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カンヌ賞受賞作「聖地には蜘蛛が巣を張る」実話を基にした衝撃のクライムサスペンス。キャスト・あらすじ・配信情報を徹底解説

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聖地には蜘蛛が巣を張る

聖地には蜘蛛が巣を張る:ネタバレなし感想

傑作「ボーダー二人の世界」で脚光を浴びたアリ・アッバシ監督作。監督自身が、実在の事件から着想を得て脚本を執筆したという、傑作犯罪ミステリーでした。

宗教と、それをとりまく社会や文化の価値観の問題を、言葉による説明ではなく、登場人物の行動で提起し表現する見事な脚本でした。

これが2000年頃の話とは思えない価値観の違いに唖然とするばかり。ラストシーンの破壊力は、インドネシアの問題作「アクト・オブ・キリング」を思い出しました。

聖地には蜘蛛が巣を張る:作品詳細

製作年:2022年 公開日:2023年4月14日 製作国:デンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランス 
上映時間:118分 ジャンル:サスペンス/ミステリー/ドラマ 配給:ギャガ

聖地には蜘蛛が巣を張る:予告

聖地には蜘蛛が巣を張る:キャスト・スタッフ

キャスト
  • メフディ・バジェスタニ(サイード)
  • ザーラ・アミール・エブラヒミ(ラヒミ)
  • アラシュ・アシュティアニ(シャリフィ)
  • フォルザン・ジャムシドネジャド(ファティメ)
  • シナ・パルヴァーネ(ロスタミ)
スタッフ
  • 監督:アリ・アッバシ
  • 脚本:アリ・アッバシ、アフシン・カムラン・バーラミ
  • 製作:アリ・アッバシ、ソル・ボンディ、ヤコブ・ヤレク
  • 撮影:ナディーム・カールセン
  • 音楽:マーティン・ディルコフ

聖地には蜘蛛が巣を張る:解説

本作はデンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランスの合作による2022年製作の犯罪スリラー映画で、監督は「ボーダー 二つの世界」などで知られるアリ・アッバシ。

実際にイランの聖地マシュハドで2000年代初頭に発生した、娼婦を標的とした連続殺人事件“スパイダー・キラー事件”を題材にしている。

主演はメフディ・バジェスタニと、カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したザーラ・アミール・エブラヒミ。彼女が演じる女性ジャーナリスト・ラヒミは、事件の真相を追い求める中で、イラン社会に根強く残る女性蔑視や宗教的価値観、そして犯人を英雄視する一部市民の存在など、複雑な社会背景を浮き彫りにする。

スタッフには、脚本のアフシン・カムラン・バーラミや撮影のナディーム・カールセン、音楽のマーティン・ディルコフなど、ヨーロッパ映画界の実力派が揃う。

第75回カンヌ国際映画祭での女優賞受賞や、アカデミー賞国際長編映画賞部門へのデンマーク代表出品など、国際的にも高い評価を受けている。

映画は、事件の凄惨さだけでなく、社会の歪みや正義観の危うさにも鋭く切り込んでいる点が特徴だ。

聖地には蜘蛛が巣を張る:あらすじ

2000年代初頭のイラン・マシュハド。巡礼者で賑わうこの聖地で、娼婦ばかりを狙った連続殺人事件が発生する。犯人は「街を浄化する」と自らの行為を正当化し、“スパイダー・キラー”と呼ばれて市民を震撼させるが、一部では英雄視する声も上がる。

首都テヘランからやってきた女性ジャーナリストのラヒミは、事件の真相を暴くため、現地記者シャリフィと共に調査を始める。しかし、警察の消極的な捜査や、社会に根付く女性蔑視の空気がラヒミの行く手を阻む。自ら囮となって犯人に近づく危険な取材を続ける中、ラヒミは事件の裏に潜む社会の闇や、正義とは何かという問いに直面していく。

やがて、平凡な家庭人として暮らしていたサイードの心の奥底にある狂気が明らかになり、物語は衝撃の展開を迎える。

聖地には蜘蛛が巣を張る:関連サイト

聖地には蜘蛛が巣を張る:配信

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