【ドラマ】殺意の道程:バカリズム主演脚本の傑作サスペンスコメディ
WOWOW制作だったため、U-NEXTでしか観られなかったバカリズム主演脚本の傑作ドラマ「殺意の道程」がNetflixでも観られるようになったので改めて紹介したいと思います。
殺意の道程:あらすじ
小さな金属加工会社を営む窪田貴樹は取引先の社長・室岡義之(鶴見辰吾)に裏切られて自殺し、息子の窪田一馬(井浦新)は室岡への復讐(ふくしゅう)を決意する。いとこの吾妻満(バカリズム)と共に室岡殺害の完全犯罪をたくらむものの、これまで犯罪とは無縁の二人にとってすべてが未知の分野だった。打ち合わせはどこでするのか、殺害方法や必要な物の調達はどうするのかなど、二人は“初めての殺人計画”に四苦八苦する。
殺意の道程:解説
脚本家としても才能を発揮するお笑い芸人・バカリズムのオリジナル脚本によるドラマ。父親を自殺に追い込んだ男への復讐(ふくしゅう)を誓う息子が、いとこと協力して完全犯罪を企てる。いとこ同士をバカリズムと『ニワトリ★スター』などの井浦新が演じ、『プリズン13』などの堀田真由のほか、河相我聞、佐久間由衣、鶴見辰吾らが出演。ドラマ「住住」や『架空OL日記』シリーズなどでバカリズムと組んだ住田崇が監督を務める。
殺意の道程:キャスト・スタッフ
バカリズム(吾妻満)
井浦新(窪田一馬)
堀田真由(このは)
佐久間由衣(ゆずき)
日野陽仁(窪田貴樹)
飛鳥凛(室岡の愛人)
河相我聞(重盛隼人)
鶴見辰吾(室岡義之)
監督:住田崇
脚本:バカリズム
プロデューサー:高江洲義貴 大内登
撮影:佐藤匡
照明:岩木一平
音楽:大間々昂
殺意の道程:予告編
殺意の道程:配信
2023年10月、U-NEXTに加え、Netflixでの配信がスタートしています。
■殺意の道程(U-NEXT)
殺意の道程:ネタバレなし感想
バカリズム脚本作というと、ブラッシュアップライフ。話題になったので沢山の方が観て絶賛のドラマでした。
このブラッシュアップライフの前作にあたるのがこの作品。WOWOW制作なので映像もクオリティ高くて全編映画のようですが、いかんせん放送当時はさほど話題にもなりませんでした。
監督は、東京03のライブ、架空OL日記、波よ聞いてくれ の住田崇さん。良い仕事で定評のある方ですね。今思い出しても、波よ聞いてくれのドラマ化は素晴らしかったです。
今回の「殺意の道程」でも全体的に暗いトーンで描かれる、絶妙な空気感を醸し出していて、さながら本格サスペンスのよう。
おかげでコメディ部分が際立つのです。
そんな今作は「サスペンスコメディ」というあまりないジャンルですが、緻密に構成された天才バカリズム脚本を存分に堪能できます。
葬式から始まり復讐を企てる二人という第一話のアバンタイトルは暗い雰囲気ですが、殺人するにも打ち合わせが必要よね、とガストで待ち合わせするところから始まる脱力感がたまりません。井浦新さんとの会話も絶妙にどこかがおかしくて不思議な空気感。このあたりの演出は住田崇さんの塩梅によるものだと思われます。
ちょっと天然で神経質な暗い男を演じた、井浦新さんの演技が見事、W主演のバカリズムの、何を考えているかわからなくてちょっとヤバそうなやつも素晴らしい。いるよね、こんな感じのひとw
また、当時まだ今ほどメジャーじゃなかった、キャバクラ嬢役の堀田真由さん佐久間由衣さんの名演も素晴らしいです。堀田真由さんの出演作で一番だと思います。
ミステリー小説マニアで殺人方法に詳しい堀田真由さんのすっとぼけた感じ、「苺フェア」が誕生するくだりはめちゃくちゃいいです。河相我聞演じるしげちゃんの仕事場もヤバいですw
6話通して壮大なコントを観ているような、それでいて映像クオリティも高い唯一無二の作品だと思います。
ブラッシュアップライフを観てバカリズム脚本作の良さを感じた方は是非。
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