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管理人ayu

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映画『悪い夏』のあらすじ・キャスト・感想・配信情報を徹底解説。北村匠海主演の社会派サスペンスの魅力を紹介!

映画・ドラマPrimeVideo

映画『悪い夏』は、第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人の同名小説を北村匠海主演で映画化。真面目に生きてきた気弱な公務員が破滅へと転落していく姿を描いたサスペンス・ドラマ。

キャストや背景、物語の見どころ・感想・配信情報まで詳しく紹介します。

悪い夏:ネタバレなし感想

想像していたものとは良い意味で違う作品でした。

IWGPのキングを彷彿とさせるような、その多くがアドリブだという窪田正孝さんによる壮絶な演技と、俳優陣それぞれの演技力がなせる、生きたキャラクターを群像劇的に語られるストーリーテリングが素晴らしい脚本でした。

夏の暑苦しさや、激しい雨、アップ多めの所々で揺れるカメラ、ラストの笑っちゃうほどのカオスな展開も素晴らしい。

冒頭の社会派な空気感から一転、後半はエンタメに振り切ってはいるものの、ノワール的なダークさとディティールに拘った城定秀夫監督の演出は、「犯す女 愚者の群れ」「ビリーバーズ」などを思い出しました。

悪い夏:作品詳細

原題:悪い夏 製作年:2024年 公開日:2025年3月20日 上映時間:114分 
ジャンル:社会派ドラマ、サスペンス 配給:クロックワークス

悪い夏:予告

悪い夏:キャスト・スタッフ

キャスト
  • 北村匠海(佐々木守)
  • 河合優実(林野愛美)
  • 伊藤万理華(宮田有子)
  • 毎熊克哉(高野洋司)
  • 箭内夢菜(莉華)
  • 竹原ピストル(山田吉男)
  • 窪田正孝(金本龍也)
  • 木南晴夏(古川佳澄)
スタッフ
  • 監督:城定秀夫
  • 脚本:向井康介
  • 原作:染井為人『悪い夏』
  • 音楽:遠藤浩二
  • イメージソング:OKAMOTO’S「Cheep Hero」
  • 製作幹事・配給・宣伝:クロックワークス

悪い夏:あらすじ

市役所の生活福祉課に勤める真面目で気弱な公務員・佐々木守は、同僚から「職場の先輩・高野が生活保護受給者の女性に肉体関係を強要しているらしい」と相談される。

面倒に思いながらも断れず、そのシングルマザーの愛美を訪ねるが、彼女は裏社会の人物である金本、その愛人・莉華、手下の山田とともに犯罪計画に手を染めていた。

知らないうちに愛美へ惹かれていく佐々木は、さらに万引きを繰り返す生活困窮者・佳澄らも巻き込んで、破滅への坂道を転げ落ちていく。

日常から急転する悪夢のようなひと夏が今、始まる。

悪い夏:解説

『悪い夏』は、染井為人による同名小説を原作に、社会の片隅で繰り広げられる“善意”の空回りと人間の弱さを鮮烈に描いたサスペンスです。

監督は『ビリーバーズ』などで知られる城定秀夫。主演は北村匠海。脚本を担当したのは『ある男』の向井康介で、リアリティ溢れる社会描写と登場人物たちの綿密な心理が見どころ。

河合優実、窪田正孝、伊藤万理華など実力派俳優陣が絶妙なバランスで共演し、観る者を圧倒的な現実感と不穏な緊張へと引き込みます。

現代日本の福祉問題や“クズとワルしか出てこない”群像劇の空気感を重厚に、かつエンタメに昇華した傑作サスペンスとなっています。

悪い夏:関連サイト

悪い夏:配信

悪い夏:原作

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城定秀夫監督作品

悪い夏:SNSでの主なユーザーレビュー

社会の「善意」と「無関心」が交錯するサマードラマ。佐々木の転落のきっかけがあまりにもリアルで、見終わった後しばらく何も考えられなかった。北村匠海の抑えた芝居が印象的。善悪の間で揺れる全ての人に観てほしい一作。

「クズとワルしか出てこない」と言われる通り、どこにも救いがないようでいて一筋の希望も感じた。河合優実の計算高い演技と、窪田正孝の底知れぬ闇が光る。現代社会のグレーゾーンに斬り込む野心作。

生活保護や犯罪のリアルな描写が胸に刺さった。ドラマの緊迫感、音楽の使い方も秀逸。次々崩壊していくモラル、そして揺れる登場人物の心理描写が抜群に細かい。観賞後の疲労感が“本物”!

劇中の暑さが映像から伝わり、奇妙な閉塞感も見事。犯罪や裏切りの連鎖が暴力的なまでに描かれているが、後味は驚くほど清々しい。原作既読でも新鮮な気持ちで観られた。

脱法スレスレの倫理観を飲み込む設定。哀しみも絶望も、そこに溢れる生の描写も強烈で、今年一番心がヒリヒリした映画体験。原作リスペクトも随所に感じる、大人向けハードボイルドの新機軸。

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Posted by ayu