毎日新聞がwebでの活動を終了するようです – 変態記事問題まとめ
あまりメディアに露出してないのでしょうか?毎日新聞の記事がネット界隈では話題です。
毎日新聞「低俗過ぎ」英文記事問題で余波 “引用元”釈明、「hentai」メタタグも(ITmedia News)
この記事を読んで僕は思いました。
2ちゃんねるのヒトを怒らせると本当に怖い
既存メディアがこんな事になるなんて誰が予想したでしょうか?
詳細は以下より
毎日新聞がwebでの活動を終了するようです – 変態記事問題まとめ
そもそもは、毎日新聞オフィシャルの海外版サイト、毎日新聞英語版 Mainichi Daily News WaiWai が発端でした。記者ライアン・コネル (Ryann Connell)なる人物が、『実話ナックルズ』、『週刊実話』、『週刊大衆』等の日本のタブロイド誌から、日本人ならほぼ信じない刺激的なエロ記事ばかりを捏造気味に翻訳して世界中に発信するサイトだったのです。個人サイトなら別に問題ないんですが、新聞社のサイトですからねえ。
例えば、こんなカンジでした。
・小額で日本の少女を買春する方法
・六本木のあるレストランでは、日本人は食事の前にその材料となる動物と獣姦する
・「受験生」バカ母SEX献身の実例
むちゃくちゃです。
まあ、フツーなら別に気にもとめないのでしょうが、これが新聞社のドメインから発信されていればハナシは変わります。しかも日本を知らない、日本の事が大嫌いな外国人が読むとどうなるか・・・当該記事は消えていますが、このページを引き合いにネット上では日本バッシングが行われていたようです。全く末恐ろしいハナシです。
以下時系列にてまとめてみました。
2008年4月24日
毎日新聞英語版は誰にハックされているのか(Mozuの囀)
この記事が発端となっているらしいです。
以下引用
全くです。一体何を考えているんでしょうか。そして当時、これを読んだ日本人はこの事を問題にしなかったのでしょうか。
2008年5月27日
で、予想通り2ちゃんねるのマスコミ板に飛び火。当然ですね。
■毎日新聞の英語版サイトがひどすぎる■
2008年6月1日
まとめサイト立ち上げ。スレが立ってから実に4日間。シゴト早過ぎです。
毎日新聞の英語版サイトがひどすぎる まとめ@wiki
雑多な情報を一手にまとめる「まとめサイト」の存在が後から追いかける側としては非常に重宝しますね。こうなると誰にも止められないのですね。でも、この時点ではまだ打つ手はあったんじゃないかと思います。
2008年6月20日
で、こういうネタが大好きなJ-CASTが飛びつきます。もう流れが出来てしまってるのが怖いです。
毎日新聞英語版サイト 「変態ニュース」を世界発信(J-CASTニュース)
以下引用
ご指摘の英文記事は過去に配信しておりました。ご批判は謙虚に受け止め、削除する措置を取りました」
と回答している。
ということだそうですが、もう既に遅いですよね。様々な企業がネットに晒され叩かれても大丈夫だったのはその対応の素早さだと思います。毎日はそれを怠ってしまったのです。つうか削除して謝罪するだけなら誰にでもできます。具体的な方法はわかりませんが、
「これ以上ボロを出さない」
「真摯な態度をみんなが認める」
「みんなが飽きる」
これくらいしか思いつきませんが。火種がなくなると、きっと飽きてしまうと思います。毎日はこれもダメでした。
しばらくはじっとしとけばよかったのに、自社サイトにて驚愕の追記が。
自ら墓穴を掘っている事に何故気がつかないんでしょうか(泣
勿論、2ちゃんねるの方々の怒りは絶頂、関連スレッドが100以上立ったといいいます。
2008年6月21日
問題のサイトWaiWaiを閉鎖。当然ですね。それにしても対応が遅すぎです。社内では誰も問題にしなかったのでしょうか?不思議です。
2008年6月28日
ようやく担当者の処分が決定します。誰かを悪者にしないと事態は収まらないとでもいうのでしょうか?いわば生贄です。
【毎日新聞・変態報道】 担当者の処分決定!現社長は役員報酬1ヶ月の10%返上、コラム担当記者は懲戒休職3ヶ月など(痛いニュース(ノ∀`)
焼け石に水、ですね。しかし報酬をカットしたところで痛くも痒くもないと思います。
2008年7月8日
そしてwebで記事を公開する新聞社として恐ろしいことが起こります
「毎日jp」が自社広告だらけに、ネット上に深いつめ跡残る(ITpro)
膨大な人件費を使って構築しているであろうweb版の大切な大切な収入源の広告。そのスポンサーがこの事件を皮切りに撤退してしまったのです。スポンサーのキモチ、痛いほど分かります。
毎日オワタ\(^o^)/
2008年7月20日
当初は「インターネットだから」とタカをくくっていたんでしょう。webの収入が絶たれた(現在はスポンサー復活してるみたいですが)今、なりふり構っていられなくなったのでしょうか、紙面での謝罪を行います。なんと
3ページにも渡って!
「変態ニュース」毎日新聞3ページに渡り謝罪 外部の警告放置「深刻な失態、痛恨の極み」
もうどうにもならない状態になったのか、それとも、とりあえず、なのか分かりませんが、ネットを見ないヒトには「なんのこっちゃ」といった記事だったのかもしれません。
しかし、この記事が自身の首を締めるとは毎日新聞側も思ってもみなかったんだと思います。収束はしないまでも、とりあえず誠意を見せたわけですから。
2008年8月10日
とあるスレッドにカキコミが。
豚切り失礼します。
活字版発掘人@毒女です。
何代前かのスレで「日本の母は~」の活字版を探しているか他がいらっしゃいましたが、
これではないかと思われる物が発見できましたので、
アップします。
ほかの物に関しては今しばらくお待ちください。
失礼しました。
神降臨!
素晴らしい行動力。図書館でマイクロフィルムから記事をコピーだなんて探偵ドラマのようです。毎日新聞はネットを、2ちゃんねるを完全に舐めていたんだと思います。
この記事は、つい2週間前に謝罪した内容すなわち
・日本人が関与していないからよくわかりませんでしたごめんなさい
・英語がよくわかりませんでしたごめんなさい
までもが捏造だったという動かぬ証拠です。嘘で塗り固められた事実は、瞬く間に壊れていくなんてこと、小学生の時に教わったと思うんですが、この体たらく!感動的です。
こうなるともう2ちゃんねるの住人を誰も止められません。過去の新聞記事を手分けして図書館よりコピーして証拠集めです。この辺の連係プレイは抜群です。美しいとすら感じてしまいます。
結果、わかった事実は以下のとおり。
○いいえ11年前の紙媒体(英字新聞)時代から侮日記事はすでにでかでかと載っていた
×ウェブだからチェック体制が甘かった
○紙媒体上ですでに11年前から日本侮辱記事を垂れ流し
×日本人スタッフが関与していない
○日本人スタッフが3人いた英字新聞時代から日本侮辱記事を垂れ流し
×少数の外人スタッフの暴走
○外人15人、日本人3人という大所帯の英字新聞紙媒体の時代から日本侮辱記事を垂れ流し
×英語だからチェックできなかった
○日本の母親はセックスで息子の成績を上げる、という大きな日本語の説明がついています
コトバも出ませんね。
そして・・・
2008年8月12日
毎日新聞、反発を受けて「毎日jp」の閉鎖を検討(Technobahn)
閉鎖!本当にオワタ\(^o^)/
ムリもないです。スポンサーからも見放されたらwebで情報公開する意味がないですから。
まあ、どうせ一時しのぎで、ほとぼりが冷めたら別名で復活するには違いないのですが、覚えていて欲しいのは、消費者として、たとえ復活してもこんな会社を信用してはいけない、という事です。
それに他のマスコミが一切叩かないのもなんだか不思議ですね。
僕は時代が云々とか言うのは嫌いなんですが、明らかに昔と今で違うのは「2ちゃんねるがあるか、ないか」だと思います(ちょっと言いすぎですね)
私刑化する社会の問題とか、殺人予告カキコミとか、色々な問題があり、エンドユーザーを相手にする企業は非常に住みにくい時代になってきたと思いますが、今までなら有耶無耶になってきた事実を隠せなくなったという点では、より健全な社会になるのではないかと思います。
関連
つたないまとめでしたが、以下の記事を参考にしました。もっとこの事件について知りたい方は読んでみることをオススメします。
毎日変態記事問題の新たな火種(新小児科医のつぶやき)
毎日新聞の英文記事、主婦および看護師を始めとする医療従事者の怒りを買う(その68)
毎日新聞!社内調査の末の検証記事も全てウソだった事が発覚(ネタちゃんねる)
毎日新聞、「小額で日本の少女を買春する方法」を紹介。海外大手サイトに掲載(痛いニュース(ノ∀`)
毎日新聞「Wai Wai」問題と私刑化する社会とネット時代の企業広報の視点(ガ島通信)
図書館と一般人が新聞社の脅威になった日(図書館情報学を学ぶ)
毎日新聞社内で何が起きているのか(CNET Japan)
ディスカッション
コメント一覧
おひさしぶりです。
こうなると、毎日に限らず、朝日、読売、日本経済も、特定の旧財閥や企業グループの支援を受けた提灯メディアという気がしますね。
人間が情報を求めるのは本能だと思います。その需要に答えているものの一部が”新聞”なのでしょう。
自分も今や、新聞など読みません。というか。ほとんどの人が、テレビ・地方・スポーツ欄以外は読んでないと思いますよ。
日本社会に”物申す”的な意味合いの記事だったんでしょうね。数十年前と今の日本がどんだけ変わっているのか。日本のトップと言われる企業でさえ把握できていない、その現実を浮き彫りにした一例かもしれません。
新聞社も4つもいらないと思いますよ。こんなワケワカな記事を書くぐらいなら。2社ぐらいでいいじゃないでしょうか?
ネット嫌い、ゲーム脳信者、匿名完全否定派などの共通点
ついに毎日jpが閉鎖されるようですね。
事の経緯のおさらいは毎日新聞がwebでの活動を終了するようです – 変態記事問題まとめ-CROSSBREEDでこじ…
お久しぶりです。
毎日新聞の記事削除という対応には問題があります。
誤報を行ったと言うことで、「訂正記事の公開」が一番必要なのです。
でないと、他言語に翻訳されて情報が出回っていますから、
冗談のようなぁゃιぃ情報>元ソースの確認>記事削除のため記事無し
・・・それってあってるの間違ってるの?の判断ができません。
ここで訂正記事があれば誤報だと言うことがわかりますから、即訂正がきくわけです。
訂正記事が出れば、真摯に対応した。と私は納得できるのですがねぇ。
>ばたこらんさん
どうもお久しぶりです!
新聞、すっかり読まなくなりましたねえ。広告さえもいらないカンジがします。
このバカ記事、最初は単なるPVかせぎのキモチだったんでしょうかねえ。
>あぴさん
どうもお久しぶりです!
削除は確かにまずかったですねえ。よけいに火がつくのがわからなかったんでしょうか。うーん。