【漫画】平和の国の島崎へ：日常と暴力の描写の落差が凄いアクションサスペンス
ちょっと様子がおかしい日本を舞台にした、国際テロ組織の元工作員「島崎」の物語が大変面白いです。
ネタバレなしで感想を書いてます。
平和の国の島崎へ：あらすじ
幼少期に国際テロ組織LELに拉致され、戦闘工作員となった男・島崎真悟。30年の時を経て組織からの脱出に成功した彼は、故郷である日本に帰ってくる。島崎は新天地で”平和”な暮らしを手にできるのか――。戦場と日常の狭間で生きる男のアクション譚、開幕！
平和の国の島崎へ：ネタバレなし感想
幼少期から国際テロ組織の工作員だった島崎が帰国した、若干様子のおかしい日本が舞台。
日本語もおぼつかない、絵が上手くてちょっと抜けたところのある実直な島崎がとってもチャーミングです。
共同生活しているコミュニティからの紹介で働くことになる喫茶店と漫画家アシスタントの件がほのぼのしていると思っていたら、
310日後、どうなるの！？時折挟み込まれる、超不穏なカウントダウン。
穏やかな日常をこれでもかと脅かす、島崎は暴力からは逃れられない、とばかりに現れるテロ組織と思しき影と、それを注視する政府組織…
不穏なラストを彷彿とさせるモラトリアム感たっぷりですが、島崎には幸せになって欲しいと願うばかりです…
とにかくリアリティのある抜群の人物描写。絵のことは詳しくありませんが、動きのある独特のゆらぎがたまりません。
現在3巻まで発売。これからどうなるのか、楽しみで仕方ありません。
平和の国の島崎へと似たオススメ作品
なんとなく似た雰囲気の作品でいうと、浦沢直樹氏の「パイナップルアーミー」と「マスターキートン」でしょうか。
原作コミックも素晴らしいですが、アニメ化もされてるので是非。
