映画『ナースコール』徹底レビュー|人手不足の満床病棟を描くスイス発リアル体感型医療ドラマ

人手不足と満床状態が常態化した州立病院の遅番シフトで、看護師フロリアの8時間をほぼリアルタイムで追いかけるスイス・ドイツ合作の社会派ドラマ。第98回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト選出、スイス興収4週連続1位の話題作として、看護師の激務と医療現場の「歪み」を体感させる90分が観客の胸を締めつける。
ナースコール:ネタバレなし感想
人手不足の病棟での一夜を描く92分間は、もはやスリラーの域。
命を預かるはずの現場で、ここまで属人化していて大丈夫なのか――そんなツッコミを入れずにいられない、社会人なら誰もが感じたことのある息苦しさが画面いっぱいに広がります。
ドキュメンタリーと見紛うほどの生々しい演出と、主人公フロリアの人間味あふれるキャラクターを演じるレオニー・ベネシュは渾身の演技。
小さなストレスが積み重なっていく過程、逃げ場のない緊張感、そして迎えるラスト。
その全てがリアルで、彼女の明日を思わず案じてしまうほどでした。
Filmarksのレビューで、「この人看護師向いてない」「人的配置ができてないダメな病院」などの、業務に関する批判が現職であろう方から多数沸いていて、笑えると同時に作品として大成功しているなと感じました。
傑作ヒューマンドラマでした!
ナースコール:作品詳細
原題:Late Shift(Heldin) 製作年:2025年 公開日:2026年3月6日 製作国:スイス・ドイツ
上映時間:92分 ジャンル:ドラマ 配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
ナースコール:予告
ナースコール:キャスト・スタッフ
ナースコール:あらすじ
スイスの州立病院外科病棟で働く看護師フロリアは、献身的でプロ意識の高い中堅ナース。ある日の遅番シフト、同僚が病欠となり、満床の病棟をわずか2人の看護師と1人の看護学生で回すことになる。 26人の入院患者を担当しながら、フロリアはバイタルチェックや投薬、点滴管理に追われ、さらに不安や孤独を抱えた患者からの相談にも誠実に応じようとする。 しかし、他病棟からの電話、家族からのクレーム、言葉の通じない患者とのコミュニケーション、ひっきりなしに鳴り響くナースコールが重なり、業務は瞬く間にキャパシティを超えていく。 やがて極度の疲労と焦りの中でフロリアは投薬ミスを犯し、自責の念に打ちひしがれながらも、シフトを止めることは許されない。さらに予期せぬ緊急事態が重なり、彼女の心身は限界へと追い込まれていくが、それでも目の前の患者を見捨てることはできない。病院という社会の縮図のなかで、たった一人の看護師が直面する「ある遅番の8時間」を、息もつかせぬ緊迫感で描き出す。
ナースコール:解説
本作は『ありふれた教室』『セプテンバー5』のレオニー・ベネシュを主演に迎えた、スイス出身の映画監督ペトラ・フォルペによる社会派ヒューマンドラマである。 フォルペ監督は、看護師マデリン・カルベラージュの著書「問題は職業ではなく環境」にインスパイアされ、複数の病院でリサーチを重ねた上で脚本を執筆し、人手不足が世界的課題となる医療現場の実態を描き出した。 主演のベネシュは役作りのため実際に州立病院でインターンシップを修了し、医療機器の扱いや投薬手順を徹底的に身につけ、長回しの撮影でも一連の動作を本物さながらに再現している。 物語はほぼワンシチュエーションで進行し、92分間を通して観客はフロリアの背後に張り付くようなカメラと共に、ひりつくような緊張と疲弊を疑似体験させられる。 スイス本国では4週連続興行成績1位を記録し、第98回アカデミー賞国際長編映画賞部門のショートリストに選出されるなど、批評・興行両面で高評価を獲得した。
ナースコール:関連サイト
- 公式サイト:https://nursecall-movie.com
- 映画.com:https://eiga.com/movie/105278/
- Filmarks:https://filmarks.com/movies/121842
- JustWatch:https://www.justwatch.com/jp/%E6%98%A0%E7%94%BB/heldin
- IMDb:https://www.imdb.com/title/tt32204858
- 映画『ナースコール』人手不足の満床病棟、看護師の激務を映す緊迫のリアル体験型映画 – ファッションプレス:https://www.fashion-press.net/news/142678
- 映画『ナースコール』レビュー | トーキョー女子映画部 :https://www.tst-movie.jp/hh-na/nursecall.html
ナースコール:配信
2026年3月時点で配信はありません
ナースコール:原作
原作なはいようですが、看護師である マデリン・カルベラージュ著「問題は職業ではなく環境」にインスパイアされたそうです。
ナースコール:関連
主演のレオニー・ベネシュが本作同様に素晴らしい演技をしている傑作「ありふれた教室」「セプテンバー5」もオススメです。

















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