【ドラマ】ハイジャック:往年の24を彷彿とさせる直球エンターテインメントサスペンスの傑作
先日完結したAppleTV+で配信中の密室モノサスペンス「ハイジャック」が大変面白かったです。
タイトルどおりの内容ですがとてもスリリングで見応えのある傑作ドラマシリーズでした。
周りに加入している人をほとんどみかけないAppleTV+オリジナル作ということで、埋もれてしまうのはもったいなさすぎるので感想など書いてみました。
ハイジャック:あらすじ
企業交渉人のサム・ネルソンは、別居中の妻のもとに戻るため、ドバイ発ロンドン行きのキングダム航空KA29便に搭乗する。空港で彼は、ゲートが閉まるのを間一髪で逃した乗客アレックを乗せるよう、ゲートのスタッフを説得し乗せることができた。機内への銃の持ち込みを許可した空港の検査官ニーラ・リーシャは、夫と子供を脅されて帰宅する。離陸後、10代の乗客ナオミはバスルームで銃弾を見つけ、親切な同乗者マーカスに伝える。密かにハイジャック・クルーの一員であったマーカスは、リーダーのスチュアートと同僚たちに乗っ取りを急ぐよう伝える。トイレタリーバッグに隠されたグロック19ピストルを使い、数人のハイジャック犯が英語とアラビア語を話しながら機内を制圧する。ハイジャック犯は、ロビン・アレン機長と不倫関係にある客室乗務員のコレットを殺すと脅して、機長にコックピットを開けさせ侵入する。Wi-Fiが切られる前に、サムは妻に事件のことをメールすることができ、妻は恋人で警視庁に勤めるダニエル・ファレル警部補にそれを伝える。サム・ネルソンは戦おうとする乗客を説得し、ハイジャック犯の元へ行く。彼は企業交渉人であり、自らが助かるために協力すると申し出る。
ハイジャック:解説
ハイジャックされた飛行機が7時間のフライトでロンドンに向かう様子と、地上の当局が答えを探し求める様子を追った、リアルタイムで展開される緊迫したスリラードラマ。
ハイリスクな戦略を駆使する腕利きの企業交渉人サム・ネルソンを『刑事ジョン・ルーサー』『ビースト・オブ・ノー・ネーション』でSAGアワードをダブル受賞したイドリス・エルバが演じ、『グッドワイフ』でエミー賞とNAACPイメージ賞を受賞したアーチー・パンジャビが地上でのテロ対策担当者役で共演する。
また、『ルパン』のジョージ・ケイと『トゥルース・シーカーズ ~俺たち、パラノーマル解決隊~』のジム・フィールド・スミスがそれぞれ脚本を執筆し、リードディレクターを務めた。
ハイジャック:キャスト・スタッフ
- イドリス・エルバ(サム・ネルソン)
- アーチー・パンジャビ(ザーラ)
- クリスティーン・アダムズ(マーサ・スミス=ネルソン)
- マックス・ビーズリー(ダニエル・ファレル)
- イヴ・マイルズ(アリス・シンクレア)
- ニール・マスケル(スチュアート)
- ケイト・フィリップス(コレット・フィッシャー)
- ベン・マイルズ(ロビン・アレン)
- 監督:ジム・フィールド・スミス
- 脚本:ジョージ・ケイ
- 製作総指揮:イドリス・エルバ、ジョージ・ケイ、ジム・フィールド・スミス、ジェイミー・ローレンソン、ハカン・クーセッタ、クリス・ティキエ
ハイジャック:予告編
ハイジャック:ネタバレなし感想
サスペンスの王道ともいえる、密室モノ。懐かしの24を彷彿とさせる、リアルタイム感あるスリリングな展開がラストまで失速することなく続きます。
製作総指揮を務めるイドリス・エルバ演じる主人公のサムだけでなく、敵役を含めた主要登場人物のキャラクターがしっかり描かれていて、序盤から「誰も信用できない!」となる、観るものをミスリードさせる脚本にゾクゾクしました。
まあなんというか、サムが無双です。カッコいいです。ジャック・バウアーとかジョン・マクレーン的な人間味溢れるヒーローですね。
1話から綿密な伏線がはられており、一々、「うまい!」と言いたくなる緻密なシーンの連続。テロリスト側も綱渡り、ただの冷酷なだけではなく、犯罪を犯す彼ら側にも事情があることをきっちり描いていて、人間ドラマとしても本当に良くできています。ハイジャックされてしまうくだりはさすがにちょっとアレでしたが…w
この手のサスペンスやミステリーで僕が最も不要だと思っている、「物語を推進するためだけに存在するバカ役」(←誰かそろそろ言語化してほしい)が一切存在しないのもこの作品が素晴らしいものたらしめています。
ハイジャックされた飛行機の乗客だから、パニックになって暴挙に至る、というのはありうる話とは思うものの、不要なシークエンスですよね。一気に冷めてしまいますが、その手のバカが今作ではちゃんと出てきません。
数年前に観たNetflix「イントゥー・ザ・ナイト」がいい例で、導入の面白さが一転、途中でたくさんのバカが引っ掻き回し、S2に至っては「バカをどうにかする内輪もめドラマ」になってしまい、最低な展開になってしまいました(S1はそれでもギリ面白かった)
主人公の家族や航空関連のスタッフ、ハイジャックを阻止しようとする、政府側の葛藤、地上でのドラマも観ものです。
イギリスドラマだというのも一つの要因なのかもしれません。
どうも最近のアメリカ作品はLGBTや宗教の要素を入れないといけない雰囲気があって、エンタメとして素直に観れないものが多いんですよね…
そういう点では日本人にとても合ってる気がします。偏見ですかね?老害ですかね?w
詳しくは書きませんが、5話からの緊迫した展開からのラストのカタルシスは半端ないです。
これこれ!こんな楽しいドラマが観たかった!と思わせる、ドキドキ感、予想しない展開は期待を裏切りません。
他にも面白い作品てんこ盛りなので、AppleTV+、是非加入してみることをオススメします。
AppleTV+で配信中(1話無料)
1話だけは無料配信です。7話X50分というドラマシリーズとしてはタイトで観やすいのもいいですね。
AppleTV+配信作オススメ
AppleTV+作品、まだブログでは1作品しか書いてなかった。
その道の向こうに
AppleTV+、傑作揃いです。
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