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【映画】阪元裕吾「ベイビーわるきゅーれ」

映画・ドラマ宇多丸

劇場公開当時から大変話題になっていた映画「ベイビーわるきゅーれ」

U-NEXTに上がっていたので観たらぶっとびました。最高でした!

ネタバレなしで感想や関連動画など、色々書いてみます。詳細は以下より

予告編

あらすじ

女子高生の殺し屋・ちさと(高石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は、高校卒業後は普通の社会人として生活することになり戸惑っていた。組織から委託される人殺し以外の経験がない二人は、公共料金の支払いといった日常生活における知識がなく、慣れない社会人生活に苦戦する。さらに組織からルームシェアを命じられると、コミュニケーションに難があるまひろはアルバイトをこなすちさとに嫉妬し、二人の仲は悪化。一方殺し屋稼業では、ヤクザとのトラブルに巻き込まれてしまう。

解説

女子高生の殺し屋コンビの青春を描いたバイオレンスアクション。人殺しの方法しか知らない二人が、高校卒業を機に一般社会になじもうと悪戦苦闘する。監督・脚本・編集を『ハングマンズ・ノット』などの阪元裕吾、アクション監督を『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』などの園村健介が担当。阪元監督作『ある用務員』に出演した高石あかりとスタントパフォーマーの伊澤彩織が主演を務めるほか、三元雅芸、秋谷百音、うえきやサトシらが出演する。

ネタバレなし感想

とにかくアクション描写が素晴らしい

観た人はオープニングのコンビニでの一幕から度肝を抜かれると思います。ちょっと観たことないフレッシュで高速な超絶アクション。

現役スタントパフォーマー、伊澤彩織さんのアクションのキレが尋常じゃないです。アクション監督の園村健介さんの演出もあると思うのですが、とにかく魅せるアクション描写が美しいです。ラストのボス戦のシークエンスは必見です。観終わったあと、何度もリピートしてしまいました。

スタントパフォーマー 伊澤彩織

伊澤彩織さんのアクションの凄さがわかる動画がありました。

動きのキレが半端ないですね。改めて観ると、アクション表現って進化してるんですね。

2020年のインタビューがとても良かったです。

(前略)映画制作部でもちょっといじめがあって孤立してしまい、自分一人でクレイアニメを作り始めました。一コマずつ(人形などを)動かして撮れば、一人で作れましたから。高校2年のときにその作品が「アニメ甲子園」や「映画甲子園」で賞をいただきました。それがきっかけで、映画制作の道に進みたいと本気で思うようになり、日芸(日本大学芸術学部)の映画学科に入りました。

最終的に、アクションの道に進もうと決意したのは、私にアクションを教えてくれた師匠・田中清一さんが2016年に52歳で亡くなったときです。田中さんは倉田アクションクラブ出身で、邦画だけでなく香港映画「導火線 FLASH POINT」「イップ・マン 継承」の現場にも参加しました。アクションチーム「パスガード」の代表で、アクションに対する熱量と探究心は人一倍あり、とても人望の厚い方でした。そんな師匠の遺志を継ぎたいと思ったんです。

ちょっとグッと来てしまうインタビュー。これからも彼女の活躍には注目したいと思います。

アクション+バディ+日常+青春

アクションが良いだけではないのがこの作品の凄い所です。

やはり、この独特で漫画のような「殺し屋が当たり前にいる世界」を作り上げた事が成功した理由だと思います。絶妙なリアリティラインが素晴らしい。三池崇史作品を思い出してしまいますが、毎度荒唐無稽になり過ぎな設定は残念な結果になってしまうことが多いですw

「殺し屋の会社に所属している」という設定が今作では成功していて、高校卒業と同時に会社から共同生活を言い渡される件はとても腑に落ちます。殺し屋がテーマなのだからダークな雰囲気になりがちなところを「仕事だから殺す」感がこの作品のポップさを維持しています。「普通の社会生活、学生生活が送れないから、殺し屋家業をやっている」

ダラダラとした日常も、処理を行う外注会社も、この漫画中の世界のルール上での登場人物の「切実」がブレる事なく表現されており、青春モノともとれる清々しさが表現できているところが本当に素晴らしいです。

他作品ですと、アニメ「SPY×FAMILY」の1~2話、3人家族で一緒に住む、という設定を作りたいがためにエピソードをひねり出していましたが、ちょっと苦しかったですよね。

作中最も胸熱なシーン↓

ジャケ写とタイトル問題

ジャケ写とタイトル問題。激しいアクションとのギャップを狙ってポップにしたかったとは思うし、アイドル級にキュートな二人を前面に押し出したかったとは思うのですが、やっぱり観る前のハードルが上がってしまいます。話題にならないと絶対に観ないタイプの作品になっているのが勿体ないです。

海外タイトルは「Baby Assasins」。なるほど。そして画像も少しだけ良くなってます。

宇多丸 & コンバットREC によるベイビーわるきゅーれ評

アトロクで宇多丸さんとRECさん、そして最も信頼できる人でお馴染みライムスターマネージャー小山内さんが推してなかったら観てなかったと思います。聴けば必ず観たくなる、お二人のレビューはSpotifyで。

コンバットRECさんの素晴らしいレビューは16:00辺りから。

他オススメアクション作品

この手のアクションですと、やはり、みんな大好きキアヌ・リーブス主演、マトリックスのアクション監督だったチャド・スタエルスキによる「ジョン・ウィック」でしょうか

この世界に住んでいる住人の半分以上が殺し屋、という設定が本作にとても似ています。

あとは、キングスマン。ラストの格闘シーンは鳥肌モノでした。

あと、ベター・コール・ソウルが絶好調の、ボブ・オデンカーク主演、ミスター・ノーバディ

ベイビーわるきゅーれ、オススメです!

最高のアクションだけではなく、永遠に観ていたいと思わせる世界観と主演二人のぼんやりした会話劇。気軽に観れる文句なしに面白い作品だと思います。続編制作も決まったことだし、このGWイチオシのエンタメ作品です。

2022年4月現在、U-NEXTの独占配信です。

映画・ドラマ宇多丸

Posted by ayu