「この作品はフィクションであり」の起源
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
ドラマや小説、漫画などでよく見かけるこのフレーズ。「これは何か意味があるのか?」と思う視聴者や読者は多いでしょう。ですが、このテロップがいつから使われたか知っている人は案外少ないのではないでしょうか?
この注意書きが使われるきっかけになったのが「超人バロム1」です。原作者はなんとさいとうたかをさんで、2人の少年が「バロム・クロス」で変身してドルゲ魔人の野望を砕く特撮ドラマでした。
しかし、この作品が放送されてしばらくすると、テレビ局に抗議が来ました。「この作品に出てくる敵の名前が原因で息子がいじめられるかもしれない……」抗議をしたのは日本在住のドイツ人、ドルゲさん。そう、敵の親玉のドルゲ魔人と同じ名前なのです。テレビ局もこの意見を真摯に受け止めましたが、途中から敵の名前変更はできなかったために、番組中に「この作品は〜」という注意書きを入れたといいます。
この流れがテレビだけではなく、小説や漫画にも取り入れられたのです。
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