希望の国のエグゾダス
希望の国のエグゾダス
村上龍の作品の中でかなり好きな作品。
彼が自身のwebsiteのBBSで「日本の教育に革命を起こすにはどうするのがよいか?」の問いをかけたところ、いろんな意見が飛び交ったらしいが、用意した答えはでなかったらしい。
その答えとは「中学生による大規模な不登校がおこればよい」というものだった。凄い発想・・・
これには賛否両論があったらしいが、それをきっかけに小説を書こうと決めたそうな。
「エグゾダス」とは脱出、という意味で、中学生たちは全国的に不登校を起こす。昔と違ってインターネットというものが学校にあるので、そのネットワークを使って中学生たちは日本を牛耳っていく・・・
教育論、経済論等、難しいハナシが飛び交うこの小説だが、理屈抜きで面白い。経済の話なんか僕には分からないけど、面白い。
やはり話の展開、小説としての面白さもさることながら、作者のリサーチ力が作品にリアリティを与えている。
オススメです。
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