Netflix『ザ・レジデンス』―ホワイトハウスを舞台にした密室殺人ミステリー、豪華キャストと緻密なストーリーを徹底解説

レジデンス:ネタバレなし感想
話題のNetflixドラマ「ザ・レジデンス」、完走しました。面白かったです!
8話というちょうど良い尺でちゃんと綺麗に完結する超正統派ミステリー。
アクの強い探偵役を演じるウゾ・アドゥーバ(オレンジ・イズ・ニュー・ブラックで好演してました)のいかにもな感じ、唯一の被害者であるジャンカルロ・エスポジートも好演(ようやくブレイキング・バッドのガス役のイメージが抜けてきて良かったw)しているだけでなく、沢山の演者のアンサンブルが本当に素晴らしいです。
テンポよくコメディタッチで語られるミステリーは、その登場人物の多さに反比例して大変わかり易い脚本と構成に毎話驚きながら観ていました。
ラスト近辺に押し寄せる怒涛の伏線回収は、最高のカタルシスを得られること請け合いです。ホワイトハウス内をハイクオリティ撮影でグイグイ動くカメラワークと、オシャレな劇伴もとても良かったです。
とにかく台詞が多くて速いので吹替での鑑賞がオススメです。
名作ミステリーを引用したタイトルも秀逸でした。
ザ・レジデンス予告
ザ・レジデンス:キャスト・スタッフ
- コーデリア・カップ(ウゾ・アドゥーバ)
- A・B・ウィンター(ジャンカルロ・エスポジート)
- エドウィン・パーク(ランドール・パーク)
- ジャスミン・ヘイニー(スーザン・ケレチ・ワトソン)
- リリー・シューマカー(モリー・グリッグス)
- 監督:リザ・ジョンソン(第1~4話)、ジャファー・マームード(第5~8話)
- 脚本・ショーランナー:ポール・ウィリアム・デイヴィス
- 製作総指揮:ションダ・ライムズ、ベッツィ・ビアーズ
- 原作:ケイト・アンダーセン・ブラウワー『使用人たちが見たホワイトハウス』
ザ・レジデンス:あらすじ
2025年10月、ホワイトハウスでオーストラリア首相を迎えた晩餐会の最中、チーフ・アッシャーのA・B・ウィンターが謎の死を遂げる。
遺体には自殺を思わせる傷跡と遺書が存在したが、後頭部の鈍器傷が他殺の可能性を示唆。ワシントンD.C.首都警察は、変わり者の探偵コーデリア・カップを顧問として招集する。
封鎖されたホワイトハウス内では、大統領一家、スタッフ、ゲスト計157人が容疑者として浮上。カップは「野鳥観察の手法」を応用し、些細な行動の矛盾や人間関係の亀裂を抽出。
捜査が進むにつれ、ウィンターが掌握していたホワイトハウスの「暗部」——スタッフ間の確執、予算横領の疑い、大統領家族のスキャンダル——が明らかになる。
ザ・レジデンス解説
本作は、ホワイトハウスの日常を描いたノンフィクション『使用人たちが見たホワイトハウス』を下敷きに、フィクションの殺人事件を織り交ぜた社会派ミステリー。
製作総指揮のションダ・ライムズ(『グレイズ・アナトミー』『ブリジャートン家』)が手掛けることで、権力構造と個人の倫理観の衝突が緻密に表現されている。
撮影監督ポーラ・ウイドブロのカメラワークは、ホワイトハウスの荘厳さと事件の緊迫感を対比的に描き出し、マーク・マザーズボーの音楽がサスペンスの臨場感を増幅させる。
特徴的なのは、公聴会形式のナラティブ構造だ。事件解決の過程を、関係者の証言を通じて非線形的に提示することで、観客に「真実の相対性」を問いかける。
また、コメディ要素として、主人公が野鳥の生態を事件解決に応用するシーンが随所に散りばめられ、重厚なテーマに軽妙なアクセントを加えている
ザ・レジデンス:関連サイト
- Filmarks:https://filmarks.com/dramas/15993/21620
- JustWatch:https://www.justwatch.com/jp/%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E7%95%AA%E7%B5%84/zarezidensu
- ORICON NEWS(配信情報):https://www.oricon.co.jp/news/2366707/full/
- ションダランドの新作殺人ミステリードラマ「The Residence (原題)」がNetflixでシリーズ化へ – About Netflix https://about.netflix.com/ja/news/new-shondaland-murder-mystery-drama-the-residence-ordered-to-series
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません