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管理人ayu

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勇者「仲間に女入れるのはおかしい」

2chショートストーリー,ドラクエ

勇者「仲間に女入れるのはおかしい」(7/8)

523::2012/05/21(月) 12:13:53.77 ID:HobySHwm0

~魔王の城・2F~

腐った死体が現れた!

魔法使い「勇者! こいつらにはギラ系呪文が有効だよ! 勇者のベキラゴンで!」

勇者「魔法使うな!」

戦士「オラがやってやるだ!」

戦士と盗賊の奮闘で、なんとか敵をたおした!

ぱらららぱーぱっぱー!
せんしはレベルが上がった
とうぞくはレベルが上がった!
まほう使いはレベルが上がった!

勇者「ふう…聖水がまだ足りないな。もっと浴びよう。魔法使いはとくにたくさん浴びよう。」

524:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 12:13:59.18 ID:p2hFX0fRi

薬草って食うものなのか?

525:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 12:20:17.67 ID:xTIdDJRhO

良く知らんがポップは食ってた

526::2012/05/21(月) 12:21:19.39 ID:pBmlKoEm0

~魔王の城・3F~

戦士「ここはどうやら二手にわかれないとすすめないようだべ」

盗賊「せやな。しゃあない。戦力考えたら、勇者・おれ・魔法使い組と戦士一人でいこか」

戦士「だべな」

勇者「ダメだ」

魔法使い「勇者?」

勇者「俺は魔法使いと右の通路に行く。お前らは左へ行け」

盗賊「ほんきなん? だってお前は…」

勇者「しゃらっぷ」

戦士「…まぁ、勇者どんがそういうなら仕方ねぇべ」

盗賊「ほな、最上階で会おか」

勇者「おうよ」

~魔王の城、4F~

勇者「あーるこー! あーるこー、わたしはー勇者ー」

魔法使い「ゆ、勇者。ちょっと静かに…」

勇者「だって、こんな不気味なところに無言でいたら怖いじゃん。力持ちの戦士も、
すばやい盗賊も、ドラえもんの商人もいないんだからさ。んじゃ、なんか話しようぜ」

魔法使い「(クスッ)怖がりだなぁ、勇者は」

勇者「人間だもの」

魔法使い「ねぇ、勇者はどうして勇者になったの?」

勇者「んあ?」

魔法使い「さすがにもうわかるよ。勇者は今までの勇者とは違うよね。自分を犠牲にして国のために魔物と戦う、ってタイプじゃないでしょ。でも勇者やってるのはなんで? 危ないのに」

528::2012/05/21(月) 12:35:26.07 ID:2IxIXH95O

勇者「お得だから」

魔法使い「…たしかにこれまで大分、儲かったみたいだけど。別に勇者なら勇者やらなくてもそのくらいできるでしょ?」

勇者「…んー。じゃあ、気に入らないことを、なんとかしたいから」

魔法使い「なんとか? じゃあやっぱり魔物が憎くて、世界中の人々を守りたいからなの?」

勇者「いいえ」

魔法使い「じゃあどうして?」

勇者「ケフィアです」

魔法使い「……すぐ、そうやってはぐらかして…!」

勇者「あ。敵だ」

ドラゴンが現れた!

勇者「やっべぇ」

529::2012/05/21(月) 12:39:39.47 ID:2IxIXH95O

魔法使い「ボクに任せて! メラゾーマ!」

魔法使いのメラゾーマはあまり効果がなかった!

勇者「うーん。魔法防御強い感じだね」

魔法使い「! そんな…じゃあ、どうすれば…?」

勇者「一応もう一回試してみようかな。メラ」

勇者はメラを唱えた! もちろんぜんぜん利かなかった!

勇者「俺の自慢のメラが…。メラ(ぼっ) 」

勇者はマルボロ(8ミリ)に火をつけた!

魔法使い「そうだ! 勇者の剣で!」

勇者「ふーっ…スパーッ…いや。逃げよう」

勇者たちは逃げ出した!

魔法使い(女)は逃げ遅れた!

勇者「あ」

魔法使い(女)「ボクにかまわず逃げて!」

勇者「…」

後日に続く

535:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 12:55:33.38 ID:w/Y7voKJO

もしかして勇者って弱いのか?

そういや一度も戦ってないな

540:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 13:31:29.36 ID:rB4l4Kor0

勇者だけレベルアップしてないよね?

541: 忍法帖【Lv=19,xxxPT】 2012/05/21(月) 13:39:25.85 ID:6reDxGyH0

勇者のレベルが元々高かったのかと思ってたけど違ったようだ。

559::2012/05/21(月) 18:29:53.83 ID:2IxIXH95O

勇者「…」
ヌリヌリ
たったった
勇者は自分の肩の辺りに何かを塗りつけ、戻ってきた!

ドラゴン「ガアアッ!」

ドラゴン「がぶっ!」

勇者「痛いお」

ドラゴンは勇者の右肩に食いついた!
鋭いキバが勇者の肉を食らう

魔法使い「勇者あ!!!ダメ!…ボクはいいから…もう逃げてーー!!!」
泣き叫ぶ魔法使い。勇者は食いつかれつつ半笑いだ!
ドラゴン「…! バタンっ!」

ドラゴンは倒れた!

魔法使いはレベルがあがった!

魔法使い「勇者…? 今のは…?」

勇者「毒。皮膚からは入らないけど消化器官からは一発で瀕死。珪素系の毒
ドラゴンの好きな肉の匂いも上から塗ったけど」

魔法使い「で、でもそんなに大怪我して…。剣を使えば…」

勇者「人には色々事情があるんだよ魔法使いちゃん。ところで、俺今君の命助けたよね?」

魔法使い「う、うん!ありがとう! まさか勇者が助けに来てくれるなんて思わなかったから…ボクうれしかったよ!
…それに、勇者も生きてて…ホントに良かった…!」

勇者「感謝って形にしないとダメだよね?」

魔法使い「…?」

勇者「奴隷って知ってる?」

魔法使い「どれい?」

560::2012/05/21(月) 18:31:51.18 ID:2IxIXH95O

魔王の城~最上階、魔王の間の扉前~

戦士「勇者どん! 無事だっただか!」

勇者「この肩をみろ。ぜんぜん無事じゃねぇ」

盗賊「ま、軽口叩ける余裕があるんなら大丈夫やな」

魔法使い「勇者…、しっかり」

勇者「いや、まぁ、大丈夫。それより、ようやくここまで来たな」

盗賊「ああ」

戦士「色々大変な旅だったべ」

勇者「酒場を買ったり、カジノでナンパしたり…」

盗賊「女魔族を奴隷にしたり、ラーミアの卵食べたり…」

戦士「ありゃ旨かったべ」

勇者「王族をゆすったり…一般市民にぼったくりの商品売りさばいて大もうけしたり」

戦士「楽しかったべ」

盗賊「ごくたまに魔族と戦ったりもしたな」

勇者「ごくごくたまにな」

魔法使い「……」

勇者「本当につらく長い旅だったが、それもこのときのため! 俺たちは魔王と立会い、そして目的を果たす!」

魔法使い「そ、そうだよ! ボクたちで魔王を倒して、魔族のいない世界を作ろうよ!」

勇者「え?」
盗賊「は?」
戦士「ぬ?」

魔法使い「え? あ、あれ? ボクなにかおかしいこと言った?」

勇者「…ま、いいや。行こうぜ」

魔法使い「で、でも、勝算はあるの? 魔王は本当に強いらしいよ。レベル99にいたった勇者のお父さんも、真っ向勝負で敗れたって…。それって、人間には勝てないってことじゃ…」

勇者「魔法使い」

魔法使い「な、なに?」

勇者「俺は負けるのが大嫌いなんだよ」

562:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 18:33:21.00 ID:Ogef2m+b0

まさか勇者って元々レベル上がらないの?

564::2012/05/21(月) 18:36:42.17 ID:2IxIXH95O

~魔王の間~

魔王「フン。勇者よ… よくここまでやってきたな。 褒めてやろう」

勇者「ありがとう」

魔王「実に優秀だ。人間にしておくには惜しい どうだ 余に仕えぬか?
さすれば世界の半分をくれてやろう」

勇者「全部くれ」

魔王「なんて?」

567::2012/05/21(月) 18:41:22.22 ID:tSrkjr340

勇者「いや、だから。仕えるから、代わりに世界の実権は全部くれ」

魔王「え、いや、そりゃ、、ちょっとまて…」

勇者「トップは決断力が大事だよ」

魔王「…いや、それじゃ意味ないではないか。ダメだ」

勇者「90%は?」

魔王「ダメだダメだ!」

勇者「85%!」

魔王「……いや、ダメだダメだ!」

勇者「…ちっ、じゃあもういいよ。仕方ない。あんたぶっ殺す」

魔王「ほう…さすがは勇者、甘い誘惑には乗らぬか」

戦士「あの人、自分の発言おかしいとおもわねぇべか?」

盗賊「ほっとけよ。あーはよ帰ってビール飲みたいわー」

魔法使い「魔王! あなたを倒して、ボクたちは平和を手にしてみせるよ!」

勇者「ははは。魔法使いは面白いなぁ」

魔王「来るがよい。地上のつわものたちよ…!」

568::2012/05/21(月) 18:44:11.48 ID:2IxIXH95O

戦いが始まった。
戦士「よいしょぉ!!」
戦士の攻撃! 魔王に97のダメージを与えた!

盗賊「ボケがぁ!」
盗賊の攻撃! 魔王に55のダメージを与えた!

魔法使い「行くよ! マヒャド!」
魔法使いはマヒャドを唱えた! 魔王に60のダメージ

勇者「命を大事に!」
勇者は応援した!

魔王「余のメラゾーマは(略)…カイザーフェニックス!」
魔王「さらにただの拳の攻撃も威力は…」
魔王「そして魔力弾を」

魔王は三回攻撃をした!

一同「くっ」

しばらく戦いは続く、が、なにもしない勇者と魔王の三回攻撃のため、勇者たちは劣勢だった!

魔王「ふん…。所詮キサマらなどこの程度だ」

戦士「あー、これはやばいべ」

盗賊「せやな…」

魔王「しかし、やはりキサマらの力は惜しい。何故だ。何故それほどの力をもちながら下等な人間に組する? 英雄ともてはやし、過酷な戦いを強いられながら」

勇者「ちょっとなにいってるかわからないですね」

魔王「キサマの父親もそうだった。わずかな仲間を引きつれ、この本拠地にやってきた。度重なる戦闘の疲労や補給の得られないゆえの飢えで苦しみながらな。そして一人また一人と死んでいった。祖国からの援助は届くはずもないはるか遠い地で、頼るものもなくな」

勇者「…」

魔王「先代の勇者はそれでも愚直に戦った。人のためにな。
高潔な男だったよ。致命傷を受けた仲間を楽にしてやるために手を下したときには涙を流してもいた」

勇者「…」

魔王「およそ人として鍛えられる最強の領域にいたっていた男だったが、ワシの前に敗れた。無残にな。ワシは敵とはいえ、それほどの力を得た勇者に敬意を表し、死体を棺に入れ、人間に引き取りにくるよう命じた。人々にたたえられるべき功績をもつ敵だと思ったからだ」

勇者「…恐れて誰もこなかったんだろ? 知ってるよ。それどころか、個人の判断で魔王に挑んだ愚か者だ、だからこちらでは関知しない、っていったんだろ?
俺もガキのころはそのせいでずいぶん苦労したもんだ。

ま、ほとぼりが冷めたころには人間の間でも英雄だったといわれるようになったけどな」

魔法使い「…そんな…! そんなのって…あんまりだよ…」

魔王「そうだ。人間は醜い。己の利のみをよしとする矮小なやからだ」

魔法使い「違うよ…! 人間は…ひどいこともするけど、そればかりじゃ」

勇者「でも大抵は酷い」

569:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 18:47:34.64 ID:Xujk8Cr1i

魔王(´・ω・`)きゅん

571:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 18:49:41.56 ID:WfwAfT+FI

勇者にとっては親父の敵討ちだよな……
まぁこいつの場合、魔王よりも人間を恨んでそうだけど。

572::2012/05/21(月) 18:50:46.60 ID:2IxIXH95O

魔王「わかりながら、何故戦う?。もし万が一、お前がワシを倒したとしたら、どうなると思う?」

勇者「検討はつくかな。最初はもてはやされるだろうね」

魔王「そうだ。・だが人は突出した存在を認めない。かならずお前は迫害されるぞ。
そのときお前はどうする?」

勇者「そうなったら、俺は、この地上を…

去る

なんて言うと思うか? 俺はドラゴンの騎士じゃねぇんだぜ」

魔王「なに?」

勇者「話あわせてやりゃー、調子にのってベラベラしゃべりやがって、バカじゃねぇのか? アンタ」

魔王「…なんだと…」

576::2012/05/21(月) 19:04:20.46 ID:2IxIXH95O

勇者「俺の親父は立派な人だったさ。でもバカだよバカ。何故自己犠牲的になる必要がある? いやならやめればいいんだ。結果死んだ。そりゃ死ぬさ。当たり前だ。

俺のように道中の国々を豊かにしたうえで援助をうけず、単独で旅すれば苦労するの当然だろう?

でもそりゃ文句いうことじゃねぇ。自分を犠牲にしたのは親父の判断だからな。
だから別にあんたを恨んじゃいない

誰かのために、ってのは体のいい言葉だが、人のために、組織のために、国ために、世界のために、自分の幸福を犠牲にして闘い、働くものは一見尊い、だが俺から言わしてもらえば3流だね」

戦士「…勇者どんが、父親の話をするなんて、初めて聞いただ」

魔王「ほう。では一流とはなんだ? 自己の利のみを考え、守り、
ままならぬ世の中をうらみ、英雄にすべてを押し付ける者か? 大国の王や貧しく弱い平民のように」

勇者「違うね。それは2流さ。。あー、面白い。魔王と問答するのが夢の一つだったんだよな。戦闘中だが、ペラペラしゃべらせてもらうぜ」

盗賊「ああ、いってやれいってやれ。スカッとするわ」

勇者「まず、知ってたか? この地球は、俺を中心に回っている」

魔王「…狂ったか」

577:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 19:07:15.33 ID:m/v7CBiC0

KAKKEEEEEEEEE

578::2012/05/21(月) 19:07:42.13 ID:BGh2P6sR0

勇者「俺から言わせてもらえば、自分以外の何かが世界の中心だと思うほうが狂ってるね。
俺は何にも敗れない。何にも屈しない。誰かの駒にはならないし、搾取もされない。
俺は俺の幸せのために生き続ける。気に入らないヤツはぶっ潰す。欲しいものは掠め取る。
世界や社会が障害になるならそれすら変える。
迫害なんか鎮圧するまでもなく起こさせすらしない!
誰かのためじゃない、
俺自身のためにな。いいか?

俺は俺の幸福のために、世界を変える!

ぶっつぶしたヤツが悪党だったら正義と呼ばれるだろう。掠め取られたヤツは俺をゲスと呼ぶだろう。だが、そんなことは俺には一切関係がない!」

579:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 19:08:43.83 ID:NG0PDe2C0

ゲスだーーーーーーーーー!!!!!

カッコイイ(´・ω・`)

581::2012/05/21(月) 19:10:57.20 ID:2IxIXH95O

戦士「いいきったべ。かっこいい感じも何故かするけんど、ありゃ究極のわがままだべ。要するに」

盗賊「せやなー…・でもまぁ、ええんちゃう。あれで、アイツのいう自分の幸福には人のもんも入ってたりするからな。たまにやけど。
それにあれやな。前に、だからお前らも自分を中心に地球を回せ、とかいわれたときはまじで意味わからへんかったわ」

魔法使い「…ふぇ? えっと…つまり、勇者はいい人なの? 悪い人なの?」

盗賊「ははは。アレを理解するのはむずかしいでー。ま、良い悪い、っつか、あーゆーヤツってだけや」

魔王「…ふ、フハハハ。面白い男だ! 父親とは違うようだな。では聞こう。何故お前はワシを倒そうとする。お前ほどの男なら魔王がいようが魔族があろうが、なにも問題はあるまい」

勇者「勝負が終わったら教えてやるよ」

魔王「ほう? お前はまだ余に勝てると思っているのか?」

勇者「ひゃくぱー」

魔王「よかろう。行くぞ!」

582:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 19:12:20.94 ID:f9HUpirGO

頑張れゲス!

583::2012/05/21(月) 19:13:47.68 ID:0G1PxQUe0

そして再開する戦い。
魔王の攻撃は早く、重く、強い。早々に魔法使いは気絶してしまった!

戦士「はぁ…はぁ…まずいべ」

勇者「なーに。まだまだいけるさ」

戦士「また根拠のない自信だべか?」

盗賊「なんもしてへんくせにな」

勇者「おれはお前たちを信じているぜ!」

戦士「まーた、いいこと言ってる風に酷いこといってるべ。要するに単独で突撃しろってことだべ?」

勇者「さすが、長い付き合いだな。わかってるー」

戦士「わかったべ。魔法力くらいは消費させて、カラにさせてみせるべ」

盗賊「ほなら、俺はアイツの武器の杖をすりとって壊したるわ」

魔王「…解せんな。キサマらも何故、その男とともに戦う。厚い主従の契りがあるようには見えんがな」

戦士「しゅじゅーってなんだべ?」

盗賊「主人と家臣の関係のことや」

戦士「そんなもんねぇだ。だども、オラたちは勇者の友達だ。それに…オラもオラを中心に地球を回してるだ。おらの目標のためにはアンタなんかいないほうだいいだ」

盗賊「ま、そういうことやな。もちろん俺も、地球回してるで。要は利害の一致、あとは腐れ縁の友情みたいなもんやな。正味のとこ、勇者ほど信用できるヤツはある意味おれへんよ」

戦士「行くべ!! 全国の幼女よ! オラに力を!」

盗賊「行くで!! おまえをしばいたあとを祝杯や!」

585:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 19:14:14.37 ID:WfwAfT+FI

一体どんなゲスな手を……