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管理人ayu

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Netflix『トレイン・ドリームズ』撮影賞受賞のベローゾが映し出す、アメリカ西部の圧倒的映像美。年月の流れと人生の移ろい

映画・ドラマ

トレイン・ドリームズ

デニス・ジョンソンの同名中編小説を原作に、『シンシン/SING SING』のクリント・ベントリー監督が映像化した『トレイン・ドリームズ』。20世紀初頭のアメリカ開拓時代を舞台に、木こり兼鉄道作業員として荒野を渡り歩き、人生のすべてを大自然と鉄道事業に捧げた一人の男の静かなる人生を描いた傑作ドラマ。主演に『ウォーリアー』『ラビング 愛という名前のふたり』のジョエル・エドガートンを迎え、妻役には『博士と彼女のセオリー』のフェリシティ・ジョーンズ。『ファーゴ』のウィリアム・H・メイシー、『イニシェリン島の精霊』のケリー・コンドンら実力派が共演。第98回アカデミー賞作品賞・脚色賞・撮影賞・主題歌賞の4部門ノミネート、ナショナル・ボード・オブ・レビュー脚色賞受賞、アメリカ映画協会(AFI)2025年映画トップ10選出——急速に変化するアメリカ社会の中で取り残される男の人生を、壮大な映像美で詩的に描いた傑作。

トレイン・ドリームズ:ネタバレなし感想

2026年賞レースの中で最も地味で、だからこそ目立っていると評判の作品。
幼くして孤児となった孤独な男の一生を2時間で描く、と言ったプロットを最近ではあまり見かけなくなったため、
特殊なことが何も起こらないことに逆に不安になってしまうほどでしたw
圧巻の映像美と共に彼の人生の機微が実に感動的に描かれた傑作ヒューマンドラマでした。

映画「トレイン・ドリームズ」:作品詳細

原題:Train Dreams 配信開始日:2025年11月21日 製作国:アメリカ 上映時間:102~103分
ジャンル:ドラマ レーティング:PG12相当

映画「トレイン・ドリームズ」:予告編・トレーラー

映画「トレイン・ドリームズ」:キャスト・スタッフ

キャスト
  • ロバート・グレイニア(木こり兼鉄道作業員・主人公):ジョエル・エドガートン
  • グラディス・オールディング・グレイニア(妻):フェリシティ・ジョーンズ
  • クレア・トンプソン(隣人):ケリー・コンドン
  • アーン・ピープルズ:ウィリアム・H・メイシー
  • ケイト・リターンド:ゾーイ・ローズ・ショート
  • イグナティウス・ジャック:ナサニエル・アルカン
  • ビリー:ジョン・ディール
  • フランク:ポール・シュナイダー
  • ブーマー:クリフトン・コリンズ・Jr
  • シアーズ氏:ジョン・パトリック・ローリー
スタッフ
  • 監督・脚本:クリント・ベントリー
  • 共同脚本:グレッグ・クウェダー
  • 原作:デニス・ジョンソン『Train Dreams』(2011年の中編小説)
  • 撮影:アドルフォ・ベローゾ
  • 美術:アレクサンドラ・シャラー
  • 衣装:マウゴシャ・トゥルジャンスカ
  • 編集:パーカー・ララミー
  • 音楽:ブライス・デスナー

映画「トレイン・ドリームズ」:あらすじ

20世紀初頭のアメリカ西部。森林伐採の仕事に従事する男ロバート・グレイニアは、鉄道事業の急速な拡大の波に乗り、ダイナマイトを用いた山の爆破、巨木の伐採、線路敷設など、次々と仕事に従事する。その過程で、やがて妻グラディスと出会い、二人は結婚し、幼い娘ケイトに恵まれる。

だが、鉄道事業の拡大が進む中で、ロバートは愛する家族と離れて暮らすことを余儀なくされる。遠方での仕事が増え、長期間家を離れることが当たり前になっていった。ロバートは、雄大な自然の風景、ともに過ごした仲間たちの顔、変わりゆくアメリカの光景を心に刻みながら、急速に都市化していく社会の中で生きていく。

やがて時は経ち、妻を亡くし、国の経済は大恐慌を迎える。一人取り残されたロバート。彼の人生に残されたものとは何か。静かなる孤独と、それでも前に進もうとする人間の強靭さ——。

映画「トレイン・ドリームズ」:解説

本作の最大の特徴は、デニス・ジョンソンの2011年の中編小説の詩的な世界観を、20年ぶりに映画化という形で実現させた点にある。『シンシン/SING SING』で共にアカデミー賞にノミネートされた経歴を持つクリント・ベントリー監督とグレッグ・クウェダーが、この静謐で深い物語を映像化したのである。

ベントリー監督は、本作を「20世紀初頭のアメリカ開拓時代を舞台にした、一人の男の人生を詩的に描く」という監督声明を発表。その言葉通り、映像は美しく、かつ厳しい。アメリカ西部の山岳地帯、深い森林、雪に覆われた荒野——壮大な自然描写が全編を貫く。撮影を担当したアドルフォ・ベローゾは、その映像美で第60回全米映画批評家協会賞撮影賞にノミネート、第31回クリティクス・チョイス・アワード撮影賞を受賞。その視覚的完成度の高さは、映画史に残るレベルに達している。

主演のジョエル・エドガートンは、『ウォーリアー』で高く評価された実力派俳優。本作では、物思いにふける男の内面を、台詞少なく、表情と姿勢で表現する。「年月がどこへ消えていくのか、私にはわからない」という主人公の問いかけが、映画全体の核となり、観客の心を揺さぶる。フェリシティ・ジョーンズ演じる妻グラディスは、出演時間は多くないながらも、ロバートの人生における最大の喜びを象徴する存在として、その儚さと美しさで心をえぐる。

音楽を手掛けたブライス・デスナーは、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などで知られるスコア作曲家。本作では、ウェスタンの伝統と現代的な響きを融合させた楽曲で、映像を支える。主題歌「Train Dreams」も、第98回アカデミー賞主題歌賞にノミネートされ、その品質の高さが認められている。

本作は、映像的美しさだけでなく、その構成と語り口においても傑作である。ナレーション役のウィル・パットンの深い声が、時間の経過と人生の移ろいを物語る。人生とはこうしたものなのか——急速に変化する社会の中で、一人の男が取り残されていく過程が、静謐に、かつ力強く描かれている。

第98回アカデミー賞では作品賞・脚色賞・撮影賞・主題歌賞の4部門ノミネート。ナショナル・ボード・オブ・レビュー脚色賞受賞、アメリカ映画協会(AFI)による「2025年映画トップ10」への選出、第83回ゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネート——業界からの高い評価は、本作の完成度を物語っている。

Netflix配信作でありながらも、その品質と深さは劇場公開作と遜色ない。むしろ、ストリーミングプラットフォームだからこそ、世界中の観客がこの傑作と向き合う機会に恵まれたともいえる。

映画「トレイン・ドリームズ」:関連サイト

映画「トレイン・ドリームズ」:配信

映画「トレイン・ドリームズ」:SNSでの主なユーザーレビュー

「Netflix配信映画とは思えないほどの完成度。アメリカ西部の壮大な自然描写、ジョエル・エドガートンの静謐な演技、ウィル・パットンのナレーション——すべてが最高レベルで融合している。第98回アカデミー賞で作品賞・脚色賞・撮影賞・主題歌賞の4部門ノミネートされるのも納得。」

「詩的とはこういう映画を言うのか。デニス・ジョンソンの小説を映画化したクリント・ベントリー監督の手腕は見事。時間の流れの中で、一人の男がいかに取り残されていくのか。その過程を、余計な説明なく、映像と音で表現する構成が素晴らしい。」

「フェリシティ・ジョーンズの出演時間は多くないが、その影響力は全編を貫く。ジョエル・エドガートンとのラブシーンは少ないながらも、夫婦の絆と時間の経過が感じられる。妻を亡くした後の男の孤独感は、言葉では表現できない深さがある。」

「撮影のアドルフォ・ベローゾの映像が最高。アメリカ西部の山岳地帯、深い森林、雪に覆われた荒野——これらの映像だけで映画を観ていて心が動く。第31回クリティクス・チョイス・アワード撮影賞受賞は当然。」

「年月がどこへ消えていくのか、私にはわかりません」というセリフが全て。人生とはこうしたものなのか、急速に変化する社会の中で取り残されていく感覚。20世紀初頭のアメリカを舞台にしながらも、その普遍的なテーマは現代社会に通じる傑作。」

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Posted by ayu