【映画】グランツーリスモ:トップゲーマーが実車レースに出るまでを描いた実話スポ根映画
タイトルだけを聞くと「ああ、クルマのゲームの映画化ね」とスルーされそうな傾向にある映画「グランツーリスモ」
観終わったら、実話ベースであることに驚愕する、ストレートな青春スポ根超絶アクション映画でした。観たほうがいいやつです!
ネタバレなし感想、関連情報など書いてみます。
グランツーリスモ:あらすじ
ドライビングゲーム「グランツーリスモ」に熱中する青年ヤン・マーデンボローは、同ゲームのトッププレイヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するため競いあわせて選抜するプログラム「GTアカデミー」の存在を知る。そこには、プレイヤーの才能と可能性を信じてアカデミーを発足した男ダニーと、ゲーマーが活躍できるような甘い世界ではないと考えながらも指導を引き受けた元レーサーのジャック、そして世界中から集められたトッププレイヤーたちがいた。想像を絶するトレーニングや数々のアクシデントを乗り越え、ついにデビュー戦を迎える彼らだったが……。
グランツーリスモ:解説
レーシングゲームのトッププレイヤーを、本物のレーサーに育成する――。そんな不可能にも思える夢を追いかけた驚きの実話を映画化する「グランツーリスモ」が、9月15日に公開された。メガホンをとったのは、「第9地区」「チャッピー」などで知られるSF映画の鬼才であり、実は大の車好きでもあるニール・ブロムカンプ監督。自身の新境地ともいえる本作で、社内温度は約60度、スペースシャトル離陸時の宇宙飛行士の約2倍となる重力、時速320キロにもおよぶレースの“極限世界”を追求した
グランツーリスモ:キャスト・スタッフ・公式サイト
- デビッド・ハーバー(ジャック・ソルター)
- オーランド・ブルーム(ダニー・ムーア)
- アーチー・マデクウィ(ヤン・マーデンボロー)
- ジェリ・ハリウェル・ホーマー(レスリー・マーデンボロー)
- ジャイモン・フンスー(スティーブ・マーデンボロー)
監督:ニール・ブロムカンプ
製作:ニール・ブロムカンプ アサド・キジルバシュ
製作総指揮:ジェイソン・ホール 山内一典 マット・ハーシュ
脚本:ザック・ベイリン ジェイソン・ホール
撮影:ジャック・ジューフレ
美術:マーティン・ホイスト
公式サイト
グランツーリスモ:予告
グランツーリスモ:ネタバレなし感想
グランツーリスモが「リアルドライビングシミュレーター」であることの意義
そもそも、グランツーリスモはゲームを謳っておらず、他のクルマを使ったゲームとは趣が違いまた。
PS2で発売されたグランツーリスモ3に同封されたブックレットには「ゲーム内のレースで勝つ方法」ではなく、
「クルマが走る・曲がる仕組み」がめちゃくちゃ丁寧に書かれていて驚愕した記憶があります。
今でこそ当たり前になっている、実車のエンジン音を録音した音声をゲーム内で使ったりすることを一番最初に始めたのがグランツーリスモでした。
実車のデータがそのまま使われているため、ちゃんと走ればコースレコードが本物にかなり近づいている、なんて話も聞いたことがあります。
新作が発売される度に進化し、オンライン対戦の世界大会が行われるなど、ゲーム内で収まらない広がりに驚いていたところに、後述するGTアカデミーの存在を知ったときは本当に驚きました。
R35 GT-Rがとてつもなくカッコよく描かれている
もっとも美しいスポーツカーであるところのGTR。時々見かけると今でも振り返ってしまいます。
360度、どこから眺めてもカッコいいですよね。
そのR35が序盤のレースで縦横無尽に走り回るアクションシーンでぶっ飛びました。カーレースアクションとして物凄い映像のつるべうち。音のこだわりもすごいです。
ゲームを彷彿とさせるわかりやすい編集も相まって、ちょっと観たことのない仕上がりになっています。
ニールブロムカンプ監督節が満載の超絶アクション
グランツーリスモは、第9地区やチャッピー(どちらも傑作SF映画でした)など、ちょっとクセのあるCG描写が特徴だったニールブロムカンプ監督作というのも話題です。
無類のクルマ好きだという監督、超絶アクションながらもレースをわかりやすくするためにグランツーリスモでお馴染みのUIやSEやBGMがふんだんに使われており、長年親しんできた自分としてはとても心地よい演出でした。
GTアカデミーを成功させようとする大人たちとシムレーサーの成長譚
「グランツーリスモのトップレーサーを実車レースのレーサーにしたら速いはず」という夢のある話を実現したことは物凄い偉業だと思います。
そこでトッププレイヤーが選出され、GTアカデミーという独自の学校を開設し、レーサーを育てます。
これを実現させた「ダニー・ムーア」「ジャック・ソルター」という大人たちのストーリーがまず素晴らしい。イギリスから単身日本の日産本社でプレゼンするも、まったく期待されず始まったGTアカデミーを立ち上げる件が大変おもしろいです。
そして、父親に「ゲームばかりやって」と呆れられている、「めちゃくちゃグランツーリスモが上手い」主人公ヤン・マーデンボローのストーリー。
レーサーになりたいという漠然とした夢がありながらもお金もコネもなく、くすぶっているところにGTアカデミーからのお知らせが…
トップガンを観ているかのようなストレートで胸熱な、この2軸で進む実話ベースの物語にぐっと来ます。
ゲームが有名すぎるあまり舐められる映画になりそうですが、超オススメ
実車スタントも担当したヤン・マーデンボロー本人と、彼を演じたアーチー・マデクウィをはじめとしたキャスト陣が撮影の舞台裏を語る特別映像がとても良いです。
ゲームを元にした映像化作品、というのは合っているが間違っており、何も知らない人にとって、まったく興味がわかないパッケージとなっているのが本当に残念に思います。
初日IMAX上映で、劇場にいたのは20人ほどでした。
もうちょっと宣伝の方法があったのではないかと思います。単純に実話ベースのエンタメ作品として素晴らしい出来なのに、とても残念です。
グランツーリスモの生みの親、山内一典氏インタビュー
グランツーリスモの生みの親、山内氏のインタビューはいつも感動的です。
映画『グランツーリスモ』公開記念、前代未聞のチャレンジ「GTアカデミー」の軌跡について山内一典氏に聞く – Car Watch
映画『グランツーリスモ』山内一典氏インタビュー。ゲームをやり込んだからこそ考え出せたシナリオが盛り込まれた映画に | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com
『グランツーリスモSPORT』プロデューサーが語る、精緻を極めた色と光の表現。 | Feature | ソニー
山内一典氏インタビュー「GTアカデミーの成功は確信していた」。映画「グランツーリスモ」を語る | テクノエッジ TechnoEdge
おまけ:佐久間宣行さんのグランツーリスモ案件動画が酷いw
佐久間さんのグランツーリスモ案件動画が大変酷いです(褒めてます
【罵倒グランツーリスモ】みりちゃむ教官・アルピー平子教官の罵倒指導で、ペーパードライバー佐久間Pのドライビングは上達するのか?
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません