管理人ayu

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映画『ブゴニア』ネタバレなし感想・あらすじ・キャスト紹介|エマ・ストーン×ヨルゴス・ランティモスが描く衝撃の陰謀サスペンス

映画・ドラマ

ブゴニア

『ブゴニア』は、『哀れなるものたち』『女王陛下のお気に入り』で知られるヨルゴス・ランティモス監督が、エマ・ストーンと再タッグを組んだ誘拐サスペンスです。 世界的製薬会社のカリスマCEOミシェルが、彼女を“地球侵略を目論む宇宙人”だと信じ込む陰謀論者テディと従弟ドンに誘拐され、地下室での極限の攻防が展開していきます。 2003年の韓国映画『地球を守れ!』を下敷きにしながら、陰謀論、格差、環境問題、メディア消費社会をブラックユーモアとグロテスクなビジュアルで炙り出す、R指定の“宇宙的寓話”として高い注目を集めています。

ブゴニア:ネタバレなし感想

2003年の韓国映画「地球を守れ!」をノリに乗っている、ヨルゴス・ランティモス X アリ・アスターがリメイク。

HELP/復讐島に続いて観たのは何かのめぐり合わせかw めちゃくちゃ面白かったです。

エマ・ストーンとジェシー・プレモンスの完璧な演技と佇まいは、キャリア史上最高の役を得たのではないかと思うほど。(個人的にはジェシー・プレモンスは、ブレイキング・バッドのトッド役に、エマ・ストーンはザ・カースのホイットニー役の方に軍配があがるものの)

原作の良い部分を更にアップデートして説得力を増したかのような、リッチな脚本と映像、圧倒的な会話劇(異端者の家の応酬を思い出しました)に感動しました。

俺たちの大好きなヨルゴス・ランティモス作品に仕上がっていました。

ネタバレなし(原作未見でも大丈夫)での鑑賞をオススメします。

ブゴニア:作品詳細

原題:Bugonia 製作年:2025年 公開日:2026年2月13日(日本公開) 製作国:アメリカ 上映時間:約112分 ジャンル:サスペンス/ブラックコメディ/SF 配給:ギャガ

ブゴニア:予告

ブゴニア:キャスト・スタッフ

キャスト
  • エマ・ストーン(ミシェル)
  • ジェシー・プレモンス(テディ)
  • エイダン・デルビス(ドン)
  • アリシア・シルヴァーストーン(サンディ)
  • スタヴロス・ハルキアス(ケイシー)
スタッフ
  • 監督:ヨルゴス・ランティモス
  • 脚本:ウィル・トレイシー
  • 原作:チャン・ジュヌァン監督作『地球を守れ!』(2003年/韓国)
  • 製作:エド・ギニー、アンドリュー・ロウ、ヨルゴス・ランティモス、エマ・ストーン、アリ・アスター、ラース・クヌードセン

ブゴニア:あらすじ(ネタバレなし)

世界的製薬会社のカリスマCEOとして脚光を浴びるミシェルは、雑誌の表紙を飾り、テレビにも引っ張りだこの“時代の顔”となっています。 そんな彼女を、末端社員テディはひそかに憎悪混じりの眼差しで見つめていました。テディは、ネット上で広まる「人間に擬態した宇宙人が世界を支配している」という陰謀論に心酔しており、ミシェルこそ地球侵略を目論む宇宙人だと固く信じ込んでいたのです。

ある日、ミシェルは自宅に戻ったところを何者かに襲われ、気づくと見知らぬ家の地下室に監禁されていました。犯人はテディと、彼を慕う従弟ドンの二人組。 彼らはミシェルに対し、「自分が宇宙人だと認め、母星の皇帝を呼び出して地球から手を引くよう交渉しろ」と、荒唐無稽な要求を突きつけます。心理学の学位も持つミシェルは、彼らの妄想を分析しつつ、言葉巧みにほころびを探り、脱出の糸口を掴もうとします。

ブゴニア:解説

『ブゴニア』は、韓国カルト映画『地球を守れ!』の骨格をなぞりつつも、ヨルゴス・ランティモスらしい不条理さと冷徹なユーモアでアップデートされた“陰謀サスペンス×宇宙的寓話”です。 オリジナルでは冴えない青年が“宇宙人”だと思い込んだ社長を誘拐しましたが、本作ではジェンダーやポップアイコン性を備えた女性CEOに置き換えられ、権力構造やメディア映えする“成功者像”への嫉妬と憎悪がより先鋭的に描かれています。

脚本を手がけるウィル・トレイシーは、格差や特権階級を風刺した『メニュー』で知られており、本作でも「陰謀論は現実への無力感から生まれる」というテーマが強く打ち出されています。 note系の批評では、『ブラック・ミラー』に近い鑑賞感覚が指摘されており、SF的な設定の裏に、SNS時代の情報汚染や“敵”を単純化する欲望が透けて見える構造が評価されています。

エマ・ストーンは、人気絶頂の冷徹なCEOから、丸坊主に剃られた“囚われの身”にいたるまで、肉体的にも精神的にもギリギリまで追い込まれた姿を披露し、「自己破壊的なまでの野心作」と評されました。 一方、ジェシー・プレモンスは、ただの危険な陰謀論者にとどまらず、社会の底辺で鬱屈を抱えた小市民としての哀しさをにじませ、観客の感情を揺らす存在になっています。

批評では、前半の密室サスペンスから、後半にかけて物語が“宇宙的なスケール”へと飛躍していく大胆な構成に賛否が分かれる一方で、「陰謀論の滑稽さと、その背後にある絶望を同時に描いた」という点で高く評価する声も多く見られます。 ランティモス作品ならではの、“笑っていいのか分からない不穏な笑い”が、エンタメとしての面白さと、現代社会への鋭い風刺の両立に貢献していると言えるでしょう。

ブゴニア:関連サイト

ブゴニア:配信

2026年2月現在、配信はありません

ブゴニア:原作

『ブゴニア』は、2003年の韓国映画『地球を守れ!』(英題:Save the Green Planet!)のリメイク作品です。初めて観たときは衝撃を受けました。改めて観てみたいものです。

数ヶ月前はたしかU-NEXTで観れたのですが、現在はどこも配信していません。ネタバレされたくないから?w

amazonではDVDが高騰しています。

ブゴニア:SNSでの主なユーザーレビュー

前半は「陰謀論者による誘拐劇」として笑えるのに、後半から一気に不穏さが増していくトーンの変化がランティモスらしいという感想。ミシェルとテディの会話劇が続くうちに、誰が正気で誰が狂っているのか、こちらの足場も揺らいでくると書かれている。エマ・ストーンが丸坊主にされながらもCEOとしてのプライドを失わない芝居がすごく、ジェシー・プレモンスの“情けないのに怖い”目つきとの相性も抜群だと高評価。

オリジナルの『地球を守れ!』が大好きというユーザーからは、「プロットはほぼ同じなのに、監督が違うだけでここまで別物になるのか」と感心する声。韓国版の泥臭いエネルギーに対し、こちらはもう少しスタイリッシュで計算された構成になっていると感じたという。特にクライマックスの“宇宙的”な飛躍は賛否あるものの、「陰謀論が現実逃避であり、同時に世界を理解しようとする足掻きでもある」というテーマがよりクリアに見えたと述べている。

「陰謀論者をただバカにする映画ではない」という指摘も多い。テディがそこまで信じ込むに至った背景や、巨大企業が行ってきた環境破壊・薬害の可能性が仄めかされることで、観客側も簡単に笑い飛ばせなくなるというレビュー。ミシェルもまた“完全な善人”ではなく、彼女の成功が誰かの犠牲の上に成り立っているかもしれないという含みが、終盤の展開で効いてくると分析されている。

マイナス寄りの感想では、「前半の密室サスペンスが最高に面白いだけに、後半のスケールアップでやり過ぎだと感じた」という声も。特に終盤のあるビジュアル表現が「説明し過ぎ」「メタファーの方がよかった」と受け取られたようだ。それでも、「ここまで振り切るからこそランティモスだ」と好意的に受け止めるユーザーもいて、評価は分かれつつも記憶に残る作品とされている。

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Posted by ayu