勇者「仲間に女入れるのはおかしい」
勇者「仲間に女入れるのはおかしい」(6/8)
496: 1 :2012/05/21(月) 08:58:09.45 ID:2IxIXH95O
~魔族の砦、大国の辺境の廃墟跡~
ここの魔族はスライムやスライムナイトなど、さほど強くもない。人間に住処を追われた
魔族たちがよりそいあい、ひっそりとくらしている。
戦士「悪い子いねぇかー」
盗賊「勇者一向やでー」
魔族「ひ、ひい…! 勇者一向だ! 勇者たちがきたぞ!」
魔族「あの竜王様とその配下を根絶やしにしたとかいう…うわぁ、もうダメだー!!」
商人「でゅふふ。大分名前が売れてきたでござる。勇者の狙いどおりでゴザルなぁ。デュフフ」
魔族「逃げろー!!」
戦士「逃げんでもいいべ。討伐にきたわけではねぇだ」
魔族「??」
盗賊「ま、別に悪さしてるわけでもあらへんし、ただ生活しとるだけみたいやしな」
戦士たちは何台もの荷馬車を率いてきていた。
魔族「…あの、それは…?」
商人「鉄、工事用具、土木、食料品、酒、種子、堆肥、その他でゴザル。デュフフ」
盗賊「悪いようにはせーへんよ。ま、あくまでも敵対したいってなら、皆殺しや。どや? 俺らの提案、きいて仲良う
せえへん?」
魔族「…?」
戦士「まぁ、とりあえずメシでも食うべ? 酒も。こったら辺境じゃ、ロクなもん食ってねぇべ?」
~2時間後~
魔族「うまい! こんな…うまいものが…あったとは…」
商人「イベリコ豚でゴザル。デュフフ」
魔族「人間はいつもこんな旨いものを…?」
盗賊「金があればやな。どや、辺境でコソコソして、よってきた人間襲うより…」
498: 1 :2012/05/21(月) 09:12:34.88 ID:2IxIXH95O
~王室、姫の部屋~
姫「ふう…。今日もわたしは籠の鳥…。なに不自由ない生活のかわりに、心ときめくことも…。
城からはロクに出ることも…退屈ですわ」
コンコン♪
姫の部屋の窓がノックされる。
姫「あら? 小鳥さんかしら?」
カーテンをあける王女、そこには木に登って窓の高さまで上ってきたらしい、
爽やかな笑顔の美青年がいた!
姫「まあ!」
勇者「(ニコッ)妖しいものではありませんよ。ボクは勇者。人々のために魔を討つ旅を続ける者です」
姫「…勇者様…?」
勇者「はい。先日はお父上にも謁見させていただきました」
姫「勇者さまが、なぜこちらに?」
勇者「恥ずかしながら、先日城内で姫をお見かけしてから…。ふっ、罪なお方だ。ボクの心は奪われてしまいました。
こうして人目を忍んで会いにきてしまいました(ニコッ」
姫「まぁ…。そんな…(ポッ」
勇者「ボクと出かけませんか?」
姫「でも…外は危険だと父が…」
勇者「ボクは勇者ですよ。誰よりも強く、勇なる者。ボクと一緒なら何も怖いけてなとありません よ(ニコッ)」
姫「まあ!その通りですわね!私ったらお馬鹿さん」
姫は窓の外の木に登る勇者の手を取った!
499:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 09:16:12.40 ID:xTIdDJRhO
これはw
501:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 09:27:34.49 ID:w/Y7voKJO
姫‥
502: 1 :2012/05/21(月) 09:29:31.31 ID:2IxIXH95O
~1ヵ月後~
国王「何をしていたのだ! 貴様らに命を与えてから1ヶ月もたったのだぞ! 今更なんだ!」
勇者「うるせぇよ(ニコッ)」
国王「う、うる…? なんだと!?」
勇者「(ニコニコ)テメェのいうとおり「なんとか」してきましたよ。。砦はばっちり補強。畑や牧場も整備、
魔族の皆さんはすっかり幸せになりました。。勿論、戦力的にも増強しております」
国王「は?…な、貴様なにを言っている!?」
勇者「?」
戦士「勇者どん、勇者なのになんで魔族の味方してるのか? って聞きたいんだべ?」
勇者「あー、だってテメェ、ムカついたんですよ。仕方ないですよね」
国王「な、な、な、貴様、なんという…」
勇者「あはははは」
国王「ならば、砦を叩き潰してやる! 我が国の軍隊の力をもってすれば!」
勇者「あはは。いいですよ。ところで、行方不明になっていたあなたの娘の姫、今どこにいるかご存知ですか?」
503: 1 :2012/05/21(月) 09:44:15.29 ID:2IxIXH95O
国王「な!?」
勇者「商人」
商人「さ、こちらの水晶に注目でござる」
水晶には離れた場所の映像が映っている。眠っている姫の周りに無数の魔族が!
勇者「あの魔族たちは別に攻めてきやしませんよ。そしたらぶっ殺すってたっぷり脅してますから。
でもそうすると、人間に攻められるかもしれませんよね? だから保険を与えておきました。意味、わかりますよね?」
国王「…キサマ、なにを、なんてことを…!勇者の誇りはないのか!?」
勇者「はぁ、誇り? なんですそれ。クソでも食ってくれたまえ。略してクソ食らえですよ。僕のもっとも嫌いな言葉は
献身なんですよ?
とりあえず新興の隣国として、援助をお願いします。1兆Gでいいですよ」
国王「ふざけるな!!」
勇者「? いやイヤなら別にいいですよ。僕は痛くもかゆくもないからハハハ。
おーい盗賊。交渉決裂って魔族に伝えてこいよ」
盗賊「了解や」
国王「まってくれ!!!」
505: 1 :2012/05/21(月) 09:53:02.66 ID:2IxIXH95O
~後日~
勇者「ほら、隣国からの援助金100億Gだ」
魔族「おお!! さすが勇者さま! ありがたい!!」
勇者「よかったな」
魔族「勇者様、この中から勇者様の取り分を」
勇者「いらねぇよ。お前らには世話になった、その100億は全部やるさ」
魔族「勇者さま…無償で働かれるなんて…(ブワッ」
~魔族砦、勇者と姫の住居~
姫「おかえりなさいませ! 勇者さま!」
勇者「ただいま。今日もいい子にしてたかい?」
姫「はい! 魔族の方々も良くしてくださいますし、なんだかここに来てから毎日新鮮で…」
勇者「そう。よかった。ところで話があるんだ」
姫「? なんでしょう?」
勇者「僕と結婚してくれ」
姫「…!! うれしい…ですわ…ぜひ私を勇者様のものに…」
勇者「おいで」
姫「はい」
中略 勇者は姫の身も心も落した!
507:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 09:58:06.35 ID:w/Y7voKJO
安定のゲスさ
510: 1 :2012/05/21(月) 10:06:24.86 ID:bBmRIwjW0
勇者「じゃあ、僕は旅にでるよ。魔王を倒して戻ってくるからね。留守は頼むよ」
姫「はい! この里でいつまでもお待ちしています!」
この国は平和で豊かとなり、人間の移住者さえ現れようになった。
姫は見た目は怖いが優しい魔族たちと、幸福に暮らすことになった。
~道中~
戦士「まさか、勇者どんが結婚とはおどろいたべ」
勇者「別に戸籍があるわけじゃないし、あーいっとけば、あの女、いつまでもあの里にいるだろ」
盗賊「戻るつもりはあるんか?」
勇者「さーな。気が向いたらでいいんじゃね。亭主元気で留守がいい、っていうだろ?
ま、めんどくさくなったら「勇者は死にました」って手紙送ろう」
戦士「鬼だべ」
勇者「ケラケラ、そんなことよりこの9900億の使い道考えようぜ」
勇者たちの冒険はさらに続く!
でもそろそろ終わりだ!
511: 本日の利用料 7,037円 2012/05/21(月) 10:07:54.15 ID:NNo7pkh3i
1兆貰ってたのかよw
513: 1 :2012/05/21(月) 10:33:21.59 ID:2IxIXH95O
~宿屋~
戦士「おやすみ。勇者どん」
勇者「おう…すぴーっ…かー…」
戦士「あの偉そうな国王の唖然顔…。勇者どんはかわらねぇだな」
~10年前~
戦士(子ども)「うぇーん」
勇者(子ども)「どうした?」
戦士「いじめられただ。オラ、体でかいからジャマだって」
勇者「ぶっとばせよ。そんなヤツら」
戦士「だ、だども。オラたち戦士の家のもんはみんなのために魔物と戦うものだって、自分のために
力つかっちゃなんねって、おっ父が。」
勇者「しらねぇよ。きにいらねぇやつはぶっ飛ばせ。好きにするのが一番楽しいんだぞ」
戦士「だ、だども」
勇者「お前は強いんだ。それはお前が毎日毎日剣術の練習してるからだろ? なら堂々とその力で
遊んでるだけのバカどもをぶっとばせ。それはお前の権利だ」
戦士「勇者どん…」
514:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 10:46:32.99 ID:FUSCA/TA0
勇者はクズいいやつ
515: 1 :2012/05/21(月) 10:46:38.07 ID:2IxIXH95O
~山中~
魔物「ガアアアっ」
ズシャ!!
勇者「くっ…!」
魔物「なんだコイツ?抵抗しねぇぞ?やっちまえ!」
盗賊「あほんだら!!オノレらの相手は俺じゃ!!」
スパッ!
盗賊「勇者、無事か?」
勇者「いたいお」
盗賊「まったくお前は…。せやけど借りもあるしなぁ。しゃあないわ」
勇者「さんくす」
~5年前~
盗賊「ギルドの仕事は疲れるわホンマ。あれだけ働いてたったこれだけの給料とかありえへんわ」
勇者「すくねぇと思うわけ?」
盗賊「すくないやろ。けどまぁ、しゃあないわ。ギルドも経営厳しいらしいし。我慢せぇへんとな」
勇者「くだらねぇ。ギルドが儲かったらお前に還元してくれんのか? 組合とかちゃんと機能してるか?」
盗賊「いや、わからねぇけど」
勇者「調べろよ。そんくらい。世の中、真剣に生きてかねぇと誰かのいいようにされるんだぞ」
盗賊「そら、勇者は利口やさかい。そやろけど、ワイら普通のもんはシコシコ働くのが一番なんや」
勇者「アホか。そりゃお前がめんどくさがってるだけだ。よく考えろよ。楽しく生きるってどういうことだよ」
516: 1 :2012/05/21(月) 10:51:44.99 ID:2IxIXH95O
~道中~
商人「勇者殿、僕、パーティを抜けたいでゴザルよ」
勇者「どうした?」
商人「資金も十分にたまったでゴザル。ここらでいっぱつ商売を始めて、商人として成功したいでゴザル。デュフフ」
勇者「…」
戦士(ゆ、勇者どん、どうするだ?)
勇者「いいよ。んじゃ、次の街でお別れだな」
盗賊「!? んな、あっさり? ええんか!?」
勇者「いやだって、いいじゃん別に」
商人「恩にきるでゴザルよ。デュフフ」
勇者「どんな商売するんだ?」
商人「まずは回復アイテムと武器の販売でゴザル」
勇者「ほう。なら勇者ご推薦、とか勇者印のってつけろよ。普通の武器によ」
商人「いいんでゴザルか?」
戦士「でも、それじゃ詐欺では…ねぇべか?」
勇者「人聞きがわりいな。推薦してんのはホントだろうが。ノンアルコールカクテルだってありゃ実質ただのジュースだ」
商人「ではありがたく…デュフフ」
勇者「名前の使用料は儲けの50%でいいぞ(ニッコリ)」
商人「10%」
勇者「50」
商人「…30%でゅふふ」
勇者「50%」
商人「…わかったでゴザル」
商人の始めた商売は大当たりし、世界中にチェーン店が出来ることになった!
勇者たちの旅は…そろそろ終わる!
517:名も無き被検体774号+:2012/05/21(月) 10:54:56.22 ID:Gi2CHiGri
勇者は間違いなくいい奴だ。
ゲースゲスゲス
518: 1 :2012/05/21(月) 10:59:36.25 ID:2IxIXH95O
~最後の街・飛行船乗り場~
勇者「飛行船くれ。金はもって…」
魔法使い(女)「勇者! 探したよもー! やっとおいついた!」
勇者「?」
戦士「ほら、いつかの魔法使いさんだべ(小声」
勇者「あー…。元気してた?」
魔法使い「元気してた? じゃないよ! ボク一人おいていっちゃうなんてひどいよ!」
勇者「女の子を危険にまきこみたくなかったんだよ。まして、愛している人ならなおさらさ」
魔法使い「…// そ、そんな…。ボク勇者と一緒に戦いたいよ!」
勇者「………ちっ」
魔法使い「ん? どうしたの?」
盗賊「まぁまぁ、ええんちゃう? 仲間に加えたっても。商人がパーティから抜けたんやし、
魔王の城に3人だときびしいわ」
戦士「そうだべ。弾除けにはなるべ」
魔法使い「え? え? なに? 弾除け?」
勇者「……きたければ、くれば…」
魔法使い「わーい! やったー! ボクがんばるよ!」
521: 1 :2012/05/21(月) 12:05:58.36 ID:2IxIXH95O
~魔王の城、一F~
戦士「だべさ!」
戦士の攻撃! 戦士は骸骨兵士1を倒した!
盗賊「ダボがぁ!」
盗賊の攻撃! 盗賊は骸骨兵士2を倒した!
魔法使い「メラゾーマ!」
魔法使いはメラゾーマを唱えた! 骸骨兵士3を倒した!
勇者「ガンガンいこうぜ!」
勇者は応援した!
骸骨兵士4「ウバシャー!」
骸骨兵士4の攻撃。勇者はダメージを受けた!
勇者「へぶらっ!」
戦士「勇者どんに何するだ!」
戦士の攻撃! 会心の一撃! 骸骨兵士4を倒した!
ぱらららぱーぱっぱー!
せんしはレベルが上がった
とうぞうはレベルが上がった!
まほう使いはレベルが上がった!
勇者「ふう…ちょろい連中だぜ。(モシャモシャ←薬草を食ってる)」
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