サム・ライミ監督最新作『HELP/復讐島』ネタバレなし感想・あらすじ・評価まとめ|パワハラ上司と無人島サバイバルの結末とは?

『死霊のはらわた』『スパイダーマン』のサム・ライミ監督が手がける最新サバイバル・スリラーです。 パワハラ上司の下で心身をすり減らしていた会社員リンダが、飛行機事故により大嫌いな上司ブラッドリーと共に無人島へ漂着し、「上司と部下」の関係性が逆転していくさまを、ホラー・コメディ・復讐劇をミックスしたテンションで描きます。 「パワハラ“クソ”上司と無人島で二人きり!?」というコピーどおり、観客の鬱憤を煽るシチュエーションからスタートしつつ、単純なカタルシスに回収されない“ジャンル破壊系”のラストで、賛否を呼びつつも「サム・ライミにしか許されない」と話題になっている1本です。
HELP/復讐島:ネタバレ無し感想
チープなキャッチコピーとハリウッドな予告と「復讐島」という邦題が良い効果を産んでいて、
良い意味で、思ってたのと違って楽しめました。
異常に獰猛なイノシシと無駄に怖い崖がちゃんと効いてくるテンポの良い脚本、緩急つけたスリラーとコメディの塩梅がとても良かったです。
フナムシシーンに悶絶w
主演のレイチェル・マクアダムスの出世作「アバウト・ア・タイム」をこの後観返すのがオススメですw
HELP/復讐島:作品詳細
原題:Send Help 製作年:2025年 公開日:2026年1月30日 製作国:アメリカ
上映時間:112分 ジャンル:サバイバル・スリラー 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン(20th Century Studios)
HELP/復讐島:予告
この作品に関しては予告もちゃんと観てた方が楽しめそうです。
HELP/復讐島:キャスト・スタッフ
- レイチェル・マクアダムス:リンダ・ハロウェイ(パワハラ上司の下で働く会社員)
- ディラン・オブライエン:ブラッドリー・ストーン(自己愛が強いパワハラ上司)
- デニス・ヘイスバート:ロランド(リンダが勤める会社の上層部)
- クリス・パン:クリス(ビジネス上の関係者/同僚ポジション)
- エマ・ライミ:マディ(リンダの友人/同僚)
- 監督:サム・ライミ
- 脚本:マーク・スウィフト、ダミアン・シャノン
- 製作:サム・ライミほか
HELP/復讐島:あらすじ
大手企業で働く会社員リンダは、カリスマ性と権力だけを振りかざす上司ブラッドリーのもと、心身ともに追い詰められています。会議では人格否定まじりの罵倒を浴びせられ、成果は平気で横取りされ、プライベートにまで干渉される日々。転職サイトを眺めながらも、住宅ローンや家族の事情から会社を辞める踏ん切りがつかないまま、「明日もあの顔を見なければならない」と憂鬱な朝を繰り返していました。
そんなある日、リンダはブラッドリーとともに重要な商談の出張へ。専用チャーター機に乗り込み、嫌味を言われながらも仕事モードに切り替えようとした矢先、機体は突然の嵐に巻き込まれ、制御不能のまま海へと墜落します。リンダが目を覚ますと、そこは見渡す限りの海に囲まれた小さな島。砂浜には飛行機の残骸が打ち上げられ、他の乗客の姿は見当たりません。唯一の生存者は、よりによってあのブラッドリーだけでした。
ブラッドリーは墜落の際に脚と脇腹を負傷し、ほとんど動けない状態。リンダは混乱しつつも、キャンプ経験で身についたサバイバル知識を総動員し、飲み水の確保、火起こし、簡易シェルターづくり、魚や貝の採取など、二人の命をつなぐための行動に出ます。ところがブラッドリーは、命を救われている立場にもかかわらず、会社と同じ調子でリンダをこき使い、命令口調で「もっと働け」「俺の指示を聞け」と言い放ちます。
最初は「上司だから仕方ない」と従っていたリンダも、島での生活が続くうちに、自分こそが生存に必要なスキルを握っていることに気づき始めます。水と食料を確保し、天候を読み、危険な生き物から身を守る術を持つのは自分。ブラッドリーはその恩恵にただ乗りしているだけです。怪我が癒えるにつれて、ブラッドリーは再び主導権を握ろうとする一方、長年押し殺してきたリンダの怒りと復讐心も、次第に表に出てくるようになります。無人島という誰も見ていない空間で、ふたりの関係は「上司と部下」から「捕食者と獲物」、「加害者と被害者」へと姿を変えながら、取り返しのつかない領域へと踏み込んでいきます。
HELP/復讐島:解説
サム・ライミにとって『HELP/復讐島』は、マーベル作品『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』以降の“単独監督作カムバック”と位置づけられる作品です。『死霊のはらわた』シリーズで見せた過剰なカメラワークとスプラッタなユーモア、『スパイダーマン』3部作で磨かれたキャラクタードラマのバランス感覚が、本作では「パワハラ上司と部下のサバイバル」という現代的な題材に注ぎ込まれています。ホラー的な恐怖だけでなく、観客自身の“職場体験”を刺激するリアルなディテールが、見ていて笑えるのに笑えない独特の居心地の悪さを生み出しています。
脚本を担当するマーク・スウィフト&ダミアン・シャノンは、『フレディVSジェイソン』や『ベイウォッチ』など、ジャンル映画とコメディのブレンドを得意としてきたコンビです。今回は、オフィスでの日常的なパワハラ描写で観客の怒りと共感を丁寧に積み重ね、その蓄積を無人島パートの“ちいさな復讐”の連鎖へとつなげています。単にスカッと仕返しして終わるのではなく、加害者/被害者の立場が何度も反転する構造を通して、「人は状況次第でいくらでも加害者にもなり得る」という不穏な真実を突きつける点が、批評家からも高く評価されています。
レイチェル・マクアダムスは、これまでロマンチックなヒロインからMCU作品の医師役まで幅広い役を演じてきましたが、本作では“こじらせ社畜ヒロイン”として新機軸を開拓しています。冒頭のオフィスシーンで見せる縮こまった態度やうつむきがちな視線が、島でのサバイバルを通して、徐々にたくましさと危うさを帯びていく変化は、ほぼ二人芝居という密度の中でこそ映えるものです。ディラン・オブライエンもまた、最低最悪の上司像をテンション高く演じきりつつ、一瞬だけ垣間見える弱さや孤独をにじませることで、単なる“悪役”にとどまらない複雑さを与えています。
日本のレビューや映画評では、「社畜ホラー」「サバイバル版パワハラ映画」「サム・ライミ流の職場風刺」といった言葉で語られることが多く、特にラストの着地点について賛否両論が巻き起こっています。観客の“復讐したい欲望”を意図的に煽りながら、それを最後にどのように裏切るか――その駆け引きこそが、ライミが長年得意としてきたジャンル操作の妙と言えるでしょう。
HELP/復讐島:関連サイト
- 公式サイト:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/fukushu-jima
- 映画.com:https://eiga.com/movie/104863/
- Filmarks:https://filmarks.com/movies/125400
- IMDb:https://www.imdb.com/title/tt8036976
- パワハラ上司と無人島で二人きりになったら? 人間の狂気と復讐心を炙り出す“新感覚の復讐モノ”『HELP/復讐島』CAGE:https://thecage.tokyo/archives/9810
- 【ネタバレ】『HELP/復讐島』ラストの解釈、あなたはどう思う?パワハラクソ上司役の見解は | THE RIVER:https://theriver.jp/send-help-last-obrien/
- ホラーとコメディのはざまで──映画監督サム・ライミ論。ジャンルの境界を揺さぶる鬼才の美学を高橋ヨシキが読み解く | 映画チャンネル:https://eigachannel.jp/movie/190767/
- 無人島×パワハラ×恋? サム・ライミ節が炸裂する怪作『HELP 復讐島』は集大成にして原点回帰だった。評価&考察レビュー | 映画チャンネル:https://eigachannel.jp/movie/189447/
HELP/復讐島:配信
2026年2月現在、配信はまだありません
HELP/復讐島:SNSでの主なユーザーレビュー
序盤のオフィスパートはパワハラ描写がリアルすぎて見ていて胃が痛くなるが、その分、無人島に舞台が移ってからのカタルシスが強く感じられたという感想。レイチェル・マクアダムスの表情の変化が素晴らしく、最初は怯えた部下だったのが、サバイバルを通じて「この状況を利用してやる」というしたたかさと危うさを帯びていく過程に目が離せなかったと書かれている。一方で、単純な勧善懲悪にせず、被害者側にも攻撃性があることを描く脚本のおかげで、スカッとしきれないモヤモヤが残るのも本作らしさだと評価。
予告編から想像していた「無人島でパワハラ上司にやり返す痛快映画」よりもずっとダークで、心理スリラー寄りだったと受け止めるレビュー。上司ブラッドリーは確かに最低だが、リンダも追い詰められる過程で、少しずつ“加害者”的な側面を見せていくのが面白かったという。島での小さな嫌がらせや食料をめぐる駆け引きがエスカレートしていく展開にハラハラしつつ、「自分ならどこで踏みとどまれるか」を考えさせられたと綴られている。オチについては好みが分かれそうだが、後からじわじわ効いてくるタイプの作品だと総括。
サム・ライミ作品のファンで、カメラワークや編集、音響の“やりすぎ感”にニヤニヤしながら観たという長文レビュー。飛行機事故のシーンや悪夢のようなカット割りに往年の『死霊のはらわた』を思い出しつつも、今回は社会風刺の色が強く「会社というシステムそのものが怪物では?」と感じたと書いている。ブラッドリーのキャラクター造形はデフォルメされているものの、言っていること自体は現実の職場でも耳にするフレーズばかりで、笑いながらも胃がキリキリしたとのこと。好き嫌いは分かれるが、“ライミ印”を久々に大スクリーンで堪能できて満足と締めている。
ホラー耐性が低くて不安だったが、流血やグロよりも精神的な圧迫感の方が強いタイプだったので最後まで観られたという感想。特に、二人しかいない島での会話劇が続く中で、少しずつ言葉の暴力が増幅していく描写が怖かったと書かれている。社会人になってから理不尽な上司を何人か経験しており、リンダの「辞められない」「言い返せない」もどかしさに強く共感したという。一方で、あるポイントでリンダが“線を越えてしまう”瞬間に、自分自身の中にも同じ種があるかもしれないとゾッとしたとして、星4ながらかなり好意的なトーン。
ライミ作品は初鑑賞だが、ホラーとコメディと社会風刺のバランスに驚いたと書くレビュー。会社パートはほぼ笑えないほど現実的だったのに、島に着いてからは「ここまでやるか」というギャグ的演出も挟まれ、感情が振り回されたという。上司への復讐を期待して観ると肩透かしかもしれないが、「人を追い詰める側と追い詰められる側がいかに簡単に入れ替わるか」を見せる映画としてはよく出来ていると評価。劇場では笑いとどよめきが混ざる独特の空気で、エンドロール後に隣の席の人とつい感想を語り合ってしまった、そんな“観客参加型”の一本だったとまとめている。
















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