ヤンキー母と天然父の馴れ初め
262:恋人は名無しさん:2010/03/09(火) 01:46:37
ウチの両親は、
母→
不良。ただヤンキーというより黒髪ショートの男前系な女番長で、面倒見がよく
男女双方にモテた。授業はサボるけど貧乏真面目な親の為に、試験成績だけ常に一桁台。
いわゆる不良の優等生だった。
父→
ぼんぼん育ち。実家が由緒ある血筋の分家で、既に廃れていて
実質の権力やお金はあまり無いが幼い頃の躾だけお堅かった。
そのためか大学生になり遊び人から優等生まで広い人脈が出来ても、
何処か天然のままだった。
こんな人達で、母16の高校生、父20の大学生の時に知り合ったと母に聞いた。
一番最初は友達の友達…ぐらいの出会いと認識だったそうなんだが。
ある日道を歩いていてすれ違い、母が
「あ、こないだのお兄ちゃんやん。タバコ持ってたら一本ちょーだい」
と話しかけた所、ニコッと笑って「はい」、と一箱丸々くれたのだという。
母はそこで、やたら親切な人だな!と好意を持ったそうなんだが…後の父に聞くと
「いや…怖かったからつい。だってオレ絡まれてる!と思って…タカられたのかと…」
と言っていた。母は爆笑していた。
更になんでそんな父に惚れたのかと聞くと、その後に仲良くなり仲間で集まって
飲み会になった際、遅れて到着した母が座敷席の入り口を見ると、スニーカーの中に
一足だけ革靴が混じってたんだそう。
まさか…と思って席を覗き込むと、座敷とはいえジーンズTシャツで遊び人ばかりの
気軽な飲み会の筈なのに、そこには一人だけスーツで正座している父が居たという。
いわく、
「外食とか食事会、っていうのは正装で行かなきゃいけないモノだって教えられてたから…」
だそう。
それもやっぱり母が爆笑しながら教えてくれた。その後は流石に普段着だったそうだが。
その後、真面目に交際10年の末、結婚して子供が2人。もうすぐ銀婚も超えて30年。
いまだにラブラブです。ていうか母がゾッコンです。父萌えなんですねわかります。
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スーツw