上司に連れられてキャバクラ行ってきた
キャバクラ、行ったことありますか?成人男性なら大抵の方が行ったことあるのではないでしょうか?
僕は恥ずかしながら行ったことありません。
髪をやたら盛ったきらびやかなファッションに身を包んだ女性が接待してくれる所だと聞いています。女性だとホストクラブになるのでしょうか。
そして「やたらお金を使う」といったイメージがあるキャバクラ。
僕が行っていない理由は以下の文章のようなハナシをずっと前に聞いていたからなのです。
詳細は以下より
別に行きたくもなかったのに。
ムカついたので完全に八つ当たりだけどキャバ嬢にいかにも盛り上がらない返事をした
「今日、別に俺は来たくなかったんだ」
いきなりこれ。
さぞかしキャバ嬢は困るだろうと思ったら、
「あぁー。そういう方、結構いらっしゃいますよ」
とにこにこ顔。
「え?ウソー」
「いえいえ、上司さんに連れられて…って。そういう若い方結構いらっしゃるんですよー。大変ですよねぇ。あ、どうぞおしぼり」
「あ、どうも」
意外な返答に毒気を抜かれる。
更に盛り下げようとしてみる。
「なんていうか、俺、まともに女の子と会話とか、できないし。したことないんですよ」
「そうなんですかー。でも、そういう方もいらっしゃいますよ、女の子との会話の練習だって、来る方とか……」
「え、そうなの?」
「ええ。それに、私も、結構会話って、苦手なんですよねぇ」
「えー。こんな仕事してるのに?まさか」
「いえ、会話に慣れたくて、このバイトしてるんですよー。基本的に、私、人見知りだし、初対面の人とは緊張しちゃって、何はなしていいか分からなくて……」
俺と同じだ……
「あ。こんな事お客様に言っちゃだめですね。ごめんなさい」
「あいや別に……」
水を飲む。
「…バイトって事は本業じゃないの?」
「昼間は大学生です」
通りで、キャバ嬢にしては派手じゃないと思った。どこかほわんとしている。ギャルっぽくない。
そこからなんとなく俺の大学時代の話に。
いかにモテなかったかをなぜか力説している俺。
「でも、変ですねぇ」
「え?」
「○○さんがモテなかったなんて。信じられません」
こうして書くと、陳腐に聞こえるんだが、実際にほの暗い部屋のなかでかわいい女の子に言われるとヤバイ。
お世辞だろとかわかっててもカーッとなる。マジで。
「いや、いやいやいやw」
「女の子と会話できないって言ってましたけど、お話凄く面白いですよぉ」
ヤバイ。
「いやそんな事…」
「最初に話聞いてなかったら、絶対女の子と会話したことないなんて思いもしませんよ」
「周りの子、見る目なかったんですねぇ」
ヤーバーイ
惚れる。やめろぉおおおおおおおおおおおおおお
なんかドッキンドッキンいってる。ヤバイ。
女の子に褒められたの初めてかもしれないし。ってお世辞だろどう考えても。いやでも結構真面目そうな子だよ?真面目そうな子がキャバやるか!!いやでも会話に慣れるためだっていってたし別に……人を喜ばせる仕事なんだからいいとおもう……とかよくわからんものが頭の中でぐるぐるぐるぐる……
そんなこんなで時間が来た。
最初はからかう気だったのに意外と楽しくて時間がきたとき「えっ、もう?」とか思っちゃった俺
「今日はお疲れ様でしたー」
ペコリと礼をする彼女
「上司さんに連れられて、大変でしたねぇ」
そういえば、そうだった……
「あ、でも、意外と、楽しかったよ」
といったら彼女滅茶苦茶嬉しそうになった。ヤバイ。超カワイイ。
「本当ですかー?嬉しい。ありがとうございます」
「あ、これ、私の名刺です。もうそんな事はないかもしれませんけど、もしまた上司さんに連れてこられることがあったら、よかったら私指名してください。私なら事情分かってますから」
「あ、うん。ありがと」
「ありがとうございましたぁ」
ヤバイ……
結局それから、上司関係なく自腹でちょびちょび通い始めた。
ちょびちょびだったのが凄い回数になった。
行くたびに彼女が嬉しそうにしてくれるから……
それに最初あんな気の乗らないことを言ったのに無下にせずちゃんと返してくれた誠意が嬉しかった……
いや営業トークだろとか
仕事だからとか
お世辞だろとか
薄々分かってるんだけど
でも分かりきれてないっていうか
そんなことどうでもいいっていうか
なんだろうこの不思議な感覚
別にそれでもいい、ずっと騙し続けてくれるなら、それが真実だ、みたいな感覚
あの某ネズミランドに行くような感覚と一緒だ
俺はアホなのかもな
と思いつつ
それでもいいや
と思う自分がいる……
キャバクラこええ!(涙
近日中に、さらに怖いお話を紹介します。
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