新サイト(はてなブログ)

合コン物語

合コン物語

お待ちかね合コン物語 第二章です。

詳細は以下より

合コン物語

合コン物語


合コン=合同コンパ
なんと素晴らしい響きなのであろうか?
健全な男女ならばそのコトバを聞くだけで、血沸き肉踊り、だらしなくヨダレを垂らし、わけもなく戦闘態勢に入る、合コンとは日頃会社と家の往復をするだけの淋しいサラリーマン&OLにとってはなくてはならない、ある意味
人生そのもの
であると断言できよう。
今現在の大多数のカップルが合コンで出会ったというのは否めない事実であり、毎週末には安めの居酒屋で繰り広げられる合コンは星の数ほどあるという。もはやバトルとも言える熾烈な争いが、そこでは行われているのだ。
人生人それぞれ生き方があるように、合コンの数だけそこにはドラマがあり、一生の伴侶となる女性と出会うかもしれない、まさにそれは
人生の縮図
とも言えるのだ!←熱くなりすぎ。

それでは詳細は以下より

物語

その時、彼女は海の方を向いたまま僕に言った。
「あなたのことがわからなくなったの・・・・」
突然の別れ。
波の音と彼女のか細い声がMIXされ、まるでJAZZのピアノのように美しく、今にも壊れそうに聴こえた。
「もう行かなくちゃ・・」
彼女との思い出の海。強い風が僕を襲う。もうまるで僕の声は波と風に打ち消され聞こえないだろう。
・・・あれから3年。またこの思い出の海に来てしまった。
今でも思い出す、彼女と、波と風が奏でる音楽に似た音。 あの時と同じく、風も波も僕を飲み込むかのように激しい。
真っ白い入道雲が夏の季節の到来を知らせてくれる。
ちょっと泣いてみようと思った。ちょっとした恋愛映画の主人公みたいな気分だった。悲しかったけど、不思議と涙は出なかった。
来てよかった、と僕は思った。夏の海は僕を暖かく迎えてくれた。新しい一歩を踏み出す為、持っていたウォークマンのヴォリュームを一杯に上げた。
joyce coolingの「it’s you」
美しく、前向きなこの曲。いい音楽はこんなにも僕を前向きにさせてくれる。僕はこの曲を新しいヒトと出会ってもずっと聴きつづけるだろうと胸に秘め、海を背にした。

物語

夏が来ると、必ず思い出すのが君と一緒にいつもいたあのカフェだ。
真っ白な壁、真っ白なテーブル、真っ白な椅子、真っ白なマスターの髪。
何もかも真っ白なあのカフェで君と僕は将来の夢やお互いの事、時には笑い転げるようなバカ話に花を咲かせたね。
君はいつも冷房も効かないあのカフェで、窓際の一番端の席をわざわざ選んでたね。
汗をかきながら熱いホットコーヒーを飲んで・・・
あの頃の事なら僕はどんなことでも思い出せるよ。
君の着ていたパタゴニアのTシャツ。くたびれたジーンズ。レッドウィングのブーツ。
マスターが僕らの為にプレゼントとしてかけてくれた、 boys town gangの「君の瞳に恋してる」。
君はマスターにせがんで、来る度にかけてもらってたっけ。
あの頃良く行っていた、小さなレコードショップでこの曲を見つけて衝動的に買って
しまった。あの頃の気持ちに戻りたくて。
今聴きながらこの手紙を書いてるよ。
・・・元気ですか?
ホントはそれだけを確認したくて、君にそのコトバを届けたくて、手紙を書いたんだ。
お互い離れてしまったけど、僕はいつまでも君のことを忘れない。
淋しくなんかないよ。この曲を聴けば、いつでも君が目の前に現れるから。
君の大きな二重の瞳に文字通り僕は恋をしていたんだと思う。
だから、「さよなら」のコトバは言わない。
僕はなんとか元気でやってるよ。
新しい生活もやってみればまんざらでもないよ。良い友人たちに恵まれて、僕は幸せだと思う。
タケシなんかは、やっと遊んでくれるヤツが出てきて逆に喜んでる。
・・・・もう昔の思い出にふけってもきりがないので、この辺でやめとく。
いつまでも元気で、そしていつまでも周りを幸せにしてしまう程明るい君でいて欲しい。
それでは・・・・・

物語

荒れ狂う炎の中でリベラは神に祈りを捧げるばかりであった。
そこには神が存在した―――。
リベラは少年時代を暗い、失望のどん底で過ごした。
誰もが思い出すと、想いにふけるはずの少年時代をリベラは二度と思い出したくなかった。
昨日まで仲が良かった友人たちもまるで敵のようにさえ思えた。もう俺の人生は終わり。何度も死のうと考えた。
リベラは近視を直す為、手術をした。医者は常に逃げ道をつくるものだ。医者は確率のせいにし、時折はリベラのせいにもした。要は失敗したのだ。
リベラは失明したのだ。
それは忘れもしない、高度成長期の真っ只中、誰もが幸せに向かって生きているはずの1980年、12月20日のことだった。入院する前、母親はクリスマスの飾り付けをしていた。病院に行く車の中で、リベラにこう言った。
「頑張って手術をすれば、サンタさんがプレゼントを持ってきてくれるからね。」
あれから、毎年楽しみにしていたサンタクロースのことが、リベラは大嫌いになった。無論、クリスマスも。
見舞いに来てくれた友達にも悪態をついた。クラスの人気者だったリベラの見舞いをする友達も日に日に減っていった。
そんなリベラにも信頼できるものが3つだけあった。
ひとつは、幼い頃から、ずっとリベラのそばにいてくれた、ジェニファー。彼女は彼のことを絶対に障害者としてではなく、一人の男として接した。それがリベラには嬉しかった。
もうひとつは、ポール。ビートルズが大好きだった彼はジェニファーとの間に生まれた男の子をポールと名づけた。
ポールも目が見えないリベラになかなかなつかなかったが、6歳のポールとは今では親友だ。
もうひとつは、サルティ。ポールが生まれたときにやってきたラブラドールレトリバーの盲導犬だ。
盲導犬を呼ぶことを頑なに拒んでいたリベラはポールの出産によって、必要に迫られサルティと出会った。
サルティは他のどの犬よりもやんちゃで、他のどの犬よりも利口だった。利口な点を除けば、盲導犬は失格だった。しかし、リベラはサルティを選んだ。完璧ではない身体の自分にサルティが重なって見えたからだ。
苦労はあったものの、サルティはジェニファー、ポールと同様、リベラの生活になくてはならないものをもたらしてくれた。
リベラは幸せだった。手術の失敗後から10年、家族という素晴らしいものを見つけ、幼少からの夢、ニューヨークで貿易の仕事にもつくことができていた。毎日が充実していた。
そんなある日、悪夢は起こった。
NYの世界貿易センタービルの71階で仕事をしているリベラのそばでは嘘のようにおとなしいサルティが珍しく吠えていた。
「サルティ、どうしたんだい?」
サルティは何かを察知したかのように、何かに吠え立てていた。そして、非常階段へと主人を促した。
耳をつんざく爆音。ビルに飛行機が突っ込むなんてリベラは知る由もないのだが、悪夢は再び起こった。
リベラはいやなことが起こると、あの手術のことを思い出す。どんなに嫌な事が起こっても、あの目の手術の失敗の後よりもつらいことはもう起こらないだろうと。
地震のような揺れの後、当然のように火事は起こった。目の見えないリベラにとって、炎ほど怖いものはなかった。
爆音に驚いて、サルティはどこかに行ってしまったようだ。
リベラは周りの同僚たちが逃げ惑って行ってしまうのを見計らったように、ゆっくりと手探りで階段を下りていった。
階段をゆっくり下りながら、リベラは神の存在を疑った。何故俺だけがこんな目にあう?神は何故俺にだけこんなにつらくあたるのだ?
どれくらい階段を下りただろう?煙や油のにおいで非常階段は壮絶だった。逃げ惑う人たちの足音だけが上から下に響いた。
リベラは今度こそ、本当に諦めた。俺はもうだめだ・・・・
ふとジェニファーとポールのことが頭をよぎった。失いたくない。だめなんて絶対思いたくない。
そう思ったとき、あの愛すべき親友が戻ってきた。サルティはリベラの心を励ますかのように、リベラのそばにぴったりとついた。
一歩一歩階段をちゃんと踏み外さないように段差があるときには気をつけろの合図を、炎があるときはストップの合図を、的確にリベラに伝え続けた。
「ありがとう。ありがとう。」
サルティにも、そして神にも感謝した。
涙はあふれ出して止まらなかった。
サルティさえいれば俺は家族の元へ帰れる、そう確信した。
サルティはぴったりと、一度もリベラから離れることなく、ビルを降りきった。
それは盲導犬としての仕事としてではなく、一人の親友を失いたくない、というサルティの気持ちの表れだったのかもしれない。
ビルから出て、まもなくビルが崩壊した後、二人にはもはや事件の原因など、どうでも良かった。少しでも早く、家にいる二人に会いたかった。そして、無事である喜びを報告したかった。
リベラはサルティにもう一度ありがとうを言い、帰ったらご馳走することを約束した。
するとサルティは嬉しそうに一度だけ吠え、大好きなご主人の手を一度だけペロリとなめた。
まるで、
「リベラ、これくらいお安い御用だよ。」
と言っているようだった。
二人はマスコミや野次馬で騒然としている街の中を、寄り添うようにゆっくりと、毅然とした態度で、ジェニファーとポールの待つあの暖かい我が家へと向かった。