チョココロネ制作日記 episode6 – 最終回・発送、そしてイベント当日
遂にチョココロネという作品をイベントに出展すべく完成へと至ったわけである。翌日早朝、僕は意気揚揚と作品達を発送した。
なんのことか分からない方は是非第一話よりお読みいただく事をオススメします。
ついにここまで来たのだ。僕は感動のあまり、その共同作業者であるオットくんに発送直後電話をかけた。
発送
- ayu
- 「もしもしコロネさん?」
- otto
- 「・・・はい」
- ayu
- 「今発送したよ!やったよ!」
- otto
- 「・・・・・そうすか・・・」
- ayu
- 「オットくん?聞いてるのか?」
- otto
- 「今何時だと思ってるんすか!(怒」ガチャン
- ayu
- 「・・・・」
その日は何事もなく一日が過ぎた。僕のキモチとは裏腹に。
イベント当日
イベント当日の朝。早速僕はコダくんに電話した。
- ayu
- 「もしもしタクロック?」
- koda
- 「タクロックって呼ぶなよ」
- ayu
- 「ねえ届いた?」
- koda
- 「届いたよ!ビビったよ!」
ハコの一番上に入れておいたアメリカンマスクに思い通りに驚いてくれたらしい。成功だ。
- ayu
- 「コロネは?もう食った?」
- koda
- 「なんだよあのムシみたいなヤツは!」
- ayu
- 「食った?」
- koda
- 「食ってないよ。キモいよ」
- ayu
- 「・・・食えよ(怒」
- koda
- 「イヤデス」
頑なに僕らの苦労の結晶を食べようとしないコダくん。長時間に及ぶ説得の末、彼はようやくヒトクチだけ食べてくれることになった。
- ayu
- 「どう?ウマイでしょ?」
- koda
- 「・・・・」
- ayu
- 「どうなんだ!」
- koda
- 「・・・有り得ねえ位硬いよ!(泣」
- ayu
- 「わははははは」
- koda
- 「石みたいだよ(泣」
- ayu
- 「わははははは」
ようやく目的一部達成。長旅の末、石のように硬くなってしまったチョココロネはコダくんのクチにようやくはいったようだ。
本来の目的、チョココロネが日の目をみるはずのコダくんのイベントの時は僕はターミナルカフェにてDJの日だった。イベントも終了になる頃、気になってコダくんに電話してみた。
- 「・・・デンパノトドカナイトコロニ・・・」
早くも呑みすぎて死亡してしまったのか、また落書きなのかは定かではないが、電話に出ない。僕らの出品がイベントで日の目を見たのかが激しく気になる。ターミナルカフェから帰ってきた翌日、眠い目をこすりながらまたしつこく電話した。
イベント翌日
- ayu
- 「もしもしタクロック?」
- koda
- 「・・・はい・・・」
- ayu
- 「昨日はどうだった?盛り上がった?」
- koda
- 「・・・全然覚えていないす・・・体中が痛いす・・・」
- ayu
- 「またのまれたのか!」
- koda
- 「誰にやられたかも定かではありません(泣」
どうやらコダくんはまたしても酒に呑まれたらしい
完全に廃人になっているコダくんに最後に質問をした。そうだ、僕らのコロネはイベントで皆から愛されたはずだ。僕は今までの出来事を走馬灯のように思い出した。辛かった、でも福岡という西の地で僕らはやり遂げたんだ。
- ayu
- 「ときにコダくん。コロネはどうだったの?僕らの苦労の証は。」
- koda
- 「・・・・・・」
- ayu
- 「僕らのコロネはイベントでも大人気だったんだろうねえ」
- koda
- 「・・・・・・」
- ayu
- 「黙っていたらわからないよコダくん」
- koda
- 「うるせえな!持ってってないよ!」
- ayu
- 「・・・・・・」
ガチャン
横ではユウヒが僕の足を嬉しそうに噛み付いていた・・・・
THE END
関連
■チョココロネ紛争の真実(タクロック.コム)
■コロネテロ計画(シェフはこんな物をたまに作る)
■episode1 – 作る前に必要な事
■episode2 – 大事なのはカタチから
■episode3 – パンは生きている
■episode4 – パンの切断・そして型抜き
■episode5 – 焼き・そして完成!
■episode6 – 最終回・発送、そしてイベント当日
ディスカッション
コメント一覧
ああ、またしても蘇る思い出の数々のように溢れた画像たちに、思い切りウケました。PCの前で1人震える図を思い浮かべてください。
すごい歴史ですよねぇ。
これじゃまるで僕がアイドルみたいですね!
あとはタクロックが書き終わるのを待つだけですよ!
なんだろう、涙が出てくるよ。
タクロックって呼ぶのやめろよ!!!!!!!!
いやあ、壮大な物語でした。
またなんかやりたいなあ。タクロックの次のイベントに照準を合わせて。