映画『敵』は老教授の平穏な日常を脅かす「敵」とは何かを描いた話題作。筒井康隆原作・吉田大八監督×長塚京三主演。

映画『敵』は、77歳の元大学教授が静かな老後を送るなか、突如「敵がやって来る」という不穏なメッセージが現れ、平穏な日常が脅かされていく。筒井康隆の小説を吉田大八監督が実写化した、孤独・老い・内面の不安を描く社会派サイコドラマ。あらすじ・キャスト・配信・考察・レビューをまとめて紹介。
敵:ネタバレなし感想
ヴィム・ベンダース監督の傑作「Perfect Days」を彷彿とさせる、長塚京三さん演じる渡辺の、リタイア後のルーチンワークに共感しきり。人のこだわりって面白いです。
筒井康隆節といえる悪夢描写が、老化のアレコレと絶妙にリンクしたかのようなミステリー演出が実にホラー!他人事とは思えないリアリティでめちゃくちゃ怖かったです。
先日観た「憶えのない殺人」同様、これ観た同世代おじさんと飲みながら語りたいですw
敵:作品詳細
原題:敵 製作年:2025年 公開日:2025年1月17日 製作国:日本 上映時間:116分
ジャンル:ドラマ/サイコスリラー 配給:ハピネットファントム・スタジオ、ギークピクチュアズ
敵:予告
敵:キャスト・スタッフ
- 長塚京三(渡辺儀助)
- 瀧内公美(鷹司靖子)
- 黒沢あすか(渡辺信子)
- 河合優実(菅井歩美)
- 松尾諭
- 松尾貴史
- 中島歩
- カトウシンスケ
- 監督・脚本:吉田大八
- 原作:筒井康隆『敵』(新潮文庫刊)
- 音楽:千葉広樹
- 制作プロダクション:ギークサイト
- 配給:ハピネットファントム・スタジオ、ギークピクチュアズ
敵:解説
映画『敵』は、日本SF文学の巨匠・筒井康隆の同名小説を『桐島、部活やめるってよ』『騙し絵の牙』の吉田大八監督が手がける。主演には名優・長塚京三が12年ぶりに映画で老教授を演じる。妻に先立たれ、丹念に日常を積み重ねる主人公の元に突然PC画面に「敵がやって来る」という謎のメッセージが現れ、日常が静かに崩壊していく。瀧内公美、河合優実、黒沢あすから若手・ベテランの実力派俳優陣が脇を固め、映像はモノクロで静謐かつ不気味に展開。孤独、老い、現実への違和感、「敵」の正体という哲学的なテーマを、サイコスリラーの構造と濃厚な心理描写で描出し、観客の心に陰りを残す。第37回東京国際映画祭グランプリほか3冠受賞。原作者・筒井康隆も「映像化不可能と思ったものを見事に映画化した」と絶賛。
敵:あらすじ
77歳の渡辺儀助は、大学教授を引退して10年。妻に先立たれ祖父の代から続く日本家屋で、一人静かに暮らしている。毎日決まった時間に起き、料理も自分で作り、晩酌や少しの友人との交流を楽しみながら、預貯金と健康を細かく管理する律儀な生活。遺言書も整い、人生に「やり残し」はないと思っていた。だがある日、書斎のパソコンに「敵がやって来る」という不穏なメッセージが現れる。それ以来、儀助の周囲で奇妙な出来事が頻発し、静かな日常は次第に崩壊していく。現実と妄想の狭間で自身と「敵」の正体と向き合いながら、儀助は人生最期の“戦い”に臨む——人生の儚さと不安を静かに描く珠玉のサイコドラマ。
敵:関連サイト
- 公式サイト:https://happinet-phantom.com/teki/
- Filmarks:https://filmarks.com/movies/118660
- 映画.com:https://eiga.com/movie/102459/
- JustWatch:https://www.justwatch.com/jp/%E6%98%A0%E7%94%BB/di
- IMDb.com:https://www.imdb.com/title/tt34279347
- 吉田大八監督『敵』のステルスヒットが示す、劇場公開における口コミとロングランの重要性|Real Sound:https://realsound.jp/movie/2025/02/post-1920627.html
- 観終わったあとの余韻がすごい…映画『敵』が映し出した人間の脆さとは? タイトルの意味を徹底考察。評価&解説レビュー | 映画チャンネル:https://eigachannel.jp/j-movie/108721/
敵:配信
敵:原作
敵:SNSでの主なユーザーレビュー
「77歳の渡辺儀助が静かな暮らしを守りながら、それでも“敵”がじわじわと浸食してくる恐怖をリアルに描いている。モノクロ映像の中で長塚京三が主人公の葛藤を繊細に体現。現代日本の不安と孤独に共感する。歳を重ねてこそ胸に響く傑作。」
「吉田大八監督特有の映像美と哲学的なテーマが際立つ。家庭や日常の小さな違和感、そこに侵入する“敵”の正体。老いの不安だけでなく、人間関係の変化や記憶の曖昧さまで示唆しつつ、静かな緊張が最後まで続いた。」
「筒井康隆原作の持つ独特の雰囲気を見事に再現。派手な展開よりも日常の断片、そして崩れていく現実の静けさにやられた。主人公の孤独と妄想、そして現実とのあいまいな感覚が自分の中にもあると感じた。」
「“敵”が何なのか、最後まで分からないのに背景の不気味さと寂しさが心に残る。長塚京三の演技力で描かれる主人公の人間臭さと絶望、そして微かな希望。観終えた後も余韻が続く。」
「普通ならスリラーになる題材をあえて静かに描くことで、現代社会の不安や孤独をじわじわ沁み込ませていた。シンプルなのに哲学的、観る人の年齢や立場で感じ方が違う奥行きがある。」

















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