#真相をお話しします|警備員たちが暴露チャンネルに選ばれた時、物語は急転する。予測不能のミステリー

SNS時代の匿名性と暴露文化を鮮烈に描く『#真相をお話しします』は、結城真一郎のベストセラー短編集を映画化した異色のミステリー・エンタテイメント。大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)と菊池風磨(timelesz)が初主演で、生配信暴露チャンネルで視聴者からの投げ銭を獲得する謎めいた男たちを演じた。豊島圭介監督が仕掛ける幾重もの罠と、予測不能などんでん返しの連続。信じるべきものは何か、真実とは何かを観客に問いかける現代的サスペンスです。
#真相をお話します:ネタバレなし感想
SNSの炎上文化や家族を切り売りするyoutuberなどにスポットを当てた群像的サスペンスでなかなか面白かったです。
最近よく見る投げっぱなしオチの是非はともかく、周到に用意された伏線回収をする脚本にグッときました。
主演の大森元貴さん菊池風磨さんの演技もとても良かったです。
#真相をお話しします:作品詳細
原題:Shinso Wo Ohanashi Shimasu 製作年:2025 公開日:2025年4月25日 製作国:日本 上映時間:117分 ジャンル:ミステリー/サスペンス 配給:東宝
#真相をお話しします:予告
#真相をお話しします:キャスト・スタッフ
- 大森元貴(鈴木)
- 菊池風磨(桐山)
- 中条あやみ(ヨガ教室経営者)
- 岡山天音(チャンネル管理人)
- 福本莉子(女子大生)
- 伊藤健太郎(桐山の友人)
- 栁俊太郎(桐山の親友)
- 綱啓永(サラリーマン)
- 田中美久(OL)
- 齊藤京子(桐山の知人)
- 原嘉孝(タトゥーの男)
- 桜井ユキ(主婦)
- 伊藤英明(美容室経営者)
- 監督:豊島圭介
- 脚本:杉原憲明
- 原作:結城真一郎『#真相をお話しします』(新潮文庫)
- 音楽:江﨑文武
- 主題歌:Mrs. GREEN APPLE「天国」
- 製作:映画「#真相をお話しします」製作委員会
- 配給:東宝
#真相をお話しします:あらすじ
ビルの警備室で鈴木と桐山は、生配信暴露チャンネル「#真相をお話しします」の配信を待っていた。このチャンネルでは、ランダムに選ばれた話し手が有名人のゴシップや世間を騒がせた事件の報道されていない真実など、とっておきの秘密を暴露する。スピーカーに選ばれた者は視聴者からの投げ銭を獲得でき、人生逆転の可能性をつかむことができるのだ。衝撃的な暴露に観衆が沸く中、やがて警備室の男たちもスポットライトを浴びることになる。桐山が語る3年前に身に起きた事件の真相。その証言に100万、200万と投げ銭が積み上がり、一瞬にして借金地獄から救われるはずだった。しかし「次のスピーカーは僕です」と隣から聞こえた鈴木の声。彼が語る衝撃の真相とは何か。警備室で浮かぶ不敵な笑顔の背景に隠された、すべてを覆す秘密へと物語は急転していく。
#真相をお話しします:解説
本作は従来のミステリー映画の枠を超えた現代的なエンタテイメント作品だ。生配信という現在進行形のメディア表現と、観客自身が「視聴者」の立場に置かれる構造により、単なる映画鑑賞ではなく一種の体験を提供する。豊島圭介監督は『怪談新耳袋』シリーズで知られるホラー映画の鬼才だが、本作では現代社会の闇に切り込むサスペンスへと舵を切った。
大森元貴と菊池風磨の配置が秀逸である。音楽活動で知られる大森が、謎めいた笑顔で観客の心理を揺さぶり、アイドルグループのメンバーとして知られる菊池が、人生に疲れた警備員という地味だが必死の男を演じることで、二つの世界観の衝突が生まれる。中条あやみ、岡山天音、福本莉子ら豪華キャスト陣が演じるスピーカーたちは、それぞれ秘密と欲望を抱え、暴露チャンネルを通じて人生が揺らいでいく過程が描かれる。
セリフを極限まで削ぎ落とし、映像と演技で人物の心理を表現する手法が冴えている。信頼と裏切り、真実と虚構の境界線を揺さぶりながら、最終的に「あなたはどう受け止めるか」という問いを観客に投げかける構成は、エンタテイメントと社会への問題提起が見事に融合している。Mrs. GREEN APPLEによる主題歌「天国」は、物語の余韻を深め、ラストシーンの重みを一層際立たせる。
#真相をお話しします:関連サイト
- 公式サイト:https://shinso-movie.jp
- Filmarks:https://filmarks.com/movies/120071
- 映画.com:https://eiga.com/movie/103058/
- IMDb:https://www.imdb.com/title/tt35791463
- JustWatch:https://www.justwatch.com/jp/%E6%98%A0%E7%94%BB/zhen-xiang-woohua-shishimasu
- 大ヒット中『#真相をお話しします』でメイン層の観客をつかんだ豊島圭介監督。その知られざるキャリアと覚悟【宇野維正の「映画のことは監督に訊け」】|MOVIE WALKER PRESS :https://press.moviewalker.jp/news/article/1262534/
#真相をお話しします:配信
#真相をお話しします:原作
#真相をお話しします:SNSでの主なユーザーレビュー
「映像作品を500本見た中で初めて星5.0をつけた作品。天国から想像していたストーリーとは全く違っていたが、その差異こそが映画の魅力。ところどころハラハラする展開があり、最後まで飽きずに見られた。エンドロール前までなら4.6点かもしれないが、主題歌『天国』があることで物語が完成する。あの歌詞の意味がより深く理解できた時、映画体験が昇華された。」
「ダレる部分がなく最後までハラハラしながら観られた。ラストは賛否両論ある終わり方だが、自分は好き。インスタやTikTokに自分の小さい子供の動画を何気なくアップしている親たちのことも考えさせられた。ネット社会における個人情報の扱いと、匿名性が孕む怖さを改めて認識させられる作品。」
「短編オムニバスのようでテンポが良く、現在のネット社会の闇をフィクションとして描いているが、これが現実に起きても不思議じゃないと思わされる。現代社会の崖っぷち感を強く感じた。先に漫画版を読んでいたがぶつ切りで話の流れが分からなかった。映像で観て全体像が理解でき、モヤモヤが晴れた。」
「セリフが少なく難解な部分もあるが、想像を巡らせながら観る価値がある。3回目のループで全員が記憶を持っていることに気づいてからは心理戦になる。複数の短編が組み合わさり、1本の物語となっていく構成が見事。暴露劇かと思いきや、ペナルティループというプログラム上のVRであることが後半で判明する時の衝撃は言葉にならない。」
「説明台詞がほぼないので頭を働かせないといけない。世界観がカオスな映画で、見たことのないタイプの作品。セリフが少ない中で言葉よりも行動に焦点を当てることで、主人公と犯人の関係性が濃くなっていく。一見すると暴露ドラマなのに、どんどん笑いが込み上げてくる。面白くて不気味で、映像も音響も素晴らしい。」

















ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません