餓鬼のころから引っ越しばっかりだった
509:おさかなくわえた名無しさん:02/05/14 21:20 ID:RaB5mT5g
親父の仕事の関係で漏れは餓鬼のころから引っ越しばっかりだった。
地方大学に入学し、一人暮らしを始めてから卒業、就職とずっとその
地方の片田舎に住んでいる。もう10年くらいだ。
親戚が亡くなって、葬式のときに5年ぶりくらいで親父に会った。
その晩は親戚で飲んでたが、漏れと親父だけを残してみんな寝てしまった。
親父「仕事はどうだ?」
漏れ「いや、待遇悪すぎてねえ。隙をみて転職するよ。」
親父「首都圏に出てこないのか?仕事先もそっちより豊富だろ。」
漏れ「うーん、気が進まん。」
親父「何だ、女か?」
漏れ「ま、それもあるけど漏れって餓鬼のころからずっと引っ越し続きだったろ?
それで今の所はもう10年なんだけど、今までで1番長く漏れの住んだ土地なんだよね。
友達も結構いるし、付き合いの長い友達って今までずっと欲しかったからねえ・・・」
まあ、単純に面倒だっていうのが最大の理由なんだけど、何気なく言ったそんな
言葉で親父はうつむいて黙り込み、「すまん」とつぶやいた。
そして少し間があいてから「俺のせいだな・・・」とだけ言った。
昔あれほど恐かった親父が、漏れのろくに考えもせず発した言葉でこんなに
シュンとなるなんて・・・
ごめんよ親父。そんなつもりはなかったけど責任感じさせちまったな。許せ。
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