音楽の聴き方が変わってきた、というかCDが売れなくなった件

2013/08/27

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音楽の聴き方が変わってきた、というかCDが売れなくなった件
もう随分前から沢山色んな所で言われている事なんですが、

CDが売れない

とか、

レコード屋さんが倒産

とか、

音楽の聴き方が変わってきた

とかの事を今日は書いてみようと思います。DJとかやってるとなんだかそういう事が物凄く遠い世界のオハナシのような気がずっとしてました。自分は日常的にCDとかレコードを未だに買ってるもので。雑多なネタをまとめてみました。

詳細は以下より

音楽の聴き方が変わってきた、というかCDが売れなくなった件

もう随分前の記事ですがまず、衝撃的だったのが、いちるさんのこの記事

高校生は、音楽CDのことをなんと呼ぶか?(小鳥ピヨピヨ)より引用
問題:
最近の高校生は、音楽CDのことをなんて呼んでるでしょうか?
答えは……

「マスター」だそうです。

つまりこういうことです。例えば、クラスで誰かが、
「おーい、浜崎の新しいアルバムのマスターゲトったぜ」

と言います。そしてクラスの子全員に回覧して貸します。
CDを受け取った子は、iTunesか何かにそのアルバムを取り込んで、次の人に回します。
回覧が終了したら、そのCDはポイ。
もうパソコンに取り込んだから、不要なのです。

確実に時代が変わってきています。しかしマスターって!

僕自身、ショップでレコードやCDを買う事が激減してしまった為(ほぼ通販)、以前とは音楽メディアを買う方法は変わってしまったという自覚はあります。
itunesによる音楽ファイルの管理が便利すぎる為、アナログレコードを買って来ても、一々PCに録音してitunesへ取り込みしている始末。

最近ではあの大きな盤が欲しくて買っているようなものです。自分としては非常に中途半端でどうにかしたいと思っている部分ですが、皆さんはどうやってるんでしょうか。所持枚数が1000枚を超えた辺りから、CDやレコードの保管方法はずっと悩んでいて、これだったらもうダウンロード購入でいいんじゃないか、とか思ったり思わなかったり。

一枚のCDが見つからなくて棚を何度も行ったり来たりするよりも、itunes上で検索するほうがずっと便利ですし、Airmac Express(AppleTV)+Remoteの環境が便利過ぎなので、聴きたい曲を流すのに納戸からCDを引っ張ってきて

※我が家では大半のCDとレコードが納戸に押し込められています。嫁との会話参照の事

流すというのは効率的にもあまり健康的ではないのです。そんな理由で、我が家ではitunesによる一括管理で音楽を再生しています。
という事は件の高校生の「マスター」的に音楽メディアを扱っているのですね僕も。うーん。

「マスター」だなんてけしからん!とか思ったオッサンの僕も、同じ穴のなんとかだったというわけです。
もうひとつ、僕の中で不思議だったのが、ケータイの「着うた」。あんな、高い金(1曲420円!)払って低音質のものをケータイにダウンロードするヒトが不思議で仕方なかったのです。着信音でJ-POPが流れて来たらなんとなく引いてしまうとかいった問題は別にしても。

そしたらそれに対する回答を見つけました。
Waste Of Pops 80s-90s|カバー曲・消えたバンド・ニュース より引用
そりゃ中高生、CD買わないわ。買うわけがない。
だって多少着うた落とす程度の額なら、親が出すもの。携帯の請求額に含まれるから。
自分でお金出す必要がないのであれば、そりゃ怒られない程度にバンバン落とします。

一方CDは、どう転んでも自分の小遣いからお金出して購入ということになるわけで。
だから「420円のデータ」VS「1000円のパッケージ」という選択なのではなく、
中高生の体感的には形の有無関係なく

「タダ」VS「1000円」という方が正しい。
そりゃ彼らの経済事情的に考えれば、結果は明らか過ぎる。

「タダ」という選択肢があるのに、1000円とか3000円とか出すっていうのは、
それよっぽど好きじゃないと選ばない。今のチャートに残っている売上数の
何割かは、その「よっぽど好き」の集大成によってやっと支えられているわけで。
少なくとも中高生については、可処分所得を携帯に持っていかれて云々という
次元で考えていたらダメそうなことは、何となくわかったような気がしますが、
やっぱCCCDや着うた、レンタル開始を遅延させようとする曲目構成その他いろいろ、
レコード会社のやっていることの諸々、「よっぽど好き」な人達や「音楽馬鹿」を
将来的に減らそう減らそうとしているとしか思えない施策の数々は、少しずつ
自分たちを自ら死に追いやっていくんだよ。

目からウロコでした。そうか、そういう事か。大人からみれば、なんという悪どく汚い商売なのかと憤らずにはいられませんね。
誰が悪いとかそんな話ではなくて、何かが変わりつつあるのだと思います。

MP3ファイルをyoutubeにアップしたり、そうやってアップされたファイルからMP3を抜き出したり、P2Pでキーワードを入れておいたら勝手に落ちてきていたり、ちょっと工夫すれば最近のヒット曲なんていとも簡単に無料で入手することができます。
先の「よっぽど好き」「音楽馬鹿」以外の人は総じて、音が悪かろうが、アルバムの曲が一曲抜けていようが全く気にならないはずです。いやむしろ、ヒット曲だけがあればいいのでしょうか。

つうか自分が動いてお店に行かなくてはいけないレンタル屋さんの方がよっぽど面倒だ、というハナシになります。レンタル代の300円が惜しいのかどうかは別としても、
お店に行く→目当てのCD探す→レジに持ってく→支払い→PCに落とす→お店に行く→返却

何ステップあるんだよこれ・・・という気持ちになり、レンタルなんてバカらしくなってしまいます。

あと、MP3等の圧縮音源は音が悪いとかいうヒトが結構いますが、どんだけいい音響設備を持ってるんだよ!と言いたいですね。
いい音で聴きたいなら、いいスピーカーやヘッドフォンで聴くべきだと僕は思っています。
5000円もしないiPod用スピーカーで、

「いやあ、やっぱmp3は音にパンチがないね。やっぱり高音がd(略」

とかたまに言うヒトがいるんですよ(泣
ところで「CDを買う」という環境自体にも変化の波が訪れています。奇しくも老舗のレコード屋さんがどんどん閉店していっているニュースが絶えない近頃。

アナログレコード小売大手「倒産」 DJの「レコード離れ」が響く(J-CASTニュース)

音楽メディアのヘヴィな購入層といえる、DJを趣味に持つ人たちも続々CDによるDJ、そしてPCによるDJに移行しているというハナシを実際聞きます。

実際PCDJをちらほら見かけるようになりました。うらやましくもあり、寂しくもあり、微妙なキモチになったのを記憶しています。Tractor Scratch登場以降、急速にPCDJ化も進んでいるようです。

2013/08/27追記:2013年現在、僕自身、DJはPCでしかやらなくなりました。便利すぎて困ります…


また、アーティストに正しい対価が払われない、とかの問題もあります。これについても以前とは随分変わってきていて、話題になったradioheadの新譜「in rainbows」について、

RADIOHEADの自由に値付け方式のin rainbowsはどれぐらい売れた?(じだらく-マーケティングが語りたいけど語れない人のブログ)より引用
去年の10月ごろに、
レディオヘッドが新譜イン・レインボウズを、
「ユーザーが自由に値付けして買える」
という方法で売り出しました。
あれってどうなったのかな?
と思い探してみたら、
(中略)
⇒ ほとんどのファンは無料でダウンロードをした。
(中略)
ただし、12月末にイン・レインボウズのCD版をリリースする前の段階で、2003年発売のヘイル・トゥ・ザ・シーフの売上以上にお金が集められていた。

ちゃんと儲かっててなんだかホっとしました。少なくとも、人気アーティストに関してはこれでもいけるという例ができたのです。
他にも、マドンナや、Nine Inch Nails、OASISやJamiroquaiがレコードレーベルを脱退したり、
そして壁は崩れはじめた―マドンナ、レコード業界を捨てる
ブラジルでは、別の視点でのビジネスモデルが存在していたり、

そもそもブラジルでは、日本の音楽業界とは異なるビジネスモデルが存在している。(やる夫のチラ裏やるお)より引用
そもそもブラジルでは、日本の音楽業界とは異なるビジネスモデルが存在している。つまり、大半のアーティストは活動資源をCDの売上のみに依存していない。主な収益源となるのはライブやフェスティバルの報酬・収益で、政府や地方自治体、各種の公益法人や民間企業の助成が活発に行われている。そこで注目されたアーティストはレコード会社と契約し、アルバムを制作する。

音楽スタイルによっては、アーティストにとってより自由度の高い中小規模のレーベルと契約することもある。
各種メディアでのライブ評や、MTVでのクリップ放映、テレビドラマの主題歌への採用等で徐々に知名度が上がると、よりステイタスが高くキャパシティの大きな会場で単独ライブを行うようになる。また、楽曲が素晴らしいものであれば、新旧問わず他のアーティストが繰り返しカヴァーする。
CDの売上はあくまで結果として見なされることが多く、ライブで集客できないアーティストが高い評価を得ることもないのである。

様々な動きが音楽業界にはあるようです。まだまだ過渡期なんでしょうか。僕らユーザーにとっては、安価で便利で、そしてちゃんとアーティストに対価が払われる仕組みが出来ることを祈るばかりです。
最後に、いつまで音楽はCDにこだわり続けるのだろう?(北の大地から送る物欲日記)より物凄くうなずいてしまった一言。
音楽というのは嗜好品で、何も音楽を聴くためだけに生きているわけじゃないので、音楽を聴くために必要なお金や時間がたくさんかかるようになると、自然と音楽から離れることになる。

これわかるなあ。

iPodなどのヒットによって音楽が手軽になったけど、「音楽が超好き」なヒトの割合はそんなに増えていない、いやむしろ減ってると僕は思うんですよね。
他にも最近は音楽業界にまつわるニュースが絶えません。

音楽CDの売れ行き推移をグラフ化してみる(Garbagenews.com)
ランク常連は中年ばかり!? J-POPアーティスト高齢化のワケ(日刊サイゾー)
IT’s my business > 「最近の音楽がつまらない」のはなぜか(ITmedia)
米音楽売り上げ、3分の1がデジタル音楽に(ITmedia News)

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Posted by ayu