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管理人ayu

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映画『友だちのパパが好き』のあらすじ・キャスト・感想・配信情報を徹底解説。純愛コメディの魅力を紹介!

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映画『友だちのパパが好き』は、“親友の突飛な告白”をきっかけに巻き起こる家族と人々の混乱を描いた純愛ブラックコメディ。

ストーリー、見どころ、制作背景、あらすじ・キャスト・感想・配信情報まで徹底ガイドします。

友だちのパパが好き:ネタバレなし感想

タイトル通りの、「ちょっとあり得ない話」がリアリティたっぷりに繰り広げられるシニカルなコメディで大変面白かったです。1シーン1カットという手法も独特の雰囲気を醸し出していました。

人間味溢れる描写がとっても生きていて、それぞれの切実(及び狂気)が滲み出ている良い脚本の群像劇でした。「ある種のノワール」って書いてるレビュー読んで納得w

「At the terrace テラスにて」でも好演していた石橋けいさんの演技が本作も素晴らしかったです。

観たあとで印象が変わるポップでキャッチーなポスターアートも良いですね。

この作品に対する、山内ケンジ監督のコメントがとても良かったので引用
吹越満が娘の友人に迫られる、山内ケンジ監督『友だちのパパが好き』 | CINRA  より

おおまかに言うとふたつある。ひとつは世代の差のこと。どこの国でもそうだろうけれど、日本でも若者と年配の世代では、まったく文化が違い、住む世界には隔たりがある。で、もっともありえないことが起きたらどうだろう、ということだ。
ある若い女性が、疲れ切った日本経済の中でこき使われて疲れ切っている年配の男を好きだと言ったら?それもジョークや皮肉まじりや何かの裏返しでもなんでもなく、本当にまっすぐ、ありえないほど真剣に、彼女はその年配の疲れ切った男を好きだと言うのだ。なぜかは言わない。冒頭からいきなりそうなっているのである。あるいは、このありえない若い女性と中年男とでロミオとジュリエットが演じられる、と言ってもいいかもしれない。それも真面目に。
もうひとつは、離婚を描くことだ。よくあることかもしれないが、男と女とその娘にとっては初めての経験で、実はとても大きなことだし、確実に彼らにとっては一種の「旅立ち」なのだ。

色々調べていてインタビューなどを読むと、今では売れっ子の岸井ゆきのさんはこの作品当時は2015年、ブレイク直前だったようすです。雰囲気は2025年とあまりかわらないし、演技はこの当時から凄かったんですね。

友だちのパパが好き:作品詳細

原題:友だちのパパが好き 製作年:2015年 公開日:2015年12月19日 
上映時間:105分 ジャンル:純愛コメディ 配給:SPOTTED PRODUCTIONS

友だちのパパが好き:予告

友だちのパパが好き:キャスト・スタッフ

キャスト
  • 吹越満(霜崎恭介)
  • 岸井ゆきの(霜崎妙子)
  • 安藤輪子(吉川マヤ)
  • 石橋けい(霜崎ミドリ)
  • 平岩紙(生島ハヅキ)
  • 宮崎吐夢(川畑惣一)
  • 金子岳憲(田所睦夫)

友だちのパパが好き:あらすじ

女子大学生の妙子は、親友のマヤから突然「あなたのパパが好き」と告白される。

最初は冗談だと思っていた妙子と母親だが、マヤは本気で父親の霜崎恭介に猛烈なアタックを開始する。

恭介には愛人もおり、家族や周囲の人々の関係が複雑に絡み合う中、マヤの純愛はさまざまな波紋を呼び起こす。年の差や立場を超えた恋愛模様が、ユーモアとシリアスを交えて描かれていく。

友だちのパパが好き:解説

『友だちのパパが好き』は、山内ケンジ監督が手掛けた純愛コメディ映画。

親友の父親を好きになった若い女性の純粋な思いを軸に、家族や恋人、愛人、先生、同僚など多様な人間関係が絡み合う複雑な恋愛模様をユーモアたっぷりに描いている。

主演の吹越満、岸井ゆきの、安藤輪子らがリアルな演技でキャラクターの感情を繊細に表現。

監督はCMや演劇、映画で活躍し、独特のシニカルな視点で人間の恋愛の狂気や純愛を描き出す。作品は第28回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に公式出品され、高い評価を得た。

友だちのパパが好き:関連サイト

友だちのパパが好き:配信

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B071JG6B67

山内ケンジ関連

友だちのパパが好き:SNSでの主なユーザーレビュー

「父親の事をゴキブリのように見る妙子、元友人の松葉杖を蹴るシーンが鮮烈。父の呪縛から解けた皆に救いがあってほしい。美しくも気持ち悪い純愛映画。役者全員自然体で、会話だけで最後まで引き込まれる。偏見、執着、色欲…この世の終わりのような人間性が詰め込まれていて、だけどどこかリアル。」

「淡々と続く“気持ち悪さ”。ありえないはずの話なのに、どこか妙なリアリティがあって、誰を好きになってもいいのかと考えさせられる。バカバカしさの中に説得力があった。」

「恋愛映画は好きじゃなかったが、この映画には共通する“認知の歪み”や“自己隠蔽”など、誰の中にも潜む人間のイヤな部分が赤裸々に描かれている感。山内ケンジ監督らしいシニカルさと優しさ。」

「リアルで不器用なキャラクターたちが、“父親”の存在を介してそれぞれの立場から行動する。笑える場面も多くカタルシスを感じた。むき出しの人間関係にグイグイ惹きつけられる。」

「話は奇抜だが、実際に似たような状況がありそうな不気味さ。演出のテンポもよい。誰もがどこかズレていて、だけど必死。人間ドラマがしっかり描かれ、妙に後を引く映画体験だった。」