勇者「仲間に女入れるのはおかしい」
勇者「仲間に女入れるのはおかしい」(8/8)
586: 1 :2012/05/21(月) 19:15:17.08 ID:2IxIXH95O
突撃する戦士
魔王「ならば、くらえ!」
魔王の最大爆発呪文が放たれた!
戦士「ぐへぇ…。勇者どん、あとは、任せただ…」
戦士は気絶した! 戦闘不能だ! しかしこの攻撃で魔王の魔法力はつきた!
盗賊「今や!」
魔王「!?」
盗賊は神速のスリ技で魔王の武器となる杖を盗みとり、破壊した!
魔王「小賢しいわ!」
魔王は拳で盗賊を殴りつけた! 武器も魔法力のなくても、魔王の力は圧倒的だ!
盗賊「勇者、頼んだで…」
盗賊も気を失った!
魔王「さて、残るはキサマ一人だ。裸の勇者、いや、…一般人よ」
勇者「……」
588: 1 :2012/05/21(月) 19:18:03.89 ID:2IxIXH95O
魔王はゆっくりと勇者に歩み寄る。魔法力がなくても、武器がなくても、少しも勇者に脅威を感じている様子はない。
魔王「キサマの旅は見ておった。使い魔をやってな」
勇者「ストーカーかよ、きめぇww」
魔王「そのよく回る口と、小賢しい策略でこれまでやってきたようだな?。
たかだドラゴンを倒すのにも命をかける始末か」
勇者「テヘペロ」
魔王「竜王をあえて残虐に殺したのも、その後の魔族が戦わずに降伏するよう仕向けるため」
勇者「いやあれは…」
魔王「お前自身は一度たりとも戦ってはいない。ときおり魔法を使うようなそぶりをみせたのも総て虚構。ただのポーズだ」
勇者「いやいや。魔法なら使えるよ? ほら、メラ!(ぼっ) どう、一服やらない?」
魔王「ククク、ふははは。心意気は面白いが、実力は伴っていないようだな?」
勇者「…」
魔王「お前は勇者などではない。ただの詐欺師だ。むしろそこに転がっている戦士や盗賊のほうが、はるかに強い」
勇者「…かもな」
魔王はさらに勇者に近づく。
勇者「うりゃ!」
勇者は痺れ薬の入った袋を投げつける
魔王「ハハハハ。ワシを誰だと思っている。こんなものが効くと思うか?」
勇者「やだなー。ジョークですよジョーク。そうだ。世界の半分でいいです。だから部下にしてください」
魔王「もう遅い。ふ、これならお前の父親のほうがよほど面白い相手だった。人として鍛えられる頂点にいた男。このワシとも互角に戦えた。無論、最後に勝ったのはワシだがな。あの男でさえ倒せなかったワシを、キサマごときに討てるはずはない」
さらに歩み寄る魔王。すでに二人の距離は2メートルもない。魔王はすでに防御体制すらとっていない。はるか格下の、いや虫を叩き潰すかのように悠然としている。
勇者「…よせ。やめろ…」
魔王「さらばだ。偽りの勇者よ」
勇者「…!」
魔王は余裕をくずさず、右手を振り上げ
ズシャっ!!!
589:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 19:20:14.82 ID:WfwAfT+FI
魔王\(^o^)/
591: 忍法帖【Lv=25,xxxPT】 2012/05/21(月) 19:21:12.87 ID:1pP3MRX9i
この勇者は味方にした方が人生たのしいもんね
593:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 19:26:30.20 ID:QbM87uWG0
気になる展開
594:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 19:27:31.89 ID:Xll0F7DVP
ドキドキ…
600: 1 :2012/05/21(月) 19:31:37.52 ID:2IxIXH95O
魔王が見たものは、肉片になっている勇者でもなく、壁にあいた大穴でもなく。
魔王「…バカな…!」
自らの胸にすさまじい勢いで深々と突き刺さった剣、そしてそれを握り締め、常人ならざる闘気を放つ男、勇者の姿だった!
勇者「ああ。バカだな。お前は」
ズバっ! 勇者は魔王に刺さった剣を真一文字に横に振りぬき、魔王の半身を切り裂いた!
つづいて、
どかっ!
勇者から痛烈な蹴りが放たれ、魔王ははじき飛ばされる!
勇者「ギガデイン」
落ちる稲妻が魔王を襲う
勇者「ギガデイン」
勇者「ギガデイン」
勇者「ギガデイン」
地に手を突いた魔王に連続して落ち続ける雷。
魔王「ぐあっ…! なにっ…ぐはっ…! 何故…! なぜだぁ…!!」
勇者「簡単だろ(ギガデイン)、俺は(ギガデイン)本当に(ギガデイン)強かったってことだ」
魔王は混乱状態のまま雷を浴び続ける。
魔王「…ならば…なぜ…!」
勇者「親父は人として究極の強さだった。でもお前に負けた。なら、俺がいくら鍛えてもお前に勝てる道理はない(ギガデイン)。だから、待ったよ。お前を確実に(ギガデイン)
殺せるチャンスをな」
魔王「なん…だと…!?」
勇者「油断しきったバカ面が近づいてくる、たった一度のチャンスを、作ったよ。
そのために俺は旅の途中、一度も戦わなかった。ただの一度もな。子どものころから必死に鍛え続け、とっくに親父と同じ人の頂点を極めているこの強さを振るわなかった。旅を始めて、最初にふるった一撃が。魔王への一撃だ」
魔王「…では…!」
勇者「俺のことをよく知らないやつは、俺を強いと思ってる。俺のことを少し知っているヤツは『本当は弱い』と思っている。そして」
勇者は戦士と盗賊を見た。
勇者「俺のことを、よく知っているやつだけが…俺は『本当に強い』と知っている!!!
ギガスラッシュ!」
魔王「ぐああああっ!!」
勇者「言っただろ? 自分のために世界を変える、と、そんな男が、鍛えていないと、弱いと、本気でそう思ったのか? このマヌケ」
603:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 19:35:19.01 ID:xeoEYdIi0
KAKKEEEEEEEEE
604:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 19:36:44.16 ID:Xujk8Cr1i
ここで
レベルの謎解明だな
605:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 19:36:44.83 ID:ALYirgu3i
かっこよすぎるだろ…
606: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/05/21(月) 19:37:01.46 ID:cZ76Dapf0
魔王も勇者の子供時代からストーキングしとけば良かったのにな
608:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 19:42:51.23 ID:Xll0F7DVP
勇者つぇええ
609: 1 :2012/05/21(月) 19:43:40.20 ID:0G1PxQUe0
勇者は苛烈な攻撃を与え続ける!
もはや瀕死の魔王は問いかけた。
魔王「…教えろ。お前がそうまでして、力を隠し通し、そのような傷をおってでも、ワシを倒したかった理由はなんだ…」
勇者「いいだろう。お前はもうくたばる。教えてやる。そもそもお前はむやみに人を殺し、人間の資源を奪う。それが、どんな結果を生むか…
あれは俺が12のとき、初めて酒場にいったときだ…」
魔王「はぇ?」
614: 1 :2012/05/21(月) 19:51:02.13 ID:2IxIXH95O
勇者「いいから聞け! 大体悲壮な雰囲気だった。いやそれはそれで良かったが。。
ま、それはおいといて、魔王がいて、魔物が暴れているこのご時勢。治安も悪けりゃ景気も悪い。
失業者も多く、生活に困った女たちがいる…
他にもこんな話もある。
俺が始めて酒を飲んだのは9歳のときだ。本格的に楽しむようになったのは12だがな。…魔物が暴れ、生産性がさがるこのご時勢、いい酒はおどろくほど少ない。
酒職人さんやブドウ農家さんの生活が安定しないからだ!
ワインの貯蔵庫はやたら襲撃され、腕のいいウィスキー職人が魔物にころされる!
同じことは他の食い物にも言える。おかげでこの数百年で人間の食文化は低下した!貴様のせいだ!」
魔王「…なるほど、そんな人間たちの解放や誰もが飢えることのない世が、お前の…」
勇者「? 違うよ。そうじゃなくてだな。俺は素人っぽい子が好きなんだ。わかる? 生活にこまってやむなく悲壮に働く子じゃなくて
作るのにすんげー手間がかかるブルジョワなワインとかアホみたいに飼育が大変だけど濃厚な味わいの黒豚とかがたくさん食べたかったんだ! 他の人の飢えとかどうでもいい!
魔王「なんて?」
616:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 19:53:23.33 ID:OVUgZQ5n0
さすが勇者ぶれないなwww
619: 1 :2012/05/21(月) 19:57:34.05 ID:2IxIXH95O
勇者「そのためには、世界が平和にならなきゃならない…。安定した豊かな社会でなければ、美食も女も酒も…質が落ちる!!
俺の欲望を叶えるついでに、世界を救ってやる!ついでにな!!
だから、平和主義な俺だが、涙を飲んでお前は倒す! 残った魔族は平和的に俺が建設した魔族国家に送ってやる! 魔族さんもわりと農耕もできるからな! 生かしといてやる! 俺のために!」
魔王「…きさま…」
勇者「ってなわけで。くたばれ」
ぐいっ。
勇者は倒れ付した魔王にとどめの一突きを放った!
魔王「…この…ゲス…が…」
勇者「ふふふ…ふはははは! はーっははははは!!!
ゲースゲスゲス!!」
気絶から目覚めた魔法使い(女)「…勇者…素敵…!」
こうして、勇者は魔王を倒したのだった。
621:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 20:00:34.39 ID:Cy2FybqH0
清々しいほどのゲスだ
622:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 20:00:51.44 ID:X2N+kDzti
さすがのゲスさ…!
ゲースゲスゲスwwwww
624:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 20:06:05.26 ID:EIqRmE+T0
こんなゲスにやられて魔王も不憫だなwwwww
625:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 20:06:34.39 ID:2XVopzGQ0
なんだろうこの清々しさwwwww
628: 1 :2012/05/21(月) 20:15:35.74 ID:2IxIXH95O
エピローグ
戦士は「世界を救ったのはオラたちだべ?」と国に圧力をかけ、領主となった。
彼の領土では女性の成人年齢が1●歳に定められた。戦士は1●歳の美少女を妻とし、その余生を堪能した
戦士「夢のようだべーーーーー!!!」
盗賊は冒険で稼いだ金をもって地元に戻り、仕事もせず、日がな一日酒をあおり、
悪い仲間たちと毎日毎日バカ騒ぎをした。特にB級グルメの開発には余念がなく
粉ものと呼ばれる多数の食品を発明した
盗賊「酒だ酒だ! 酒やー。あと串カツや!!」
630: 1 :2012/05/21(月) 20:24:39.99 ID:2IxIXH95O
商人は「勇者印の道具屋さん・DHUFU」をチェーン展開。魔王を倒した実績から
商品は飛ぶように売れ、世界一の大富豪となった。現在は踊り子のグループのプロデュースをやっているが、すべて商人のお手つきである。
商人「彼女たちは夢をおっているんでゴザル!」
賢者はマジメに生き過ぎた反動で現在は遊び人に転職。盗賊や戦士のよき悪友へと変身した。
賢者「うへへ。」
世界は平和になった。のこった魔族だちは勇者たちに滅ぼされることを恐れ、また人間との共存にうまみがあることを理解し、じょじょに人と仲良くなっていった。
魔族の襲撃の心配がなくなった社会は生気を取り戻し、生産性は目に見えて向上した。回る経済は見る見る世の中を明るくした。
そして、勇者は
631:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 20:29:45.62 ID:0jEehs/K0
ごくり・・・
632:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 20:30:39.64 ID:nHJLfPpp0
ちょっとまて、賢者の転身ヒドスwwww
633: 1 :2012/05/21(月) 20:32:41.40 ID:2IxIXH95O
勇者「うまし。魔王を倒したことで再販が決定したジョニーウォーカーの青…絶品だ。パストラミ、ラーミアの卵黄乗せとの相性も抜群だぜ」
勇者はハ●レムを建設。365名の愛人を持ち、酒と美食におぼれた退廃的な生活を楽しんでいる。
最近の楽しみは水着(あえて全裸ではない)美女だらけのプールにでしっちゃかめっちゃかにされつつ、サーフィンUSAを歌うことだ
魔法使い(女)「あ、あの…勇者、今日の夜伽は…ボクに…」
長女「おねえちゃんのほうがいいよね? 勇者くん」
姫「正妻である私ですわ」
王女「一番初めに出会ったのは私よ!」
村娘48のエース「勇者様…、わたし、あなただけのもの…」
勇者「んー。どうしよっかなー。
いいや今日は酒場にいくよ」
「えーーーーーー!!!??」
勇者「ゲースゲスゲス!!」
勇者「仲間に女入れるのはおかしい」
完!!
636:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 20:34:51.62 ID:MiYfk7TK0
乙‼
637:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 20:35:15.30 ID:2ik1Bz4t0
村娘48ワロタwww
642:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 20:39:24.63 ID:nHJLfPpp0
乙!ゲスなのにこの清清しさはなんだろなwwwwww
755:名も無き被検体774号+:2012/05/22(火) 22:02:20.12 ID:sm+25+rV0
おもしろかった
ゲースゲスゲス
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