1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 23:59:05
5月6日
同じクラスの裕樹と付き合うことになった。
親友のカナに報告したら「ちゃんと握ってもらいなよ」だって。
なんでそうなっちゃうかなぁ…。
別に一緒に居られたらお寿司なんてどっちでもいいのに…。
そういえば前の彼氏とは、おにぎり止まりだった。
私ももう17歳。そろそろお寿司握ってもらわないとヤバいのかなぁ。
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:01:01
6月13日
カナに「まだ握ってもらってないの?」と責められた。
カナは彼氏とは会うたびに握っているらしい。
曰く、覚えたらヤミツキらしい。
興味がないわけではないけど、やっぱり怖い。
最初のネタは何にしようとか考えてたら授業が終わっていた。
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:02:27
7月30日
今日は記念すべき日。
裕樹の家に泊まった。
お風呂に入ってゲームして、
映画見終わったあと会話が止まった。
そしてキスしてたら裕樹が耳元で「握って…いい?」って。
私も覚悟はしてたけど、ちょっと怖くなったので
「でも…シャリないよね?」とはぐらかした。
そしたら彼、ベッドの下からシャリを出してきた。
冷めてんじゃないのかと触ってみたらちゃんと人肌だった。
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:03:21.520
「じゃあ…やさしく握って」と言ってはみたものの、
やっぱりまだ怖かった。
でも彼氏は耳元で「へい、らっしゃい…」と言ってくれた。
優しさに泣きそうになった。
あとは彼に身を任せて握ってもらった。
彼は初めてじゃないと聞いたことはあるけど、
どこかぎこちなくて決して上手いと言えるものではなかった。
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:04:25
でも、ヒラメ、ハマチ、タイ、マグロと定番な彼のお寿司は
とても心がこもったお寿司だった。
最後、お腹がいっぱいになった私が思わず
「大将!お愛想!」と叫んだとき、彼も「あざーしたー!」と果てた。
そして一緒に寝た。最初のお寿司が彼でホントよかったと思う。
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:05:55
9月21日
夏休みが終わってからも裕樹にはたまに握ってもらう。
彼は他の男子とは違って、あまり寿司欲がないらしい。
3回会って1回握るくらい。
しかも1回大体5貫くらい。ネタも毎回大体同じ。
他の友達の彼氏は大体10~20貫は握ってるみたいだ。
彼は本当に私に握りたいのか不安になってきた。
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:06:33
カオスwwwwwwwwwwwww
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:07:26
なんというカオス
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:07:17
10月16日
今も罪悪感でいっぱいだ。
裕樹以外の人に握ってもらってしまった。
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:08:12
相手は大学生の和田先輩。
ドライブしてたらスシホテルに入っちゃってそのままズルズルと…。
先輩は手慣れた感じでどんどん握っていた。
「立ったまま握っていい?」とか言われた。
先輩は興奮してたけど、味はあんまり変わらなかった。
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:09:15
あと、大きな鏡の前でも握られた。
「握ってるとこが丸見えだよ…」って。
恥ずかしかったけど美味しかった。
ネタも炙りサーモンとか、生サンマとか
初めてのものばかりだった。
裕樹には悪いけど、どれも新鮮ですごく美味しかった。
私って駄目な女だ。
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:10:23
なんという寿司ーツ(笑)
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:11:34
10月28日
先輩に握ってもらってからというものの、
裕樹の握った寿司が物足りない。
最近は、裕樹は勝手に「あざーす!」
って終わっちゃうし。
はしたない事とは分かってるけど、
今日は裕樹と会えないので自分で赤出汁を炊いてしまった。
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:12:36
皆してることらしいけど、やっぱり抵抗があった。
カナはあさり汁炊いてるらしいけど。あさりはさすがに無理。
赤出汁を飲みながら考えるのは、裕樹じゃなくて先輩のお寿司。
いつから私はこんなになっちゃったんだろう。
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:13:44
11月9日
死にたい。ついに罰が当たった。
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:15:09
昨夜先輩に呼び出されて公園に行ったら、
知らない男数人に囲まれた。
逃げようとしたけどもう遅かった。
リーダー格の男がバッグから冷めてしまったシャリを出すと、
手も洗わずに握り始めた。
「へ…へへへ…、モンゴお待ち!」
それはそれは肉厚なモンゴウイカだった。
「モンゴモンゴ・・・」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:16:35
食べなきゃ殺されると思い、嫌々口にしたが、
とても食べられるものではなく、すぐ吐き出してしまった。
「美味そうに食えよオラァ!!ホタルイカお待ち!」
「ヒャッハー!和田の言うとおり相当寿司好きだなこいつ!スルメイカお待ち!」
「ヤリイカお待ち!」
「アオリイカお待ち!」
男たちは次々に私の口に寿司を突っ込んできた。
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:18:53
イカばっかwwwww
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:17:48
イカ寿司ばかり食べる辛さよりも、
先輩に裏切られた事実が悲しかった。
イカ臭い体で帰宅して、すぐシャワーを浴びて泣いた。
こんなこと誰に言えるだろう。
裕樹はこんな私を見てなんて言うだろう。
もうどうすればいいかわからない。
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:18:44
12月24日
裕樹と別れてもう1ヶ月がたった。
一人のクリスマスイブは想像以上に寂しい。
「将太の寿司」を買って帰った。
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:18:58
馬鹿じゃねえのwwwwwwwwwwwwww
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:20:37
両親の部屋からは、いつも以上に大きな声が漏れてくる。
「寿司食いねぇ!寿司食いねぇ!」
「大将!大将!あがり!大将!」
イライラした私は、「ガリはねぇのかい!?」と聞こえるように叫んだ。
声はそれ以降止んだ。
聖夜は静かに更けていった。
おしまい おしまい
はい散れ!お前ら散れ!
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:24:42.890
不覚にも握った
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 00:25:31
ネタ切れですか。
それじゃあ、あがりです。