今日面白かった映画:コット、はじまりの夏

コット、はじまりの夏:ネタバレなし感想
80年代アイルランドの田舎のひと夏の出来事。親戚に預けられる9歳のコットちゃんが登場した瞬間から心配でなりません。
コットと彼女を預かった夫婦の感情の揺らぎとそれぞれの想いが、痛い程伝わってきます。
わずかながら、互いの距離が縮まり想いが伝わり成長する姿を、言葉少なく静かな演技と美しい映像でみせる演出がたまりませんでした。
コットちゃんの、アイリンとショーンのその後を思わずにはいられない、素晴らしいヒューマンドラマでした。
コット、はじまりの夏:予告
コット、はじまりの夏:キャスト・スタッフ
- キャサリン・クリンチ(コット)
- キャリー・クロウリー(アイリン)
- アンドリュー・ベネット(ショーン)
- マイケル・パトリック(ダン/コットの父)
- 監督・脚本:コルム・バレード
- 原作:クレア・キーガン「Foster」
- 製作:クリオナ・ニ・クルーリー
- 製作総指揮:ダーブラ・レーガン
- 撮影:ケイト・マッカラ
- 美術:エマ・ロウニー
- 衣装:ルイーズ・スタントン
- 編集:ジョン・マーフィ
- 音楽:スティーブン・レニックス
- 配給:フラッグ
コット、はじまりの夏:解説
「コット、はじまりの夏」は、アイルランドの作家クレア・キーガンの小説「Foster」を原作に、コルム・バレード監督が長編初監督・脚本を務めたヒューマンドラマです。
1980年代初頭のアイルランドを舞台に、9歳の少女コットが親戚夫婦のもとで過ごすひと夏を繊細に描き、第72回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門グランプリや第95回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートなど、国際的に高い評価を獲得しました。主人公コットを演じるのは、本作が初演技となるキャサリン・クリンチ。彼女は史上最年少の12歳でIFTA賞主演女優賞を受賞しています。
撮影はケイト・マッカラ、美術はエマ・ロウニー、音楽はスティーブン・レニックスが担当。アイルランド語映画としては歴代最高の興行収入を記録し、NEONが北米配給権を獲得するなど、世界中で高い評価を得ています。静かな映像美と少女の成長物語が、多くの映画ファンの心を打つ作品です。
コット、はじまりの夏:あらすじ
1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中で静かに暮らす9歳の少女コットは、母の出産を機に夏休みの間だけ親戚であるキンセラ夫妻の農場に預けられることになる。
最初は慣れない環境や新しい家族に戸惑うコットだったが、優しく迎え入れるアイリンと、不器用ながらも温かいショーンの愛情に触れ、少しずつ心を開いていく。
夫妻と共に過ごす日々の中で、コットは初めて「大切にされる喜び」や「家族の温もり」を知り、自分自身を解放していく。
緑豊かな農場での穏やかな生活は、コットにとってかけがえのないものとなり、やがて本当の家族のような絆が生まれていく。
しかし、夏の終わりが近づき、コットは生家へ戻る日を迎える。ひと夏の経験を通して、コットは成長し、人生の新たな一歩を踏み出す勇気と希望を手にする。
コット、はじまりの夏:配信
コット、はじまりの夏:関連サイト
- 映画『コット、はじまりの夏』公式サイト:https://www.flag-pictures.co.jp/caitmovie/
- Filmarks『コット、はじまりの夏』ページ:https://filmarks.com/movies/107854
- 映画.com『コット、はじまりの夏』ページ:https://eiga.com/movie/100690/
- シネマトゥデイ作品情報:https://www.cinematoday.jp/movie/T0029358
- ナタリー作品情報:https://natalie.mu/eiga/film/194941
- ぴあ映画作品情報:https://lp.p.pia.jp/event/movie/311239/index.html
- 監督インタビュー(ぴあ映画):https://lp.p.pia.jp/article/news/334734/index.html?detail=true
- realsoundレビュー記事:https://realsound.jp/movie/2024/01/post-1524150.html
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