【漫画】筒井哲也/NEETING LIFE:リアルなニート生活も楽しめる衝撃作
完全ニート生活=ニーティング・ライフを目論む45歳独身男性を描いた漫画がめちゃくちゃ面白かったです。
面白さが損なわれない程度に序盤の部分だけネタバレしてますので、気になる方は読んでからどうぞ。
上下巻の2冊で完結してます。もっとじっくり読んでいたかったw
Neeting Life:とにかく設定がリアル
主人公はブラックな不動産業を早期退職、それまで貯めた貯蓄をあわせて計2000万で、完全ニートで勝負する45歳独身男性。
要は65歳までの20年間を2000万でなんとか生き延びよう、という事です。
設定が大変リアルです。こんなことを考えて実行してる人、既にいたりして。実際のモデルがいるんでしょうか。
人付き合いはいらない、食にもこだわりなし、ネットがあれば他にはなにもいらない、という超ミニマリズムな発想。
自分だったらどうするか、実に置き換えて考えてしまいます。
Neeting Life:完全ニート生活は結構大変
舞台はコロナ禍。主人公の小森健太郎は絶対働かない!を決め込んでいるので、年金がもらえるはずの65歳まではできるだけ消費を減らすしか工夫するところがありません。その辺のこだわりとこだわらなさが一々面白いです。
家賃32000円、ワンルーム風呂なし
誰も通らない事を念頭に探した、よくある古いコーポタイプの集合住宅の2Fの一番奥。この物件を見つけた件がとてもいいです。風呂なしというチョイスはどうなんだ…
ゴミもダストシュートを自作して外出することなく分別ゴミを出しています。
家の中にテント
冬の光熱費を少なくするためにワンルームの中に一人用テント。
LEDランタンにタブレットスタンド。缶チューハイにナッツにチーズを嗜みながら、数千冊の電子書籍。リアルすぎて泣けてきます。
洗濯物は4日に1回オール部屋干し
外出しない、ということは常に部屋着のみでOKという事で、靴も鞄もアウターもいらないので、これはかなり出費が抑えられます。洗濯は4日に1回で、常に部屋干し。なるほど。
完全置き配
通路の一番奥という立地を生かして、廊下にメタルラック完備して置き配。
人が来なくていいので玄関の扉を完全クローズして、ラックの上の窓から直接ダンボールを受け取るという徹底ぶり。凄い。
食事はレトルトオンリー+缶チューハイ
これはキツい。果たして耐えられるのか、これも自分に置き換えて考えてしまいます。今は亡きAmazonパントリー使ってるのもリアリティすごいです。
しかしこれを実践しているコマを見るにつけ、なんだか生活が辛そうです。
そうまでして社会とシャットアウトしなくてはいけないのか、もっと上手に生活できないのか、と思ってしまいます。もちろん、そうなる理由はあるのですが。
Neeting Life:そして恐るべし外敵現る
ハマっていたゲームが明らかにfallout76だったり(bethesdaじゃなくbarista。かなりプレイしてないと描けない描写満載でした。ゴーストオブツシマも見えますねw)
キーボードはbluetoothメカニカルキーボードだったり。(FILCOの省スペースモデルに似てるがちょっと違うか…)
なんだか他人事じゃない暮らしにドキドキしてしまいますw
彼の生活は細かい部分まで超計画的ですが読んでいると色々爪が甘く、一体どうなるのか、と思っていた所に隣に若い女子大生が引っ越してきたり、更にニーティングライフを脅かす存在も…
日常生活モノとしても充分面白いですが、これらの日常は、後にジワジワと効いてくる伏線なのです。最後まで読んで思わず、ブラッシュアップライフかよ!と思うほど良いラストでした。
下巻からの加速がヤバかったです。とにかく面白いので是非。
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