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新婚旅行物語 第二章 バルセロナ編1

2014/07/15

spain7

まだ読んでいない方は第1章よりどうぞ。

新婚旅行物語 第二章 バルセロナ編1 「バルセロナ到着」


初日。成田に向かうため、福岡空港へ。早朝5時。
初めてのヨーロッパへの旅を前に心は躍り、思わずほころぶ笑顔がなんとも幸せな・・・

朝早過ぎて死にそうです



福岡-成田間は便が少なく、朝一番のフライトしかない為、5:30起きで旅行に望むことになった。否が応でも心は沈む。

嫁K子は夜は小学生のようにめっぽう苦手だが朝は元気一杯だ。人の眠そうな顔をビデオに収めている。

K子「おはようございます!あ、眠そうですねえ。気分はいかがですかぁ」
た、頼むから朝からその陽気な雰囲気はやめてくれ。

早起きは体に悪いのではないかとの錯覚を覚える。だめだ、全く目が覚めない。
いや、早起きは体に悪いはず。まじで。
朝一のJAL便に乗り込む。眠い目をこすりながらチケットのとおりの席に座る。

K「ちょっとこれ何か広くない?」
ayu「ファーストクラス?・・・・なぜ?」
K「受付の姉ちゃんが間違えたんじゃない?やったね。」


両肘をどかっとおいても余りある広い座席。足をめいっぱい伸ばしてもまだ届かぬ前後の空間。大きすぎるともいえる肘掛から飛び出す映画・ゲームのできる液晶画面。

K「きゃーーーー!」
ayu「これこれ。子供じゃないんだから。騒ぐほどのことじゃ・・・」

しかし、いつも横目で見ていた広々としたシート。間違い(?)とは言え、もう二度とすわることはないであろうこのシート。僕は気がつけば、眠気など微塵もなく、ただエグゼクティブなフライトを楽しんでいた。

二人「きゃーーーーーー!」

朝っぱらから大はしゃぎの超ハイテンション。一体国内線でこんなに盛り上がっていいのだろうか・・・

成田に着く頃にはコンソメスープをちゃっかり2杯もお代わりをし、臨戦体制で国際線ターミナルへと向かう二人であった。

早速迷子になりながら国際線ターミナルへ到着した僕らは腹ごしらえをすることに。

ayu「最後の日本の食事になるかもしれないから日本食にしよう。」
K「そ、そうだね・・・」


いわば最後の晩餐か。ぼくらは普段なら選択することの無い、「てんぷら・ざるそば御膳(1800円也!)」をチョイスした。

二人「うまい。。。」

いくらなんでも国内で楽しみすぎである。なんといってもまだ初日なのにこのテンションは・・・

二人「きゃーーーーー!」

まさに「旅の恥は掻き捨て」を地でいくようなテンション。思い出す度に顔が赤くなります。
両替も、入国審査もあっさりと済ませ、ついに日本を旅立つ二人。
飛行機はJALだったのでちょっと安心。しかも席はエグゼクティブ程広くはないが、液晶テレビが各シートに装備されているのに驚いた。
退屈したときはゲームもできる高性能さ。映画も9デイズ、インソムニア、ピンポンと、最新映画が目白押し。
片道12時間の長時間のフライトがあっという間だった。
この3つの映画は

ピンポン
話題の窪塚くんの演技が最高。松本大洋のイメージにかなり近づいており、大満足。

9デイズ
ハリウッド映画ならではのハラハラドキドキがふんだんに盛り込まれており、結構面白かった。2回も見たくないけど。

インソムニア
結構好きだった「メメント」の監督の映画だけに期待大。
しかもアルパチーノ、ロビンウィリアムズ大御所の競演とあって一番気になっていた。が、最後まで盛り上がらないサスペンスだった。予告と全く違うのには驚かされた。
ただひたすら眠そうなアルパチーノが出てくる、似合わないシリアスなロビンウィリアムズの映画でした。見る価値無し。

そんなこんなで少し眠ったと思ったらローマに到着。
バルセロナへ行くまでの乗り換えのため、ローマは空港のみ。待ち時間が2時間程あるので、免税店でブラブラすることに。
ココで僕は、免税店で初の買い物をしようと試みた。免税と言えばタバコだ。
ラッキーストライクの1カートンがなんと16ユーロ。日本円にすると2000円弱だ。10日間もあることだし、とりあえず、買ってみることに。品物を持ってレジへ、初めての買い物で緊張感も高まる。
やや小太りのおばちゃんがしげしげと僕を見つめる。

(や、やばいなにかまずことでもあったのかも・・・)

早くも弱気になる僕。

おばちゃん「■△○×○△◆□・・・・」←理解不能

ayu「え?」
おばちゃん「■△○×○△◆□・・・・」


や、やばい。汗も吹き出る。どうしよう。と、おばちゃん英語で言い直してくれたらしく、なんとか「パスポート」、「チケット」が聞き取れた。
すぐさまそれらを提出する僕。もうガチガチだ。

おばちゃん「○×■○△◆△□!」

え?なんで怒るの?

おばちゃん「○×■○△◆△□!」

どうやら購入はだめらしい。身振り手振りで説明したが理解不能。撃沈。

最初の買い物失敗・・・・

あとで考えたのだが、バルセロナに向かう為、免税品は買えないのかもしれない。
ふと気が付くと隣でK子が笑っている。

K「失敗してやんのー(笑」
うるさいよ。ちっとは助けろっつーの。

しばらくして気づくとK子の様子がおかしい。

K「おなかすいたー。」

やばい。ヤツのおなかがすくと、一気に機嫌が悪くなるのだ。

ayu「あ、あそこにカフェが。大好きなパニーニが売ってるよ。」
K「パニーニー!」

まるでおもちゃ売り場でおもちゃをねだる子供のようである。
笑顔で応対するお姉ちゃんに愛想笑いをしながらまたもや緊張の買い物。
僕はパニーニを指差す。そしてコーヒーを注文する

ayu「デ、ディスワン。。コーヒー、トゥー。」(パニーニひとつとコーヒーを二つおくれ)
「OK」


や、やったのか?僕はガンダムに初めて乗ったアムロのような気分で自分に問い掛けた。

お姉ちゃん「■△◆□△○×○・・・・(笑」

無事パニーニが出てきた。しかし、コーヒーのカップは異常に小さい。これはエスプレッソか?
後で聞いた話によると、イタリアでは「コーヒー」とはエスプレッソのことらしい。全く勉強不足、である。
そんなことも知らない僕はちょっと憤慨しながら、勿論注文し直すことも出来ず、砂糖をたっぷり入れ、エスプレッソを飲んだ。苦。
ローマ空港を後にして、バルセロナまではアリタリア航空だ。小一時間で到着したので違う国に来た感覚は皆無であった。
もう既にローマで入国手続きは済ませてあったのでバルセロナでは手続きはいらないらしい。これも当日は全く分からず、フラフラしていたらなんとかたどり着いたまでだが。(笑
ところで、今回の旅行はK野さん(年齢不詳)との話合いで
「航空券+ホテル迄の送迎+ホテル宿泊」のツアーにした。
話を聞くところによると空港までの道のりや、ホテルでのチェックイン時にトラブルが多いそうだ。イタリア語はもちろん英語すらも満足に理解できない二人は迷わずこのプランを選択した。
バルセロナにやっと到着。のべ15時間もの移動時間。さすがにくたくたである。
まずは荷物をGETしなくては。
日本では荷物のチケットがないと荷物は持ち出せない仕組みになっているが、スペインというお国柄なのか、

他人の荷物撮り放題。

持ってるチケットは何のためにあるのだろうか?持ち逃げ自由。一瞬たりとも気が抜けないスペイン、恐るべし。
この辺からだんだん緊張感は高まる。治安が悪いことで有名なバルセロナ。ことの他K子は緊張してきた。

もちろんカバンのヒモは服の内側を通している。

荷物を無事取り、待ち合わせをしている出迎えのヒトを探す。

「ayuさんですか?こんばんは!」

ふと呼び止められて日本人だと気づいてほっとした。ローマからこっち、日本人がほとんどいないことにいささか不安だったのだ。
ほとんど僕らと年齢がかわらないと思われるお姉ちゃんだった。
一気に緊張が解ける。

K「よかったー。日本人の方で。もう心配で心配で。」
姉ちゃん「けっこう治安悪いですからねぇ。」

姉ちゃんはどうやらタクシーを拾ってホテルまで連れて行ってくれるようだ。
ayu「遅くにすみませんねぇ。こちらに住んでる方なんですか?」
姉ちゃん「そうなんですよー。もう2年くらいになります。」
ayu「なんでまたバルセロナに?やっぱガウディですか?」
姉ちゃん「いやー。(笑)スペイン人の彼氏がいるんですよー。その彼と知り合ったのはですね、イギリスで・・・・」


なれそめなんか誰も聞いてないし。しかも話長いよ。

姉ちゃんはさすがにスペイン人の彼がいるだけあってスペイン語は堪能だ。
日本人の友達は誰もいなさそうだったけど。
タクシーに乗ってホテルまで連れて行ってくれるのも安心だ。
しかし、降りるときになってなにやら姉ちゃんはもめだした。

姉ちゃん「■△◆□△○×○!」
運ちゃん「◆△△△□×○○■△!」
姉ちゃん「■△◆□△○×○!」
運ちゃん「◆△△△□×○○■△!」
姉ちゃん「・・・・・」


何度聞いてもさっぱりわからんが、どうやら姉ちゃんの負けのようだ。悔しそうだ。

ayu「どうしたんですか?」
姉ちゃん「おつりがないからって沢山とられちゃった・・・」

2年も住んでぼったくられてんじゃねーよ。

無事チェックインして部屋に着いたら、どっと疲れがでた。ホテルは「ガウディ」というちょっと胡散臭いホテルだが、ガウディの建てた「グエル邸」のすぐ隣にあり、部屋からあのかわいい独特の建物が一望できる。

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K「スペインってコワイね・・・・」

外ではパトカーのサイレンがこれ見よがしに聞こえる。

ayu「そ、そうかな?・・・・」

しかし、明日は念願のガウディの建物が見れるということで、ガイドブックを見ながら段々盛り上がってきた。

ayu「ちょっとビールが飲みたくなってきたなぁ。」
K「あ?何言ってんの?バカ?」
ayu「ちょっと買いに行こうよー。近くにスーパーがあったよ。」
K「絶対ヤダ。一人で行って。
ayu「・・・・行ってきます。」


とは言ったものの、ちょっぴり不安。5ユーロ札一枚持って出陣することに。
ホテルの目の前に小さなスーパーがあったのであっさりビールは買うことができた。
ついでにK子にミネラルウォーターもプレゼント。ついでにK子が大好きなプリングルス(オニオン味)も。

K「どうだった?怖かった?」
ayu「全然。」←結構怖かった。
K「まじ!大丈夫なのかなー・・・」


そんな感じで風呂に入ってビールを飲み終わったのが午後11時。僕はいつの間にか慣れないベッドで熟睡していた。
どこでも寝れるっていうのも特技のひとつなのかもしれない。
ふと目が覚めてとなりを見ると高らかなイビキが・・・

寝ることに関してはのび太並だな・・・

そうやって一日目のバルセロナの夜はふけていくのだった。

TO BE CONTINUED…(第三章へ)

【新婚旅行物語もくじ】

■ 第一章 日本編
■ 第二章 バルセロナ編1
■ 第三章 バルセロナ編2
■ 第四章 バルセロナ編3
■ 第五章 バルセロナ編4
■ 第六章 イビサ編1
■ 第七章 イビサ編2
■ 第八章 ローマ編1
■ 第九章 シチリア編1
■ 第十章 シチリア編2
■ 最終章 ローマ編2