映画『動物界』のあらすじ・キャスト・見どころを紹介。人間が動物に変異する近未来を描く話題のSFスリラー

動物界:ネタバレなし感想
近未来、原因不明の突然変異により人間の身体が動物化していくパンデミックに襲われている世界のお話。
世界全体ではなく、ひとつの家族に焦点を絞り、動物化の設定や人物描写を緻密に描くことで、家族や社会についての「正しい事」を問う、普遍的な物語にさえ見えます。
特に、動物化する心理描写が秀逸でした。
ホラー感は薄め、良い意味で期待を裏切る良質なスリラーでした。
アメリカの映画だったらこうはならなかったのかなー、などと思ったりしました。
動物界:作品詳細
製作年:2023年 公開日:2024年11月8日 製作国:フランス・ベルギー
上映時間:128分 ジャンル:SF/スリラー/ヒューマンドラマ 配給:キノフィルムズ
動物界:予告
動物界:キャスト・スタッフ
- ロマン・デュリス(フランソワ)
- ポール・キルシェ(エミール)
- アデル・エグザルコプロス(ジュリア)
- トム・メルシエ(フィクス)
- ビリー・ブラン(ニナ)
- サーディア・ベンタイブ(ナイマ)
- ナタリー・リシャール(ヴァレリー)
- 監督:トマ・カイエ
- 脚本:トマ・カイエ、ポリーヌ・ミュニエ
- 製作:ピエール・ガイヤール
- 撮影:ダビ・カイエ
- 美術:ジュリア・ルメール
- 衣装:アリアン・ダウラット
- 編集:リリヤン・コルベイユ
- 音楽:アンドレア・ラズロ・デ・シモーネ
動物界:あらすじ
近未来、人類は原因不明の突然変異によって徐々に身体が動物と化していくパンデミックに直面している。動物化した人々は“新生物”と呼ばれ、その凶暴性から施設で隔離されていた。
主人公フランソワは、動物化した妻ラナの行方を追い、16歳の息子エミールと共に新天地へ移り住む。しかし、移送中の事故により新生物たちが野に放たれ、親子は混乱の渦中に巻き込まれていく。やがてエミールにも変化の兆しが現れ、父子は自らの運命と向き合うことになる。
社会が新生物への恐怖や偏見で分断されるなか、家族の絆や自分自身のアイデンティティを模索しながら、二人はそれぞれの選択を迫られる
動物界:解説
『動物界』は、2023年製作・2024年日本公開のフランス映画。
監督・脚本は新鋭トマ・カイエが務め、彼は前作『Les Combattants』で高い評価を受けた実績を持つ。本作は第76回カンヌ国際映画祭“ある視点部門”のオープニング作品に選ばれ、セザール賞では最多12部門ノミネートを果たし、フランス国内で観客動員100万人超のヒットとなった。
主演はフランス映画界を代表するロマン・デュリス。息子役には『Winter boy』で注目されたポール・キルシェ、さらにアデル・エグザルコプロスら実力派が脇を固める。
近未来のパンデミック下で人間が動物へと変異する奇病を描く本作は、人種差別・移民・ルッキズム・感染症など現代社会の問題意識を内包しつつ、家族の絆や社会の分断を繊細かつスリリングに描出。
映像美や特殊メイク、VFXも高く評価され、ジャンルを超えた人間ドラマとしても話題を集めている
動物界:関連サイト
- 公式サイト:https://animal-kingdom.jp
- 映画.com:https://eiga.com/movie/101543/
- Filmarks:https://filmarks.com/movies/110024/vod
- JustWatch:https://www.justwatch.com/jp/%E6%98%A0%E7%94%BB/the-animal-kingdom-2023
- IMDb:https://www.imdb.com/title/tt16606592/
- 身体が“動物化”していく奇病が発生する近未来を描いた「動物界」 仏新鋭トマ・カイエ監督インタビュー : 映画.com :https://eiga.com/news/20241011/14/
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