父から距離をおきたかった
172 :大人の名無しさん 投稿日:03/12/01
学生時代、書類の手続きで1年半ぶりに実家に帰った時のこと。
本当は泊まる予定だったんだが、次の日に遊ぶ予定が入ってしまったので
結局日帰りにしてしまった。
母にサインやら捺印やらをしてもらい、帰ろうとして玄関で靴紐を結んで
いると、父が会社から帰ってきた。
口数が少なく、何かにつけて小言や愚痴を言う父親のことが苦手で、
一緒に居ると息苦しさを感じていた私は、父が帰宅する前に帰って
しまいたかった。日帰りできないくらい通えない学校を選んだのも
父から距離をおきたかったからだ。
父が、「お前、泊まるんじゃなかったのか」と訊いたので、
「ちょっと忙しいから」とぶっきらぼうに答えると、手に持っていた
ドーナツの箱を私に差し出し、
「これやるから、電車の中で食え。道中長いだろうから」と言った。
駅に着くと、電車は行ったばかりのようで人気がなく、30分は
待たされるようだった。
小腹が減ったので、父からもらったドーナツの箱を開けた。
3個ずつ3種類入っていた。
家族3人でお茶するつもりだったんだなぁ。
でも、私が9個貰っても食べきれないよ。
箱の中を覗き込みながら苦笑した。
その直後。
あぁ、あの人は凄く不器用なだけなんだろうな―。
ふとそう思うと、涙がぼろぼろ出てきた。
様々な感情や思い出が泡のように浮かんでは消えるけど、
どれもこれも 切なかったり苦かったりばっかりで。
手持ちのポケットティッシュが無くなっても、ハンカチが洗濯して干す前
みたいに濡れても涙は止まらなくて、
結局、一本あとの電車が来るまで駅のベンチでずっと泣き続けていた。
ディスカッション
コメント一覧
ファミリーは、最大
子供、私たちは両親を知らないかもしれない
しかし、時間をかけて
私たちは徐々に親の骨の折れる努力を理解する
彼らのために支払うことを理解する私たちの
したがって、我々はもっと理解する必要がありますが
彼らは親孝行
え?
泣いただけ??
遊ぶの優先したんだ
何で感動物みたいに書いてんの、こいつ