/* THKアクセス解析 */
管理人ayu

福岡在住。日々の暮らしがちょっと豊かになるような、映画・音楽・ラジオなど、様々なカルチャーを紹介する2000年頃から続いているwebメディアです。
SNSでも毎日、情報を発信していますので、ぜひ覗いてみてください。
これからもどうぞよろしくお願いします。

詳細な自己紹介 → このサイトについて
はじめての方にオススメ → 今月の人気記事一覧

twitter  instagram

映画『夜明けの夫婦』のあらすじ・キャスト・感想・配信情報を徹底解説。山内ケンジ監督が描く現代家族ドラマの魅力を紹介!

映画・ドラマPrimeVideo,U-NEXT

映画『夜明けの夫婦』は、コロナ禍明けの日本を舞台に、孫を望む義母と同居する夫婦の葛藤を描いた社会派ドラマ。

山内ケンジ監督がリアルな家族のプレッシャーや現代的な夫婦の悩みをユーモアと切実さを交えて描き、あらすじ・キャスト・感想・評価・配信情報まで詳しく紹介します。

夜明けの夫婦:ネタバレなし感想

「At the terraceテラスにて」の山内ケンジ監督作。

コロナ渦が明けた後、家族や夫婦や社会とのコミュニケーション(主に性について)の不和について題材にした大人な会話劇。

登場人物全員の、それぞれが上手くいかない様と時折挟み込まれるファンタジー(夢?幻想?)に思わず笑ってしまったり身につまされたり。観る方の年齢によっても感じ方は様々だと思われます。

「明けない夜はない」

鑑賞後、じわじわと思い返してしまう、地味だがとっても良い作品でした。

山内監督の実家を使って撮影されたという、絶妙な間取りや家具、空気感にも注目です。

夜明けの夫婦:作品詳細

原題:夜明けの夫婦 製作年:2021年 公開日:2022年7月22日 上映時間:135分 
ジャンル:社会派ドラマ、深刻喜劇 配給:スターサンズ

夜明けの夫婦:予告

夜明けの夫婦:キャスト・スタッフ

キャスト
  • 鄭亜美(さら)
  • 泉拓磨(康介)
  • 石川彰子(晶子)
  • 岩谷健司
  • 筒井のどか
  • 金谷真由美
  • 坂倉奈津子
  • 李そじん
スタッフ
  • 監督・脚本:山内ケンジ
  • エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
  • プロデューサー:野上信子
  • 撮影・編集:渡部友一郎
  • 美術・照明・プロデューサー:野上信子

夜明けの夫婦:あらすじ

コロナ禍が終息した日本。33歳のさらは夫・康介とその両親と二世帯住宅で暮らしている。夫婦にはまだ子どもがいないが、義母の晶子は孫の誕生を強く望み、遠慮がちに「そろそろ子供は?」とプレッシャーをかけてくる。

パンデミックを経て、さらと康介の夫婦関係はセックスレスとなり、さらは夫が浮気していることにも気づいてしまう。一方、晶子はコロナで母を亡くし、命について深く考える日々を送っていた。

孫を見たいという強い欲求と精神的な不安定さが家族の空気を重くし、夫婦や家族の関係は徐々に揺らいでいく。

日常の延長線上にある違和感や葛藤を、鋭い視点と独特のユーモアで描き出す。

夜明けの夫婦:解説

『夜明けの夫婦』は、演劇界で高い評価を受ける山内ケンジ監督が、自身の経験や現代日本の家族問題をもとに描いた社会派ドラマです。

監督は、コロナ禍という未曾有の状況を経て変化した家族の距離感や、少子化・高齢化といった社会的テーマを、二世帯住宅という密な空間設定の中でリアルかつユーモラスに表現。義母からの「子どもは?」という問いかけが、現代の夫婦にとってどれほどデリケートで重いものであるかを、さらの視点から丁寧に描写します。

主演の鄭亜美、泉拓磨、石川彰子らの演技は、登場人物の苦悩や葛藤をリアルに体現し、観る者の共感を誘います。撮影や照明、編集なども舞台的な空気感を活かし、家族の中に潜む本音や社会の縮図を浮き彫りにしています。

第22回東京フィルメックス「メイド・イン・ジャパン」部門にも出品され、現代日本の家族像を問う意欲作として高く評価されています。

夜明けの夫婦:関連サイト

夜明けの夫婦:配信

created by Rinker
¥2,100(2025/07/31 06:33:28時点 Amazon調べ-詳細)
B0B8JVL9SM

山内ケンジ監督関連

夜明けの夫婦:SNSでの主なユーザーレビュー

「義母のプレッシャー、夫婦のすれ違い、ジェンダーや少子化など社会の縮図を2時間で痛烈かつ滑稽に描く。特に主演女優の繊細な表情や間の演技が印象的。家族という“逃げ場のなさ”に苦しむ人の共感を誘う秀作。」

「他人事とは思えぬ“家庭のデリケートゾーン”がじわじわ抉られ、見ていて思わず息苦しくなる瞬間も。あらすじ以上に会話劇としてのスリルあり。安易な答えを提示しないところに好感。」

「R-18に恥じない赤裸々な夫婦描写。ただ“露悪”ではなく、リアルな葛藤が静かに積み上がる。観終わった後、不思議な余韻と至妙な無力感が残った。」

「監督の視点が優しくも厳しくもあり、コロナ禍後の普通の家庭にある普通の問題を特異な臨場感で照らし出す。俳優陣の演技、とくに義母役の存在感に惚れた。」

「派手さはないが、生活のリアル、現代の孤独や疎外感を丁寧に掬い、じっくり“語りたくなる映画”だった。」