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管理人ayu

福岡市在住。エンタメ、ラジオ、音楽、ガジェット好きです。2000年頃から長いことやってます。日々の暮らしを豊かにする何かを探しております。
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俺が出会った不思議な男の話をしよう

2chショートストーリー,中二病

タイトル通り、なんとも不思議なスレに出くわしましたので紹介します。

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/22(土) 23:22:29

夜も更けてきたし、チラシの裏だが
つらつらと書かせていただく。

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/22(土) 23:25:43

そいつと初めて会ったのは、中学のころだ。
私立にお受験ってやつをした俺は、もう全然知らない土地に
放り込まれて、友達も全然できなかった状態だったときの話。

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/22(土) 23:28:11

仮に、名前をYとしておこうか。
Yの存在を知ったのは、確か俺がスクールバスに乗ってる時に
たまたまそいつを見かけたことから始まる。
印象的だったのが、「完全自殺マニュアル」を読んでいたってことを今でも覚えてる。
当時中二病の入ってた俺は、とっさに「うお!かっけえ!」みたいなノリになって
そいつに話しかけることにしたんだ。

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/22(土) 23:32:10

「ねえ、その本読んでるのって・・・すごいね・・?」
みたいな話しかけたきがする。ただ、Yの返事はそっけなく
「変?」
ってだけだったら、別に変か?ともいや、変だろとも言えない微妙な気持ちになった。
ただ、近くに移動して顔を見ると、すんげー可愛いの。
当時はショタとかそういう概念は無かったけど、今でいうならショタってやつだな。
変な道に開花しそうになったよ。

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/22(土) 23:36:20

そんな風に言われて、なんて次の言葉を発したらいいか分からなくなってたら
「うちくる?」
っていきなり誘われたもんだから、俺はさらにびびったというか、驚いたよ。
「でも、お前ん家の人に、なんも言ってないんだろ?」
「家に誰もいないから、いいよ。明日休みだし」
もちろん、断りませんでしたよ。wktkしながら行きましたとも。

中二の二人が親のいない家に…

何かが起こる予感しかないですね。

詳細は以下より

俺が出会った不思議な男の話をしよう (1 / 4)

二人は出会い、そしていきなり家に遊びに行くという展開。なにかが起こりそうです。

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/22(土) 23:39:53

んで、そいつの家はバス亭からすぐ近くの家にあったのを覚えてる。
築15年はありそうだけど、さほどボロくもない感じのマンションだった。
確か8階。
それで、そいつの案内で玄関の前まで来た俺は
「でも、誰か来てたってわかるんじゃないか?明日になったら帰ってくるかもしれないし」
みたいなことを言ったが、衝撃的な一言。
「ここで一人で住んでるよ。だから、呼ばない限り誰も来ない。僕の城だよ。」
中学生でも一人暮らしってしていいのかな・・なんて疑問に思ったが、
それよりも会ってすぐ仲良くなった奴と遊べるというのは、
当時友達の少なかった俺にとってはとても嬉しいサービスだった。

 

中学生で一人暮らし。当時僕の同級生にもいました。妙に大人なカンジがして羨ましくって仕方なかった記憶がありますが、今思うと全然羨ましくないですよね。しかしなんかワケアリの匂いがプンプンしますね。

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/22(土) 23:43:19.87 ID:DiORwHvs0

「おじゃましまーす」
と玄関に入ったが、無い。何も無い。靴箱も無い。入ってすぐ壁で、
T字路みたいな間取りだったんだが、壁に時計もついてなければ
ダンボール箱も何も無かった。靴べらが床に投げ捨ててあったぐらいだった気がする。
それで、「こっちの部屋ね」って案内されながらリビングに行くと
だだっ広い部屋に、座布団とテレビが向かい合わせに置いてあるだけの空間だった。
少しオシャレな箱に、教科書やらプリントやらが詰め込まれてた。

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/22(土) 23:44:28.97 ID:DiORwHvs0

「お前、寝るときとかどうすんの?」って聞くと
「あ、ここ僕一人しかいないから俺君の分ないね」
「いや、そうじゃなくてお前は普段どう寝てるんだ?ってことよ」
「座布団があるじゃん」
「じゃあ座布団で?」
「そう」

みたいな会話をして、少し沈黙。

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/22(土) 23:45:17.84 ID:PyqsOl1VO

読んでるよ?
どー出る?

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/22(土) 23:47:20.16 ID:DiORwHvs0

「じゃあ、買いにいこっか」
「え?何を?」
と聞くと、Yが立ち上がって箱からクレジットカードを取り出した。
「まだお店やってるだろうし、買いに行こうよ」
「お菓子か?」
「違うよ、俺君ここに泊まるんだったら布団いるじゃん」
俺は沈黙した。
「そんな金あるのか?」
「たぶんあるよ」
「そうか、じゃあいくか」
と言って、俺たちは街へ繰り出した。

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/22(土) 23:49:15.74 ID:PyqsOl1VO

うんうん
こーゆーの好きだな
お菓子の準備汁!

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/22(土) 23:49:18.16 ID:ypIm76ra0

しばらく静観してやろう

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/22(土) 23:50:47.25 ID:DiORwHvs0

外に出ると、びゅうびゅうと風が吹いて寒い。
Yはどうやらこの辺の地形は熟知しているようで、
入れるのか?っていう路地をくぐっていく。
ただ、途中で散歩しているおばあさんやおじさんに会うと
あっちから必ず「おや、Yちゃんかい。お友達とお散歩?」
みたいな感じで、かなり仲がよさそうな感じだった。

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/22(土) 23:52:14.49 ID:PyqsOl1VO

んで?んで?(^^)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/22(土) 23:54:12.48 ID:DiORwHvs0

んで、ついた店が古い感じの「○○ふとんてん」ってところだった。
「初めて布団屋なんて見たぜ・・」
みたいなことを俺が言ったら
「僕も初めて来たよ。」とY。
「じゃあ、何でここまでこれたんだよ」
みたいに突っ込むと、
「バスでよく通るじゃん。だから、なんとなくこの辺かなーって」
「お前、そんなあいまいな情報で俺を連れまわしたのか」
「まあ、着いたしいいじゃん、買おうよ、お布団」
外はだいぶ暗くなっていたが、幸運にもその店は開いているのと、
店のおばちゃんが優しかったおかげで俺たちは無事に布団を購入・・・
といいたいところだったが、ハプニング発生。

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/22(土) 23:57:07.66 ID:DiORwHvs0

「あら、僕ちゃん。このお店、カードは使えないのよお~」
みたいな感じで、残念そうな顔をするおばちゃん。
「え、え、え・・・・」
今にも泣き出しそうな感じなY。これはまずいと思って、すかさず俺が財布を取り出そうとしたが
「あ・・・お前の家にかばんごと置いてきちゃったぞ・・・」という展開に。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」とかいきなり謝りだすY。
「いんや、いいのよ。うちの店も時代遅れで悪いねえ、はは」みたいに和やかなおばちゃん。
「今、お札がこれしかないんです・・」って申し訳なさそうにポケットから万札を取り出すY。
現金あるなら最初から出せよ!と突っ込みたい気持ちだった。

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:00:21.34 ID:ZHgpX36/0

それで、何とかおばちゃんのヌクモリティもあって
レンタルという面目で、布団を貸してもらえることになった。
圧縮した布団を持ちながら
「お前、金あるならなんで払わなかったんだよ」
みたいなことをYに聞くと
「だって、現金これしかないんだもん・・」みたいな感じでしょんぼりした、が
「お前カードだったら銀行でおろせるだろが!!!」と突っ込むと
「え!本当!!俺君天才!!!」と感動しだす始末。
そんなことも知らないのか・・とカードを持ってない俺に言われるのもあれだから
黙ってたけど、1年間よく現金3万を保持し続けたなと褒めてやりたい。

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:00:50.18 ID:+4yE8cqX0

興味を引く導入部だ

wktk

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:02:29.12 ID:Us6zxpOyO

いいね

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:05:03.43 ID:ZHgpX36/0

あ、ID変わったな。まいっか

そして、家の前まで着いたところで、急に腹が減りだす俺。
「ずいぶん動いたから、腹が減ったんだが・・」
みたいなことを言うと、
「ああ、うちで作るから心配しなくていいよ」
みたいなことを言われ、半ば怪しみつつも一旦家に上がることにした。

そして、広いリビングに二人分の布団を敷いた後、目覚まし時計を置くY。
「そうか、お前の場合、寝坊しても起こしてくれる人がいないんだもんな。」
と言いつつ、何時にセットされているのかを見ると、何と4時半。
「おい、早過ぎないか?米でも作ってんのかよ」
と聞くと
「明日になれば分かるよ~」とニコニコするY。
そして、台所に向かったので俺もついていった。

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:07:33.17 ID:ZHgpX36/0

「何作るんだ?」と聞くと
「何食べたい?」と返されたので
「牛丼食いたいな」と答えると
「今牛肉ないよ~」と言うので
「じゃあ何あるんだよ」と問うと
「スパゲッティなら~」ということで、パスタを食うことになった。

よく分からないが、お得用パックみたいな麺と
よく読めない字の書いてあるトマト缶みたいなので
それらしいスパゲッティーを、ひとつの皿で分け合って食った。美味かった。

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:08:28.29 ID:HEYug/DT0

金持ちのクセにケチぃな

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:10:29.30 ID:ZHgpX36/0

>>34
一番大きい皿に、アニメみたいに山盛りにして食ったんだぜ

黙々とはしでずるずる食ってる俺を見かねたのか、
「ねえ俺君。それ、人前でやったら恥ずかしいよ」と言われた。
「じゃあ、どう食えばいいんだよ」と聞いたら、お手本を見せてくれると言って
スプーンとフォークでうまい具合にカチャカチャやりながら、上手に食べてみせるY。
なんだかすごく感動したから、俺もそのやり方で食いたいぞとせがんだが、
スプーンとフォークはこれ一式なのねと言われ、
二人で交互に日本式とイタリア式でスパゲッティを食った。

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:12:19.85 ID:HLILcddZO

支援

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:14:02.34 ID:ZHgpX36/0

んで、腹いっぱいになったので何かして遊んでもいいぞみたいなノリになった。
「64あるからスマブラしようよ」と言われ、スマブラをすること。
「コントローラーは何で5つあるんだ?」と疑問に思った。
「いつの間に5個あったんだよね。これならもう3人誘えてお得でしょ!」と嬉しそうに言うY。
「でも、刺すとこ4つしか無いから、1個意味ないぞ」と言うと、
64本体を見て、しょんぼりとするY。

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:17:17.28 ID:ZHgpX36/0

しかし、64本体すらまともに見ていないとは、スマブラも楽勝だろと
見くびっていたが、それは間違いだった。
やたらとカービィで連勝しやがる・・・
ストーン→エイヤッテイッ のコンボで負けまくる俺。
「つまんねー、寝る」と俺が怒ると
「わかった、違うキャラ使うから続けてよ~」と頼んでくるので、
Yがリンクで俺がピカチュウを。
そして、怒涛のリンチ。結果は、カービィ以外でも何故か強いYの圧勝。
俺は寝た。

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:19:36.10 ID:Us6zxpOyO

Yが可愛い

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:20:02.65 ID:mPAAY0zW0

HAL研究所は恐ろしや

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:20:08.34 ID:ZHgpX36/0

しかし、朝になると、ものすごい大音量の目覚ましで目が覚めた俺。
テレビには、まだスマブラのメニュー画面が写ったまま。
Yもテレビの前に座りっぱなし。俺が、肩をとんとんとたたくとビクッと目を覚ました。
話によると、俺が負けすぎてかわいそうだから、コンピューター相手に
いかに上手に逆転負けするかを練習していて、途中で座ったまま寝てしまったとのこと。
殴ってやろうかと思った。

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:21:07.66 ID:8NnFuca4O

ネスも強いぜ

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:21:29.09 ID:Us6zxpOyO

ちよっ!Yが可愛いって!

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:24:09.24 ID:ZHgpX36/0

「おい、4時半だけどお楽しみのあれって何なんだよ。」
「あーうん、着替えるからまってねえ」と寝ぼけているY。
目の前で、するするとパジャマを脱いでいく。
まあ、特に同い年の同姓が脱いでるだけのはずなのに、妙にドキドキした。
でも、一丁前というか、イカしてるボクサーパンツを履いていたので
水色ブリーフの俺は、少し悔しかった。そして、妙にYの服のセンスが良かった。

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:26:42.53 ID:ZHgpX36/0

「さーて、いくぞー!!」と気合の入ったY。
俺も家から何着か持ってきた私服に着替えると、Yの家を出た。
「どこ行くんだ?」と聞くと
「佐々木さんとこの食堂だよ~」とにこにこするY。
「まだ開いてないだろ」
「うーうん、開いてないから行くんだよ」
「そうなのか」

と、佐々木さんの食堂へ向かった。

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:27:56.75 ID:FKNsdFhaO

今北

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:29:59.00 ID:HLILcddZO

何か和むなー

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:30:31.27 ID:ZHgpX36/0

佐々木さんの食堂は、ほんとに暖簾に「佐々木食堂」って書いてあった。
しまってるだろうと思ったら、ガラガラと普通に開いたのでビックリ
「おはよー!佐々木さーん!!」と元気よく入るY。
「ど、どうも、お邪魔します・・」とこっそり入る俺。
「おう、来たか。くってけくってけ。あんちゃんも座りな」
と席を案内してもらった。お店の店主らしき佐々木さんは50歳ぐらいで、
その息子と思われる人はタバコを吸いながらテレビを見ていた。
Yが息子さんに「よ!」と挨拶すると、顔を見ずに手だけ上げて「よー」と会釈。
「今日の一番乗りは僕と俺君だね」とYはにこっと笑った。

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:34:59.45 ID:UU+57PFZO

厨房で一人暮らし
近所の人たちに異常に可愛がられている
ショタ面で天然

うーむ…こっからどういう展開になるのか想像もつかん

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:36:22.73 ID:ZHgpX36/0

朝からカツ丼定食で少し胃がもたれたが、休みということなので
俺とYはCDショップやらおもちゃ屋を回ることにした。
CDショップでは、YはCDの試し聴きのできる機械みたいのを1時間ほど堪能し、
おもちゃ屋で知らないちびっこからゲームボーイを借りて、30分ほど時間を潰したら
最後の本屋さんで、閉店時間までずっと立ち読みをしていた。
満足したように、帰り道を歩いてるYに聞いた。
「今日、1円も金使ってないのにすげー楽しめたよ。お前天才だな」
「僕は毎日これでも十分なくらいだよ」
「欲のうすい人間なんだな。女の子と遊びたいとか思わないのか」
「遊びたいかも・・」
「だよな、はは」
と笑いながら、Yの家に戻った。

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:37:07.50 ID:Gj2AFtef0

最初からずっとROMってるけど展開が読めん
でもなんだかせつない話になりそうな予感

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:31:54.35 ID:HEYug/DT0

ここの>>1は説明不足なんだよね

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:39:57.88 ID:ZHgpX36/0

>>64
俺はおばあちゃんのところから学校に通ってた。俺は一人暮らしじゃなかったんだぜ

結局、その日の夜も全く同じスパゲティーを食ったが、
学校の話や自分の家の話をして楽しんだ。
でも、Yに何で一人でいるのかと聞いても、どうも言いたくないようなそぶりを見せるので
俺は聞かないでおいた。もちろん、気になったけど。

その日の9時ぐらいに、おばあちゃんの家に戻ると
全然心配しているそぶりはなく「豆煮込んでおいたから、おなか空いたら食べなさいよ~」
みたい感じだった。また今度、Yの家に行けたらいいなと思いながら、明日に備えて俺は寝た。

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:41:26.91 ID:8NnFuca4O

こっから急展開か?

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:41:45.48 ID:Us6zxpOyO

Y寂しそうだね

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:43:48.73 ID:ZHgpX36/0

月曜日

クラス内では誰とも打ち解けられなかったので、
Yを探すことにした。人に聞きながら場所を探したところ、
どこのクラスにいるのかが分かったので
教室をのぞくと、Yを中心にいろいろな人の輪みたいなのができていた。
なんだか、YはYなりに学校ではコミュニケーションを築いてるのか・・と切なくなって、
教室には入らずに、その日はYに会わないようにして帰った。

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:48:18.81 ID:ZHgpX36/0

2週間ぐらい、Yと学校でどう接したらいいか分からないままでいると、
幸運にもバスの中でまたYと一緒に乗り合わせることができた。
遠くから見ると、今度はまた違う本を読んでいた。
ただ、洋書だったのでよく分からなかった。
「よ、よう・・」と力なく話しかけると
「あ!俺君!なんだか久々だね~、話したかったんだよ~」とにっこりするY。
そりゃ久々だよ、俺から会わないようにしてたぐらいだからな・・と思いつつも
「その本、なんだ?外国の本か?」と聞くと
「あぁ、有名な本だよ~『ライ麦畑で捕まえて』っていう本」
「そうか、読み終わったらどんな話なのか教えてくれ」
「もう3回目だよ。貸してあげようか?」
「いや、いいよ、俺英語読めないし・・・」
いつの間に、Yとどう接したらいいのか分からなくなっていた。
ただ、Yはいい奴で、俺が渋っても、反発したりしてこなかったので助かった。

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:51:01.45 ID:Gj2AFtef0

原書のままでよんでたのかw

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:51:30.93 ID:Us6zxpOyO

o(^o^)o
Yが純朴な件

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:52:10.74 ID:ZHgpX36/0

それからは、バスで会うたびにYがフレンドリーに話しかけてくるって感じで
特別俺は何もないまま、2年生になった。
春休みがあけて、クラスメンバーの掲示を見ると、
Yと俺が同じクラスになっていた。すると、Yが駆け寄って
「やったね!2年生になっても仲良くよろしく~」とにこにこ。
今考えると、いい奴すぎるだろY。

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:54:23.11 ID:8NnFuca4O

すげえ続き気になる
まだ前半か中盤ってとこだろ

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:55:48.90 ID:eZ2/Jvwp0

なんかほのぼのしつつwktkする話だな

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:55:51.54 ID:Us6zxpOyO

最後まで見届ける!

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 00:56:45.83 ID:ZHgpX36/0

2年生になって、Yと結構話すようになると、周りからも
俺=Yみたいにいい奴みたいな雰囲気ができて、なんとか溶け込むことができた。
それで、クラスごとの宿泊研修の時に、部屋割りを希望することができたんだが
Yが俺と一緒の部屋を希望してくれたので、Fと俺とYという組み合わせで部屋があたった。
Fは、若干DQNだったが根はいい奴的なイケメン。2番目に仲良くなった奴。

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:02:18.93 ID:ZHgpX36/0

そして、宿泊研修の日。
移動のバスの中で、隣はFになった。俺はそのときはFがどんな奴かよく分からなくて
「DQNだしかかわりたくねえな・・」と思っていた。
(俺の名前=国田)
「おい国田」
「え、は、あい?」いきなり話しかけられてビビる俺
「あの子、ちょーかわいくね?www」
「どの子ですか」
「あのスカートの丈短い子だよ」
「短い子はいっぱいいる・・けど・・Tちゃん?」
「YES!そう、それ!お前センスあんなーっ、いいぞ、そういうのいいぞー」
F意外といい奴じゃね?と思った俺だった。

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:06:35.97 ID:8NnFuca4O

新キャラF登場か

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:07:06.26 ID:ZHgpX36/0

宿泊施設に着くと、一人だけやたら大きいカバンのY。
「なんかYのおおきくね?」とF
「あ、これ?ふふ、内緒だよ~ ね?」とY
「ね?って言われても・・分からんぞ俺は」と俺

それぞれ分担された部屋に行き、部屋の間取りをチェック。
Fは不満なのか「ちっせェー」だとか「女こねえかなー」と申し立てる。
そして、カバンから大きな何かを取り出すY。
「これ、佐々木さんがもってけって言ってくれたお弁当~」と、6個ほど弁当を出した。
「それと、64!!」
「おお!でかしたぞY!!!」とFがYにあつくハグをした。

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:05:37.83 ID:Us6zxpOyO

実名?明かしてる…

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:07:32.17 ID:HLILcddZO

1の名前は 1でいいのにね

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:11:04.97 ID:ZHgpX36/0

国田は仮名ですサーセン 近いけど

その日の夜、俺たちは遅くまで64を満喫していた。
が、さすがにずっとやっていると飽きる訳でして・・
「なあ、酒買いにいこうぜ!さ・け!」とFが提案。
「僕ウーロン茶でもいいよ~」とピュアなY。
「誰が買いに行くんだよ」と聞くと
「3人で脱走しようぜwww」というFの呼びかけにより、スネークを決行することに。

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:13:28.23 ID:Us6zxpOyO

怖いくらいピュア何かY…
実在しているなら今はどうして
いるのか気になってしまうね

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:16:10.67 ID:ZHgpX36/0

「俺は今まで幾度となく家出を繰り返してきた、脱走のプロなんだぜ。
こんなボロい館、簡単に出られるぜ」とノリノリなFに付いていき、
林の入り口にある商店まで向かうことになった。
廊下を進み、階段を降り、入り口が内側から奇跡的に開いたので、
なんとか脱走することに成功。失神するかと思うほど緊張した。
だが、Fは楽勝といったかんじで、アルコールを早く摂取したい様子だった。
俺とYは涼しい空気でのんびり歩いていたが、Fはがつがつと進んでいく。
「よし、あの店まだ開いてるから買おうぜーwww」と言ったが
「でも、僕が行ったら怪しまれるから、一番背の高くて声が低いF君だけで
入ったほうが怪しまれないんじゃない?」とYが提案。
「おお、頭いいなお前。じゃあ、俺一人で行ってくるぜ!任せとけ!」
と胸を張って、いさぎ良くFは店に向かった。

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:19:30.05 ID:HLILcddZO

ドキドキしてきた

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:20:43.48 ID:ZHgpX36/0

「僕まで怒られたくないからねえ」とYが呟いた。
「ん?どうした?」と聞くと
「こんな風に、リスクの高いことってF君みたいに何も考えてない人に
それっぽい理由をつけて、やらせるのが一番効率がいいと思うんだ。
実際、僕たちは半ば無理やり連れてこられたんだし、校内でもF君は強引な
イメージが付きまとってるから、いざというときはそういう風に言い訳すればいいわけだしね」
「どうした、言ってる意味が分からないんだが」
「つまり、1君と違って、F君は単純で騙されやすい人ってことだよ。」
いつものYの顔でいきなりこんなこと言い出すんだから、俺は少しYが怖くなった。
人は内側で何を考えているかは分からないものなんだな・・・とつくづく実感した。

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:20:50.29 ID:Us6zxpOyO

一番目の山を迎えるのか…

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:24:32.03 ID:ZHgpX36/0

Fが袋を持って戻ってきた
「いえーいwww無事ゲットだぜwwwwww」
「おお!すごいよF君!!」
「お、おお・・すごい・・な」
知らぬが仏というやつか・・・と思いながら、俺たちは部屋にこっそりと戻った。

そして部屋の中で、Fが一杯目のチューハイを飲んだ。
「うへーうめえwwwwこれで♀がいればよー♀wwww」
Yは飲むかどうか迷っているようだ。俺のほうをちらちら見ているから
たぶん次の俺の行動に合わせるのかなと思いつつ、
俺もひとつ空けて、ちょびちょびと飲み始めた。
生まれて初めての酒だった。

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:27:52.95 ID:ZHgpX36/0

「ほら、Yも飲めよwwww2つ目からはパラダイスだぜwwなれるなれるww」
「うん、わかった」と言って、プシュッとひとつあけると、ぐびぐびと飲み始めるY。
そして、テーブルの上に置くと、中身のない、カランという音。
更にもうひとつ開けて、ごくごくと飲む。そして飲み終える
「2杯飲んだから、そろそろパラダイスだね!」というと
Fは爆笑。あまりアルコールの入っていない俺は、苦笑いをした。

しかし、そこからじょじょにYの様子がおかしくなり始める。

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:29:05.95 ID:F4f+9tHJ0

YがFに口撃を加えるのだろうか

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:30:35.11 ID:Us6zxpOyO

時間も時間ですし…
怖いね

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:31:35.54 ID:ZHgpX36/0

3缶目もぐびぐびと飲み干したYを見て、
「おいおいそんなに飲んだらもったいないだろー。」とFがぼやいたので
Yも飲むのをやめて、座り込んだ。
完全に表情が酔っている。これはまずい。パラダイス状態だ・・と俺は直感した。
「よくみるとさー、Yってそれなりにいい顔してんよなー」
と言いながら、Fが立ち上がると、床にぺたんと座ってるYの後ろに回る。
俺も少し酔いが入ってきたので、ぼーっとしていた。

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:35:11.72 ID:ZHgpX36/0

FがYの肩にあごを乗せて、両手を前に回し始めた。
呆然としながらも、あれ?Yやばくないか?と心配し始める俺。
「お前、いい匂いするな、女みたいじゃん」
あれれ、F君とY君の距離が縮まりすぎているような・・・
でもそれはそれで面白いからウォッチングしてみるかーぐらいのノリだった。
Fが、後ろからYの腕をもんだり首に顔をうずめていたりとイタズラしているが
Yも特に嫌がる様子はなく、「うへ、くすぐったい~」と笑っていた。
だが、じょじょにFの手がYの服に伸びて、捲し上げようとした辺りで
俺が立ち上がった。

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:37:33.46 ID:8NnFuca4O

おいおい完全に腐だろw

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:38:07.79 ID:WaF0/5vyO

はあはあww

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:38:26.00 ID:ZHgpX36/0

「その辺にしとこうぜ、お前らが良くても俺はそういうの見たくないぞ」
とそれらしいことを言うと、Fも申し訳なさそうに
「あーすまんなー、ついつい・・へへへ」と言いながら、その場でごろんと転がり
いびきをかいて寝てしまった。
そのFをちらっとYが見ると、すくっと立ち上がった。
「やっと寝たね」
「なんだ、お前酔ってないのか」
「こんなのでぐーぐー寝ちゃうなんて、子供じゃん。
1君、この缶袋にまとめてF君のカバンに詰めておこうか」
「そ、それはひどいんじゃないか?」
「言えばいいじゃん『酔ってたー、へへ』って」
「・・・」
Yよ、俺の知っているお前はどこか違う世界の住人なのかい

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:39:37.19 ID:SYlkYKT90

>>1このやろう!!

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/23(日) 01:43:38.15 ID:ZHgpX36/0

続きます