Netflix映画『This is I』ネタバレなし感想・あらすじ・評価まとめ|はるな愛の実話を描くLGBTQ+ドラマの見どころを徹底解説

Netflix映画『This is I』(ディス・イズ・アイ)は、タレント・はるな愛の実話をベースに、アイドルを夢見る少年ケンジが“アイ・ハルナ”として〈自分らしく生きる〉までの道のりを描く日本発のLGBTQ+ドラマです。 いじめや家族との確執、性別違和に苦しむケンジが、ショーパブで新しい名前「アイ」を授かり、医師・和田耕治と出会って性別適合手術に向き合う姿を、80〜2000年代J-POPの名曲をふんだんに使った“エア・ミュージカル”として描き出します。 自伝『素晴らしき、この人生』とノンフィクション『ペニスカッター』を原案に、松本優作監督&鈴木おさむ企画が、ポップさと社会性を両立させた「This is I(これが、わたし)」という自己肯定の物語に仕立てた意欲作です。
This Is I:ネタバレなし感想
はるな愛さんの過去と和田医師や家族について誠実に描きながらも、エンタメとして面白く観れる素晴らしい演出のバランス。
なんといっても主演の望月春希さんによる、奇跡が起きているとしか言いようのない憑依っぷり、その演技力に大感動しました。
そして80’s歌謡曲の名曲使いが上手すぎる。最高の楽曲演出!ラストのMy Revolutionではあまりの歌詞とのマッチングに涙腺崩壊でした。
大根監督モテキ風のシームレスなミュージカルシーンもとても良かったです。
This is I:作品詳細
原題:This is I 製作年:2026年 公開日:2026年2月10日(Netflix世界独占配信開始日) 製作国:日本 上映時間:130分 ジャンル:ドラマ/伝記(LGBTQ+) 配給・製作:Netflix(Netflix映画)
This is I:予告
This is I:キャスト・スタッフ
- 望月春希(ケンジ/はるな愛)
- 斎藤工(和田耕治)
- 木村多江(初恵)
- 千原せいじ(和孝)
- 中村 中(アキ)
- 吉村界人(タクヤ)
- MEGUMI(裕子)
- 中村獅童(鶴久)
This is I:あらすじ
80年代アイドルに憧れる少年・ケンジは、「聖子ちゃんみたいなアイドルになりたい」と夢見ながらも、“男の子らしくしろ”という周囲の価値観といじめに傷つき、自分の居場所を見失っていきます。 学校ではからかわれ、家庭では本音を飲み込むうちに、彼は「自分は何者なのか」がわからなくなり、部屋でひとりアイドルソングを口パクで歌い踊る時間だけが心のよりどころになっていました。
ある夜、家を飛び出したケンジは、ネオンが輝く街でショーパブに迷い込みます。そこでは、華やかなドレスをまとったニューハーフたちが、堂々と自分らしくステージに立っていました。 不安げなケンジを迎えたママ・アキたちは、「ここでは自分でいていい」と告げ、新しい名前「アイ」を授けます。やがてケンジはショーパブのステージで歌い踊り、客席の歓声を全身で浴びることで、初めて“自分が肯定される”感覚を知っていきます。
しかし、心がアイとして満たされていく一方で、身体への違和感や社会の偏見は消えません。そんな中、アイは美容・形成外科医の和田耕治と出会います。 性別違和を抱える人々の現実を知らなかった和田は、アイの苦しみに直面し、“本当の自分として生きたい”という願いに医師としてどう向き合うかを迫られます。アイは、日本ではまだほとんど前例のなかった性別適合手術の第一号患者になる決断をし、二人はともに大きな一歩を踏み出していきます。
世間からの好奇と差別、医療界からの圧力、家族との衝突——さまざまな逆風が吹き荒れる中で、ショーパブのステージと手術室という二つの空間を行き来しながら、ケンジ/アイは「これはわたしだ(This is I)」と言い切れる自分を探していきます。
This is I:解説
『This is I』は、はるな愛の自伝『素晴らしき、この人生』(講談社)と、性同一性障害を救った医師を描く『ペニスカッター 性同一性障害を救った医師の物語』(方丈社)という二つの実録本を原案としたNetflixオリジナル映画です。 タレントとしての成功の裏にあった孤独や家族との葛藤と、タブー視された医療に挑んだ医師の視点を一本に束ね、「個人の夢」と「社会制度」の衝突を可視化している点が特徴です。
企画の鈴木おさむは、「これはトランスジェンダーの物語でありながら、同時に“誰もが自分らしく生きていい”という話だ」と語り、Netflixというグローバルな場で発信する意義を強調しています。 監督の松本優作は『Winny』など社会派作品で知られ、本作ではショーパブのきらびやかなミュージカルシーンと、法廷・医療現場の重いドラマを往復させることで、日本におけるトランスジェンダー表象と医療の歴史を描きだしています。
作品を象徴するのが、松田聖子やプリンセス プリンセス、山下久美子、TRF、松浦亜弥といった80〜2000年代J-POPのヒット曲をふんだんに使った“エア・ミュージカル”演出です。 商店街の人々を巻き込んだダンスシーンや、ステージ上での口パク・パフォーマンスは、ケンジ/アイの心の解放そのものであり、ポップな高揚感と現実の厳しさとのギャップが強い余韻を残します。
キャスト面では、オーディションで選ばれた新人・望月春希が、ケンジ時代の縮こまった身体性と、アイとしてステージに立つときの解放された表情を演じ分け、「日本発クィア映画の新しい顔」として注目されています。 斎藤工は完璧な救済者ではなく、迷いながらも寄り添おうとする医師像を体現し、Real Soundや海外メディアからも好意的に論じられています。 CinemaDaily USなどは、本作を「日本のアイドル文化とトランスジェンダーの権利問題を橋渡しする作品」と評価しつつ、ポップとシリアスの落差の大きさを問題提起するなど、議論を呼ぶ存在として取り上げています。
This is I:関連サイト
- Filmarks:https://filmarks.com/movies/125565
- 映画.com:https://eiga.com/movie/104946/
- JustWatch:https://www.justwatch.com/us/movie/this-is-i
- IMDb:https://www.imdb.com/title/tt39196792
- 斎藤工、『This is I』新人・望月春希を絶賛 「出会いが人生のターニングポイント」|Real Sound:https://realsound.jp/movie/2026/01/post-2289600.html
- ただものではない…Netflix映画『This is I』ファイナル予告公開、望月春希×斎藤工が描く衝撃人生の人間ドラマ | 映画チャンネル:https://eigachannel.jp/movie/streaming/190872/
- 望月春希&はるな愛、二人で語る号泣ものの“アイ”の物語【『This is I』インタビュー】|シネマトゥデイ:https://www.cinematoday.jp/news/N0153326
- 新星・望月春希、斎藤工が絶賛「才能の塊」 Netflix映画『This is I』インタビュー | 福島民報:https://www.minpo.jp/oricon/moredetail/2436437
- 松本優作 監督が語る ミュージカルという“ジャンルの皮”をまとったヒューマンドラマ Netflix映画『This is I』 – otocoto:https://otocoto.jp/interview/ikenobe281/
- 『This is I』はるな愛×望月春希にASK! 自分らしく人生を切り拓くアイデンティティ論|ELLE:https://www.elle.com/jp/culture/movie-tv/a70196687/ai-haruna-and-haruki-mochizuki-interview-260210/
- 望月春希と斎藤工。Netflix映画『This is I』が照らす、ふたつの魂が交差した瞬間。|madameFIGARO.jp(フィガロジャポン):https://madamefigaro.jp/culture/260205-thisisi.html
This is I:配信
This Is I:原作
This is I:SNSでの主なユーザーレビュー
アイドル映画としてのポップさを期待して再生したところ、後半の医療や裁判パートの重さに良い意味で裏切られたという声。ショーパブでの華やかなステージと、手術室・取調室の冷たい空気のギャップが「当事者が生きてきた現実の両側面」として刺さったと綴られる。赤いワンピースで商店街を駆け抜けるシーンの幸福感と、その後に描かれる社会の偏見との対比が強烈で、「単なるサクセスストーリーに落とさない誠実さ」が高く評価されている。
トランスジェンダー当事者・支援者と思しき立場からは、「アイが一方的な被害者ではなく、ときにワガママで、恋もする“普通の人”として描かれているのがうれしい」という感想もある。苦しい過去を美化しすぎず、アイ自身の言動が周囲を傷つける瞬間も描くことで“聖人化されていないクィア表象”としてリアルだと評価。和田医師も完璧なヒーローではなく、迷いながら患者と向き合う人物として描かれており、「支援する側もまた葛藤する存在だと伝わる」のが良いというコメントが印象的だとされる。
否定的ではないものの戸惑いを示すレビューでは、「ポップとシリアスのトーンの落差が大きく、どこに感情を置けばいいのか分からなくなる瞬間があった」と述べられている。前半のショーパブ・ミュージカルパートは楽しく観られる一方で、後半の医療裁判やマスコミ報道の冷酷さが急激に重くなり、別作品のようにも感じたという。ただし「そのギャップこそが、現実における“夢の時間”と“地獄の時間”の同居なのだろう」とも書かれ、作品構造自体がテーマに結びついているとの読みも提示されている。
望月春希の演技に魅了されたという感想では、ケンジ時代の縮こまった姿勢や小さな声と、アイとしてステージに立ったときの堂々とした所作とのギャップが「まるで別人のよう」と評される。和田との対話シーンで見せる、恐怖と期待が入り混じった笑いや、手術後に自分の身体を見つめる場面の表情の変化は「演技というよりドキュメンタリーを見ているような生々しさ」があったとのこと。ラストのステージでアイが“これはわたしだ(This is I)”と言い切るような眼差しを見せる瞬間に涙がこぼれたという声も多い。







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