デミ・ムーア主演『サブスタンス』―美と若さに執着する元女優の狂気を描く衝撃のホラー。あらすじ・キャスト・配信情報を徹底解説

映画『サブスタンス』は、若さと美への執着によって転落していく元女優の姿をデミ・ムーア主演で描き、現代社会の欲望・ルッキズムを鋭く問うボディホラー。
ストーリーやキャスト、見どころ、スタッフ、レビュー、配信・原作情報まで幅広く解説します。
サブスタンス:ネタバレなし感想
50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)は、容姿の衰えによって仕事が減っていくことを気に病み、若さと美しさと完璧な自分が得られるという、「サブスタンス」という違法薬品に手を出すことに…
ブラックミラーの神回を観ているかのような、笑えてスタイリッシュ、下品で露悪的、嫌SFな中盤までがとにかく最高です。その後ラストに向けて一体何を見せられているのかわからなくなる、怒涛の展開に振り落とされそうになりました。大変観る人を選ぶものの、現代社会(と加齢の哀しさ)の皮肉たっぷり、間違いなくデミ・ムーアキャリア史上堂々たる体当たり演技も堪能できる、必見の作品でした。
サブスタンス:作品詳細
原題:The Substance 製作年:2024年 公開日:2025年5月16日 製作国:イギリス・フランス
上映時間:142分 ジャンル:ホラー、サスペンス、ドラマ 配給:ギャガ
サブスタンス:キャスト・スタッフ
- デミ・ムーア(エリザベス役)
- マーガレット・クアリー(スー役)
- デニス・クエイド(ハーヴェイ役)
- 監督・脚本・編集:コラリー・ファルジャ
- 製作:コラリー・ファルジャ、ティム・ビーバン、エリック・フェルナー
- 製作総指揮:アレクサンドラ・ロウイ
- 撮影:ベンジャミン・クラカン
- 音楽:ラファティ
- 配給:ギャガ
サブスタンス:予告
サブスタンス:解説
映画「サブスタンス」は、2024年製作の英仏合作によるホラーSF映画で、監督・脚本・編集を「REVENGE リベンジ」で注目されたコラリー・ファルジャが手がけています。
主演はデミ・ムーアで、かつて一世を風靡したものの年齢を理由に仕事を失った元女優エリザベスを演じ、マーガレット・クアリーが彼女の“上位互換体”スー役、デニス・クエイドがハーヴェイ役で共演しています。
製作にはファルジャ監督自身に加え、ティム・ビーバンやエリック・フェルナーらが名を連ね、撮影はベンジャミン・クラカン、音楽はラファティが担当。製作会社はワーキング・タイトル・フィルムズとBlacksmith、配給はギャガが務めます。本作は約142分、R15+指定で公開されました。
本作は、美と若さへの執着、再生医療やクローン技術といった現代的テーマをブラックユーモアとスリラー要素で描き、カンヌ国際映画祭脚本賞やアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞など、国際的な映画賞でも高く評価されています。デミ・ムーアの新境地となる怪演と、社会風刺的な視点が話題を呼びました。
サブスタンス:あらすじ
かつて人気を誇ったが年齢とともに仕事が減り、容姿の衰えに悩む50歳の元女優エリザベス。彼女は「若さと美しさ、そして完璧な自分」を手に入れられるという違法薬物「サブスタンス」に手を出します。薬を注射した瞬間、エリザベスの背中から「スー」と名乗る若く美しい自分が現れます。
スーはエリザベスの経験や記憶を持ちながら、若さと美貌を武器に瞬く間にスターダムを駆け上がっていきます。
しかし、エリザベスとスーには「1週間ごとに入れ替わらなければならない」という絶対的なルールが課せられていました。やがてスーはこのルールに不満を抱き、入れ替えを拒み始めます。
二人の間には次第に対立と葛藤が生まれ、エリザベスは自分の存在意義や本当の“自分らしさ”について向き合うことを余儀なくされていきます。
若さと美しさを追い求める現代社会の欲望を、スリリングかつブラックユーモアを交えて描いた異色のホラーエンターテインメントです。
サブスタンス:関連サイト
FILMAGAのレビュー(ネタバレあり)がとても良かったです。
【ネタバレ】映画『サブスタンス』ボディ・ホラーである理由は?スー、エリザベスの名前の意味は?徹底考察 | FILMAGA(フィルマガ)
町山さんの解説も理解が深まります。
- 映画『サブスタンス』公式サイト:https://gaga.ne.jp/substance/
- 映画.com:https://eiga.com/movie/101590/
- Filmarks:https://filmarks.com/movies/116036
- JustWatch:https://www.justwatch.com/jp/%E6%98%A0%E7%94%BB/the-substance
- iMDB:https://www.imdb.com/title/tt17526714
- 「笑うしかないくらいぶっ飛んでる」映画『サブスタンス』をホラー作家・梨が語る 【ネタバレなし】| CINRA:https://www.cinra.net/article/20250515
- 【ネタバレ解説】『サブスタンス』の衝撃ラストを、監督&キャストが語る:https://www.elle.com/jp/culture/movie-tv/a64786460/substance-ending-explained-250516-hns/
当サイト関連
この手のホラー(スリラー)の最高峰はブラック・ミラーです。ただ人が死ぬだけのホラーなど霞んでしまいます。
サブスタンス:SNSの主なユーザーレビュー
映画『サブスタンス』は見応えのあるボディホラーで、デミ・ムーアの迫真の演技が光る。独自の世界観と映像表現が秀逸で、美と老いへの葛藤を鋭く描いている。脚本は社会風刺の要素を含み、観る者に強烈な印象を残す。グロテスクな描写があるものの、それに負けない心理ドラマも評価されている。
主人公のエリザベスが若さを取り戻すために試みる違法薬物“サブスタンス”により、肉体と精神が崩壊していく過程がリアルかつ不気味に描かれている。複雑な人間関係や社会問題も内包しつつ、視覚的インパクトが強い。特殊効果も見応えがあり、ホラー映画としての完成度が高い。
世界観が独特で、ブラックユーモアとショッキングな展開が交錯。デミ・ムーアとマーガレット・クアリーの演技合戦は圧巻で、美の追求がもたらす恐怖と悲劇を鮮明に表現している。見終えた後に強く印象が残る。
現代社会の若さ至上主義や外見至上主義を批評的に描いた意欲作。映像美と激しい身体表現が融合し、観る者に深い問いを投げかける。主演のデミ・ムーアが芸術的な表現力を発揮し、役作りにも妥協がない。
視覚的に非常に印象的で、身体表現の豊かさが秀逸。ストーリーも社会問題とリンクしており、単なる恐怖映画ではなく意義深い。特殊メイクと強烈な演技が融合し、観客に強いメッセージを伝えている。
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