映画『国宝』のあらすじ・キャスト・見どころを紹介。歌舞伎と任侠、芸と血筋の壮絶な人生を描く大作

国宝:ネタバレなし感想
ずっと前に買った原作は見事に積読になっていたのと175分もの上映時間に気圧され、テンションは若干低めで観に行きましたが、最初のワンカットから一気に引き込まれました。
長い歴史のある歌舞伎文化において、才能と血筋はどちらが重いのか。重厚なストーリーテリングはもちろんのこと、「歌舞伎の演技」が物語の根幹にあるため、吉沢亮、横浜流星ご両人の、1年半にも渡る血の滲むような努力が見て取れる、驚異の演技力に感動。


そして誰も観たことがないであろう、エキサイティングなカメラワークで観る、俯瞰ではない歌舞伎の演目が圧巻、映像美のみならず、劇伴によるブーストも効いて、様々な映画表現ならではの仕掛け(特にラストのアレ)が随所にあり、大変魅了されました。
これから原作を読むのが楽しみです。
国宝:作品詳細
製作年:2025年 公開日:2025年6月6日 製作国:日本
上映時間:175分 ジャンル:ヒューマンドラマ/伝記 配給:東宝
国宝:予告
国宝:キャスト・スタッフ
- 吉沢亮(立花喜久雄)
- 横浜流星(大垣俊介)
- 渡辺謙(花井半二郎)
- 高畑充希(福田春江)
- 寺島しのぶ(大垣幸子)
- 森七菜(彰子)
- 三浦貴大(竹野)
- 見上愛(藤駒)
- 黒川想矢(少年・喜久雄)
- 越山敬達(少年・俊介)
- 永瀬正敏(立花権五郎)
- 嶋田久作(梅木)
- 宮澤エマ(立花マツ)
- 中村鴈治郎(吾妻千五郎)
- 田中泯(小野川万菊)
- 監督:李相日
- 脚本:奥寺佐渡子
- 原作:吉田修一『国宝』(朝日新聞出版)
- 撮影:ソフィアン・エル・ファニ
- 装飾:酒井拓磨
- 衣装デザイン:小川久美子
- ヘアメイク:豊川京子
- 配給:東宝
国宝:あらすじ
任侠の一門に生まれた喜久雄は、15歳の時に抗争で父を亡くし天涯孤独となる。彼の天性の才能を見抜いた上方歌舞伎の名門・花井半二郎に引き取られ、思いがけず歌舞伎の世界へ飛び込む。
半二郎の跡取り息子・俊介と兄弟のように育ち、親友でありライバルとして互いに高め合いながら芸に青春を捧げていく。だが、半二郎が事故で入院し、自身の代役に俊介ではなく喜久雄を指名したことから2人の運命が大きく揺らぎ始める。
血筋と才能、家族と芸、歓喜と絶望、信頼と裏切り――激動の時代を生き抜き“国宝”を目指す者たちの壮絶な人生が描かれる。
国宝:解説
『国宝』は、芥川賞作家・吉田修一の同名小説を原作に、『悪人』『怒り』の李相日監督が映画化した壮大な人間ドラマ。
主演は吉沢亮、ライバル役に横浜流星、名門歌舞伎役者に渡辺謙、ヒロインに高畑充希、寺島しのぶら豪華キャストが集結。歌舞伎の世界を舞台に、血筋と才能、家族の絆と確執、芸の道に生きる者たちの苦悩と輝きを描く。
撮影には『アデル、ブルーは熱い色』のソフィアン・エル・ファニ、美術には『キル・ビル』の種田陽平ら世界的スタッフが参加。
第78回カンヌ国際映画祭監督週間部門にも出品され、圧倒的なスケールと熱量で“人生で観るべき映画”と絶賛されている。
国宝:関連サイト
観ていてあまりすっきりしなかった、女性陣の描き方について行間を読み、見事に解説したレビューがありました。
あと、原作との違いをわかりやすく解説したレビューも必見です。
あと、とても良い役だった、三浦貴大さんの役どころについての解説も理解を深めるのに助けになります。
Real Soundのレビューが大変充実していますので、鑑賞後読むと理解が深まります。
- 公式サイト:https://kokuhou-movie.com
- Filmarks:https://filmarks.com/movies/115241
- 映画.com:https://eiga.com/movie/101370/
- IMDb.com:https://www.imdb.com/title/tt35231039
- 【映画『国宝』徹底考察】渡辺謙、田中泯、三浦貴大、寺島しのぶ…集結した実力派俳優の恐ろしい配役が際立たせる“役者の業”(上村 由紀子) | マネー現代 :https://gendai.media/articles/-/154154?imp=0
- 【解説】映画『国宝』800ページの原作と175分の映画。その比較も愉しい本年度最大の話題作|CINEMORE: https://cinemore.jp/jp/erudition/4029/article_4030_p1.html
- 【単独インタビュー】『国宝』主演・吉沢亮と李相日監督がカンヌで語った、“役者人生と人間の業” | Fan’s Voice:https://fansvoice.jp/2025/06/13/kokuho-cannes-interview/
- 『国宝』を女性たちの視点から読み解く 高畑充希、森七菜らの美しく恐ろしい“強さ”|Real Sound:https://realsound.jp/movie/2025/06/post-2071661.html
- 『国宝』“少年期の喜久雄”黒川想矢の演技に圧倒される 『怪物』『【推しの子】』からの進化|Real Sound:https://realsound.jp/movie/2025/06/post-2064228.html
- 三浦貴大が作品にもたらすリアリティ 『国宝』に欠かせなかった“観客”としての言葉|Real Sound:https://realsound.jp/movie/2025/06/post-2063814.html
- 『国宝』は俳優の深淵を見つめ続ける 観客も共有する吉沢亮×横浜流星が見た“景色”|Real Sound:https://realsound.jp/movie/2025/06/post-2058259.html
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- 【横浜流星】映画『国宝』インタビュー「吉沢亮くんは以前共演した時も、今回も親友役。運命的です」 | InRed web: https://inredweb.jp/column/oshi-katsu/65186/
国宝:配信
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