    「そんなところに○○を行かせるわけないだろ。
    俺は○○の為ならどんなことでもやれるんだよ。
    何人で迎えに来るか知らないけど、絶対守ってやる。」
    と俺も本気で言った。
    彼女は嬉しそうに微笑んで頷いて俺の手を握った。


    789 :780:2011/06/26(日) 20:36:52.87

    どうすればいいか悩んだ末、俺は祖父に相談することにした。
    祖父に俺は彼女との馴れ初めから初体験、彼女の生い立ちまで包み隠さず話し、
    新興宗教のことも、分かっていることのすべてを話した。
    祖父は口をへの字にまげ真剣に聞いてくれた。
    「じいちゃんはいつかお前も両親の後を追って、
    いなくなってしまうんじゃないかと怖かった。
    今、お前が生きているのは全て彼女のお陰だ。
    じいちゃんが全身全霊をかけて彼女のお母さんを説得してやる。
    決裂したら彼女をかっさらってでもここに住まわせてやる。
    そんで、どんな宗教か知らんが誰も家には入れん!」
    と言ってくれた。

    次の日、彼女に会って祖父の話をすぐに伝えた。
    彼女は目に涙を浮かべながら聞いてくれた。

    彼女のお母さんと会う日、
    祖父はビシッとスーツで決め、俺にも制服を着ろと言った。
    いつになく祖父が若々しく頼もしく見えた。


    790 :780:2011/06/26(日) 20:41:54.84

    彼女のアパートの呼鈴を押すと彼女が出てきて部屋に通された。
    中に入ったとたん、酷い耳鳴りがして、目の前に透明な幕がかかったようになり、
    ふわふわと夢の中で歩いているような気がした。
    部屋はよく整理されていて清潔だった。
    テーブルには彼女のお母さんが不機嫌そうに座っていた。
    祖父はお母さんの正面に腰を下ろした。
    祖父の隣に俺は座った。
    さらに耳鳴りが酷くなった。
    俺は祖父を見た。
    愕然とした。
    俺の祖父だと思っていたら、お父さんが座っていた。
    お父さんの向こう隣には知らない男の人がいて彼女を見ていた。
    お父さんは俺を見て微笑んで言った。
    「今まで良く頑張ったな。お前の幸せを母さんと応援してる。安心しろ。」
    俺の目から涙が溢れそうになり、胸が一杯になって目の前が真っ白になった。
    一瞬、笑顔のお母さんが手を振っているのが見えた気がした。


    799 :780:2011/06/26(日) 21:03:37.34

    支援等ありがとうございます。続き行きます。

    どの位の時間が経ったのかわからなかったが、
    急に夢から覚めたように頭がはっきりとした。
    透明な膜がかかったような感覚はなくなっていた。耳鳴りもしていない。
    いつのまにか話し合いは終わっていた。
    隣を見るとやっぱり祖父が一人で座っていた。
    祖父は
    「良かったな。わかってもらえたみたいだ。帰ろう」
    と言って席を立った。
    彼女と彼女のお母さんは顔を両手で覆って泣いているようだった。
    俺は挨拶をして、あわてて祖父についていった。
    何がなんだかわからなかった。
    外に出ると祖父は
    「何かあたたかい不思議なのが、俺たちのほかに二人くらい来ていたな。」
    と言った。

    彼女からすぐに携帯に連絡があった。
    「私のお父さんが来てくれた。お母さんを叱って、
    私に○○君と幸せになれって言ってくれた。
    昨日の夜から私、お父さんにもらったあのお守りに祈ってたんだ。」
    彼女は興奮して言った。


    800 :780:2011/06/26(日) 21:05:25.72

    その後、彼女と彼女のお母さんは新興宗教を辞めた。
    かなり揉めてしまって、祖父が知人の弁護士に相談し、
    しばらく俺の家に避難させた。教団と思われる嫌がらせもあったが、
    俺は家族が増えたようで楽しかった。
    祖父は前の言葉通り、教団関係者を誰も敷地内に入れなかった。

    数年後その教団の教祖が強制わいせつ罪で摘発された。
    やはり、あの時行かせなくて良かったと俺は心底思い、妻に話した。
    そして、
    「でも怖いな。こんな悪魔みたいな奴、信じていたこともあったんだろ?」
    と聞いた。
    「それはお母さん。私は子供の頃から、あなたしか信じてなかったよw」
    妻は幼い息子を胸に抱いてあやしながら幸せそうに笑った。
    妻の向こうの居間でステテコに腹巻姿の祖父が、
    寝転んでテレビを見ているのが見えた。
    キッチンのオーブンからは、
    妻のおばあさんレシピのクッキーが焼けてきた良い匂いがした。

    幸せな今だからかもしれませんが、
    もしもあの時、祖父に相談せずに教団の人たちが、
    彼女を迎えに来たとしたら、自分が何をしようとしていたのかを考えると
    洒落にならないくらい怖くなるんです。
    長文失礼致しました。ノシ

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    Written by ayu in:
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    2011
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    俺ほど喧嘩の弱い奴もいない

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    カテゴリ:[コピペ]全米が泣いた | タグ: ,

    127:おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2009/05/12(火) 11:15:23

    厨房の頃短気で喧嘩にあけくれてた。
    そもそものきっかけは入学してすぐに隣の席のやつが
    イジメられはじめてそれを助けようとしたことだ。
    中2病全開だった俺は「フッ・・おいおい、いじめなんてダセーことしてんじゃねーよw」
    とクールにしていたが「お前もやれ」みたいな空気になってムカついたので
    リーダー格のやつとタイマン。ワンパンチで秒殺される。
    しばらく大人しくしてたが俺が喧嘩激弱だとののしってきたそのリーダー格の
    やつの腰ぎんちゃくにキレてタイマン。途中でいろいろ痛くなって俺が泣いたので終了。
    中2は特にひどかった。不良っぽいやつが増えてきて俺のクラスメートにも
    手を出してくるので、「フッ・・俺のクラスメートになにしてんだ?正気か?」と
    不良の溜まり場に助けにいくと「何お前?正気か?」と言われキレて1対5で喧嘩。
    もちろん秒殺され、それ以来不良グループに目をつけられる。
    1ヶ月ほど大人しくしてたが、会うたびにからかってくる不良グループにさすがに
    堪忍袋の緒が切れ、廊下ですれちがいざまにからかってきたやつのむなぐらをいきなりつかんで
    「いい加減にしろよ?コラ」とすごんだらボコボコにされる。
    このループから脱出するにはリーダー格のやつをヤるしかない、と空手習ったり体を鍛え、
    3ヶ月の修行を終え不良の溜まり場に殴りこみ。
    「ここで一番強い奴だせ」と言うと一番弱いやつが「てめえしつけんだよ!」と
    調子にのってきたので相手にしてやるが意外に強く泣いて許してもらう。
    そんなことを繰り返しているうちに「お前もういいよ」みたいになって変にうちとける。
    相変わらず中2病で無駄に正義感が強く、街中で他の中学と不良グループが喧嘩に
    なっているのを見て助太刀にいってボコボコにされたり、いろいろあった。
    中学校戦績36戦0勝36敗。
    俺ほど喧嘩の弱い奴もいないが俺ほど喧嘩したやつもいない、とある意味伝説になった。

    (more…)

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    Written by ayu in:

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