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映画『太陽を盗んだ男』感想レビュー!1979年制作・沢田研二と菅原文太の対決と風刺満載の狂気サスペンス

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太陽を盗んだ男

沢田研二主演、長谷川和彦監督のカルト・アクション『太陽を盗んだ男』。冴えない理科教師が原爆を自作し、政府を脅迫する狂気の犯罪劇。菅原文太との対決、風刺と爆走アクション満載の1979年傑作。

太陽を盗んだ男:ネタバレなし感想

1979年の長谷川和彦監督の名作をオススメされました。

皇居突入、デパート屋上から万札ばらまき、街中のカーチェイスなど、沢山の奇跡が起きていることが如実にわかる、壮絶なロケシーンがとにかく凄い、クレイジーで熱いクライムアクションでした。

70年代の東京の街が存分に収められているだけでも見ごたえあり。
どこまでも緩いニヒルな沢田研二と激烈正義漢の菅原文太が最高!シリアスとコメディの落差が激しく、「そんなバカなw」と突っ込みながら楽しく鑑賞しました。

オススメです!

太陽を盗んだ男:作品詳細

原題:太陽を盗んだ男 製作年:1979年 公開日:1979年10月6日 製作国:日本 上映時間:137分
ジャンル:アクション/サスペンス 配給:東宝

太陽を盗んだ男:予告

太陽を盗んだ男:キャスト・スタッフ

キャスト
  • 沢田研二(城戸誠)
  • 菅原文太(山下警部)
  • 池上季実子(沢井零子)
  • 北村和夫(田中警察庁長官)
  • 神山繁(仲山総理大臣秘書)
  • 佐藤慶(市川博士)
  • 風間杜夫(浅井プロデューサー)
  • 小松方正(サラ金屋のおやじ)
  • 水谷豊(交番の警官)
  • 西田敏行(サラ金の取立て屋)
スタッフ
  • 監督:長谷川和彦
  • 脚本:レナード・シュレーダー、長谷川和彦
  • 音楽:井上堯之
  • 撮影:鈴木達夫
  • 製作総指揮:山本又一朗

太陽を盗んだ男:あらすじ

中学の理科教師・城戸誠は、生徒引率の社会見学でバスジャック事件に遭遇し、何かを目覚めさせる。無気力な日常に飽きた彼は、東海村の原子力発電所に侵入、プルトニウムを強奪し、自宅アパートで原爆製造に没頭する。苦労の末に完成させた原爆を武器に、警察の山下警部を指名し、政府へ奇抜な要求を突きつける。最初はプロ野球中継の延長放送を強要し成功、次にローリング・ストーンズの日本公演実現を迫るが拒否され、ついに5億円を要求する事態に発展。国家を敵に回した城戸の犯行はエスカレート、皇居前でのバス突撃、警察署からの原爆奪還、ビルの屋上での大芝居など、次々と無茶苦茶な行動を繰り返す。山下警部との心理戦が続く中、城戸の被爆症状が進行し、孤独な戦いが限界を迎える。要求を次々に跳ね返される中、彼の真意とは何なのか。政府の対応、メディアの騒ぎ、家族や周囲の反応が交錯する中、クライマックスで城戸と山下の運命が交差する。原爆を巡るサスペンスと社会風刺が融合した、予測不能の犯罪エンタテインメント。

太陽を盗んだ男:解説

長谷川和彦監督の第2作で、前作『青春の殺人者』の反響を受け、沢田研二を再起用した異色アクション。胎内被爆者である監督の原発・核への視線が色濃く、個人で原爆を製造可能という大胆設定で政府を風刺。脚本にハリウッドのレナード・シュレーダー(『ザ・ヤクザ』)を招き、日米の視点が融合。沢田研二のニヒルでカリスマ性あふれる狂演が圧巻で、菅原文太との刑事対犯罪者の対決が緊張感を生む。池上季実子のヒロイン、北村和夫、神山繁らのベテラン陣も脇を固め、風間杜夫のプロデューサー役など若手も光る。井上堯之のロック調音楽と鈴木達夫のダイナミックな撮影が、原爆製造シーンの緊張やカーチェイスを盛り上げる。国会議事堂・皇居前ロケ、爆破シーンなど当時の大規模アクションを敢行し、製作費1億5千万円を投じた野心作。公開時は興収8億円を記録し、カルト的人気を博すも、過激さゆえに賛否両論。今も“日本映画の異端児”として語り継がれ、Netflix配信で再評価。反核・反権力のメッセージをエンタメに昇華した傑作。

太陽を盗んだ男:関連サイト

太陽を盗んだ男:配信

太陽を盗んだ男:SNSでの主なユーザーレビュー

原爆製造過程をDIYのように丁寧に描きながら、要求がプロ野球延長やストーンズ公演というポップさのギャップが最高。沢田研二のキモカッコいい狂演と菅原文太の刑事ぶりが噛み合い、皇居前バス突撃や屋上万札ばら撒きなどの名シーン連発。シリアスな反核テーマをエンタメに昇華した長谷川監督の天才ぶりに脱帽。公開から40年以上経っても色褪せないエネルギーがすごい。

一般人が原爆作ったら?というぶっ飛んだ設定に引き込まれ、製造シーンの化学式やガイガーカウンター描写が妙に説得力あり。城戸の孤独な戦いと政府の無能さが風刺されつつ、菅原文太の不死身っぷりで笑える。クライマックスのビル屋上対決は緊張感抜群で、ラストの余韻が深い。カルト映画の名に恥じない傑作で、邦画史に残る一作。

テンポ良し演出良し音楽良し、アクションのスケールも当時としては破格。プルトニウム盗みのゲリラロケや警察署侵入の無茶苦茶さが痛快。沢田研二のニヒルな魅力全開で、菅原文太との掛け合いが絶妙。反体制のメッセージを娯楽に包んだバランス感覚が神。Netflixで気軽に観られてよかった、今の時代にも通じる反権力の叫びを感じる。

名シーンのオンパレードで退屈なし。原爆完成後の要求エスカレートがシュールで笑い、バスジャックやカーチェイスはハリウッド並み。城戸の動機が虚無的ゆえに共感しにくくもカリスマ性あり、菅原文太の刑事像が正義感強くて好感。井上堯之のロックBGMがマッチし、70年代邦画の自由奔放さを体現した異色作。

狂気とユーモアの融合がクセになる。原爆DIYのリアリティと、要求のくだらなさのコントラストが秀逸。沢田の変装やアクションも意外に上手く、菅原文太の渋さが映える。反核の重さをアクションで中和した長谷川監督の手腕に感服。ラストの切なさが心に残り、再鑑賞必至のカルト名作。