/* THKアクセス解析 */
管理人ayu

福岡市在住。エンタメ、ラジオ、音楽、ガジェット好きです。2000年頃から長いことやってます。日々の暮らしを豊かにする何かを探しております。
SNSでは毎日なにかしらのオススメを更新しております。どうぞ宜しくお願い致します。
詳細な自己紹介 → このサイトについて
はじめての方にオススメ → 今月の人気記事一覧

twitter  instagram

ラッキーガールの我が娘

[コピペ]泣ける子育て

2013-05-29_2322

相変わらず子どもネタには弱い僕です。自分に置き換えちゃって大変です。

二歳の子どもに異変が起こるところから始まります。

突然だけど、うちの娘の話をしたいと思う。

うちの娘が二歳の時だ。娘の様子がおかしいことに気づいた。
言葉の発達が遅いのは以前から気づいていたが、あらためて考えるとおかし
いことだらけなのだ。

食事は手掴みで口に押し込む……
いつまでもおむつが取れない……
人の話を聞かず常に興奮状態……

年相応の成長が見られず体だけが成長していく。
これはあまりにもおかしい……

妻と相談していると親戚から県内でも一番高度な脳神経医療を行う病院の事
を聞かされた。 その病院のサイトを調べたところ、
一週間後にその病院で小児の脳神経発達相談を一日だけ開くことがわかった。

俺は仕事を休み、100km以上離れたその病院に向かった。
ちなみにその発達相談は月一回であり予約制、うまく空きがあったのはラッ
キーだった。

発達相談で某有名医大の小児脳神経の専門家に診てもらい、
時間の空きがあると言うことで念のために脳のMRI画像も撮ることにした。

<続きます>

相変わらず食べ物を口に押し込むばかりの娘と食事をして結果を待つと
件の専門家が深刻な顔で俺たち家族を待っていた。

MRI画像から娘が水頭症であるとの判断。
すぐに脳神経外科に回されるが
そこでショックな事実を聞かされる事になる。
脳神経外科医曰く――

『二歳児の水頭症手術は県内ではできない』

通常、水頭症がわかるのは小学生以上であり、
それも何らかの身体症状(頭の形態異常、運動障害など)
が出てからわかるものだと言うこと。

わが娘のように 二歳で水頭症がわかるのは希なのだと言う。
それだけに治療技術が大変難しい上に、対応できる病院も少ないとの事―

なんとか対応できる病院を探してもらったがそこらさらに遠く、
自宅から直接距離で200kmを越える場所に有った。

行くしかない――

これからどうなるのか全く分からなかったが、なにもしないよりはマシ。
何より、ショックを受けている妻のためにも夫である俺が
くよくよするわけには行かなかった。

その治療可能な専門病院に連絡をとると、ここでもラッキーが起こる。
一週間後に小児脳神経外科の外来に空きがあるからすぐ来なさいとの事――

予定を組んでまた家族で向かえば、そこは驚くような病院だった。

そこは小児医療のための総合専門病院であり
近県エリアも含めて唯一の病院だった。

さらに二歳でも水頭症の手術ができる医師がおり対応可能だった。

さっそく診察を受ける。その結果、娘は水頭症ではなく"脳内水泡"と言う病気
であることがわかった。そしてさらにショッキングなこともわかった。

脳内水泡は脳の内部でも本来は水が貯まらない場所に水風船のような袋が出来てしまい、
それが脳を内部から圧迫――、脳や知能や精神の発達を阻害すると言うのだ。

事実、脳内水泡のために脳の大脳皮質が薄くなっており、
言葉が出ないのも、行動の抑止が効かず常に興奮状態なのも、
食事を手掴みで口に押し込むのも、それが原因になっていたのだ。

そして医師は俺たち夫婦にある覚悟を求めるような言葉を告げた。

『娘さんが言葉を発するかどうかは五分五分です』

脳内水泡を治療したとしても、薄くなった大脳皮質が元通りに回復し成長が
年相応に発達するかどうかははっきりと断言できない――

特に言葉の問題はこれからも続くかもしれないのだ。

手術は一週間後――、

200km以上離れた病院に妻と娘だけを残し、娘の入院生活が始まった。

だが、ここでさらなるラッキーが待っていた。
娘の脳内水泡は内視鏡手術で対応可能であり、
入院も短いもので済むと言うのだ。

手術後――娘はおでこの隅っこに小さな手術跡をつくったがすこぶる元気だった。

それから一年が過ぎた――、 娘は相変わらずだった。

食べ物は手掴み、落ち着きは相変わらず無い、常に手を繋ぎベビーカーに座 らせて居ないとダメな状態だった。

それでも少しづつ落ち着きも出始め、一人で絵本を眺めることもあった。 そんなある日――、

『パ~パ!』

カタコトだったが娘は確かにそう話した。しっかりと両足で立ち俺の顔を見て笑顔でそう話したのだ。

聞き間違えではない。 はっきりと娘は言葉を口にしていた。
その瞬間、俺と妻の肩から重荷が降りていった。

娘は今も少しづつマイペースで成長している。

ラッキーガールの我が娘よ

君には私たち家族がついている。
がんばれ!

ネタ元

お話@館