/* THKアクセス解析 */
管理人ayu

福岡市在住。エンタメ、ラジオ、音楽、ガジェット好きです。2000年頃から長いことやってます。日々の暮らしを豊かにする何かを探しております。
SNSでは毎日なにかしらのオススメを更新しております。どうぞ宜しくお願い致します。
詳細な自己紹介 → このサイトについて
はじめての方にオススメ → 今月の人気記事一覧

twitter  instagram

割烹「スタップ」

[コピペ]シュール

2015-01-02_1407

20:名無しさん:2014/12/19(金)
 
都の西北、早稲田。学生でにぎわう、学究の街だ。
そんな街の路地裏で、今日も小さな店に灯りがともる。
店の名は「スタップ」。

「いらっしゃいませ」

暖簾をくぐると、店の女将、小保方晴子さん(52)が割烹着姿で出迎えてくれた。

「実は、私も昔は研究者だったんですよ」

女将はお燗をつけながら、笑顔で語りだす。

「あの頃は夢がありましたね。自分の研究で世界中を幸せにするんだって」

聞けば、彼女は博士号を持つバリバリの「リケジョ」だそうだ。
専攻は再生医学。日本有数の研究機関で実験三昧の毎日を過ごしていた。

そんな彼女に転機が訪れたのは、30歳の頃。
学会では存在すら疑われていた「万能細胞」なるものの精製に成功したのだ。
発表と同時に話題となり、マスコミにも取り上げられたという。

「でも、それがボタンの掛け違えの始まりでした」

遠い目をする彼女。手に持ったお燗用の三角フラスコがかすかに震える。
発表を急ぐあまり生じた論文上の些細なミス。「神業」なるが故に誰も再現できなかった実験結果。
ついには「捏造」と決めつけられ、彼女は研究者としての未来を失った。

「だけど、おかげで気づくことができました。名誉や地位なんかよりも大事なものがあるって」

学会から身を引いた彼女が見つけた幸せ。それは一人でも多くの人を笑顔にすること。
そう思って始めたのがこの店だという。

「私にとっては、この店も研究の成果なんですよ」

研究に未練はないのか。そう尋ねた私にシャーレの小鉢を出しながら彼女は言った。

「だって、この店の食材、全部万能細胞で出来てるんですから」

伸ばしかけた箸が止まる。そんな私をいたずらっぽい目で眺めながら、
女将はお猪口代わりのビーカーにお酒を注いでくれた。
(2036年12月19日)

[コピペ]シュール

Posted by ayu