今日面白かった映画:サブスタンス THE SUBSTANCE

サブスタンス THE SUBSTANCE:ネタバレなし感想
50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)は、容姿の衰えによって仕事が減っていくことを気に病み、若さと美しさと完璧な自分が得られるという、「サブスタンス」という違法薬品に手を出すことに…
ブラックミラーの神回を観ているかのような、笑えてスタイリッシュ、下品で露悪的、嫌SFな中盤までがとにかく最高です。その後ラストに向けて一体何を見せられているのかわからなくなる、怒涛の展開に振り落とされそうになりました。大変観る人を選ぶものの、現代社会(と加齢の哀しさ)の皮肉たっぷり、間違いなくデミ・ムーアキャリア史上堂々たる体当たり演技も堪能できる、必見の作品でした。
サブスタンス:キャスト・スタッフ
- デミ・ムーア(エリザベス役)
- マーガレット・クアリー(スー役)
- デニス・クエイド(ハーヴェイ役)
- 監督・脚本・編集:コラリー・ファルジャ
- 製作:コラリー・ファルジャ、ティム・ビーバン、エリック・フェルナー
- 製作総指揮:アレクサンドラ・ロウイ
- 撮影:ベンジャミン・クラカン
- 音楽:ラファティ
- 配給:ギャガ
サブスタンス:予告
サブスタンス:解説
映画「サブスタンス」は、2024年製作の英仏合作によるホラーSF映画で、監督・脚本・編集を「REVENGE リベンジ」で注目されたコラリー・ファルジャが手がけています。主演はデミ・ムーアで、かつて一世を風靡したものの年齢を理由に仕事を失った元女優エリザベスを演じ、マーガレット・クアリーが彼女の“上位互換体”スー役、デニス・クエイドがハーヴェイ役で共演しています。
製作にはファルジャ監督自身に加え、ティム・ビーバンやエリック・フェルナーらが名を連ね、撮影はベンジャミン・クラカン、音楽はラファティが担当。製作会社はワーキング・タイトル・フィルムズとBlacksmith、配給はギャガが務めます。本作は約142分、R15+指定で公開されました。
本作は、美と若さへの執着、再生医療やクローン技術といった現代的テーマをブラックユーモアとスリラー要素で描き、カンヌ国際映画祭脚本賞やアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞など、国際的な映画賞でも高く評価されています。デミ・ムーアの新境地となる怪演と、社会風刺的な視点が話題を呼びました。
サブスタンス:あらすじ
かつて人気を誇ったが年齢とともに仕事が減り、容姿の衰えに悩む50歳の元女優エリザベス。彼女は「若さと美しさ、そして完璧な自分」を手に入れられるという違法薬物「サブスタンス」に手を出します。薬を注射した瞬間、エリザベスの背中から「スー」と名乗る若く美しい自分が現れます。スーはエリザベスの経験や記憶を持ちながら、若さと美貌を武器に瞬く間にスターダムを駆け上がっていきます。
しかし、エリザベスとスーには「1週間ごとに入れ替わらなければならない」という絶対的なルールが課せられていました。やがてスーはこのルールに不満を抱き、入れ替えを拒み始めます。二人の間には次第に対立と葛藤が生まれ、エリザベスは自分の存在意義や本当の“自分らしさ”について向き合うことを余儀なくされていきます。若さと美しさを追い求める現代社会の欲望を、スリリングかつブラックユーモアを交えて描いた異色のホラーエンターテインメントです。
当サイト関連
この手のホラーの最高峰はブラック・ミラーですね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません