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管理人ayu

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映画『胸騒ぎ』のあらすじ・キャスト・感想・配信情報を徹底解説。北欧発ヒューマンホラーの真髄に迫る!

映画・ドラマU-NEXT,宇多丸

胸騒ぎ

映画『胸騒ぎ』は、北欧デンマーク発のヒューマンホラー。旅先で意気投合した家族同士が再会した週末に、何気ない「おもてなし」が恐怖と不安へ変貌していく様子を緻密に描く。監督クリスチャン・タフドルップが実体験をもとに、善意と不穏が入り混じる現代社会の闇をブラックなタッチで映し出した話題作です。キャストや見どころ、配信・評価まで詳しく解説します。

胸騒ぎ:ネタバレなし感想

序盤から胸が騒ぎっぱなし、もうちょっとライトなコント仕立てにしてもらってもよかったんですよ?と言いたくなるほどのヘヴィな胸糞映画でした。

ファニーゲーム(ミヒャエル・ハネケ)、ミッドサマー(アリ・アスター)、聖なる鹿殺し(ヨルゴス・ランティモス)あたりが好きな人は、オマージュも多くて必見です。

全てのシーンの意味を理解したくて考察読んだら、初見時ツッコミどころだと感じた部分にも意味があり、
実によく練られた脚本だという理解が追いつき、評価がグッとあがりました。
傑作です!

まずは2024/5/27のアトロクオープニングトークを聴くのがオススメです。

胸騒ぎ:作品詳細

原題:GÆSTERNE(英題:Speak No Evil) 製作年:2022年 製作国:デンマーク・オランダ合作 
上映時間:95分 ジャンル:ヒューマンホラー、サスペンス 配給:シンカ

胸騒ぎ:予告

胸騒ぎ:キャスト・スタッフ

キャスト
  • ビャアン:モルテン・ブリアン
  • ルイーセ:スィセル・スィーム・コク
  • パトリック:フェジャ・ファン・フェット
  • カリン:カリーナ・スムルダース
  • アウネス:リーヴァ・フォシュベリ
  • アーベル:マリウス・ダムスレフ
  • ムハジッド:イシェーム・ヤクビ
  • ヨーナス:イェスパ・デュポン
  • フィーイ:リーア・バーストルップ・ラネ
  • デレク:エードリアン・ブランシャール
  • ハナ:サリナ・マリア・ラウサ
  • ベビーシッター:イラリア・ディ・ライモ
スタッフ
  • 監督・脚本:クリスチャン・タフドルップ
  • 脚本:マッズ・タフドルップ
  • 製作:ヤコブ・ヤレク
  • 撮影:エリク・モルバリ・ハンセン
  • 美術:サビーヌ・ビード
  • 衣装:ルイーゼ・ニッセン
  • 編集:ニコライ・モンベウ
  • 音楽:スーネ・コルスター

胸騒ぎ:解説

『胸騒ぎ』は、第38回サンダンス映画祭で衝撃的な話題となり、世界各国の映画祭を席巻した北欧発ヒューマンホラー。監督はデンマークの新鋭、クリスチャン・タフドルップ。彼の実際の旅先体験が作品の原点となっており、「善良な人々が“断れない”“NOと言えない”」という現代特有のやりとりから、恐怖がじわじわと侵食するプロセスをサスペンス×コメディのバランスで描き切る。ブラックユーモアに富みながらも、家族や異文化コミュニケーションへの鋭い社会風刺が特徴。キャスト陣は繊細に揺れる心理をリアルに体現し、観客は主人公一家の「胸騒ぎ」を追体験することとなる。最終盤まで“居心地の悪さ”が持続し、決して安易な解決やカタルシスに逃げないストイックな脚本も秀逸。ホラーの枠を超えた現代社会の寓話として高い評価を得ている。近年ハリウッドでリメイクも決定するなど、そのインパクトは世界的にも大きい。

胸騒ぎ:あらすじ

デンマーク人のビャアンとルイーセ夫妻、そして一人娘のアウネスは、休暇先のイタリアでオランダ人家族パトリック、カリン夫妻と息子アベールと出会い、意気投合する。しばらくしてパトリック夫妻から「ぜひ自宅へ」と招待状をもらい、デンマークの自宅から遠く離れたオランダの人里離れた家を訪問することに。再会を喜び合う二組の家族だったが、些細な行き違いや習慣の違い、徐々に募る違和感が夫婦や家族の関係にじわじわと影を落としていく。「帰りたい」「断りたい」そんな思いとは裏腹に、善意や常識に縛られて鈍く危険に迫る違和感を適切に言語化できない3人。やがてその“おもてなし”は、穏やかな日常が一変する悪夢となっていく。何が起きているのか、なぜ恐怖が加速するのか…観る者の神経を逆撫でするサスペンスが続く、究極の心理ホラーです。

胸騒ぎ:関連サイト

胸騒ぎ:配信

胸騒ぎ:SNSでの主なユーザーレビュー

「タイトル通りの“胸騒ぎ”が最初から最後まで続き、終わった後もしばらく動けないほど圧倒された。何度も帰れるチャンスはあったのに…という絶望感や、善意の裏切りの連鎖が強烈。安心できる瞬間が一切なく、観終えて心がぐったりする稀有な映画。」

「ラスト15分は本当に衝撃。何気ない日常の延長線に、こんなに強烈な恐怖が生まれるのか、と戦慄した。リアルで重く現実感ある演出。登場人物の“言えない”“断れない”という心理描写も普遍的ですごい。北欧映画らしい陰鬱さも好み。」

「こんなに“嫌な予感”が湧き続ける作品は他にない。風景が美しい分、その中で生まれる違和感が余計に強烈。キャラクター同士のやりとりも細かくて、違和感を放置した先にどんな結末が来るか想像もつかない。ホラー好きだけでなく日常サスペンスが好きな方にも勧めたい。」

「会話劇の妙と空気感の怖さが最大の魅力。一見何も起こらないようなシチュエーションで、じわじわと精神を追い詰める。音楽や照明、演出に至るまで一切の無駄がない。俳優陣の表現力もとても素晴らしい。」

「北欧ホラーの新定番といわれる理由に納得。静かな場所で静かに積み重なっていく狂気。“家族”の意味や善良であろうとすることの切なさ、社会的ルールの歪みなどについても考えさせられる。グロテスクな描写は最小限、精神的にえぐられる怖さがある良作。」