『FALL フォール』下腹部がキューンとなる圧倒的な高所恐怖症。CGと実撮影が融合した視覚的な迫力が凄い

『海底47m』『ファイナル・スコア』で知られるシチュエーション・スリラーの名手スコット・マン監督が、限定的な舞台での緊迫感を最大化させた傑作サバイバル・スリラー『FALL/フォール』。『シャザム!』のグレイス・キャロライン・カリー(グレイス・フルトン)と『ハロウィン(2018)』のヴァージニア・ガードナーが、地上610メートルの老朽化したTV電波塔の頂上に取り残された若き女性2人を熱演。夫のダンを山でのフリークライミング中の落下事故で亡くしたベッキーは、1年間の喪失感から抜け出せずにいた。親友ハンターがベッキーを立ち直らせるため計画した新たなクライミング——それが予期せぬ悲劇へと転じる。梯子が崩れ落ち、地上への帰路を失った2人は、猛禽類の襲撃、脱水症状、そして自らの心理的崩壊と闘う。高所恐怖症必見の極限下において、女友達の絆がいかに試されるのか——
FALL/フォール:ネタバレなし感想
ほぼCGなしで撮影された圧巻の高所表現!怖すぎる!単調にならないいくつもの仕掛けが施された脚本も素晴らしい、アトラクション映画の傑作でした。手汗凄かった…
このスポーツ自体理解できないため誰にも感情移入できませんが、友人ハンターがとにかくヤバい奴過ぎる。それに尽きます。
あと、吹き替えで観るとハンター役の声優さんのサイコパス演技が完璧で、よりホラー味が増すのでオススメです。
FALL/フォール:作品詳細
原題:Fall 製作年:2022年 公開日:2023年2月3日 製作国:イギリス・アメリカ合作 上映時間:106分~107分 ジャンル:サバイバル・スリラー/アクション 配給:クロックワークス
Fall:予告
映画「FALL/フォール」:キャスト・スタッフ
- ベッキー:グレイス・キャロライン・カリー(グレイス・フルトン)日本語吹替:近藤唯
- ハンター:ヴァージニア・ガードナー 日本語吹替:潘めぐみ
- ダン:メイソン・グッディング 日本語吹替:左座翔丸
- シェルビー:ジェフリー・ディーン・モーガン 日本語吹替:黒澤剛史
- 監督:スコット・マン
- 脚本:ジョナサン・フランク、スコット・マン
- 撮影:マクレガー
- 編集:ロブ・ホール
- 音楽:ティム・デスピック
- プロダクションデザイン:スコット・ダニエル
映画「FALL/フォール」:あらすじ
山での命綱なしのフリークライミング中、ベッキーの夫・ダンは落下し、命を落とした。それから51週間。ベッキーは悲しみから抜け出せず、毎日を虚ろに過ごしていた。亡き夫の留守電音声を聞いては涙し、酔いつぶれて夜道を歩く日々。
そんなベッキーを心配した親友ハンターが、新たなクライミング計画を提案する。ベッキーを立ち直らせるため、ハンターは夫の遺灰を空から撒く儀式を計画していたのだ。その地は、地上610メートルもの高さにある老朽化したTV電波塔。
2人は梯子を登り、頂上を目指す。頂上に到達した直後、突然梯子が崩れ落ちる。地上への帰路を失った2人。地上610メートルの頂上は、彼女たちの心と体を限界へと追い詰めていく。脱水症状、肉体的疲労、そして猛禽類の襲撃。極限の状況の中で、ベッキーとハンターの友情はいかに試されるのか——。
映画「FALL/フォール」:解説
本作の最大の特徴は、監督スコット・マンが『ファイナル・スコア』でサッカースタジアムという限定的なシチュエーションを舞台に、その中で最大限の緊迫感を生み出したのと同じアプローチを、地上610メートルのTV電波塔という、さらに極限的な舞台へと適用した点にある。マン監督は、本作を企画する際に「限定的な空間における、物理的かつ心理的な恐怖」をテーマとして掲げ、その実現に注力した。
主演のグレイス・キャロライン・カリー(グレイス・フルトン)は、『シャザム!』でDC映画に抜擢された実力派女優。本作では、夫を失った悲しみと、極限状況下での判断力のはざまで揺れ動く女性ベッキーの複雑な心理を見事に表現。彼女のキャリアは20年以上に及び、4歳の時にテレビドラマでデビュー。『BONES -骨は語る-』『ゴースト 〜天国からのささやき』などドラマの常連として活躍し、映画でも『アナベル 死霊人形の誕生』など話題作に出演してきた。
相手役のヴァージニア・ガードナーは『ハロウィン(2018)』で注目を集めた若手実力派。2017年のMarvelドラマ「ランナウェイズ」での出演が業界での認知を広げ、本作『FALL』の成功により、ハリウッドのトップランナーとしての地位を確立した。彼女は親友ハンターを演じるに当たり、「親友であり、罪悪感と後悔を抱える複雑な女性」の心理を繊細に表現。実は、ハンターはかつてベッキーの夫ダンと浮気をしていたという秘密を抱えており、その罪悪感がこの登攀計画の実行に影響を与えているという設定は、映画に深い人間ドラマの層を加える。
映像表現も秀逸である。地上610メートルの高さから映された景観は、CGと実撮影を組み合わせながらも、視覚的に圧倒的な高所恐怖症を誘発。視聴者の「下腹部がキューンとなる」ほどの物理的な恐怖感が生成される。撮影監督マクレガーの映像、編集のロブ・ホールの構成、そしてティム・デスピックの音楽——すべてが一体となり、106分間の息もつかせぬ緊迫感を実現している。
また、本作は単なるサバイバル・スリラーではなく、「シスターフッド映画」としても質の高い評価を受けている。極限状況の中で、2人の女性がいかに信頼を再構築し、相互サポートを行うのかというテーマが、映画に人間的な深さを付与している。特に、ハンターが抱える「罪悪感と希死念慮」という心理的問題が、極限状況で露出する過程は、映画に切実なドラマ性をもたらす。
さらに注目すべきは、本作の終盤における「幻覚オチ」という大胆な構成上の選択である。これまでのサバイバル・スリラーでよく使われる、いわば「安易な」解決方法とも言える幻覚オチを、本作は逆にストレートに投入。観客の予想を裏切り、極限状況下での人間の心理的脆弱性と、その中での「希望」という相反する要素を同時に表現する。この潔い選択は、映画を単なるアクション・スリラーから、人間ドラマへと昇華させている。
映画「FALL/フォール」:関連サイト
- クロックワークス公式:https://klockworx.com/movies/fall/
- 映画.com:https://eiga.com/movie/97705/
- Filmarks:https://filmarks.com/movies/103861
- JustWatch:https://www.justwatch.com/jp/%E6%98%A0%E7%94%BB/fall
- IMDb:https://www.imdb.com/title/tt15325794
高所スリラー映画『FALL/フォール』がシリーズ化、続編2本正式決定 ─ 2作目は2024年6月撮影開始 | THE RIVER:https://theriver.jp/fall-becomes-franchise/
あなたならどうする?地上600mの超高層鉄塔に取り残された女性2人の決死の脱出劇 – PHILE WEB:https://www.phileweb.com/review/column/202506/27/2603.html
『FALL/フォール』新ジャンル"超高所レジャー系"恐怖映画の楽しみ方 – otocoto:https://otocoto.jp/column/fall0203/
当サイト関連:
映画「FALL/フォール」:ユーザーレビュー
「下腹部がキューンとなるって本当だった。終始、高所での恐怖感が続く。CGと実撮影の融合が素晴らしく、本当に地上610メートルにいるかのような錯覚に陥る。」
「スコット・マン監督は『限定的なシチュエーション』での緊迫感を生み出すことに長けている。『ファイナル・スコア』ではサッカースタジアム、本作ではTV電波塔。その空間を最大限に活用した映像表現は本当に秀逸。」
「グレイス・フルトンとヴァージニア・ガードナーの2人の化学反応が素晴らしい。親友同士だからこその信頼関係と、隠された秘密——その複雑な関係が極限状況で露出する過程が切実。」
「幻覚オチというのは、通常は観客から嫌がられる手法。しかし本作は、その幻覚オチを通じて『極限状況での人間の心理的脆弱性』を表現している。その潔さは、映画を単なるアクション・スリラーから人間ドラマへと昇華させている。」
「Netflixでの配信後に全世界で数百万人の視聴者を獲得したというのも納得。高所恐怖症がある人もない人も、この映画の緊迫感には誰もが圧倒される傑作だと思う。」
















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