【映画】ビリーバーズ:原作再現度が非常に高い珠玉の離島もの
映画「ビリーバーズ」は原作のエッセンスを完璧に再現した素晴らしい作品でした。
ビリーバーズ:あらすじ
3人の男女がある孤島で共同生活を送っていた。男の一人は「オペレーター」(磯村勇斗)、もう一人は「議長」、女は「副議長」と互いに呼び合い、同じデザインのTシャツを着ている。ニコニコ人生センターという宗教的な団体に所属する彼らは、「孤島のプログラム」と呼ばれる無人島での共同生活を送りながら、安住の地へ旅立つためにさまざまな日課をこなしていた。純粋な信仰心の下で満ち足りた日々を送っていた彼らが、ふとしたきっかけから抑え込んでいた欲望に囚われはじめ、次第にそれぞれの関係に変化が生じる。
ビリーバーズ:解説
『ファンシー』『夕方のおともだち』などの原作で知られる山本直樹のコミックを実写映画化。宗教的な団体に所属する男女が、修行のために無人島で暮らすうちに次第に本能と欲望をむき出しにしていく。監督と脚本を手掛けるのは『愛なのに』『女子高生に殺されたい』などの城定秀夫。『ヤクザと家族 The Family』『劇場版 きのう何食べた?』などの磯村勇斗が主人公であるオペレーターを演じている。
ビリーバーズ:キャスト・スタッフ
磯村勇斗:オペレーター
北村優衣:副議長
宇野祥平:議長
毎熊克哉:第三本部長
原作:山本直樹
監督:城定秀夫
音楽:曽我部恵一
ビリーバーズ:予告編
ビリーバーズ:ネタバレなし感想
山本直樹先生の原作を当時毎週買ってたスピリッツで読んだのは20歳そこそこだったでしょうか。ものすごい衝撃を受けたのを思い出します。離島モノ、限界集落モノが好きになった原点のような作品でした。
原作のストーリー自体、実際にあったカルト教団の孤島プログラムをモデルにしているそうで、どこまでがリアルなのか、想像するだけでゾクゾクします。思考回路がどんどん狂っていく様はホラー映画なんかよりずっと怖いです。
話題のカルト宗教もの、ということでその倫理的な部分と性的描写ばかりが評されてますが、原作のエッセンスをバッチリ引き出し、あの島を完璧に再現した城定監督は流石ですし、そこでまさに生きている3人の体当たりすぎる演技に惚れ惚れしました。
ビリーバーズ:配信
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ビリーバーズ:原作
原作も素晴らしい作品ですので是非。
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