韓国映画『OASIS オアシス』のあらすじ・キャスト・見どころを紹介。社会の片隅で生きる二人の純粋な愛を描く傑作

OASIS(オアシス):ネタバレなし感想
1年も演技訓練をしたムン・ソリ、役作りのために18kg減量したソル・ギョングによる驚愕の演技はもちろんのこと、
イ・チャンドン監督による、弱者に対する徹底的に厳しい目線と、普通の人への批判(主人公たち以外は本当に普通で、本当に嫌な奴、という構図が悲しすぎる)が今作でも容赦なく描かれており、観る者を戦慄させる作品でした。
時折のぞかせるファンタジー演出は、唯一の癒しであり、心を揺さぶる巧みな演出となっており、「いい話」「平等」「格差」などと軽口を叩くことを許さない、考え抜かれた脚本が本当に素晴らしい。
これが2002年作品。凄いものを描きながらも、れっきとした「恋愛映画」になっていて、韓国映画って本当に凄い、と思える作品にまた出会ってしまいました。
先日観たwe live in timeや、サバカン同様、良い作品に出会えて嬉しい悲鳴です。最高。
OASIS(オアシス):作品詳細
原題:오아시스(Oasis) 製作年:2002年 公開日:2004年2月7日 製作国:韓国
上映時間:133分 ジャンル:ドラマ/ラブストーリー 配給:JAIHO
OASIS(オアシス):予告
OASIS(オアシス):キャスト・スタッフ
- ソル・ギョング(ホン・ジョンドゥ)
- ムン・ソリ(ハン・コンジュ)
- アン・ネサン(ホン・ジョンイル/ジョンドゥの兄)
- リュ・スンス(ホン・ジョンセ/ジョンドゥの弟)
- キム・ジング(ジョンセの妻)
- ソン・ビョンスク(ジョンドゥの母)
- パク・ミョンシン(コンジュの兄嫁)
- キム・ヨンハク(コンジュの兄)
- 監督・脚本:イ・チャンドン
- 製作:イ・ジュイク
- 撮影:チェ・ヨンテク
- 音楽:イ・ジェジン
- 編集:キム・ヒョン
- 美術:イ・ヘグン
OASIS(オアシス):あらすじ
服役を終えて出所したばかりの青年ジョンドゥは、家族からも疎まれ、社会に居場所を見つけられずにいた。
ある日、ひき逃げ事件の被害者家族を訪ねた彼は、重度の脳性麻痺で独り暮らしを強いられている女性コンジュと出会う。最初は戸惑いながらも、次第に惹かれ合い、二人だけの純粋な愛を育んでいく。
しかし、周囲の無理解や偏見、家族や社会の冷たい視線が二人を容赦なく追い詰めていく――。
OASIS(オアシス):解説
『オアシス』は、『ペパーミント・キャンディー』『バーニング 劇場版』のイ・チャンドン監督による、社会の片隅で生きる人々の孤独と希望を描いた傑作。
主演のソル・ギョングとムン・ソリは、社会的弱者としての生きづらさや、他者との関係の難しさ、そして人間の根源的な優しさを体現し、ムン・ソリはこの役でヴェネチア国際映画祭新人俳優賞を受賞。
障害者や前科者への差別、家族のエゴイズム、社会の冷淡さなど、韓国社会の現実を鋭く描きながらも、二人の関係に宿る“純粋な愛”が観る者の心を強く揺さぶる。
2023年には4Kレストア版が公開され、今なお多くの映画ファンに愛されている。
OASIS(オアシス):関連サイト
- Filmarks:https://filmarks.com/movies/30331
- 映画.com:https://eiga.com/movie/52130/
- JustWatch:https://www.justwatch.com/jp/%E6%98%A0%E7%94%BB/oasiseu
- IMDb.com:https://www.imdb.com/title/tt0320193
- 【解説】映画『オアシス』境界線を越境するラブストーリー|CINEMORE:https://cinemore.jp/jp/erudition/3113/article_3114_p1.html
- 『オアシス』ネタバレ考察と結末の感想評価。身体障害のあるコンジュが空想を見る理由を俳優ムン・ソリが魅せる:https://cinemarche.net/lovestory/oasis-yumi/
- 文学にみる障害者像-映画『オアシス』:https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n366/n366017.html
- イ・チャンドン×仲野太賀が初対面。『オアシス』や現場で生まれる「奇跡」を語る、監督と俳優の映画談議 | CINRA:https://www.cinra.net/article/202309-leenakano_gtmnm
OASIS(オアシス):配信
イ・チャンドン関連
シークレット・サンシャインとバーニング劇場版は必見です。
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