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管理人ayu

福岡市在住。エンタメ、ラジオ、音楽、ガジェット好きです。2000年頃から長いことやってます。日々の暮らしを豊かにする何かを探しております。
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[コピペ]いい話

254:名無しさん@涙目です。:2011/08/28(日) 06:52:03

俺の父親は昔。さんまさんを嫌っていた。
半端なく嫌悪していた。
その父親が、脳出血で倒れて、半月ほど意識不明で、生死の境を彷徨って、
目を覚ました。が、左半身は麻痺して、自殺も出来ない寝たきりの状態となった。
家に帰ってきても笑うことが無くなり、泣きながら「死にたい」「殺してくれ」
と頼むようになってきた。そんな言葉を聞く日々が過ぎ。ある日、帰宅すると
玄関まで大きな笑い声が聞こえてきた。驚いたと同時に走って父親のいる部屋の戸を開けた。
ベッドの上、テレビを観ながら、動かせる右手で自分の頭を掻きながら
「さんまは、しょーがねーなー」と言って大笑いしていた。驚いた。

テレビには、さんま御殿が放送されていたから。
俺にとっては衝撃的なシーンが目の前に在った。
そんなことがあって以来、父親の頼みは一切、消え失せた。
寝たきりのままの状態は変わらないが、
何かが心の中で変化したようで、力みが消えたように、笑うようになった。
だから俺は、どんなことがあっても、明石家さんまさんの味方で在り続ける。

[コピペ]いい話

92 :おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2011/01/11(火) 01:29:34

今日、セルフスタンドで給油してると、対面のスペースで若い兄さんがタイヤに空気入れ始めた。
据え置き型のなんだけど、あれ長いホースまとめるの面倒くさいのか、
誰も綺麗にまとめず、いつも機器の足元にぐちゃって置いてある。
その日も店員がまだ気付いてなかったのかぐちゃぐちゃのままで、
給油後に空気圧見ておこうか迷ったものの、見送った矢先であった。
正直、あれを束ねるとなると手が汚れて億劫である。
自分が使った後にぐちゃぐちゃのままでは気分が悪いし、かと言って余所の奴らが
ぐちゃぐちゃにしたままのを自分が手を汚してまで綺麗にするのも癪であり、
そんな小者じみた判断である。

しかしその兄さんは、全てのタイヤに空気を入れ終わった後、わざわざホースを伸ばし切って
ねじれを取り、綺麗に束ねて所定のフックに引っかけていた。
すぐ傍の水道で手を洗い、寒さに身を震わせながら、かじかむ手をすり合わせながら
彼は車に乗り、そのまま出て行った。

寒いのも冷たいのも、手が汚れるのも皆同じなのである。
皆同じ中で、彼だけがホースをきちんと片づけていった。
ただそれだけの事と思われるかも知れないが、その事に俺は羞恥とか感動とか、色んな感情が込み上げてきた。

彼の行いこそが当然であるのだが、それを実行できるか否かの差がそこにあった。
今年一年、この気持ちを忘れずに過ごしていきたい。

[コピペ]いい話

371:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 15:01:19

俺の嫁の馬鹿ぶりを笑ってくれ。

今日朝遅く起きると深刻な表情で俺の枕元にいた嫁が
100円ショップで買った家計簿と貯金通帳を見せて頭を下げて一言、
「三ヶ月は大丈夫ですが、それまでに新しいお仕事を見つけて下さい」
ろくに寝てもいない様で、目の下にクマができていた。

よく聞けば、昨夜遅く酒を飲んで帰った俺が、
「もう仕事を辞めてやる、月曜から会社いかん」と
言ったのを本気にしたらしい。

年が五つも離れているせいか、学歴コンプのせいか
嫁は俺の言う事を明らかな冗談だとしても真にうける事がある。
全くろくに会社の愚痴も言えないじゃないか!

もうじき2歳になるのとお腹の5ヶ月の子供が居るのに
俺が仕事辞めるわけないだろ?
お前は家事と子育てにだけ気を廻せって!

それに若い頃、あればあるだけ全部使う嫁の生活を心配して
結婚以来五年間生活費だけを現金で渡して貯金は俺がしてるんだよ。
俺の親から結婚時に貰ったのを含めると8桁あるって我が家には!

嫁がつけた、誤字と平仮名だらけの家計簿をみてたら、
ここ一年自分の服とかは何にも買ってないでやんの、、

スーパーでで88円のアイスを2日に分けて食べたからって
「44円」と書き込む馬鹿が何処に居るんだって事だ。
いくら専業主婦だからって100円アイス位一日で全部食えよ!

372:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 15:12:00

>>371 なんて素敵な嫁さんなんだ!
この幸せ者め!

うちの嫁と変えてくれても構わないぜ。

373:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 15:27:18

笑えねえよ・・・

374:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 15:30:38

自慢もしくは脳内嫁

377:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 15:34:49

>>371
お前さんのが頭良いなら可愛い嫁さんを心配させる様な事言うなよ

378:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 15:41:17

自分の服とかは何も買ってないというのに、三か月分くらいの生活費は貯めてたってことか?
あんまり頭のいい嫁さんではなさそうだが、ちょっと気の毒だなぁ。
お前さんが冗談言ってるつもりでも、相手にはそう通じてないんだろ?
俺は顔がきつい(怖い)から、よく冗談が通じないことがあるんだが…お前さんもそんな感じだったりしないか?

379:371:2009/08/29(土) 15:48:01


ああ、悪い自慢であるし、自分でも笑えないわ。

嫁は若い頃チャラチャラしてたし、働いてないんで
ずっと内心で俺は馬鹿にしてたんだと思う。

家計簿つけてた事も知らなかったし、
50万ちょっと貯金してたのも知らなかった。

この後に溜めた金を好きに使って良いぞって言っても
子供のためにとっておくってさ、
何時からこんな馬鹿になったんだろう?って
ちょっと反省している。

381:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 16:03:05

嫁さん…いじらしいなぁ。
バカになんてすんなよ。なんとなくお前さんが「こいつアホだし」と思ってたのを察してたんじゃないのか?
だから頑張っていい嫁、いい母ちゃんになろうとしてたんじゃないのかな。いい子じゃん。
家族でどっかうまいもんでも食べに行けよー。

383:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 16:16:14

>>379
それはバカじゃなくて立派だと思うのだが…

382:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 16:12:10

>>371
消費した分を家計簿につけてるのか?
100円のキャベツ1/4つかったら25円か?
それじゃあ、財布の中身の残高と家計簿の残高があわんだろ。

384:371:2009/08/29(土) 16:52:40


>>382

うん、毎月合ってないんで俺に見せなかったらしい。
ちゃんと数字が合うようになったら見せて俺に褒めらようと思ってたそうだ。

嫁の仕事経験は販売系のフリーターのみ、
複式簿記の基礎が出来てないから、付け方が間違えだらけ。

俺の友人の奥さんはみんな大卒で一度は正社員を経験してる。
良く家族ぐるみで付き合っている親友の奥さんは現役の先生だ。

俺自身は馬鹿にしてたつもりはないが、
嫁は直ぐにその奥さんと自分を比較して拗ねていた。
いつも嫁の方が良いよって言っているんだが、足りなかったのかな?
結構、反省している。

385:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 16:55:50

>>384
何かその物言いだと自分じゃ気付かない所で嫁さん傷つけてる希ガス

386:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 16:58:06

>>379の人間性が何か鼻に付く

393:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 18:22:00

>>384
いや、小学4年生の俺の息子でも、100均で買った小遣い帳くらいつけてるぞ?
家計簿なんて簿記じゃなくて算数ができたらつけられるもんだし。
お前の嫁は小4以下の知能か?

399:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 20:04:11

>>393
オマイの息子が、オマイの家の家計費全部小遣い帳にちゃんとつけているなら誉めてやろう。
小学生の買い物と主婦の買い物の金額と品数の差を無視してすぐに比較するオマイの知識にはがっかりだ。

394:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 18:26:20

つうか、粉系(片栗粉とか小麦粉)とか米類とかどうやってつけてたんだろ?

395:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 18:34:19

調味料類なんかも謎だな。
醤油とか塩とかコショウとかケチャップとかその他諸々。

403:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 20:25:29

小学生を嫁にしてるなんて・・・

通報した!!

389:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/29(土) 17:11:50

さっきからROMってたけど>>371ってホント嫌なオトコ
奥さんのコト鼻で笑ってそうでアタマきちゃう
こんなオトコはお金もってても結婚なんてしたくないわ

俺は気を付けようっと

406:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/30(日) 00:09:18

いい男じゃねーか、>>371は。
皆にコキおろされてるような点は多少あったかも知れんが、
それなりに嫁さんに気を遣ってきたようだし、
これを機により一層ヨメのことを大事にするようになんぢゃね?

407:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/30(日) 00:41:19

371が最低の男だってのがわかった
その表情が嫁を悲しませてるだよ!

409:371:2009/08/30(日) 06:22:57


書き込まれている通りだ、俺は最低な旦那だった。

俺は俺の実家や友人に嫁のダメさ加減を面白おかしく話していた。
嫁の天然な所を突っ込んで場を盛り上げていた。
嫁もその時は一緒になって笑っていたが、
自分がダメな人間だと思ってしまっていたようだ。

付き合っていた頃や新婚時代はそれも気にならなかったそうだが、
お腹に子供がいると判った時から、これでいいのか?と思うようになり、
孫を見に来た俺の母親から「嫁子さんにはちゃんと育ててもらわないと」と
言われたのを契機に、しっかりしたお母さんになる努力を始めたそうだ。

そして子供を預けて働きに出よう思う事があって相談したんだが、
俺から「嫁の時給じゃ保育所代払ったら赤字だろw」と云われて自信喪失。
(単に家にいて貰いたかっただけだったんだが、、、)

今は混乱しているからなんだけれども、必ず勇者になってくる。
自分をダメ人間だと思って卑下してしまう癖が付いた嫁を
助けられるのは俺しかいないだろって事だ。報告はしないかも。

まぁ、嫁を陥れた本人が言うのもなんだけどな、、、

ついでに、嫁が間違ったのは「貸借」の解釈違いから、だ。
昨夜教えたんでもう細かな計算ミス以外間違えないと思う。

それではこれが最後だ、忠告感謝する。

411:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 07:37:03

>>409
>俺は俺の実家や友人に嫁のダメさ加減を面白おかしく話していた。
>嫁の天然な所を突っ込んで場を盛り上げていた。

最低なヤツ、と思ったけど

>自分をダメ人間だと思って卑下してしまう癖が付いた嫁を
>助けられるのは俺しかいないだろって事だ。

嫁ともども頑張ってくれ

413:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 12:19:42

>>371
なんか胸が熱くなったぞ

414:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 13:03:01

>>409
お前さんのサイフからアイス買ってやって一緒に食べて
嫁が半分残そうとしたら これ明日の分な ってもう一個出してやれとか
おいしいケーキとか花とか指輪とかいろいろ考えたけど

>自分をダメ人間だと思って卑下してしまう癖が付いた嫁を
>助けられるのは俺しかいないだろ

↑この言葉をお前さんの口から言ってやれ そしてぎゅって抱きしめてやれ
モノより気持ちこもった言葉が一番だろ

415:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 18:52:38

まあでもそんな癖をつけたのは371だからな。
嫁もだがオマイさんも変われよ。

419:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/30(日) 23:59:36

実家や友人に、嫁のいる前で嫁自慢してやれ。
ついでに嫁バカネタで笑いを取ってたことを詫びて撤回しろ。
何を言われても惚気るんだぜ。

[コピペ]いい話

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/22 01:05:50

解放されたので書きますよっと
事務系の会社。
商社だからか女子社員の方が多い。
入社して一か月でなにが原因か判らないまま嫌われ
陰口叩かれ上司にセクハラだと告発までされた。

社内巡回書類は俺だけ回ってこない。
お茶も自分で入れる。
社内飲み会や催しでは呼ばれることはない。
上司が「あいつはどうした?」なんて聞こうものなら

「あぁ~そう言えば用事が出来たって言ってましたよ~」
で欠席扱い。
毎日辛かったけど、営業出ているときは気にしないでいられる。
でも電話の取次表とかは一切ないし誰が電話出たかも
メモ一つすらない。

ある日どうしても聞かなきゃいけない事が出来て
A子に聞いたら「話かけないでもらえますか?」
とニッコリ顔で言われた。

「でもこれ大事な書類だから」と返しても
「ですから!机の上にメモつけて置いてもらえます?」
「わかりました」
その後は聞こえる様にぐじぐじねちねちと嫌味と悪口オンパレード。

会社はつらかったけど、彼女居たしそれが救いだった。
会社の近くのレストランやコンビニで待ち合わせて帰る。
こんなに苛められてるというか嫌われていても彼女がいれば
それで幸せだった。

しばらくしてどこで嗅ぎつけたか俺が結婚するんじゃないか?という
噂が流れて同僚の男性社員からはいついつ?とか聞かれたが
その中のB男は女子社員にも人気があり、いつも誰かしらを
食事に連れて行ったりしていた。まぁイケメンの部類で仕事出来る奴。

彼女と待ち合わせのコンビニに行くとA子を筆頭に
C子D子とぞろぞろと取り巻きがいて彼女を囲んでた。
彼女は微妙に泣き顔で「違います」とか「嘘です」とか答えてるが
他の周りの取り巻きが「本当だよwww」とニヤニヤしながら
彼女を囲んでる。

俺に気が付いた彼女は囲みから抜け出し涙流しながら出てきたが
俺の横を素通りし走って行った。
何が何だか判らずに追いかける。
追いついて話を聞くと
「あいつは浮気性だからやめろ」とか
「この間違う女が迎えに来ている」とか
あること無いこと吹き込んでいた。
挙句の果てには「男性社員と風俗三昧」

信用してほしくて必死に説明したけれど
彼女は時間がほしいと離れていった。
愕然とした。どうしていいかわからなかった。

上司に相談したが「被害妄想」という名前までつけられて
突っぱねられた。
それもA子取り巻きにバレて
逆にセクハラしてくると告発された。

もう辞める。そう彼女に伝えた。
彼女の父親が町工場を経営してる。
誘われてはいたがなかなか踏み切れずにいた。
彼女は歓迎してくれた。
立つ鳥跡を濁さず。判ってはいたけど
怒りがもくもくと湧いてくる。

その頃になるとシカトとか全然平気で
A子からの会話も全然ない。
だが、上司がいきなりB男を筆頭に今や男女関係なく
出来る奴は登用する!だから今回のプロジェクトを
B男に任せて人選もB男にまかす!と公言した。

B男は出来る奴だと思っていた。
私情に流されず他の優秀な奴らを登用すると思っていた。
だが、取り入ってるA子いか数名が選ばれる。
そして俺が選ばれる。「え?俺?」

B男を呼び出し、俺が女子社員と上手くいってない事や
嫌われてる事、キモがられてる事を告げた。
B男は簡単に答える「知ってるよ」と。

B男は俺にすべてを投げつけ自分はA子や取り巻きと
デートを繰り返し、その中の何人かは会社のトイレで食う始末。
俺はもくもくと作業し、もくもくと顧客を訪問し続けた。
だが、A子プラス取り巻きはまったく我関せず。

B男は時々「どう?」と聞いてくるけど内容までは聞かない。
代わりに「A子ってエロいんだぜww」とかいう始末。
10段階のプロジェクトの8段階が終わる頃、後は客先のGOサインと
社内の最終段取りをして仕上げ。

B男が「今までの資料全部見せてww顧客名もww」
ヘラヘラ笑いながら言う。
流石に頭来て「全部報告書に書いてあるよ」と言うと
「あぁ~そんなんいいわw客のサインだけもらいたいしw」
全部横取りか…

はい、とファイルを渡す。だが20冊は超えるファイル。
後から後から出てくるファイルにB男は
「ちょwww無理だよ、なんだよこれ」

「明日の社内の段取りお願いねwwんじゃ!」
とB男が出ていくとA子とりまきもぞろぞろと出てゆく。
昔は気にしていたけど今は全く気にならない。
廊下でA子が「きもいよね~」とか騒いでる。

この時ばかりは「死ねばいいのに」と初めて思った。
社内で上司に対する説明会では簡単な説明は全部B男。
「…であります。今回はA子さん、C子さんD子さんに
頑張ってもらって顧客開拓が出来ました!」

「え~そんな事ないですよ~B男さんの指示が徹底してるからですよ~」

上司は当然「俺君はなにしてたの?」といなる。
そこへ馬鹿共は
「何回も起こしたんですが…」とか「ファイルが無くて私が探しました」
とか言いまくりのチクりまくり。

そうすりゃ上司は「ちゃんとやれ!」となる。
「すいません」と謝ろうもんなら余計馬鹿にされるが
まぁこれで最後だしな、後は結婚してこんな会社ともおさらばだしさ
明るく生きようっと!と思ってた。

その帰り。もう辞めます。と辞表を出した。
切実に訴えたが「バカが!人のせいにするな!」とか
「女に負けたからって逆恨みするな!」と
逆上され即日退職みたいになっちまった。

一週間近く経つ頃。

客先を自社に招待する前日。
当然俺は会社に居ない。
彼女と旅行で慰めてもらい愛してもらい
もちろん彼女の事を愛した。
立派なホテルでシャンパン飲んでセレブ気取り。

自然と涙があふれてきた。
よく考えたら酒も飲まず、彼女にも合わず
帰ったら寝て、ろくに飯も食わずガムシャラだった。
やっぱり悔しかった。笑顔で接してくれたお客さん達。
疲れてるなぁとウナギ御馳走してくれた部長。
駅まで遠いだろ?と社用車に乗せてくれた課長。

缶コーヒー投げてよこして「めげんなよ」と
励ましてくれた作業員のお兄ちゃん。
寒いですね~とホッカイロくれた受付のお姉さん。
違う会社でもみんな優しく接してくれた。
自分が頑張れば頑張るほど労わってくれて優しく話を聞いてくれた。

すべての会社がそうではないにしろ
殆どの会社の役員さんが、社員さんが「よぉ!」と
言ってくれた。それがあったからこそくだらないB男にもA子取り巻きにも
耐えられたんだと思う。

窓ガラスに映る自分が痩せてぼさぼさの髪で
その後ろに彼女が腰に手をまわしてバスタオルだけで立ってる。
泣いている俺を見て「うん、よしよし!頑張ったよ」と声をかけてくれる。
それが余計涙を誘う。「ほら、おいで」促されベッドに行き
膝枕でうぐうぐ泣いた。

「しょうがないかもしれない。でも貴男は一生懸命やった
だから明日があるんじゃない?横取りなんて考えちゃダメ
今までやってきたことは何一つ無駄じゃないんだよ」
こいつと結婚しようと思った。

彼女を抱きしめながらいつの間にか眠りについた。
翌朝、館内の床屋へ行きバッサリカット。
洋服もヨレヨレでないビシッとカジュアルな物を選んでもらい
デートに出かけようと部屋に戻る。

オールサイレントモードの携帯に手を取ったとき、何か異変を感じた。
ピカピカと光る着信履歴、着信件数は45を指していた。
だれだ?とパカっと開けた。会社からだった。
伝言は5件位しか入らないが5件全部会社で埋まっていた。

B男「ちょっとよ~電話位よこせよ!このやろう!」
A子「何逃げてんの?はぁ?電話してねB男さんに」
上司「ちょっと聞きたいことがある、必ず電話するように!」

まずは上司に電話した。
お客さんがお前がいないのを聞いてどうした?となる。
サボりまくりなので辞めさせましたと告げる。
お前らバカか?wwあいついたからこの書類出来たんですけどw

え?それは全部B男が…
B男?誰だよそれwあいつしかしらねーしw

じゃA子!この書類はどうしたんだ?
え?私しりませ~ん。

じゃB男!全体像説明してみて。
え?わかりません、あいつなにやってんだよ。呼んできます→逃亡

じゃ代わりに我社の有能な女子社員を!
え?A子以下逃亡

お前の会社やる気あんの?おちょくってんの?ねぇねぇ?
おぃ!誰か!あいつを呼び戻せ!

「と言う事なんで辞職は認めないから!すぐ社に戻るように!」
「イヤです。」
「給与の件も上に相談するのでなんとか…」
「イヤです。」
「ならどうしたら戻ってきてくれるんだ?」
「戻りません、失礼します」

次にB男
「ふざけんなよおめー!!俺の手柄つぶす気か?はぁ?」
「もう辞めた身だからさぁB男の手柄とか意味わかんないww」
「ざけんなよ!」
「じゃ!」
「おめ!ふざけっ」ガチャ。

お客さんからの電話はちゃんと出た。
「解雇されたんだって!まじ?」
「まぁ退職勧告みたいな感じでほんとすいません。」
「あぁ揉めたらうちの弁護士つかっていいから!」
「いえいえ、ほんと今までありがとうございました。」
「残念だよほんと」
「改めてごあいさつに伺います」

この後プロジェクトは頓挫。
お客さんはどうして担当を一人にして、その一人を辞めさせたのか
という疑問に答えがないと怒って帰る。

社内では唯一仲の良かった倉庫のおじちゃんに聞いた。
B男=大失敗を社内で大々的に公表され完全に白い目で見られるも
俺のせいにして逃げようとする。さらにA子の他の取り巻きのせいにしようと
再び画策しバレる。んで上司とともに地方支社へ左遷。その後退職。

A子=B男とのエロ話が漏れ、裏でC子、D子と取り合いをしていたことが
判明する。で完全にシカト状態へ。いたたまれず一時私物残したまま失踪した。
後に会社の物品をヤフオクで販売疑惑。利益○十万で懲戒解雇。

C子、D子も同様にB男のおもちゃにされていた為社内では完全にキモ扱い。
で当然→退社。

その後。

そのプロジェクトはもともと生産管理や資材管理に関するもの
だったので製造業にも転化できる事がわかり
彼女の父親の会社へ行くと同時に前のお客さんがついてくれて新たな顧客を開拓。

B男から連絡があり、「雇ってくれないか?」と来たが
「どなたでしょうか?間違い電話こまりますよ」返しておいた。
また別の日には「A子知らない?」とか「A子とお前出来てんだろ!」とか
なんか妄想的に妖しくなってきたので着信拒否。

あれから半年。
その商社の事業規模が半分になったと聞いた。
いろいろなところから手を引いてるらしい。
潰れるのも構わないし残ってても同じ体質なら無くてもいい。
それにもう俺には関係ないのだから、路頭に迷おうが知ったことじゃない。

[コピペ]いい話

712:おさかなくわえた名無しさん:2011/08/13(土) 15:46:13

ありがちだけど、自分が養子だった事。
高校生の時に戸籍を見た事で知って、何で隠してたのか、俺を騙してたのかと
帰宅したばかりの親父に食って掛かった(さすがに母には言えなかった)ら
「ちょっと迷子になったってだけで騒ぐな。ちゃんと探してやったろうが」だと。
両親的には俺は、「生まれてくるとき、出てくる腹を間違えた阿呆」という事になっているらしい。
自分としては凄く衝撃的な事実だったのに
余りにもあんまりな返答を返された俺は、唖然としているうちに
「で、お前宿題終わってんのか」の一言で自室に追い払われた。

後に、俺は不妊に悩んでいた両親が
ふらりと訪れた施設で、ハイハイダッシュで駆け寄ってきた赤ん坊だったと聞いたw
母も父も、俺を抱き上げた途端「あ、これうちの子だ」「こんなところにいた」と感じたらしい。

ちなみに俺が引き取られた後、不妊に悩んでいたはずの両親の間には
男二人女一人、見事にぽろぽろと子供が産まれ、俺は4人兄弟の長男に当たる事になる。血縁ないけど。
だけど弟二人は、俺が養子だと聞いても、血液型確認したくらいで
妹は「それ戸籍が間違ってるよ。だってお兄ちゃんとお父さん、
寝相も寝返りうつタイミングもぴったり一緒だもん」だそうだ。
そんな親子証明はいらないwww

多分、俺がいたという施設に問い合わせれば
実親の事も少しは判るかもしれないけれど
全く興味が沸かない自分が、きっと腹を痛めて産んでくれたのであろう人に
申し訳ないかなとは思っている。

[コピペ]いい話

486:おさかなくわえた名無しさん:2006/09/06(水) 15:34:41

武勇伝になるかどうか微妙だけど・・

5年ほど前の話しになるけど
俺が通勤のる電車には沿線に女子校がある為か、通学の時間帯になると
女子校生の一団(5~6名)が毎回乗り合わせてくる。
こいつらはグループで乗り合わせるらしく、高テンションのまま車内にはいると
大声で話すわ、携帯で通話はするわ、床に座り化粧、弁当を食いちらかす等
ほぼフルコースでやらかしてくれる。
以前こいつらを注意したサラリーマンのおっさんがいたが、散々悪態をつかれ
大声で「やだーおじさん援交たのんでんの?」や「顔見て出直せよジジイ」などと
ありもしない罵声を集団から浴びせられ、顔を真っ赤にして次の駅で降りていった。
他にも電車から降りようとする妊婦さんとすれ違う時、「うわっ。デブが伝染する!」
「よるな便所女!」等の暴虐ぶり。
人類とは思えないこいつらにはらわたを煮え繰り返しつつも、寝たふりを決めこむ
自分が悲しかった。

487:おさかなくわえた名無しさん:2006/09/06(水) 15:35:15

そんな生活を送る中、
社内で人事異動があり自分の下に女性の新人がついた。
おっとりして少し天然がかった所のある新人だが仕事はきちっとこなしてくれ、
最初はたよりなかった彼女も徐々に仕事に慣れ、二人で担当していた作業も無事
ユーザへ納品することも出来きまずまずの成果を出す事ができた。
そしてこの日は早々に仕事を切り上げ、お祝いを兼ね内輪で飲みに行こうという事になり
上司含む3人でいつもの電車に乗りこんだ所で問題が発生したのです。
乗りこんでから駅を2つほど過ぎた頃、奴らが乗り合わせてきました。
そう。例の女子高生達です。
入ってくるなりハイテンション(いつもの事ですけど)
今日は全員でマックを食べながらの登場という相変わらずの無茶苦茶ぶり。
車内に充満する強烈な臭いと、大声で騒ぐ騒音。
私達3人を含み、車内にいる人間全ては腫れ物をさわるかのように避けていました。

489:おさかなくわえた名無しさん:2006/09/06(水) 15:36:29

しばらくして私達が降りる駅が近づくと彼女(部下)が
「さぁ~着きましたよ~いきましょうか!」と明るく言い、先陣をきってドアの方へ向かいます。
(ちょ・・おま・・そっちは・・)
ドアの前には例の女子高生達5人が座りこんでマックを食い散らかし、
とても人が通れる状態ではありません。
私は身をひるがえすと「向うのドアから降りまし・・・」と言いかけた瞬間、
「すみませ~ん。道・・・あけてくれますか?」
彼女(部下)はニコリと微笑んで集団に話しかけているではありませんか。
(うわ、最悪。トラブル起きるなよ~)
こいつらの性根を知っている俺は、ただただそう願うばかり。

「ハァ?向うからお降りたらいーじゃん」
「マジうざってー」
「みてわかんねーの?うちら座ってんじゃん!」
願いは打ち砕かれました。散々悪態をつく女子高生。最悪の展開だ。
「・・・・」黙る彼女(部下)
「めざわりー」
「あんまウザイといじめちゃうよーw」
「どっかいってよ!うちらの邪魔なんですけど?」

そう女子高生が喋った刹那!

490:おさかなくわえた名無しさん:2006/09/06(水) 15:37:01

なんと彼女(部下)が、こともあろうかその女子高生の手荷物を次から次に
ホームへと投げ捨て出しました。
「!”#$$%っ!!!」騒ぐ集団。慌ててホームに全員降ります。
女子高生がどいたおかげで降り口にスペースができ、
私達3人を含め他数人は難なくホームに降りることができました。
しかし、最後に彼女(部下)が降りた時、女子高生達が近づいてきて
その中のリーダー風の女が彼女(部下)にこう言いました。

-以下やりとり-
女A「ハァ!? 意味わかんねー?」
部下「意味・・・判りませんか?(にっこり)」
女A「何様のつもり?殺すよ!!」
部下「それは困ります(にっこり)」
部下「・・・これでゆるしてくれませんか?」

彼女(部下)は女子高生のまえに左手のひらを見せ、
それを覗き込もうとした女子高生に右手で思いっきり
(パーーンッ!!)
平手打ち。
尻もちをつき
「何すんのよこのブ・・」
(パーーンッ!!)
「・・・ス」
(パンパーーンッ!!)
見事な往復ビンタ。

491:おさかなくわえた名無しさん:2006/09/06(水) 15:37:42

みるみる赤くなる頬。この時点で女子高生は半泣き。
「・・なんでこんな・・」
何か言おうとするたび
(パーーンッ!!)
その間、他の女子高生はリーダー格が叩かれているのを見るだけ。
恐怖で固まっている感じでした。
ついに泣き出した女子高生を見て、上司が「その位で・・」と言いかけた時
彼女(部下)が右手で上司を制止。
そして彼女(部下)は女子高生の手を引き、体を起こしてあげると優しく
「女の子がね…そんな口の[聞き方しちゃ駄目…」
「そんなんじゃ素敵な恋もできないし、素敵な人も寄ってこない…」
「ちょっと・・くさいセリフだけどね」
「なぐってゴメンネ」
本当はもっと色々言ってたと思うけど、俺が印象に残っているのはこんな感じです。
最後は良くわからんがリーダー格の女子高生はなんだか泣きながら頷いてた。

492:おさかなくわえた名無しさん:2006/09/06(水) 15:38:31

それから数日後、彼女(部下)は辞職願いを出した。
上司の手前で他人に乱暴をした事を苦にしたと後に聞いた。
勿論、上司は「気にするな」とは言ったが彼女は頑として受け入れない。
俺は俺で彼女に何もしてやることができず、ただただ彼女に考え直してほしく
仕事に復帰して欲しい旨を伝えたメールを出す毎日を送る。
結局は徒労に終わるだけだったけど。
そんな中、通勤に使う電車でたまに例の女子高生に会うこともある。
やはり変わらず騒がしいが車内で物を食ったり、座りこんだりする事は無くなったようだ。
まれに目が合うことがあり、その際、申し訳なさそうに皆でぺこりと会釈をしてくるのが微笑ましい。

あれから数年経ち
今、2歳になる娘を抱き上げて思うことはやはりしつけは大事だと言う事。
願わくばこの娘はあの頃の女子高生みたいにはならないで欲しい。
いや、願うんじゃなくて自分がしつけしなければいけない訳だが。
娘を高く抱えあげ脅すように言う。

「お前・・言葉遣いには気をつけろよ~」
「ママのビンタはめっちゃ痛いからな。怖いぞぉ~w」

娘は判っているのか判ってないのかキャッキャと笑う。
彼女(元部下)が料理の手を止め、包丁を持った手で俺を脅す。

「パパ。それは言わない約束でしょ・・(怒」

おわり。

最後は「それが今の嫁です」な黄金パターンだが許して下さい。
世の中なにがきっかけになるか判らんものです。

[コピペ]いい話

コトメとは?

小姑(こじゅうとめ)。夫の姉妹にあたる人。

コトメコとは?

コトメの子ども。夫の甥・姪にあたる。

437:名無しさん@HOME:2008/03/27(木) 01:27:09 0

自分語りが入り長い話になりますがよろしくお願いします。
亡くなった私の夫がエネミーでした。
私と夫は10歳違い。
コトメが男性関係の激しい人で小学生の娘(コトメコ)を置いて家出。
他に身寄りが無いのでうちで面倒を見る事になりました。
コトメコは気性が荒く、私はともかく、夫と合わず頻繁に喧嘩。
家出を繰り返したり、コトメコが暴力を振るう事もあり、かなり苦労しました。
夫は引き取ってもコトメコの事は丸投げ「女だから義務教育でいい」というのを
今は高校を出ていないと将来厳しいからと何とか説き伏せてコトメコを高校までいかせました。
コトメコは頭がかなり良かったのと、コトメ譲りの美人だったので高卒でもちょっと良い企業に就職。
夫と折り合いが悪いので就職が決まると離れた所で一人暮らしをして4年間一度も戻りませんでした。
そんなある日、夫が事故死、不倫相手を車に乗せ、飲酒をした上での接触事故でした。
相手の方が大怪我を負い、過失がこちらにあるので、慰謝料で今まで貯めた貯金を殆ど使うことになり
高校生の息子と大学生の息子を抱え、何より、ずっと夫に騙されていた事がショックで呆然自失。
どうしていいか解らず、今までの人生は何だったのだろうかと思うと
悲しさと悔しさでやりきれない気持ちで死ぬ事さえ、考えていました。

438:名無しさん@HOME:2008/03/27(木) 01:28:39 0

437続きです
そんな時に、葬式にコトメコがやってきて私に聞きました。
コトメコ「叔父さんの遺産、どれぐらいあるの?」
私はコトメコが遺産の分け前をもらいに来たと思ってついカッとなって
「ある訳ないじゃない!慰謝料を払ったら何も残らないわよ!」と怒鳴ってしまいました。
コトメコが悪い訳では無いのに、怒鳴ってしまった私にコトメコは怒らず
静かに通帳を差し出して「これ使って」と
中を見たら200万入っていてコトメコが一人暮らしをしながら4年間貯めたお金でした。
もらえないし、使えないと断ったらコトメコが笑って言いました。
コトメコ「叔父さん(夫)は嫌いだったけど、叔母さんには本当にお世話になった。
素直になれなかったけど感謝している。だからこれは使って欲しい」と
その途端、夫と喧嘩をして飛び出したコトメコをサンダルで追いかけた事、
小学生のコトメコがずっと口を利いてくれなかった事、
仲良くなるきっかけを作りたくて毎日好きなものを作った事そんな事を思い出して泣いてしまいました。
私のやってきた事は全部無駄じゃないんだ。
感謝される事、報われる事もあったんだと・・・。
コトメコにもらった200万と私のパート、息子もバイトをして何とか二人とも社会に出す事が出来ました。
この前、コトメコから電話があり、今度の10月に結婚するそうです。
コトメコから「本当のお母さんだと思っているから出て欲しい」と言われました。
もちろん、喜んで出席する予定です。
夫が亡くなって8年。
今から思うと夫はエネミーだと思うことが沢山ありますが
コトメコの事は良かったと思っています。
長々とすいませんでした。

445:名無しさん@HOME:2008/03/27(木) 01:40:11 0

>>437
乙、コトメコちゃんが最初ちょっと荒れてもまっすぐ成長したのは
437さんの愛情あってだよ。
ちゃんと怒鳴った事は謝った?

>夫が事故死、不倫相手を車に乗せ、飲酒をした上での接触事故でした。
しかしすごいエネ夫だね、不倫相手も死亡?
死んでまでも迷惑かけるかぁって感じだね。

449 :名無しさん@HOME:2008/03/27(木) 01:49:40 0

死んだのは夫とプリン(※不倫相手)で、大怪我を負ったのは接触された第三者じゃないの?

455:名無しさん@HOME:2008/03/27(木) 02:10:41 0

返せとは言わないが貯金しておいてあげるのが良いかもね
辛い思い出だろうけど
プリが死亡したのか大怪我だったのかkwskプリ~ズ。

458:名無しさん@HOME:2008/03/27(木) 02:31:22 0

437です。

怒鳴った事はコトメコに後で謝りました。
コトメコは笑って「いっつも私叔母さんに怒鳴ってたじゃない気にしないで」と言ってくれました。

事故の事については

不倫相手→軽症
夫→死亡
接触事故の相手(バイク)→重症でした。

ちょっとこれ以上は無理です。
相手の方の事も、不倫相手とのいざこざもあり、詳しく書くと泣いてしまいそうなので。
事故の被害にあった相手の方と家族の方には何度かお見舞いに行き謝りましたが
「あんたがやった訳じゃないから」と言ってくれて良い方々だったので余計辛かったです。

コトメコには、お金を返す話を何度かして断られましたが
この前の電話の時に、結婚したらお金がいるようになるから少しづつでも返済すると話をした所
「返さなくてもいいから、もし子供が出来たら、孫だと思って可愛がって欲しい」と言われました。
正直、夫が亡くなるまで、コトメコがこんな良い子だとは思いませんでした。
夫は高圧的で、コトメコにもいつもコトメの悪口を言い、
コトメコに「お荷物」「お前は捨てられた」「お前がいるから金が無い」などと言っていました。
今思うと、夫の態度がコトメコを苛立たせて反抗的にさせていたのだと思います。
コトメコにもし子供が出来たら、本当の母親以上にコトメコと子供の手助けをするつもりです。
スレ違い失礼しました。

459 :名無しさん@HOME:2008/03/27(木) 02:33:10 0
>>459
いえいえ、いい話をありがとう。
お疲れさまでした。

472:名無しさん@HOME:2008/03/27(木) 09:08:48 O
飲酒運転でも自動車保険支払われますが。
もしかして任意保険未加入でしたか?

758:名無しさん@HOME:2008/03/28(金) 01:30:20 0

437です
沢山のあたたかいレスありがとうございます。
読んでいたら泣けてきました。
昔の事だと思って書いたのですが、私の中にこの時の事がまだ残っていたみたいです。
いくつか質問があったのでお答えします。
まず保険、これは全く保証が無い所か事故の二年前に自動車者保険と定期預金と合わせて解約されていました。
家計は全て夫が握っていたので私は知りませんでした。
どうも、不倫相手との付き合いで使い込んでしまったようです。
幸い持ち家と他に土地があったのでそれを手放して被害者の方への慰謝料を支払いました。
不倫相手への慰謝料については、不倫相手にも家庭があり、その配偶者(不倫夫)から事故での怪我の賠償と不倫での慰謝料を請求されたり、
不倫相手の家族(子供)が家に怒鳴り込んでくるような事が何度もあったらしいです。
あったらしいと言うのは、恥ずかしい話ですが、この頃の記憶が所々抜けてしまっているので解りません。
見た目には怒鳴り込んで来た相手にも普通に話して対応してたらしいのですが、その記憶がどうしても思い出せないのです。
カウンセリングにも行きましたが無理に思い出す必要は無い、今、健康で明るく生きられるなら忘れたままでもいいと言われました。
私もそう思っています。
不謹慎かもしれませんが、夫がいた時より、今の生活の方がずっと楽しいです。
身寄りも社会経験も無く、ネットも知ら無い当時の私は夫との生活が普通だと思っていましたが、
息子からの初ボーナスで買ってもらったパソコンでネットを見て、
今までの生活が異常だった事にやっと気がつきました。
作った料理が「気分じゃない」の一言で捨てられるのも「馬鹿」「クズ」と罵られるのも、
毎日怒鳴られる為びくびくしながら生活するのも、今ならおかしいのだと解るようになりました。
長い悪夢からやっと目が覚めたような気持ちです。

759:名無しさん@HOME:2008/03/28(金) 01:31:11 0

一つとても良かったと思う事は息子の事です。
夫が「男は偉い。女は役に立たない」と普段から言う人だったのですが、
この時私を守ってくれたのは、学生の息子では無く、社会人のコトメコでした。
すぐに弁護士をつけて、話し合いになり、かなりごねたらしいのですが最終的にはお互い相殺に近い形で終わり、
被害者の方への慰謝料も少し負担してもらう形になりました。
息子二人は優しい子ですが夫の影響もあって女は下と言う所があったのですが、
この件でコトメコが不倫相手の家族と戦っているのを見て考え方が変わったようです。
仲が悪かったコトメコと息子二人も事故の後ではコトメコを中心に結束して今ではとても仲良よくなり。
仕事で困ったりすると「姉ちゃん」と息子からコトメコに相談するくらいです。
今度の日曜にコトメコが結婚相手を連れて挨拶に来てくれるそうです。
コトメコの好物の筍とワカメの煮物と茶碗蒸しを作って待つつもりです。
今からすごく楽しみです。
暴れるコトメコを青痣だらけになって育てていた時にはこんな日が来るとは思ってもいませんでした。
夫には恵まれませんでしたが娘と息子には恵まれたと思っています。
今はとても幸せです。
一生懸命まとめましたが、当時の記憶がかなりあやふやなのもあり、
もしかしたら一部どこかで違う部分や思い違いで誤差が入っているかもしれません。
長々と申し訳ありません。これで最後にします。
ありがとうございました。

947:名無しさん@HOME:2008/03/29(土) 05:13:56 0

437です
何度もすいません。
最後と書いたのですが、私の書き方が悪く誤解をされてしまったようなので訂正したくて書き込みさせて頂きます。
家に怒鳴り込んで来た不倫相手の娘さんですが、本当はいい子です。
相手との慰謝料の話が付き、一年程経った後で私の元にお菓子(手づくりクッキー)とお詫びの手紙が届きました。
中には「今までごめんなさい。事故の後、家がぐちゃぐちゃになって荒れてる父親にも、体調を崩している母親にも、
小学生の妹にも当たれなくて(当時不倫子は中学生でした)00さんに当たってしまいました。
話を聞いてくれてありがとう。ご飯美味しかったです。本当にごめんなさい」
若干言葉は変えてありますがこんな内容が書いてありました。
私はこの頃の事があまり記憶に無いのですが、泣きわめいて怒鳴る不倫子の話を黙って聞いて、
落ち着いたら何か食べさせて帰すと言うコトメコに対してやっていた事と同じ事を繰り返していたようです。
覚えの無い時の事なので手紙はともかく物をもらうのは気が引けて、当時お世話になっていたカウンセリングの先生に相談した所、
「あなたのしてきた事のご褒美だと思って貰っておきなさい」と言われたので頂いて(すごく美味しかったです)お礼の手紙だけ出しました。
今でも不倫子からは年賀状が届きます。
キラキラしたシールやペンで飾った年賀状はとても可愛くて私の正月の楽しみの一つになっています。

948:名無しさん@HOME:2008/03/29(土) 05:14:40 0

不倫相手ですが、不倫夫からのDVと生活費を殆ど貰えない経済的DVを恒常的に受けている方でした。
夫が貢いだお金も生活費に宛てていたそうで、きっかけもお金に困っている事を知った夫に付け込まれた形だったそうです。
大人しい綺麗な人で私に会った時に「ごめんなさい。ごめんなさい」と泣きながら謝っていました。
不倫子の年賀状に、その後離婚をして今は母子家庭になっていると書かれていました。
不倫相手の事情を知ってからは、許す事も憎む事も出来ずに三年くらいは苦しみましたが、
(この三年の間情緒が安定せずカウンセリングを受けていました)
今ではもし出会い方が違えばお互いの立場を相談する事もできたかもしれないと思っています。

余談ですが、夫が亡くなってコトメコが1番始めにプレゼントしてくれたのは化粧品でした。
コトメコは「まだ若いんだから、あんなやつ(夫)忘れて幸せになりなよ」と言ってくれました。
(結婚が早かったので私は事故当時40代前半でした。)
色々あったのでもう後は静かに暮らす事が出来ればいいと思っていましたが、
コトメコからの結婚の報告と、こちらのスレで幸せになってと言う書き込みを見て、勇気づけられました。
もう一度、機会があったら自分の幸せを掴む事を考えてみたいです。
本当にありがとうございました。

スレ:その後いかがですか?その29

708:名無しさん@HOME:2008/10/18(土) 09:38:47 0

以前何番目かは忘れてしましましたが、エネスレでお世話になりました。
夫に預けられたコトメコを育て、夫が事故死した際、今度はコトメコに助けられた者ですが
コトメコが無事お嫁に行きました。
白いドレスのコトメコはとても綺麗でした。
結婚式の席では、コトメコは私の事を「お母さん」と呼んでくれ
私宛に花をくれました。
ドレス姿のコトメコを見ながら、荒れていたコトメコの事で学校に呼び出され、二人でアイスを食べながら帰った事
夜中に飛び出したコトメコをサンダルで追いかけた事、
私が風邪を引いた時に、コトメコが私のマネをしてリンゴを摩り下ろして持ってきてくれた事、
コトメコとの色々な思い出に涙が止まりませんでした。
息子もコトメコも独り立ちして少し寂しいですが、何か肩の力が抜けたような気もします。
今後は自分の人生を楽しもうと思っています。
報告だけですが、スレでは勇気付けられる書き込みをいくつもしていただいたので。
本当にありがとうございました。

[コピペ]いい話

60 :おさかなくわえた名無しさん:2009/02/01(日) 20:13:57
自分の体験談・・・・

イギリスに留学した時、そりゃもうあらゆる国籍の学生が居た。
その中のアラブ出身の奴が、自分が生まれ育って町は 400年の歴史があると自慢していた。
そこへオーストリア出身の奴が、自分が生まれ育った町は 600年の歴史があると自慢した。
アラブ出身の奴がショボーンとして、
他の奴もそんなに長い歴史の街には住んでいないと単純にオーストリア出身の奴を感心していた。

ただ、その時の気分が忘れられないのか、ことある毎にオーストリア出身の奴は自分の町自慢を
始めた、600年の、600年が、600年も・・・・・。
さすがにみんながその自慢話に疲れて、彼に対する愚痴や不満を言うようになった。

そんなある日、そのオーストリア出身の奴が自分の所に来た。
「おい!お前!お前は何処出身だ?」
「俺は日本だよ」
「そうか!日本か!俺は 600年前のオーストリアの首都から来たんだ!
お前は日本の何処から来たんだ?」
「俺は 1300年前の日本の首都。京都から来たよ」
その瞬間、周りの奴らがみんな立って、一斉に拍手をした。
オーストリア出身の奴が 「1300年!?」と驚愕していると、
他の奴らが次々とオーストリア出身の奴に近寄っていって、
「600年の倍以上だなぁ」「1300年には勝てないな、ははははは」と言い始めた。

そのオーストリア出身の奴は体を震わせて顔を真っ赤にした。
でも、何か喋ったり暴力を振るうでもなく、その日はそれで落ち着いた。

61 :おさかなくわえた名無しさん:2009/02/01(日) 20:14:49

次の日、オーストリア出身の奴がまた俺に話しかけてきた。

「なあ、京都ってどんな町なんだ?」
「京都は、日本でも最も古い町の一つだよ」
「ニンジャとかいるのか?」
「ニンジャは・・・・京都には居ないかも」
「他の町にはニンジャはいるのか?」
「ああ、うん。一応、戸隠って言うニンジャ集団や、甲賀って言うニンジャ集団の子孫は今もいるよ」
「そいつらは何処に居るんだ?」
「甲賀は甲賀市って言うところにいるよ。戸隠は戸隠山って言うところだね」
「へえー。京都には何がいるんだ?」
「京都は天皇(皇帝)の町だったんだ。それから貴族の町になって、さらに武家の町になったけどね」
「武家って言うと、サムライか!」
「うん。古代は天皇が力を持っていたんだけど、段々権力を失っていって、貴族が政治をするように
なっていったんだ。でも、貴族に対する不満がサムライ達に溜まっていって、貴族が倒され、
サムライの社会が出来ていったんだ」
「サムライは何で”Samurai”って言うんだ?」
「サムライは漢字の『侍』から来てるんだ。これは元々は天皇や貴族に仕える軍人のことを
言ったんだ」
「なるほど。軍人が天皇や貴族に反逆を起こしたのか」
「でも、天皇は倒されなかったんだ。なぜなら力がもうその頃には無くて、権威の象徴だった
からだよ。なので、実質的に力を持っていた貴族がサムライに狙われたんだ」
「サムライの社会はまだ続いているのか?」
「あはは、もう無いよ。明治時代(Meiji)に無くなったんだ」
「どうして無くなったんだ?」
「当時、アメリカの軍艦が日本に来て、日本中パニックになったんだ。
(ここで、アメリカは何時の時代もロクなことしねえなぁ。と突っ込まれる)
アメリカと戦えと言う人と、アメリカと手を結べと言う人で日本の意見は真っ二つに分かれた。
(ここで、アメリカは何時も他国に混乱を持ち込むなぁ。と突っ込まれる)
なので、日本国内で頻繁に対立と内戦、陰謀と策謀が起きたんだ。
でも、それを平和的に解決し、サムライの社会を終わらせ、デモクラシーを達成しようとした
一人のサムライがいるんだ」

62 :おさかなくわえた名無しさん:2009/02/01(日) 20:15:23

「サムライがサムライを終わらせたのか?」
「サムライの中にも、サムライの社会が続けば日本が滅びると考える人は多かったんだ。
でも、それを実行する勇気、見識、人脈を持っている人は限られていた。
ただ、たった一人の無名の志士がそれを達成するんだ。
この人物は英雄として、日本で最も良く知られた歴史上の人物だよ」
「そいつの名前は?」
「本名じゃないけど、一番良く知られていた通名が”坂本竜馬”って言うんだ。
他にも時代を生き抜くために幾つか偽名を持っていたけど、この名前が一番有名だね」
「リョーマか。良い名だな」
「そう思う?」
「良い名前じゃないか。漢字(Kanji)はどう書くんだ?」
「こう書くんだよ(竜馬の字をスラスラと書く)」
「難しいな。これはもう暗号だ。良くこんな暗号を覚えられるな(しばらく漢字に対する感想が続く)・・・
それで、この一番最初の字は?」
「これが『竜』の字で、意味は Dragonさ。次の『馬』が Horseだよ」
「Dragon Horseか。カッコイイね。時代を動かした人間に相応しい」
「とても優しい人だったらしいよ」
「サムライは優しい人なのか?」
「そうとは限らないけど、優しい人も多かったよ。サムライは忠義にとても厚い人達なんだ」
「もうサムライはいないのか?」
「サムライと言うのは職業を言うから、その人達はもういないね。一応、僕の先祖はサムライだけど」
「おお!?君はサムライの子供なのか!?」
「僕のひいひいじいさんがね。サムライだよ。当時ではかなり珍しいけど、ひいひいじいさんが
写ってる写真を持ってるよ」
「おお、サムライの写真!ぜひ見たいな!」
「じゃあ今度、親父に頼んでメールで画像を送るよ。メルアドは?」
「ああ、俺のメールアドレスは・・・・」
「僕のメールアドレスはここだよ・・・・」
「うん。ちゃんと紙に書いたぞ」
「そうだ。これから一緒に晩御飯を食べに行かない?
俺のじいさんは第二次世界大戦でアメリカと戦ったんだ。面白い話を一杯知ってるよ」
「ぜひ聞きたいね」

63 :おさかなくわえた名無しさん:2009/02/01(日) 20:15:54

こうして、僕とオーストリア出身の奴とは友達になった。
彼は日本に対して好意も不満も無い、単に「日本に興味が無い」存在だったけど、
僕と話す内にどんどん日本に対して興味を抱いていった。
日本から送って貰ったスナック菓子や食べ物を彼にあげたら、
とても美味しいと目をキラキラさせて(本当に輝いていた)
僕も一緒になんだか嬉しくなった。

留学して1年経って日本に帰る事になった時、
そのオーストリア出身の奴が泣きながら一緒にイギリスに居ようと言ってくれた。
「その申し出は僕は本当に嬉しいけど。日本で仕事があるんだ。帰らないと失職してしまうんだ」
「そうか・・・・・(残念そうに目を伏せて)。君と出会えて本当に良かったよ。
君がアジア人かヨーロッパ人かどうかは関係無い。君を一人の人間として、好きなんだ。
好意を持ってる。ありがとうと言わせて欲しい」
「僕からもありがとう」
「君との付き合いは楽しかったよ。僕の国、オーストリアは数多くの戦争で多くの歴史が
失われたんだ。僕の育った町、600年の歴史がある町は。僕だけでなく、オーストリア人が
唯一確認出来るオーストリアの歴史なんだ。
僕はあの町を誇りに思う。そして、日本が羨ましいと思うよ。
第二世界大戦が起きても、数多くの内戦を経験しても、日本には消せないほどの多くの歴史を
持っている。ハイテクな国と言うイメージが今まであったけど、
歴史の深い国であることも、君と出会えて知れた。日本が歴史と文化を大切にする国だと言うことを。
もしかしたら、オーストリアが目指すべき国の姿は、日本みたいに歴史の国であり、
ハイテクな国なのかもしれない。
何時か日本に行く機会があったら、僕を招待してくれないか?君と一緒に日本を旅行したいんだ」
「任せてくれ私の友達。僕も君のことに好意を持ってるし、君との出会いは
何物にも代えがたい物だと信じているよ」

今年の冬、その彼が日本に来ることになってる。楽しみだ。

[コピペ]いい話

780 :本当にあった怖い名無し:2011/06/26(日) 20:01:41.28
>>763  >>775乙でした。
重くて長い話で申し訳ありません。
読みにくいところも多いと思いますが、
孤独だった俺の話を暇つぶしに聞いてください。

小学校5年生の時、交通事故で両親を亡くして祖父に引き取られた。
その時から俺の時間は止まってしまったようになって何も考えられなかった。
事故の前のことは何も思い出せなくなり、何もかも楽しくなくなった。

転校した先の小学校でも、何もしゃべれず、全く友達もできなかったし、
友達を作りたいとも思わなかった。
ただ、朝になったら学校に行き、自分の席に座って授業にのみ集中し、
学校が終わればすぐに家に帰った。
先生は気を使っていたようだが、みんな気味悪がっていたと思う。

いつもステテコと腹巻姿の祖父は優しく、
慣れない手つきで家事をしつつ、俺の好物の鳥の唐揚げを良く作ってくれた。
今でも感謝しているがその頃は会話もほとんどなく、
自分の部屋でゲームを延々としていた。

781 :780:2011/06/26(日) 20:07:44.99

クラスでの俺は誰の眼中にも入らない透明人間のような存在になっていったと思う。
そんな生活を続けていて、いつの間にか6年生になった。
クラス替えもないのでほとんど環境も変わらなかった。

6年生になってからしばらくして、
休み時間にいつもいじめられている女の子がいることに気が付いた。
茶色くて長い髪の大人びた綺麗な女の子だった。
近くにいる奴とかの、ひそひそ話を注意深く聞いていると、
彼女は白人の祖母を持つクォーターで父親を早くに亡くしており、
母親が1年程前から新興宗教に入信し、
熱心な勧誘活動をしているようだった。
「おい!外人!」とか「たたりがあるから触るな」とかバカにされていて、
いつも仲間はずれにされたり、モノを隠されたりしてからかわれていた。
先生も絶対に気付いていたが、黙認しているようだった。

ある日の昼休み、いつものようにクラスの代表格の体の大きないじめっ子が、
彼女が大事にしていたお守りを取り上げた。
周りのみんなはそれを見て笑い囃し立てた。
そんな場面を今まで何度も見たが、俺は何にも感じなかった。

782 :780:2011/06/26(日) 20:13:12.44

普段、どんなに苛められても平気そうだった彼女が、
この日だけは必死に取り返そうとしていた。
「それはだめ。お父さんの・・・」
小さくて泣きそうな彼女の声が聞こえたとたん、俺の中の何かが切れた。

俺は腹の底から「やめろ!」と怒鳴り、机を倒し、いじめっ子に殴りかかっていった。
喧嘩が強いはずのいじめっ子は不意をつかれたようで椅子につまずいて倒れた。
馬乗りになって彼女のお守りを取り返した。
それでも俺の怒りの爆発は収まらなかった。
その後も俺は机を倒したり、椅子を投げたり、張り紙を破ったりして、
教室の中を狂ったように暴れまわった。
何故かこの教室の全てが憎らしかった。
いつも全くしゃべらない俺が暴れたので、周りのみんなは呆然と見ているか、
悲鳴を上げて逃げているだけだった。
騒ぎを聞きつけた先生が止めに入りその場は収まった。
すぐに学校に祖父が呼ばれ、祖父は一生懸命謝っていた。
俺はただ黙ってそれを見ていた。

783 :780:2011/06/26(日) 20:19:19.21

次の日から彼女はいじめられなくなった。
俺はさらに孤立したが何とも思わなかった。

ある日の帰り、校門に彼女が待っていた。
「○○君。あの時はありがとう・・・・・一緒に帰ってもいい?」
彼女は少し恥ずかしそうに俺に聞いた。
俺は頷いて一緒に歩いた。彼女は黙って少し後ろを歩いていた。
そして、彼女の家と俺の家との分かれ道に着くと彼女は
「じゃ、また明日。」
と笑って手を振って帰っていった。
次の日の朝、分かれ道に彼女は待っていて一緒に学校に行った。
こうして毎日、俺と彼女は一緒に登下校した。
休み時間も彼女がそばにいるようになった。
最初は何も話さなかった彼女は、
段々打ち解けてきて、家族の事とかをぽつりぽつりと俺に話してくれた。
彼女が幼い頃、おばあさんに作ってもらったお菓子がとても美味しくて、
いつか作れるようになって食べさせてみたいとか言っていた。

784 :780:2011/06/26(日) 20:23:43.20

たまに俺の家にも遊びに来るようになった。
俺は彼女専用のゲームのセーブデータを作って、
夜の間に彼女の為にレベルを上げておいたりした。
俺も徐々に一人でいるよりも彼女といるほうが楽しく思えてきていた。
周りはいろいろと囃し立て、ことあるごとにからかわれたが、
俺は危ない奴と思われているようで誰も執拗には言ってこなかった。
俺も彼女も周りに何を言われても全く気にならなかった。
彼女にだけは俺も話ができるようになって、
たまには笑うこともできるようになった。
俺が笑うと彼女は
「○○君の笑ったところ大好き!」
と赤くなって言ってくれた。
彼女は幼い頃のおばあさんとの楽しい思い出をたまに聞かせてくれ、
俺も何か思い出を話したかったが、
どうしても事故の前の小さい頃のことが思い出せなかった。
それ以外は彼女には何でも話せるようになった。

785 :780:2011/06/26(日) 20:28:53.76

中学生になってからもこの関係は変わらなかった。
中二のとき彼女が俺の家で遊んでいて、ふと俺に聞いた。
「どうして・・・あの時、助けてくれたの?」
俺は彼女が言った『それはだめ。お父さんの・・・』と言う言葉を思い出し、
「俺のお父さんとお母さんも・・・・・」
口に出したとたん、目から涙がぼろぼろ零れて止らなくなった。
俺の心の奥から後から後から事故の前の楽しかった思い出が涙と一緒に溢れ出し、
泣きながら、彼女にその思い出をひとつひとつ話した。
彼女も泣きながら辛抱強く聞いてくれ、俺を優しく抱きしめて頭を撫でてくれた。
俺は彼女の優しさが嬉しくて強く抱きしめて初めてのキスをした。
キスをやめると彼女は
「・・・○○君、大好き。ずっと一緒にいさせて・・・」
と言った。

786 :780:2011/06/26(日) 20:31:58.60

高校も同じところに行った。
彼女との電車通学は本当に楽しかった。
彼女のおかげで俺は少しずつだが自分を取り戻せている気がした。
彼女がお母さんと住んでいるのは狭いアパートだったので、
勉強もゲームもキスも、だだっ広い俺の祖父の家でしていた。
ただ、毎週金曜日は彼女の家の宗教の集まりがあり会えなかった。
彼女は昔から、行きたくないけど行かないとお母さんに怒られる、と言っていた。

高校3年生になったある日の帰り道、彼女が青い顔をして
「大事な相談がある」
と言った。
俺たちは駅前の喫茶店に寄った。
「私、教団(横文字)をやめたいのに・・・大変なことになっちゃった・・・」
彼女はゆっくりと少し震えながら話し始めた。
彼女の話によると、教祖の世話係(特殊な名称)に選ばれてしまったらしい。
教団では名誉ある役目とのことだが、
要は教祖が信者の中から気に入った女性を選抜し、
18歳の誕生日に本部に出家させ、
1ヶ月間、厳しいと言われている修行をさせて身を清め、
その後は教祖のそばで身のまわりの世話をする役目だと言う。
聖人の世話係は穢れない女性に限られるらしい。
穢れない女性とは男性経験のない女性とのことだった

788 :780:2011/06/26(日) 20:34:02.80

それを聞いても実感がわかず、俺は少しだけ笑った。
「そんなこと、ほんとに? 
それに○○は教団が言うところの穢れある女性なんじゃない?」
俺と彼女はついこの間、自然な流れで初めて一線を越えてしまってもいた。
彼女は少し赤くなったが、真剣な顔で言った。
「笑い事じゃないんだって、ほんとなんだよ。お母さんも本気なんだよ。
○○君としたなんてわかったら、すっごい怒られるよ。どうしたらいい?」
「断れないの?」
「私・・・絶対、やだっ!て言ったんだけど、ダメだって・・・すごいお金も、もらえるって・・・
出家したら会えなくなるんだよ。来月、本部から迎えが来るんだって・・・
・・・私はいつか○○君のお嫁さんにしてほしいのに・・・」
泣きそうな声で言った彼女の言葉にドキドキとしてきて、
「そんなところに○○を行かせるわけないだろ。
俺は○○の為ならどんなことでもやれるんだよ。
何人で迎えに来るか知らないけど、絶対守ってやる。」
と俺も本気で言った。
彼女は嬉しそうに微笑んで頷いて俺の手を握った。

789 :780:2011/06/26(日) 20:36:52.87

どうすればいいか悩んだ末、俺は祖父に相談することにした。
祖父に俺は彼女との馴れ初めから初体験、彼女の生い立ちまで包み隠さず話し、
新興宗教のことも、分かっていることのすべてを話した。
祖父は口をへの字にまげ真剣に聞いてくれた。
「じいちゃんはいつかお前も両親の後を追って、
いなくなってしまうんじゃないかと怖かった。
今、お前が生きているのは全て彼女のお陰だ。
じいちゃんが全身全霊をかけて彼女のお母さんを説得してやる。
決裂したら彼女をかっさらってでもここに住まわせてやる。
そんで、どんな宗教か知らんが誰も家には入れん!」
と言ってくれた。

次の日、彼女に会って祖父の話をすぐに伝えた。
彼女は目に涙を浮かべながら聞いてくれた。

彼女のお母さんと会う日、
祖父はビシッとスーツで決め、俺にも制服を着ろと言った。
いつになく祖父が若々しく頼もしく見えた。

790 :780:2011/06/26(日) 20:41:54.84

彼女のアパートの呼鈴を押すと彼女が出てきて部屋に通された。
中に入ったとたん、酷い耳鳴りがして、目の前に透明な幕がかかったようになり、
ふわふわと夢の中で歩いているような気がした。
部屋はよく整理されていて清潔だった。
テーブルには彼女のお母さんが不機嫌そうに座っていた。
祖父はお母さんの正面に腰を下ろした。
祖父の隣に俺は座った。
さらに耳鳴りが酷くなった。
俺は祖父を見た。
愕然とした。
俺の祖父だと思っていたら、お父さんが座っていた。
お父さんの向こう隣には知らない男の人がいて彼女を見ていた。
お父さんは俺を見て微笑んで言った。
「今まで良く頑張ったな。お前の幸せを母さんと応援してる。安心しろ。」
俺の目から涙が溢れそうになり、胸が一杯になって目の前が真っ白になった。
一瞬、笑顔のお母さんが手を振っているのが見えた気がした。

799 :780:2011/06/26(日) 21:03:37.34

支援等ありがとうございます。続き行きます。

どの位の時間が経ったのかわからなかったが、
急に夢から覚めたように頭がはっきりとした。
透明な膜がかかったような感覚はなくなっていた。耳鳴りもしていない。
いつのまにか話し合いは終わっていた。
隣を見るとやっぱり祖父が一人で座っていた。
祖父は
「良かったな。わかってもらえたみたいだ。帰ろう」
と言って席を立った。
彼女と彼女のお母さんは顔を両手で覆って泣いているようだった。
俺は挨拶をして、あわてて祖父についていった。
何がなんだかわからなかった。
外に出ると祖父は
「何かあたたかい不思議なのが、俺たちのほかに二人くらい来ていたな。」
と言った。

彼女からすぐに携帯に連絡があった。
「私のお父さんが来てくれた。お母さんを叱って、
私に○○君と幸せになれって言ってくれた。
昨日の夜から私、お父さんにもらったあのお守りに祈ってたんだ。」
彼女は興奮して言った。

800 :780:2011/06/26(日) 21:05:25.72

その後、彼女と彼女のお母さんは新興宗教を辞めた。
かなり揉めてしまって、祖父が知人の弁護士に相談し、
しばらく俺の家に避難させた。教団と思われる嫌がらせもあったが、
俺は家族が増えたようで楽しかった。
祖父は前の言葉通り、教団関係者を誰も敷地内に入れなかった。

数年後その教団の教祖が強制わいせつ罪で摘発された。
やはり、あの時行かせなくて良かったと俺は心底思い、妻に話した。
そして、
「でも怖いな。こんな悪魔みたいな奴、信じていたこともあったんだろ?」
と聞いた。
「それはお母さん。私は子供の頃から、あなたしか信じてなかったよw」
妻は幼い息子を胸に抱いてあやしながら幸せそうに笑った。
妻の向こうの居間でステテコに腹巻姿の祖父が、
寝転んでテレビを見ているのが見えた。
キッチンのオーブンからは、
妻のおばあさんレシピのクッキーが焼けてきた良い匂いがした。

幸せな今だからかもしれませんが、
もしもあの時、祖父に相談せずに教団の人たちが、
彼女を迎えに来たとしたら、自分が何をしようとしていたのかを考えると
洒落にならないくらい怖くなるんです。
長文失礼致しました。ノシ

[コピペ]いい話

202:1/3:2009/12/13(日) 02:18:40

都内の某有名お花見スポットにお花見に行ったときのこと。
その日は前日とは打って変わってやけに気温の低い日だった。
温かい飲み物を求めて、最寄のスタバには客殺到。私も店外に伸びた長蛇の列に加わって並んでいた。
暫く並んで、お店の入り口ももうすぐというところまで来た時、肩を叩かれた。
振り向くと、シロガネーゼ(古)風の巻き髪お化粧ばっちりの女性。推定35歳。
「これお願い。一緒に買ってきて」と紙を差し出す。
紙はぐっちゃぐちゃに書かれた飲み物のオーダー。
しかも「低脂肪乳で」「ホイップ追加」など注文がうるさい。
事情が飲み込めず、ていうか誰この人?などと頭が混乱して固まっていると、
「だから!これを買ってこいっていってるの!」と追い討ち。え??
女「だからぁ!子供が小さいから!子供って体が繊細なの!風邪引いたらあなた責任取れるの?」
私「…?」
女性が指差すほうを見てみると、同じようなテイストの女性が数人とちびっ子たち。
どうやら「ママ友」たちとお花見に来た模様。
女「あなたどうせ並んでるんだから一緒でしょって言ってるの!」
私「……?」
女「メモ早く受け取りなさいよ。…あなた日本語通じる?日本人じゃないの?」
呆気に取られて声が出なかった私だが、ここでようやく一言発することができた。
ただし大いに混乱していたため、「どちらさまですか」という間抜けた一言。
我ながら(ノ∀`) アチャーと思ったところ、すぐ後ろから若い女の子が爆笑する声が聞こえた(手叩き付き)。
振り向くと、私の後ろに並んでいた派手目なギャル2人(以下仮名Aちゃん・Bちゃん)が、
腹抱えて大爆笑していた。(ちなみに二人ともモデルさんのような美人だった)

203:2/3:2009/12/13(日) 02:19:26

「ちょwww他人wwwww他人に命令wwwwwwwありえねwwwwwwww」
「日本語通じるとかwwwwwwそれおめえだしwwwwwwwwどんだけwwwwwww」
「やマジ意味わかんねえしwwwwwwてかマジどちらさまだしwwwwwwww」
箸が転んでも可笑しいお年頃のギャルたちは、およそこんな感じでとにかく大ウケ。
女性の表情がみるみる般若のように変わり、私からギャルたちにロックオン対象変更。
顔を引き攣らせながらギャルを睨みつけると、吐き捨てるように一言、
「下っ品な…親の顔が見てみたいわ」
どの面下げて親とか言ってんだよと私もさすがに頭にきて、「あなたねえ!」と言いかけると
Aちゃんが私を軽く手で制した。その後の彼女たちが、かっこよすぎて痺れた。
Aちゃん「確かにうちらチャラいけど、うちの親はウチ(=私)が寒いとか文句言ってても
寒いのはみんな一緒だから、お年寄りとかウチより辛いんだから、我慢しろって言うわけ。
ズルとかしないの。絶対。親がそんなだからウチはあんたのことありえないっつってんの。」
Bちゃん「うちの親、ウチが人にもの頼んで頭も下げなかったら、マジ100%ぶん殴るけどねウチのこと。
顔見たがるのは勝手だけど、あんたも超怒られるよマジで」
女性は顔真っ赤にして、眼球が飛び出るんじゃないかと思うような壮絶な表情で、
メモくしゃくしゃに丸めてギャルたちに投げつけて、ガツガツと去って行った。
ギャルたちは自分たちのことそっちのけで、女性に向かって
「てめぇお姉さん(私のこと)に謝ってけよ!」と怒ってくれた(女性は無視して行ってしまったが)。
私のせいでイヤな思いさせちゃってごめんなさいね、と彼女たちに謝ると、
Aちゃん「え、お姉さん被害者なのに謝るとか意味わかんないし!」
Bちゃん「てかマジ頭おかしいすよねーあのババァ。気にすることないと思う」
と逆に口々に励まされてしまった。
彼女たちの後ろに並んでいたおばさま方も、「あなたたちやるわねえ!」「いい親御さんなのねー」
「でももっと女の子らしく喋りなさい。てめえなんで言っちゃダメ!」などと話しかけ、
彼女たちは照れくさそうに笑っていた。

204:おさかなくわえた名無しさん:2009/12/13(日) 02:20:08

ここからは余談。
彼女たちが「小腹減った」「ケーキやばい超うまそう」だけど「新歓とかあるし金ヤバめ」なため
「じゃあ今日は我慢だね」と話しているのを小耳に挟んだので、御馳走させていただくことにした。
自分の順番が回ってきたとき、小声で「あの、後ろのお二人にケーキを…」とオーダーすると
店員さんは一瞬怪訝そうな顔をしていたが、そこに別の店員さんが登場。
彼は一連の騒動の時に外の清掃をしていた人で、レジの店員さんに事情を伝えてくれたらしい。
レジの店員さんは「あーなるほど」という表情に変わり、「かしこまりました」とオーダーを受けてくれた。
ギャルたちのトレーにケーキが運ばれ、「え、頼んでないですけど?」と戸惑う彼女たちに、
店員さんがニヤリと笑って私を指し、「あちらのお客様からでございます」と伝えた。
彼女たちはこちらが恐縮するほどあたふたして、Aちゃんは「何で?何で?」と繰り返し、
Bちゃんは「払いますっ」と言うが早いかバッグの中を大慌てで漁り始めた。
私「だってさっき助けてもらったんだから、これくらいのお礼はさせてもらわないと」
Aちゃん「お礼とかほんといいですから!」
Bちゃん「うちらそんなつもりでアレしたんじゃないんで!」
私「それはわかってるのよ?でも…」
押し問答になりそうだったところ、さっきのおばさま方が
「あなたたち、社会に出たら年上の人には御馳走してもらうのも礼儀のひとつよ」
「そうよー、ここはいただいちゃいなさいよ!」と援護射撃をしてくれて、さっきのやりとりを見ていたらしい
店内のお客さんから小さな拍手なんかも起こって、彼女たちはようやく承服してくれた。
「ありがとうございます!」と言われたので、「そんな、こちらこそありがとうございました」と言って店を出た。
なんかもう本当にいい子たちだった。長文失礼しました。