【映画】バビロン:デイミアン・チャゼル監督の映画愛が爆発した傑作
ラ・ラ・ランド、セッションで有名なデイミアン・チャゼル監督脚本、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー主演の「バビロン」が監督の映画愛が爆発するかのような傑作でした。
バビロン:あらすじ
1920年代のアメリカ・ハリウッド。スターを夢見る新人女優のネリー(マーゴット・ロビー)と映画製作を目指す青年マニー(ディエゴ・カルバ)は、大スターのジャック(ブラッド・ピット)が開いたパーティーの会場で出会い、親しくなる。恐れを知らないネリーはスターへの階段を駆け上がり、マニーもジャックの助手となる。そのころ、映画業界はサイレント映画からトーキー映画への転換期に差しかかっていた。
バビロン:解説
『セッション』『ラ・ラ・ランド』などのデイミアン・チャゼル監督が、1920年代のハリウッド黄金時代の内幕を描いたドラマ。サイレント映画の大スター、大胆不敵な新人女優、映画製作を夢見る青年が、サイレントからトーキーへと移り変わるゴージャスでクレイジーな映画業界で夢をかなえようと生きる運命を描く。出演は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などのブラッド・ピットや『スーサイド・スクワッド』シリーズなどのマーゴット・ロビーのほか、共演には「スパイダーマン」シリーズのトビー・マグワイア、「レディ・オア・ノット」のサマラ・ウィービング、監督としても活躍するオリビア・ワイルド、ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のフリーら多彩な顔ぶれが集結。「ラ・ラ・ランド」のジャスティン・ハーウィッツが音楽を手がけた。
バビロン:キャスト・スタッフ
- ブラッド・ピット(ジャック・コンラッド)
- マーゴット・ロビー(ネリー・ラロイ)
- ディエゴ・カルバ(マニー・トレス)
- ジーン・スマート(エリノア・セント・ジョン)
- ジョバン・アデポ(シドニー・パーマー)
- リー・ジュン・リー(レディ・フェイ・ジュー)
- トビー・マグワイア(ジェームズ・マッケイ)
- 監督・脚本:デイミアン・チャゼル
- 製作:マーク・プラット マシュー・プルーフ オリビア・ハミルトン
- 撮影:リヌス・サンドグレン
- 美術:フローレンシア・マーティン
- 衣装:メアリー・ゾフレス
- 編集:トム・クロス
- 音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
バビロン:予告編
バビロン:ネタバレなし感想
180分もの長尺を感じさせないテンポの良さはチャゼル監督の為せる技でしょうか。オープニングの骨太サウンドが流れる中の乱痴気騒ぎは「ラ・ラ・ランド」のオープニングを思い出しました。
バラエティ番組などで使われまくっているのでご存じの方も多いのでは
圧巻の1カメラ長回しシーン。残念ながらこの作品はここがピークなのであまりオススメはしないのですがこのオープニングシーンだけでも是非。
舞台が1920年代の映画なんて観たことなかったです。
過剰でぶっ飛んだ映像の連続は、RRRとはまた違った「こんなの観たことない」気分にさせられること間違いなし、とにかく監督の映画愛に溢れた、豪華で緻密で濃厚で下品で無茶苦茶な、新しいハリウッド映画だと思いました。ラストシーンについて観た人と語りたくなることうけあいです。
今までのチャゼル監督作は僕自身あんまり馴染めませんでしたが、これは素晴らしかったです。
同時進行で凄まじいテンポでストーリーが展開する様は観ていてとても気持ち良く、20年代なのにモダンなジャズをゴージャスに使った劇伴も素晴らしい(後述します)
マーゴット・ロビーとブラッド・ピットの迫真の演技がこの作品をより際立てているのは間違いなく、それぞれ実在のモデルがいるとはいえ、サイレント映画が終わり、時代が進化する事に馴染めない二人を見事に演じていました。途中から演じてる本人かのような気持ちになりました。
なんというか、もうたまらなくカッコいいのです。
また、ラ・ラ・ランドで一躍有名になったジャスティン・ハーウィッツさんが手掛ける劇伴が鼻血が出るほどカッコいいです。20年代を描いた作品なのにビバップのようなアフロのようなジャズが素晴らしく、特にオープニングを飾る #6 Voodoo Mamaのうねるビートがたまりません。
このオープニング映像でグッときた貴方は是非劇場の良い音で鑑賞するのがオススメです。
ハリウッドだからできる、と言っても過言ではない、もの凄い映像体験でした。
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