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管理人ayu

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ペナルティループ|何度でも復讐できるプログラムに巻き込まれた男の物語。若葉竜也×伊勢谷友介による異色のタイムループサスペンス

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ペナルティループ

『人数の町』で国内外から称賛を受けた鬼才・荒木伸二監督が、オリジナル脚本で挑んだタイムループサスペンス『ペナルティループ』。恋人を殺された男が「復讐のループ」を自ら選択し、何度も同じ日を繰り返す。主人公と犯人の間に芽生える奇妙な感情、そして仮想空間の真実へと迫る異色作。若葉竜也の繊細な演技と伊勢谷友介の俳優復帰作が織りなす、これまでのタイムループ作品とは一線を画した設定が話題です。

ペナルティループ:ネタバレなし感想

感想を書くこと自体が、ネタバレになってしまうタイプの作品。

「あ!そういう話!」という気づきの部分がピーク、よくあるタイムリープものとは違う作りが面白かったです。

主演の若葉達也さん、伊勢谷友介さんの、いわゆる「普通じゃない」演技がものすごく活きていました。

ただ、核心に迫る部分や人物描写を省略し過ぎててやや消化不良です。妄想・考察しなさい、ってことなんでしょうけど。。

前作「人数の町」が好きだっただけに、残念。

ペナルティループ:作品詳細

原題:Penalty Loop 製作年:2023 公開日:2024年3月22日 製作国:日本 上映時間:99分 ジャンル:サスペンス/ドラマ/タイムループ 配給:キノフィルムズ

ペナルティループ:予告

ペナルティループ:キャスト・スタッフ

キャスト
  • 若葉竜也(岩森淳)
  • 伊勢谷友介(溝口登)
  • 山下リオ(砂原唯)
  • ジン・デヨン(謎の男)
スタッフ
  • 脚本・監督:荒木伸二
  • 音響:黄太郎
  • 製作:木下グループ
  • 製作・配給:キノフィルムズ

ペナルティループ:あらすじ

岩森淳は最愛の恋人・砂原唯を素性不明の男・溝口に殺されてしまう。自らの手で復讐することを決意した岩森は、緻密な計画を立てて溝口の殺害を実行する。しかし翌朝目覚めると、周囲の様子は昨日のままで、確かに殺したはずの溝口も生きている。時間が昨日に戻っていることに気づいた岩森は戸惑いながらも復讐を繰り返す。何度殺してもまた同じ日に戻ってしまう。「おはようございます。6月6日、月曜日」という朝6時の声とともに、岩森は何度も復讐のループに巻き込まれていく。ふたりの攻防の中で、殺す側と殺される側の関係は予想外の展開へと向かい、やがてループの本当の仕組みが明かされていく。

ペナルティループ:解説

『ペナルティループ』は従来のタイムループ作品とは全く異なるアプローチを取っている。多くのタイムループものは主人公が謎に巻き込まれて脱出を目指すが、本作では主人公が自ら「復讐のループ」を選択するという過去に類を見ない設定が特徴だ。荒木伸二監督は、CMプランナーとして50年のキャリアを積んだ後、『人数の町』で長編映画監督デビューを果たし、本作が2作目となる。セリフを最小限に抑え、映像や演技で物語を展開させる独特の表現手法が冴える。

主演の若葉竜也は、恋人を失った喪失感から復讐心へと変わっていく複雑な心境を、セリフに頼らず繊細に表現している。彼の「無」の表情が、ループする日常の中で変化していく心の状態を見事に描き出す。伊勢谷友介は約2年ぶりの映画出演となり、俳優としての新たな章を開く。毎日殺され続ける男でありながら、ループの中で岩森との奇妙な友情が育まれる過程を、コミカルな要素も交えながら演じている。山下リオとジン・デヨンが加わることで、物語は複層的な深みを得ている。

ペナルティループ:関連サイト

ペナルティループ:配信

ペナルティループ:SNSでの主なユーザーレビュー

「復讐の動機から始まる物語が、ループを重ねるごとに心理的な変化を遂行していく。セリフが少ない表現手法も相まって、観客に想像の余地を与えている。若葉竜也と伊勢谷友介の間に生まれる奇妙な友情のようなものは、これ以上にない組み合わせだと思う。映像の構図もずっと良くて、最後まで見入った。設定の奇想天外さに個性派俳優が集結し、これまでのタイムループものとは一線も二線も画す異色作となっている。」

「タイムループものは食傷気味だが、この作品は違う視点を提供してくれた。加害者側の視点でループするという珍しい設定が印象的だ。説明を最大限省いたつくりになっており、観ていたらわかるという自然な流れで物語が進行する。若葉竜也と伊勢谷友介の掛け合いが次第に親密になっていく過程や、ふたりのやり取りが何度目かのループで『撃ちますよ』『どうぞ』というカオスなシーンまで行き着く。」

「ループする前のまさに1回目が実に丁寧に描かれていて、それがゆえに2回目以降のループが実に面白く感じた。3回目のループで、全員『記憶が残っている』ことがわかってからのループは、心理戦になっていく。セリフがかなり少なく、難解な部分もあるが、想像を巡らせながら観る価値がある。復讐劇かと思いきやそうではなく、ペナルティーループというプログラム上のVRであることが後半にわかる。」

「昨日と今日と明日が地続きになっていることに素晴らしさを覚える。恋人が殺されて、その復讐を何日も繰り返すループもの。最初、復讐して水に沈めるシーンで殺すのも袋につめるのも水に沈めるのも体力がいりそうで、復讐も大変だなと思っていた。が、また同じ次の日がきて、自分事のようにこれまたやるのか…つらいな…と思ってしまった。ループが終わった瞬間に昨日と今日と明日が地続きになっていることって、こんなに素晴らしいことなんだと思った。」

「説明台詞がめちゃくちゃ少ないので頭を働かせないといけない。世界観がすごいカオスな映画。見たことのない映画だった。セリフが少ない復讐劇で、言葉よりも行動のほうに焦点を当てている作品。主人公と犯人の関係性が徐々に濃くなっていきながら止まらない復讐ループにだんだんと笑いが込み上げてきた。面白くて不気味。そしてアイリスもまた、希望と復讐の花言葉を兼ね備えている恐ろしい花。映像もそうですが、音にも釘付けになった。」